【感想・ネタバレ】夕陽ヵ丘三号館のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年08月07日

評価は5.


内容(BOOKデーターベース)
一流会社勤務の夫の転勤に伴い、東京で憧れの社宅暮らしをスタートした音子。喜びも束の間、社宅内の人間関係に振り回されてゆく。一人息子・悟の教育問題、見栄と欺瞞に満ちた主婦同士の情報戦に追い詰められ、焦った音子は愚かな行動に出るが―痛烈な人間描写、現代のド...続きを読むラマが大迫力、傑作長編エンターテインメント。

親は、子どもの地位=自分の地位と勘違いしてしまうし、子どもの勉強が出来れば、親の理想通りに進めば親のストレスはすごく減る。でも、本当は健康で元気ならOKなのだが・・そんな暇な母親の日常をつらつらと綴った話だったがやはり大作家!面白かった。

0

Posted by ブクログ 2013年01月25日

主人公の女性には嫌な感情しか持てず、読んでいてもイライラしてしまったのだけど
それでもフト振り返ると、程度の差はあれ
自分も同じようなことをしているのでは?!・・・なんて思ってしまったりして。
きっとこの小説の主人公は形を変えながらも
全ての女性の中にいるのではないかな?

0

Posted by ブクログ 2012年05月09日

ん~、やっぱりいいですね、有吉佐和子の描写は。
この当時でも日本語の砕けかたは、ちょっと違和感あるけれど、現代のに比べたらマシ。

0

Posted by ブクログ 2016年08月25日

商社の社宅に住む主婦達の狂想曲。
社宅には住んでいなかったものも、商社員の息子としてなかなか身に包まされる話でした。
世代的にはうちの両親より15-20歳くらい上世代が描かれていて、ある程度実感のある民俗誌を読んでいる気分でした。

0

Posted by ブクログ 2015年01月25日

これエンタメと言うより恐怖小説だね。多少の時代の古さはあるけど、有吉佐和子の描く人間の愚かさ滑稽さ、今でも本質は変わらないのでは。
LINEでの無視や、裏サイトでの陰湿なイジメを聞くと、この小説で語られている社宅の世界となんら変わらない。

夫婦間のやりとりなども、うちと驚くほど似ている。

0

Posted by ブクログ 2013年06月25日

一流会社の社宅における人間関係のお話し。お中元の処理の仕方に時代を感じて面白い。

時代背景は少し古いと感じるだろうけれど、人間の心理、人間関係の問題は今に通じる。
人の噂、隣人との比較の中で、正しい価値判断ができなくなっていく主婦。
現代におけるママ友や会社の女性同士の人間関係の悩みと同じだ。現代...続きを読むでは、そこにブログやSNSなどネットからの情報も加わり混乱する。

知らないことは知らないままでいいはずなのに。

有吉佐和子が社会に問いかける作品では、ほのぼの感動する、切なく感動する、そういった方法をとらない。
現実の人間の愚かさと醜さを表現しながら、いつの間にか「家族には何が大切なのか」そういうことを感じさせてくれる、そういう作品である。

0

Posted by ブクログ 2013年04月12日

カラーテレビやらお受験やら、話が少し前のことなんだけど、古臭い感じがしないのが、有吉佐和子のすごいところ。世の中は日々変わるけど、人間の本質は変わらないんだろうなと感じる。狭いコミュニティの中で、自分がいかに上にいくか、心理戦が面白い。ちょっと辟易してくる部分もあるけど。

0

Posted by ブクログ 2021年06月27日

一般の主婦の日常。電化製品が出回りだし、家事が簡単になったがその分時間が空いて社宅での付き合いに右往左往する。
できる女性を読んでいただけに物足りなさを感じるが家の中だけが自分の世界ではこうなるんだろうなぁ
今も昔も変わらないのが分かる。

0

Posted by ブクログ 2019年08月15日

社宅の事情。
たぶん自分は関わることのない世界。夫の会社の社宅で、夫人方とのお付き合いノウハウ、子育てのこと、学校のことなど。なんにせよ良い教訓にもなる内容だった。
相手には相手の事情があって、時にこちらが思うほど事は深刻でなくて、それを勝手な勘違いで空回りしてしまう言動。考え過ぎずポジティブに、笑...続きを読む顔でスマートに生き抜きたいもの。

