有吉佐和子のレビュー一覧
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有吉佐和子の短編集、昭和33年から37年の作品。
短編といえども、一つ一つの作品はとても中身が詰まっている。
有吉さんは早く亡くなったので活躍されたのは過去の感があるけれど、存命ならば今年95歳、充分に同じ時代を生きている人だった。
文章を読んで昭和の風景を懐かしく思い出す一方で、今と全く変わらない新しさも感じる。
「水と宝石」「王台」「三婆」では、女の老いが描かれる。
どれだけ若く見られるか、が女のテーマなのだろうか。何時代から?
今、中年過ぎて老年に差し掛かっても美しい女性を「美魔女」というけれど、それと同じような表現がすでに書かれている。
この時代、「魔女」のイメージは、とんがり帽子を -
Posted by ブクログ
読後の考察がとても楽しい良著でした!
時代の垣根を超えて楽しませてもらいました。
最大の皮肉)
富小路公子は男たちを騙し、利用し、完璧に人生をコントロールしていた。
しかし最期は、「遺産は一円も残らず、後に残されたのは、自分のせいでまともに生きられなくなった幼稚な弟(文彦)と、母の呪縛から逃れるように冷徹に自立した兄(義輝)」という、あまりにも皮肉な結果だった。
公子の最後について)
あらゆる男を陶酔せてきた公子でも、エリートサラリーマンの渡瀬義雄には「心」を支配できず、絶世の美しさと若さを持つ烏丸には「美」の格の違いで見下されていた。
だからこそ、公子は、年齢的も肉体的にも「自分の美の限 -
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有吉佐和子さんがニューギニアに辿り着き、そこで過ごした1ヶ月間を痛快に描いたエッセイとなっている。
序盤に出てくる有吉さんが豚の丸焼きのように木に括られて運ばれていく様は、現代日本で生活していると起こるはずもない、シュールかつぶっ飛んだ光景となっており、この場面を機にある種の異世界に迷い込むこととなる。
未踏の地であったニューギニアでの生活をここまで鮮明かつエネルギッシュに描く有吉さんの筆力は目を見張るものがあると感じた。
多少昔に書かれたエッセイではあるものの、現代社会に疲れた人にこそこの本を読んでほしい。異世界転生したような世界を知ることで、自分の暮らしている社会を見つめ直すきっかけ