有吉佐和子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
近所の古書店で見つけ、今評判なのを知っていてつい購入。
有吉佐和子さんの作品は初めてです。(読書歴は短いですが)
2011年が初版の小説ですが、昭和チックな家族観だと思いました。
大変読みやすく、すぐに読み終えました。
7話のキレッキレのお母さんが良かったです。
さぞかし、頭がよく活動的な方だったのだろうなと思います。
そして息子に容赦がないw。
7話と8話は同じ家族の話ですが、素晴らしい家族だなと思いました。
9話のおばあさん達もよかった。
すごく楽しそうに描かれていました。
会話の多い内容でしたが、その人柄ごとに書き分けられ、とてもよかったと思います。
こういうのはやはり日本語の良さかなと -
Posted by ブクログ
唸るしかない。この薄さで女の六十余年の生涯を描き切るのである。武家から望まれて医者の家に嫁ぎ、慕っていた絶世の美貌の姑とやがては静かなれど凄惨ない関係に。世界初の全身麻酔手術を成功させた華岡が麻酔薬を完成させるまで、姑と人体実験の座を争うのである。
それには「勝った」はずだが、最後の数行で、男の目から見ればそんな女たちの営みもが、当時の世では、ものの数にも入らぬのだと示され、なんだか改めて愕然とするのである。いや、今の世でもそうだよな。
ところで文章のきりりと角の立った美しさよ! 時代もののこととて、漢字も多く古風なのだが、昔の紀州の方言が実に味わい深い。「〜のし」って語尾、ほかにあるー?
そ -
Posted by ブクログ
初詣の帰り、本屋さん寄る?と珍しく友達から誘われて(笑)
2人してこの本を買った。まあ、私は違う本も2冊買ったけど。時代が古いけど、そんなん関係なく、や、や、や、面白いやん。
青い壺の持ち主が繋いでゆく小説。
時代が昭和40~50年。
その中でも旅行に荷物を詰めているとこから、着物なに着ていくのを悩んでるとこから70歳の祖母が同窓会の京都旅行が無茶苦茶面白い。質素な夕御飯とか、名所を回るのに疲れる同級生達。青い壺は、戦中戦後の厳しい中を生き抜いてきた人たちの人間模様を見守る。10年間怪我もせず割れもせず、様々人生ともに古色がつき名作となる。それに満足する作者。なんかいい。
早く友達と感想を分か -
Posted by ブクログ
ネタバレ100分で名著で知って買い、ようやっと読めた。
請われて嫁いだのに、環境変化にも馴染もうと努力し、憧れの人と家族になれた喜びからの突き放し。夫にとって母よりも特別な存在になれることが自分の存在価値になっていったことが、皮肉にも麻酔薬の完成には必然だったのかも。
夫はどちら贔屓でもなく、母、嫁にそれなりの対応だったのに、女たちが勝手にというのがなんとも。
小姑がもっと間に立ってくれればまた変わっふたかもしれないのに。小姑も姑ほどではないが、侵入者に対する意地悪な気持ちがあったのでしょう。
むかーし、子供向け漫画で読んだ華岡青洲夫妻の話からは想像できなかったお話しでした。
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Posted by ブクログ
その五まで読み終わったが、もうこの話の中心である女のことが苦手で読み進めるのが嫌になった。
そう思いつつその十まで読んでいるが、唯一自分の為になったことは、簿記を勉強したくなったこと。会社の状況を自分でも分かるようになって株やNISAへの投資に活かすのも面白そうだと思えた。
自分で勉強を頑張り実際に活かしたことだけは凄いと思う。
ただ平気で人を騙せるところは恐ろしかった。
その十四まで読み終えて、少し自分の感じ方が変わっていることに驚いている。この子は本当の家族が欲しいことは偽りがなく、また金持ちを憎んで貧乏や不遇な人には優しくありたいのではないか。そういう意味で、清く正しくありたいと常に -
Posted by ブクログ
夏に購入していて楽しみにしていた有吉佐和子さんの本。やっと読むタイミングが来た!
読みやすい文体ととっつきやすい内容でさくさく進みました。
太平洋戦争をくぐり抜けた女性の話で、孤児でありながらも和裁を家業とするおうちに引き取られて大切に育てられ、職を身に付け、ケガしつつもたくましく生きる様子が心強かった。
縫い物まわりの事情や、戦前・戦中のそれこそ「丁寧な暮らし」がよく分かり、例えば針を布に刺すとき音を立てないようにするのが本当の達人みたいなこととか、義理のお母さんと2人で布団を剥いでもんぺとか服にすることが楽しいとか、自分でデザインしてすぐ服を作っちゃうところとか、100年も経ってないのに