0

Posted by ブクログ 2018年12月30日

団地のドロドロ!とにかく口は災いの元である。私もこれから親になるけど、子供の進路、夫の仕事の話はご法度だと思った。嫉妬って怖い。

男の子の子育てって難しそう。性のこととかあんまり学校のことはなさなかったりとか。男親を頼ったり、見て見ぬ振りっていうのも大事だなぁ。

読んでるだけで疲れた。

もらっ...続きを読むたお中元をデパートで変えてもらったり横流しなんてことが…と社会的背景も面白く読んだ。

0

Posted by ブクログ 2012年08月30日

社宅地域内で起こる軋轢や確執の日々。読んでいて辟易する。男目線だと、暇な専業主婦はこんなものと見下してしまいがちだが、サラリーマン社会もレベルは一緒である。
どんなコミュニティーでも、自己の位置を高める為に、他人をあの手この手で貶めるのは生き物の性かもしれない。

0

Posted by ブクログ 2012年07月28日

有吉佐和子の名作復刊第二弾ということで平積みになっていた。ぺらぺらめくるとおもしろそうだったので読んでみました。

一流会社の社宅に繰り広げられる、奥様方と息子とついでに夫の生態を描く。読んでいると、作者佐和子氏はどこか覗き窓か望遠鏡で各部屋を観察しているような雰囲気がして、読んでる者も一緒に覗いて...続きを読むいるような感じになる。主人公の主婦・音子に一体化はしない。

解説が無いので、全共闘、教育ママという言葉と、カラーテレビがある、などの言葉から時代設定は70年前後かな、と思ったが時代設定にかかわりなく、自分の息子の成績と夫の出世に一喜一憂する主婦・音子の言動・言葉は現在でもあてはまる部分があると感じる。これは専業主婦でなくとも勤めてる妻・母でも多かれ少なかれ持つ感情ではある。ただ専業主婦だと勢い昼間の8時間を目いっぱい息子と夫の事に投入できるので、この小説のようなことになるのだろう。しかしここでは妻は息子の成績と夫の出世によって評価される。評価というより、自分が気持ちよくなれる、ということか。妻自身は仕事をしていないので成果は息子と夫でしか現れないのだ。

オスはメスを選ぶのに子孫を残せそうなメスを選び、メスは木の実や動物を倒せそうなオスを選ぶ、ということが竹内久美子の本だったかに書いてあったような気がするのだが、”木の実をたくさんとってくる一流会社勤めのオスをめでたくGETした妻たち”という図を思い浮かべてしまった。しかし社宅に住まざるを得ないところがミソである。

調べてみると、1970年4月~12月に毎日新聞に連載され、71年に新潮社から単行本。71年10月~3月までTBS日曜9時からドラマ放送されたようだ。子供が6年で、夫は戦争に行っており、妻は女学校を出た設定だ。とすると夫は大正10年代生まれで妻は同じか昭和ヒトケタの生まれの設定になる。・・自分の家族と同じような感じだ。ドラマでは音子・八千草薫、夫・山内明でまさしく予想設定通りの生年の人だ。

0

Posted by ブクログ 2012年07月21日

さすが有吉佐和子作品と思います
単純な社宅のおしゃべりだけではない
人間の描写が描かれていると思います

0

Posted by ブクログ 2012年06月14日

女性の怖さは喋りまくる割りに、突如の沈黙が怖いのだが。またそれも魅力のうちだったりする。(私の女性観でね)

すこし、この小説に登場する女性たちは、語りすぎだったかも。わては、橋田おばはんより向田ねえさん好きなんやて。残念。

0

Posted by ブクログ 2012年02月21日

社宅に住む奥さんたちの日常
旦那の出世、子供の進学等を巡って奥さんたちが対立
あっちの人達が喧嘩してたと思ったら、今度はこっちの人達…
延々と続くんですが、なんだか引き込まれてしまいます。どちらかというと、私は女ですが、旦那さんのスタンスに近いかなぁと思います。奥さんの中なら森夫人が一番働く女性の感...続きを読む覚に近いかもしれませんね。
程度の低いいざこざですが、そのせいか他の作品よりも身近に感じます。

0

「小説」ランキング