有吉佐和子のレビュー一覧
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読んでいて、自分の夫が死んだらどこに連絡すればよいのだろうと考えて、やはり優先すべき連絡先はアナログで残して置いてもらおうなどと事務的なことを思った。
それにしてもボケた老人の恐ろしいこと。生々しくて少し心をドロっとさせられた。
内容はドロドロしているのに、文体はさっぱりしていて、とても読みやすい。
藤野千夜さんの『じい散歩』を読んでる時も思ったけど、昭和の時代って、隣近所との関係が今とは到底違っていて、家の事で困った時に近所の奥さんに相談したり、頼んだりするのは珍しいことじゃなかったんだなって改めて思う。
主人公昭子が、義父が一命を取り留めたところで、「生かせるだけ生かさして -
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ネタバレ本屋で平積みされており、手にとってみたらなんと昭和51〜52年の作品だと。
なぜそんな古い本が?と興味を惹かれ読んでみた。
会話や描写からは昭和の雰囲気が感じられる一方で、人間の本質は何年経っても変わらないんだなと感じられるような一冊だった。
タイトルにある「青い壺」をある陶芸家が作り出し、それが人から人へといろんな形で渡っていき、最後にはまた作家の元へと戻ってくるという連作短編。
一つひとつの話は緩やかに繋がっているが、基本的には主人公もそれぞれ異なり話が変わるごとにいろんな視点でその時代を伺うことができる。
読んでいて今と違う時代だからこその面白さもあり、文章も読みやすくストーリーに引き -
Posted by ブクログ
戦後の日本にて40代で謎の死を遂げた、女実業家・富小路公子。大金持ちとしてメディア出演していたこともあり、死後、週刊誌があることないこと騒ぎ立てる。その彼女と関わった27人を小説家が取材し、それぞれが彼女の人となりや、死について順番に語る。
美しいものが大好きで、夢をみながら、理想と現実のギャップを埋めるために一所懸命に勉強して働き、大金持ちになった人物。彼女のことを悪く言う人もいれば、良く言う人もいる。
「悪女」かどうかなんて他者評価で決まるから、悪女だと思う人もいれば、思わない人もいて当然かと思う。
男絡みの部分は、何がなんだか・・でもみんなそんなもんなのかもしれない。
最後まで死 -
Posted by ブクログ
ヒロインの富小路公子について、何が本当なのか、善人なのか、悪人なのかは最後まで分からない。でもそれは結局、10人中9人の人が「あの人は良い人だ」といっても1人の人が「あの人は碌な奴じゃない」という印象を抱いても何もおかしくないことと一緒じゃないか。登場人物それぞれが公子に対して持った印象はどれも否定できるものではなく、よって公子が100%善人か悪人かなんて言い切れることではない。そして同時に、それぞれが公子に対して勝手な思い込みを持って疑わない。そのことの危うさと、そう強く信じさせるだけの公子という人物のとんでもなさを嫌でも感じさせられるのである。