有吉佐和子のレビュー一覧

  • 悪女について

    Posted by ブクログ

    肉の小路ニクヨ様のおすすめで読みました。
    成り上がっていく女性とは、どうゆうものか勉強になりました。
    ニクヨ様の言われた言葉で、「図太く生きるには上品というベールをまとうことが重要」
    これが、心に刺さりました。

    1
    2025年12月09日
  • 非色

    Posted by ブクログ

    高校生の課題図書にするべき作品。
    笑子の葛藤に共感を覚えながら、差別とは何か、を考えさせられる。あっという間に読み終えた。

    0
    2025年12月06日
  • 悪女について

    Posted by ブクログ

    敬愛する肉ノ小路ニクヨ氏が薦めていたこともあり、ずっと読みたいと思っていた。
    伝聞形式による小説。生前のさまざまな地点でかかわった人たちの視点を通じて、富小路公子という人が語られる。伝聞形式は好きだ。なにより読みやすい。伝聞形式で思い出すのが、『壬生義士伝』や『永遠のゼロ』。誰かが今はいない人について尋ね回ることにより、360℃ビューで照らし出され、人物像が立体像がうかびあがってくる。なのに唯一空っぽなのが当の本人の視点。本人が何を思っていたのか、意図していたのか、わからずじまい。それで、その本人への興味がますます募る。

    没落階級の「斜陽の人」、田園調布のシャンデリア付き豪邸、お金持ち奥様た

    0
    2025年12月01日
  • 非色

    Posted by ブクログ

    終戦後アメリカの黒人兵と結婚した女性主人公。出産後日本で差別に遭い、希望を持ってアメリカに行くも、もっとひどい人種差別が待っていて‥。
    差別への反骨精神。

    当時のアメリカの人種差別と生活がリアルでとても引き込まれました。
    人種差別、同じ人種間の階級差別。
    差別は本当に人の心を傷つけ、自尊心を失わせたり憎しみを生むということを深く思い知らされました。

    ラストの主人公が清々しい。

    0
    2025年11月30日
  • 女二人のニューギニア

    Posted by ブクログ

    有吉佐和子さんと文化人類学者・畑中幸子さんによる、1968年のニューギニア滞在記。
    まだ海外旅行すらハードルの高かった時代に、未開のジャングルへ飛び込んでしまう行動力にまず圧倒される。

    「ニューギニアはほんまにええとこやで。あんたも来てみない?」という、畑中さんの信じられないくらいの気軽すぎる誘い文句は、まさに畑中さんの人柄をよく表している。
    畑中さんは好奇心と冒険心が桁外れで、誰もが躊躇するようなことを当たり前のようにやってしまう人。
    さらに強靭なメンタルと恐るべき体力オバケで、クレイジージャーニーの常連になれそうなすごい人だ。
    私はこういう人が大好きなので、畑中さんの尊敬するほどのクレイ

    0
    2025年11月29日
  • 非色

    Posted by ブクログ

    引き込まれる話の展開と考えさせられる深いテーマが盛り込まれていて一気読み。

    人種問題や差別はなくなることはない。この世に黒人しかいなくても、生まれや見た目などで差別するだろう。実際、この本の中でも黒人の肌の色が濃いか薄いかの会話が何度も出てくる。

    人間は、階級や違いを見つけては差別する生き物だ。「人種差別はしない、するべきではない」という素晴らしい信条を持っていても、「あの人は〇人だから」といった、偏見を少なからず持っている。

    黒人のトムが日本に駐在中、「ここには平和がある。そして何より素晴らしいものがあります。それは平等です。平等があるから、だから私は日本が大好きです。」と、笑子や笑子

    0
    2025年11月29日
  • 女二人のニューギニア

    Posted by ブクログ

    文化人類学者の畑中さんに軽く誘われ、軽いノリで出向いてしまったパプア・ニューギニア。しかしそこはとんでもない奥地で、ちょっとやそっとの好奇心で行ける場所ではなかった。完全なサバイバルである。それをライトにユーモアを交えて語られているので、とにかく面白い。相棒の畑中さんとのやりとりが漫才のよう。

