有吉佐和子のレビュー一覧

  • 青い壺

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    有吉佐和子さんの本は初めてでした。
    なんでもない話のようで、何だかやめられない本。壺が主役で、色んな人の手に渡っていく。壺からしたら、色んな人間模様が見られ、さぞかし有意義だったでしょう。
    面白かったです。

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    2025年12月15日
  • 青い壺

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    ある一つのアイテムを介して物語が紡がれていく系の中でも崇高な気配がする作品。
    青い壺にまつわる短編のそこかしこで青磁の魅力を常に感じる。
    その魅力は青い壺がどんな時を過ごすかを切り取ることによりさらに増していくし、青い壺が過ごすその時間が物語をぐっと深めている。
    古き良き時代に生きる人たちの強さ、逞しさ、大切にしている考えを青い壺が紡いでいく。
    この作者は初めて読んだけど、NHKで話題になったのも納得。

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    2025年12月15日
  • げいしゃわるつ・いたりあの

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    鬼籍に入られているはずの有吉佐和子様の、まさかの新刊!!!!!
    通勤途中の駅の本屋さんで見つけて即買いしました。
    原田ひ香さんの権力恐るべし。
    もっともっと復刊お願いします!


    軽やかなテンポで進む、芸者さん界隈のお話。
    私は京都の料亭で正社員として勤務していた経験がありますが、ここで書かれているように、料亭の女将さんが地域を束ねて芸妓さんを取り仕切ったり指示したりっていうようなことは多分、もうあの頃はなかったんじゃないかなぁ・・・某老舗フランス革鞄ブランドがマハラジャを歓待しているお席とかはあったけどどうだったんだろう。
    とにかく未知の世界で、ワクワクしながら読み進めました。
    ストーリーテ

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    2025年12月13日
  • 青い壺

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    ネタバレ

    青い壺がめぐる十三の連作短編集。それぞれの話は短いからサクッと読めると思ったが、そうならなかった。それぞれの話に出てくるそれぞれの人の人生の片鱗のようなものが重く感じられ一気読みできず、途中で休みを入れないと読めなかった。
    最後の省造の話は省造にとって辛い面が強いと思った。でも、解説の「さいごに省造が思いいたる心境に、人間の執念や美意識にたいする救いがもたらされる」を読み、タクシー運転手の唐突な語りの意味がわかった。辛さを越える心境に至れ、「喜ぶべき」となれたのだろう。
    帯の爆笑問題 太田コメント「信じられないくらいに面白い!」は感じられなかったけれど、後からじわじわ来そう。

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    2025年12月14日
  • 青い壺

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    青い壺を巡る13の物語りで、“有吉文学の傑作”。
    初出は昭和51年。文庫新装版は平成23年で今年(令和7)第42刷で上半期文庫ランキング第1位とのこと。爆笑問題 太田光さんの「信じられないくらいに面白い!」ほどではないが、“小説の醍醐味”を感じた。今の時代に支持されているのは、メディアの影響もあるんだろうが、各話に登場する人物に美しい昭和を感じられるからかもしれないと思った。

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    2025年12月13日
  • 青い壺

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    とても良質な文章を読ませていただいた気分です
    人と人とのあり方が丁寧だった時代に生きる人々の人生観を学ばせてもらいました
    親の老い、自分自身の老いが現実味を帯びている私には少し虚しさを覚えてしまう作品でした。でも、それはきっと私の読み方が下手くそだったせいだと思います
    むしろきっと生きる素晴らしさを見出せる作品なのだと思います

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    2025年12月12日
  • 女二人のニューギニア

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    有吉佐和子さんの背景知識など皆無の状態で読み始めたため、序盤に時代背景の違和感に気づき、初版が1969年と見てとても驚いた。関西弁の2人のテンポの良い会話に、行ったことのないはずのニューギニアの景色が脳裏に浮かんできて読んでいてとても楽しい時間を過ごせた。特にヨリアピを目指して山を越えていく場面は一緒になってクタクタになっていく感覚があって、読むのに時間がかかった。
    現代よりも遥かに不便な当時にこんな大冒険ができるんだから、自分もまだまだ何も諦めることはないんだろうなと元気が出た。
    時代を超えても愛される素朴で素敵なクスッと元気をもらえる旅行記だった。

