有吉佐和子のレビュー一覧

  • 非色

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    だらりとした空気で進んでいく物語。
    でも目が離せない。登場人物の心の動きをすごくリアルに感じ取ることができる。そして一人ひとりに共感できる。
    「非色」の意味を最後に噛みしめ、寂しいような余韻を感じた。良書。

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    2025年11月11日
  • 芝桜(上)

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    このところ有吉佐和子の小説にハマっている。本書も人物描写が秀逸で、大変面白く読み進めている。

    自由奔放な一方で信心深く、花の世話などまめにする、ちょっと不思議な性格の蔦代、成績優秀で真面目(と思われているようだがそうでもないと私は感じている)、世間知らずなところがある正子。最初はうまくやっていた二人の関係が下巻ではどう変化していくのか、読むのが楽しみ。

    上巻最後の、正子が、三延の浮気相手は一体誰かと思い悩む描写だけは繰り返しが多く少々くどく感じた。

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    2025年11月08日
  • 針女

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    ネタバレ

    清子の目を通して描かれる戦争がとても恐ろしかった。こんな時代があったなんて…。

    新しい生き方を模索し、働きたいと考える清子が大変清々しく、そして力強く感じた。

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    2025年11月05日
  • 悪女について

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    「まああ」じゃねーよ。笑。本当の悪女とは、悪女だと誰にも思われないことである。富小路公子と名乗る魅力的な女性が変死した。古き時代のなかで珍しい女性実業家であり、有名人だった彼女には死後様々な噂がたつが、どれが嘘でどれが真実なのか。27人のインタビュー形式で物語が進む。面白かった。インタビューに答えている人たちのキャラクターが立っており、彼らから見た公子の多角面の描写が見事。公子は嘘つきだが、その嘘に筋が通っているところがポイントだろう。ところどころ胡散臭くてもトータルで破綻していないのだ!凄い女だこと。

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    2025年10月30日
  • 非色

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    ネタバレ

    残酷な人種差別の現実が容赦なく描かれている。
    日本に駐留していた米軍兵も、米国に帰国すると元の立場に戻ってしまい、笑子(主人公)の夫はニグロとしての生活に。笑子のみならず、戦争花嫁のほとんどは現状を何も知らずに渡米したのであろう。読んでいて最も辛かったのは、麗子のこと。ニグロにも蔑まされるプエルトリコ人の妻となり、笑子に比べても相当ひどい生活ぶりを送ることとなったが、日本にいる家族や親戚には高価な毛皮や装飾品で飾った自分の写真を送り取り繕う。最後は自死。
    笑子は、途中、夫らと同様に自分を保つためにプエルトリコ人を蔑んだりもするが、最後はニグロとしての自分を受け入れる。そこから初めて前向きな生き

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    2025年10月15日
  • 針女

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    有吉佐和子の小説は、善人が善人なだけでなく、悪人が悪人なだけでないから、読後スッキリしないのに何度でも味わいたくなる。
    お幸の変貌ぶりを思うに、人は自分の頭で考え、自分の手で生きる術をつかみ、自分の足で立たなければ、自分を見失ってしまうのかな。

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    2025年10月05日
  • 悪女について

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    ある人から見たら憧れに値する素晴らしい人で、ある人から見たら信じられない悪女である。

    結局、少しずつついた嘘で公子という人間の終末は分からずじまいだったな。他殺か自殺か…。ぜひとも読んだ人の見解を聞きたい。

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    2025年09月29日
  • 悪女について

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    面白かった!!!
    分厚かったけど、あっという間に読めました。
    公子と関わりの会った人たちの証言。
    ひとりひとり印象が違ったのも面白かった。
    何が本当で何が嘘なのかさえ、何一つ分からないまま終わったけど。
    けど、それはそれで公子の思い通りなのかもしれないなと感じた。

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    2025年09月28日
  • 恍惚の人

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    毎日の楽しみだった。
    主人公は立派だったから楽しく読めた。
    本来ならそんな事を言ってはいけないのだが。

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    2025年09月15日
  • 女二人のニューギニア

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    元気をもらえる一冊。とても面白い。
    有吉佐和子さんの1ヶ月のニューギニア滞在記。

    あの時代に未開社会のニューギニアで研究していた畑中さんと畑中さんの元を訪れた有吉さんのパワフルさがとても心地よく、二人の会話や現地の人たちとの出来事にクスクス笑ってしまう。

    驚くことも沢山あり、新しい世界を少し知れたような気がした。

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    2025年09月14日
  • 女二人のニューギニア

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    ニューギニアの知識ゼロで読んだ。
    いやぁこんな本はきっと他にないなぁ。
    様々な感染症や病気の怖れや死の恐怖がある環境での日々を、こんなにもおもしろくパワフルに描いてくれたことがすごい。畑中さんパワフルすぎる。
    いかに自分が知らないことが多くて、狭い視野で安全な世界で生きてるのかを感じさせられた。

