有吉佐和子のレビュー一覧
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この本の帯にあった「こんな小説を書くのが私の夢です」という原田ひ香さんのひとことに強く惹かれて手に取りました。その言葉通り、読み終えた今では「なるほど、これは作家が憧れる小説だ」と素直にうなずけます。近年になって再評価され、半世紀前の作品とは思えない勢いで読まれ続けているのもわかります。
まことに恥ずかしながら、著者は有吉佐和子さんなのに、読み終えるまでずっと阿川佐和子さんの本だと思い込んでいました。読みながら「エッセイだけでなく、こんな巧みな小説まで書けるとはすごい!」などと感心していたのですから恥ずかしい限りです。私の年齢からして軽い認知症の始まりでも不思議ではないですが、知ったかぶり -
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昭和50年頃の話だと思うが、登場人物の話す言葉が美しい点が感慨深い。現在を舞台にする小説は、話し言葉、そして、SNSの投稿を表現に入れざるを得ないので、なんと言っても言葉が汚く刺々し区うんざりすることも多い。その点では、気持ちよく読めた。
連作短編で面白くは出来ているが、時代だろう、「女は〜」、「男は〜」なる表現が散見され、且つ、登場人物の行動もそれにあったものであることに少し反発を覚える。
中途半端に昔だから余計なのだろう。これが、明治や平安時代のものならば、反発も覚えずに、「ああ、そういう時代だもんね」と受け止められるのだろうが。昭和の最後というのは、そんな大昔でもな区、私が経験した時 -
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有吉佐和子さんの本は「悪女について」「青い壺」に続いて3冊目。
ページをめくると、いきなりの奥さま言葉。ちょっと戸惑いながら読み進める。
男は外で仕事をし家の事は妻に任せ仕事最優先、女性はよい妻でよい母親であるべき…なバリバリ昭和な価値観 社宅の中で奥さま同士の心理戦。
良い妻たるもの、に縛られ
社宅の中での 奥様たちの目や口に翻弄され
目立たぬように 陰口を言われないように 細心の注意をはらいながら
でも 時にあらま〜な、展開に巻き込まれたり
日常のひとコマの中での心理戦 人間描写が巧み。
最初は戸惑ったが、奥さま言葉だったからこそ読み進められたのかも。と思う。
子育ても一段落して価 -
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ぐんぐん惹き込まれて最後まで走りきった。
同じ有吉作品の「青い壺」はハマらなかったけれど、本作は夢中になって読んだ。
主人公・笑子は戦後の日本が復興していく勢いに乗って、何がなんでも生きていく!というやる気に満ち溢れている。
思えば笑子は終始、勢いとパワフルさがとにかくすごい。後々、笑子も圧倒されるようなもっとパワフルな日本人女性たちが登場するが、笑子もなかなかガッツがある。
彼女のそのガッツが本作を貫く芯の部分にある。だからこそ、希望の見えない状況になっても1ミリの希望を抱いて読み進められた気がする。
中盤、竹子が登場したところから読み進めるのが楽しくなった。それまで笑子に降りかかる災難 -
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有吉佐和子の凄まじい洞察力と表現力に驚かされた。
青い壺は、タイトルの通り「青い壺」を中心に物語が進んでいく連作短編である。
壺の持ち主が変わるたびに、その周りにいる人々の日常や人生が語られていく。話の内容や登場人物の会話から、おそらく戦後から昭和40年頃の日本が舞台だと思われるが、まるで自分がその時代を生きていたかのように情景が浮かんできた。
欲、見栄、嫉妬など、誰の中にもある感情を否定せず、「人間らしさ」として自然に受け容れて表現しているところに、この作品の魅力と温かみを感じた。
登場人物の心理描写がとても繊細で、自分こそが青い壺になり、登場人物たちを静かに観察しているような気持ちになった -
Posted by ブクログ
まああ 面白かったです
戦後間もない頃の物語で
描かれた時期も一昔前になり
現代の小説にはない
独特の雰囲気があって良いですね
お話しは謎の死をとげた主人公の関係者からの
証言だけで構成されています
その関係者達が彼女はとんでもない悪女だとか
そんな話はあり得ない彼女は清廉潔白愛の人だとか‥
読んでいるうちに彼女に会ってみたくなるような
不思議な魅力の女性です
ミステリー作品なら二重人格や双子がオチも
あり得るかもですが
単行本の裏のあらすじにもはっきり悪女って
書いてあるし悪女認定ですよね
でもどこかで聖女であってほしいと
思う気持ちがあり
次男の推測した死因の説明はきれいで純真無垢な
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Posted by ブクログ
ネタバレ完全に忘れてしまう前に感想を…。
バッチバチの嫁姑バトルって感じではないのに、ドロドロしてる感じがすごいです。帯に「嫁姑バトル」みたいなことが書かれてて面白そうだったから買いましたが、それだけではなく、壮大な女二人の人生の物語。
加恵さんは、さすが武家の娘というべきでしょうか。
私なら途中で絶対「やっだー、私と同じもの飲んだと思ってたんですか?おかさんの麻酔には危ないもの入ってないのし!ご老体には無理よし!(方言はてきとー)」とか煽っちゃうかなー?笑
加恵さんを応援してしまうのは、やはり自分も嫁の立場だからでしょうか…笑
前、和歌山に旅行したときに道の駅に寄ったら、そこが華岡青洲の記念館み