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    2025年12月09日
  • 針女

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    東京下の針職人夫婦に育てられた清子
    ひとり息子の弘一に思いを寄せながらも、出征を見送り、
    戦時下、そして戦後を懸命に生き抜く。
    その間に針を踏み抜き、それがもとで片足が不自由に、
    清子は新たな負い目を抱え、さらに息を詰めるように暮らしていた時、弘一が復員。
    しかし戦争は人格をも変えてしまい、元のようにはいかない

    有吉佐和子の作品て、その時々の状況を切々と克明に描く、というのじゃなくて、時代背景として頭に置きながら、人間をより深く生々しくそして容赦なく、と。
    悪い人間には悪い人間なりの「う~ん そうだなぁ」と思えるところがあり、弱い人間には弱い人間に自然と寄り添えるところがあり、人間の描き方が

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    2025年12月08日
  • 悪女について

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    ネタバレ

    公子のことを清く正しくいい人という人ととんでもなく嘘つきで悪い人という人がいる。
    私も、とんでもなく頭が良くて、感心するほど計算上手な悪女だと思った。けれど、公子の幼なじみがそろばんを習ってたよねって言った時に公子は全く覚えていない様子なのがずっと引っかかってた。嘘をつけば済む事なのに覚えていない、人間違いだと言い切ったところに、もしかして双子かなりすましで2人いるんじゃないかと思ったくらい。そういうふうに私は本当は高貴な家の生まれなのにという作り話もそういうふうに本当に信じ込んで生きていくしかなかったのかな、その時その時で別人格を生きているのかなと思った。ドラマでは、公子がもし自殺だとしたら

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    2025年12月07日
  • 挿絵の女 単行本未収録作品集

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    それぞれ趣向の違った短編集。
    以前読んだエッセイ集の中で、レッテルを貼られるとひっくり返したくなるという事が書かれていたのを思い出した。
    どれも面白い。

    【挿絵の女】
    「戦後」をまだ引きずっている時代。記憶喪失の画家が描く女の絵にモデルはいるのか
    【指輪】
    テレビの探偵バラエティに出演しているせいか、推理小説を依頼されて途方に暮れている小説家・有吉佐和子。
    日本舞踊家の友人が、指輪を預けに来て、数日後に自殺した。
    指輪の内側に彫られたイニシャルは何を表すのか
    【死んだ家】
    毎年一度は大病を患って一族郎党を呼び集める、旧家の女主。今度こそ危ないと医者が匂わす。相続人たちは、いかほどの財産がある

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    2025年12月06日
  • 青い壺

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    青い壺を巡る十三話
    ちょっと創作し過ぎ感はあったが、人間を知るということでは流石作家有吉佐和子だ
    十一話の結末が私にとっては謎だった

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    2025年12月06日
  • 青い壺

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    1977年初版。NHKの番組で紹介されるや大ベストセラー。著者の作品は初めて読みました。偶然に近く出来上がった青磁の壺が、購入されたり贈られたり盗まれたりしながら持ち主を変えていく。持ち主のいろんな人生を13の短編で綴られます。微妙に繋がる各エピソード。描かれている時代は、かなり昔になりますが現在に繋がる部分もあるようで、面白い。めぐるめぐる運命の面白さ。秀逸だと思います。

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    2025年12月01日
  • 華岡青洲の妻

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    世界で初めて全身麻酔による乳がん手術を成功させた華岡青洲。
    青洲の母と妻が麻酔薬の人体実験に協力したという逸話だけは知っていたけど、それを広めたのが有吉佐和子さんのこの作品だったとは知らなかった。