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    2025年09月06日
  • 華岡青洲の妻

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    歴史は男性の歴史とはよくいったものだ。でも有吉佐和子さんの小説にかかれば、歴史が登場人物の墓の大きさ程度のもので、墓に入るまでが歴史であり、人の人生だとしみじみとわかる。

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    2025年09月03日
  • 悪女について

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    悪女について/有吉佐和子

    主人公の富小路公子は、謎多くて魅力的。
    公子の死について、27のインタビューで謎が少しずつ解けていく。
    確かに悪女だけど、義輝と同じく可愛い人だと思う。
    終わり方も最高

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    2025年08月31日
  • 非色

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    ネタバレ

    戦後の女性が異国の地で精一杯生きる中で、人種差別について考える物語。

    主人公・笑子が「色ではなく、使う側と使われる側だ」ということに気がつき、最後は「自分はニグロだ」というセリフでこれからの未来に進んでいく様子で終わる。

    この差別的な考えは今もあると感じたし、笑子は差別してないと思いながらも、心のどこかではしていて、それで自尊心を保っていたりと、とても人間的であると感じた。

    今とは違う時代背景なのが新鮮であっという間に読み進められたし、笑子の力強く生きる姿がかっこよく見えた。

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    2025年08月10日
  • 恍惚の人

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    昭和47年に刊行され、昭和57年に文庫化されたこの本だが、古いと感じることなく響いてくるのは、誰もが老いに直面するからだろう。


    仕事帰りに買物をして帰る途中に義父を見かける昭子。
    何処へ行くのか呼び止めて一緒に帰宅するのだが、離れに住んでいる義父は家が見えてくるなり一足先に中に入る。
    そのあと再び、台所の硝子窓を叩き、婆さんが起きてくれずお腹が空いたと言う。
    離れを見に行くと義母はすでに亡くなっていた。

    それ以降、義父は痴呆が進み昭子が仕事をしながら介護していくことになる。
    息子である信利は、自分もこの先こうなるのか…と思うと直視できずにいた。
    ひとり息子も受験生ながら敬老会館の迎えなど

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    2025年08月04日
  • 女二人のニューギニア

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    面白い!1968年の話なのに、とても生き生きしてつい最近の話のように引き込まれてしまう。文化人類学者の畑中さんに遊びにおいでと言われて、気軽に出かけたニューギニアで信じられないような山登りをしてたどり着いた奥地で、種族長に少し気に入られたり、少ない食材で料理をしたり。日々の生活を書いているのに、あまりにも信じられない経験をしているから、思わず笑ってしまう。そして畑中女子の豪快さ!

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    2025年08月04日
  • 夕陽ヵ丘三号館

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    私の母より少し上の話かな。子供も私より10くらい上かな?スマホとか出てこないだけで今と通じる話。有吉佐和子ってすごいなぁ。たつき諒並にすごいな。

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    2025年08月02日
  • 女二人のニューギニア

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    有吉さんの小説以外の作品を読むのは初めて。

    1968年3月。有吉さんは十年来の親交がある同郷の文化人類学者 畑中幸子さんの
    「ニューギニアは、ほんまにええとこやで、あんたも来てみない?歓迎するわよ」
    という誘いに極めて軽い気持ちでのり彼女のフィールドワークの地 ニューギニアに行くことにした。

    その後 何度となくこの選択を後悔することになるとも知らずに…

    面白かった。いや面白いと言ってはいけないのかもしれない。きっと想像を絶する過酷さだったのだろう。
    それでも有吉さんの文章はやっぱり面白いし畑中さんの関西弁も笑える。

    今から57年も前の未開の地に現地の護衛つきとはいえ30代後半の女二人…

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    2025年08月02日
  • 針女

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    描写が丁寧なので戦争を経験してなくても状況が目に浮かぶようだった。
    戦争は人を変えてしまうんだなぁ

    世津子さん好き

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    2025年07月12日
  • 女二人のニューギニア

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    なんとこのエッセイ
    1968年にニューギニアに行った時のお話し
    当時30代と思われるけれど
    なんという壮絶な旅でしょう

    気軽な気持ちで友人に誘われるまま
    ニューギニアへ
    有吉さんは幼少期インドネシアで過ごしていたのでその辺りは慣れたものと思いきや
    トラブルだらけ、ケガだらけ
    山をいくつも越えて
    挙げ句の果て意識を失う
    豚の丸焼きの如く担がれてようやく辿り着いたのは未開発地帯の村
    困り果てたことが山のようにやってくる
    早く帰りたくても、場所が場所だけにすぐは帰れない
    足が痛くて歩けない
    友人である文化人類学者の畑中さんは
    何があってもマイペースで
    そのうち
    「一人になりたい」と愚痴る

    いやあ

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    2025年07月08日