    畑中さんの研究する奥地に辿り着くのまでの道のりが壮絶だ(なんせ、3日間歩きっぱなし)。さらに辿り着いてからの生活も「仕事の合間にリゾート地でのんびり」とは程遠い世界。

    そこは豚3匹と女一人が物々交換されるような文明なのである。一夫多妻制に児童婚・・・女の地位が低すぎる。女二人で生活できるような場所と

    0
    2025年11月28日
  • 非色

    Posted by ブクログ

    終戦直後、黒人のアメリカ兵と結婚し、ニューヨーク、マンハッタンのハアレムで逞しく暮らす日本人女性、笑子の物語。

    初版は1964年。少し古いので身構えたが、めちゃくちゃ面白い!美しく流れるように綴られる文章に引き込まれて一気読み。ところどころ、さくらももこのエッセイを読んでいるような、クスリと笑える皮肉もきいている。

    人は自分より下を見つけて優位に立ちたがるものなのだと、その無意識の傲慢さを見事に描いた作品だと思う。

    笑子の夫のトムがそれをわかりやすく具現化している。

    日本に兵士としている時は堂々としていて気前のいい男だったのに、ハアレムでは「愚鈍」で「無気力」な甲斐性なし亭主であった。

    0
    2025年11月26日
  • 恍惚の人

    Posted by ブクログ

    主人公である昭子が今の自分の立場に似ていることが共感が持てた。もちろんすべて似ているわけではないが、老いを看る側や看られる側の感情のもつれを有吉佐和子らしい文章でつづっている。「彼は終わった人間なのかもしれない。ガンも高血圧も心臓病もくぐりぬけ、長生きした果てに、精神病が待ち構えているとは。」という文が心に刺さった。

    0
    2025年11月25日
  • 非色

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    島国、日本。
    それを思い知らされる一冊だった。

    偏見をできる限り手放して皆を平等に映す目を持ちたいという思いは常々持ってきたけれど、この本と、初めての長期海外生活で差別とは、を人生で1番考えているかもしれない。
    それは、自分が差別を受けているとかでは全くなくて(移民国家オーストラリアにおいて、過去の旅行からの予想通り住み始めてもやはり明らかな差別は今のところ受けていない)、自分の中にある差別意識に向き合うこと。

    世界のニュース、時事に日本人が疎い傾向にあるのはやはり物理的に世界と切り離されている島国だからというのは大きな原因だと思う。
    日常に支障のある他国との衝突も実質的な影響が少なくて、

    0
    2025年11月16日
  • 女二人のニューギニア

    Posted by ブクログ

    『週刊朝日』に連載後、1969.1朝日新聞社より刊行

    鈴木保奈美の番組で紹介されていたのだが、面白いの一言!
    私的には、『青い壺』より数段よかった。
    言葉遣いも的確で、情景や心情がユーモアをもって、かつ、過酷さも感じられる滞在記。
    使われている言葉もそれほど古くなく、若い人が読んでもそれほど違和感ないのでは?

    なにより、文化人類学者の畑中幸子さんが強すぎる。wikiによると、現在も95歳でご存命。金沢大学の教授などもされていたようで、講義受けてみたかったなあ。
    有吉佐和子が畑中さんの学問に対する姿勢に畏敬の念を抱いているのもよくわかった。ある事柄や言葉についても、決して決めつけるのではなく

    0
    2025年11月13日
  • 悪女について

    Posted by ブクログ

    タイトルだけ見てエッセイだとばかりおもっていて読んでびっくり!面白すぎる!
    読み終わってからまた最初から読み直したくなる。

    0
    2025年11月13日
  • 芝桜(下)

    Posted by ブクログ

    下巻を読んでいる間、ずっと過去、現実に接点のあった自己愛性パーソナル障害と思われる元同僚のことが思い出されて仕方なかった。まさに息をするようにウソをつくが、ほとんどの人が気づかずに騙されていた。フレネミーとも言え、表面的には極めて愛想がよい。