    普通なら美談として描かれそうだけど、青洲を支える女性たちにスポットを当てているところが面白い。
    母と嫁が競い合うように自ら実験台になりたがるという、狂気すら漂う献身が描かれている。

    どちらがより献身的かを競う嫁姑の意地の張り合いによる心理戦が続いていく。
    口にする言葉と嫁の加恵が淡々と語る心の中の本音が全く違う。表向きは仲の良い嫁姑に見えるから尚更怖い。
    ただの嫁姑の嫌味バトルだけではなく、嫁ぐ

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    2025年11月28日
  • 恍惚の人

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    主人公である昭子が今の自分の立場に似ていることが共感が持てた。もちろんすべて似ているわけではないが、老いを看る側や看られる側の感情のもつれを有吉佐和子らしい文章でつづっている。「彼は終わった人間なのかもしれない。ガンも高血圧も心臓病もくぐりぬけ、長生きした果てに、精神病が待ち構えているとは。」という文が心に刺さった。

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    2025年11月25日
  • 非色

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    一昔前の文体だったが、それが逆に柔らかく読みやすかった(ひと昔前の作品だから当たり前だが)
    現代にはない人間の生命力が感じられ生きる実感を味わせてくれる作品だった

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    2025年11月05日
  • 悪女について

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    主人公、富小路公子の謎の死。
    死の真相を探るミステリーではなく、公子の異常性がミステリー。
    痺れるほどの狂気、いいですね。実際にこういう人とは絡みたくはないけれど、小説や映画で震えながら見るのは好きなので面白かった。

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    2025年10月31日
  • 非色

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    人種差別の根深さについて考えさせられた本。
    どんな血が流れているかで人生が決まる、そしてその人生をほとんどの人が当たり前として受け入れていることが苦しかった。
    差別されている側であってその辛さをわかっているのに、自分より下とされている種族のことは見下したり、見下すことで自分の誇りを守っていた。
    いじめの理由も親の職業や貧乏が理由であったり、自分よりいじめられている人に安心したり、似たような構図になっていると感じて、人間ってそういう風にできているのかと苦しくなった。

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    2025年10月31日
  • 針女

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    ネタバレ

    いろいろ容赦なさすぎて、読んでいて辛い小説だった。
    主人公清子が針を踏んでしまい足が不自由になる。時代性はあるが、足が不自由な人を貶める言葉が再三出てきて、身体の不自由なかたが読んだらどんな思いをするかと思うとつらい。
    出征した幼馴染弘一を心の中で慕っていた清子、あるとき彼も自分を愛していたことを知る。その時の清子の思いも少女マンガ的な心境からは程遠い。終戦、弘一は無事戻ってくるが、それからの展開も少女マンガ的には行かない。
    最後、清子が職業婦人として手に職を持って自立していく姿が暗示されて終わる。清子を陥れた針に最後には助けられるということか。
    読んでいるときは容赦なさがつらかったが、現代人

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    2025年10月22日
  • 恍惚の人

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    凄い迫力ある内容だった

    現在は昭和の時代より介護制度は整えられ、介護の考え方も変わってきたけれど、長生きになって認知症になる人も増え、しみじみ老いていくのは大変だと実感している 
    当時とはいえ、信利のような夫には腹立たしさしか感じないし、役所の指導も正論であっても介護する人の心には全く寄り添えていない
    茂造の介護をやり遂げた昭子を、ただ褒めるとか労うとかいう気持ちにはなれない
    家で看取ってあげられたのは、感慨もあるし達成感もあるだろうけど、だからといって解決にはならない
    介護は綺麗事ではない
    死に方や老い方は選べないけれど、頭を使い、体を鍛えて、何とか認知症や寝たきりにはならないようにしなけ

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    2025年10月25日
  • 悪女について

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    主人公について周りの人物が語っていくという斬新な構成にしびれた。
    あえて主人公に語らせないことで、彼女の品性を保っているというか、らしさを表現していると感じた。

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    2025年10月18日