    下巻では、正子はなんども絶交を言い渡しているのだが、どういうわけか蔦代は何度でもうまく正子のもとに戻り、親切にしているように見せてとんでもないことをしでかしている。

    この親切に見せかけて実は、、という部分、下手したらされている方は気づかないことも多い。そのあたりを有吉佐和子は本当に上手に描いており、引き込まれるようにして読んだ。

    0
    2025年11月17日
  • 非色

    Posted by ブクログ

    だらりとした空気で進んでいく物語。
    でも目が離せない。登場人物の心の動きをすごくリアルに感じ取ることができる。そして一人ひとりに共感できる。
    「非色」の意味を最後に噛みしめ、寂しいような余韻を感じた。良書。

    0
    2025年11月11日
  • 芝桜(上)

    Posted by ブクログ

    このところ有吉佐和子の小説にハマっている。本書も人物描写が秀逸で、大変面白く読み進めている。

    自由奔放な一方で信心深く、花の世話などまめにする、ちょっと不思議な性格の蔦代、成績優秀で真面目(と思われているようだがそうでもないと私は感じている)、世間知らずなところがある正子。最初はうまくやっていた二人の関係が下巻ではどう変化していくのか、読むのが楽しみ。

    上巻最後の、正子が、三延の浮気相手は一体誰かと思い悩む描写だけは繰り返しが多く少々くどく感じた。

    0
    2025年11月08日
  • 針女

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    清子の目を通して描かれる戦争がとても恐ろしかった。こんな時代があったなんて…。

    新しい生き方を模索し、働きたいと考える清子が大変清々しく、そして力強く感じた。

    0
    2025年11月05日
  • 悪女について

    Posted by ブクログ

    「まああ」じゃねーよ。笑。本当の悪女とは、悪女だと誰にも思われないことである。富小路公子と名乗る魅力的な女性が変死した。古き時代のなかで珍しい女性実業家であり、有名人だった彼女には死後様々な噂がたつが、どれが嘘でどれが真実なのか。27人のインタビュー形式で物語が進む。面白かった。インタビューに答えている人たちのキャラクターが立っており、彼らから見た公子の多角面の描写が見事。公子は嘘つきだが、その嘘に筋が通っているところがポイントだろう。ところどころ胡散臭くてもトータルで破綻していないのだ!凄い女だこと。

    0
    2025年10月30日
  • 非色

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    残酷な人種差別の現実が容赦なく描かれている。
    日本に駐留していた米軍兵も、米国に帰国すると元の立場に戻ってしまい、笑子(主人公)の夫はニグロとしての生活に。笑子のみならず、戦争花嫁のほとんどは現状を何も知らずに渡米したのであろう。読んでいて最も辛かったのは、麗子のこと。ニグロにも蔑まされるプエルトリコ人の妻となり、笑子に比べても相当ひどい生活ぶりを送ることとなったが、日本にいる家族や親戚には高価な毛皮や装飾品で飾った自分の写真を送り取り繕う。最後は自死。
    笑子は、途中、夫らと同様に自分を保つためにプエルトリコ人を蔑んだりもするが、最後はニグロとしての自分を受け入れる。そこから初めて前向きな生き

    0
    2025年10月15日
  • 針女

    Posted by ブクログ

    有吉佐和子の小説は、善人が善人なだけでなく、悪人が悪人なだけでないから、読後スッキリしないのに何度でも味わいたくなる。
    お幸の変貌ぶりを思うに、人は自分の頭で考え、自分の手で生きる術をつかみ、自分の足で立たなければ、自分を見失ってしまうのかな。

    0
    2025年10月05日
  • 恍惚の人

    Posted by ブクログ

    毎日の楽しみだった。
    主人公は立派だったから楽しく読めた。
    本来ならそんな事を言ってはいけないのだが。

    0
    2025年09月15日