非色

非色

小説・文芸
990円 (税込)

4pt

待望の名著復刊!戦後黒人兵と結婚し、幼い子を連れNYに渡った笑子。人種差別と偏見にあいながらも、逞しく生き方を模索する。アメリカの人種問題と人権を描き切った渾身の感動傑作!

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    河出書房新社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    河出文庫
  • タイトル
    :
    非色
  • タイトルID
    :
    912626
  • ページ数
    :
    424ページ
  • 電子版発売日
    :
    2021年02月19日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    口には出せないけれど、
    うっすら自分の中にもあるのかもしれない。
    差別は、「あの人よりもまし」と自己防衛のために思う心から生まれているのかもしれない。

    日本の中では氏族、家柄、金持ち、貧乏、外国人、黒人、白人。
    アメリカでは、黒人、白人。その中にもユダヤやプエルトリコ。アフリカに住む黒人、アメリカの都市部、田舎に住む黒人。
    細かく意識しだしたらキリがない。

    傍から見たら違いもよくわからない。
    だけど、そんな些細なことと当事者以外は思うことでも、優越感に浸ることで自分の置かれた立場や環境が悪くないのかもと思おうとする気持ちは分からなくもない。

    Page Turnersでお勧めされていて読んでみたけど、読んで本当に良かった。これが五十年以上前に書かれているなんて。凄すぎる洞察力と執筆力。同じ作家さんの他の本も読んでみたくなった。

    0
    2026年09月21日

    Posted by ブクログ

    めちゃくちゃ良かった。今年度暫定トップだ。
    『Page Turners』で竹下隆一郎さんがお勧めしていたこの作品を手に取って、本当に恵まれていた。
    物凄い事実を学び、落とし込み、痛い思いをするが、本の世界線上で抉られていて良かった。
    この物語を読まなければきっと、現実世界で痛い思いをしてもっと酷い経験になったかもしれないから。
    色の違いじゃなく、階級闘争だということ。
    笑子が最終的に、自分を「日本人」ではなく「ニグロ」だと真に受け止めたことにより、現実世界の見方を180度変えるシーンは圧巻だ。
    「差別とは何か?」という問いを、日本人目線から、アメリカ白人目線から、白人の中でもイタリア人目線から、黒人目線から、黒人目線の中でもプエルトリコ人目線から…様々な角度から模索していくストーリー展開が、半端じゃなく壮絶な読書体験となる。
    世界史を学ぶより、もっと大切なことがここに記されていると思う。

    シンプルに、単一民族である日本人が書いたとは思えないほどの解像度である…

    0
    2026年08月18日

    Posted by ブクログ

    黒人の差別だけでなく、白人同士でも差別があることに驚いた。肌の色や、人種、生まれたところや住んでいるところ、性別、学歴、職業。なぜ人は差別するのだろう。差別を受けているひとが、本人も気づかないうちに誰かを差別している。
    自分も気づかないうちに誰かを差別したりしているのだろうか。
    思い当たることはある。表には出さなくても誰にでもあるのでないだろうか。誰かと比べて自分が優位だと思わずに生きていけるようになりたい。

    0
    2026年07月27日

    Posted by ブクログ

    差別や偏見、自分とちがうものと区別したり見下したりすること。余裕がなくて生きるだけで精一杯のとき、人間を支えるもののひとつになり得てしまう。
    後半、高学歴、高収入、高階層の日本人とユダヤ人夫婦が登場し、特に奥さんの日本人が、国連職員という色々な人種の人々と仕事したりしている人なのにやっぱり差別的なことを言ってるのを考えると、余裕のありなしも関係なく、だれもが、差別や偏見からは逃れられない。
    しかも自分のその考えは差別的なものということに気づいてない。主人公の笑子は差別的な言葉を言われたり、自分が言った時にそれってなんでなのか、どういうことなのか考えている。
    差別や偏見から逃れるには、自分が言ったり聞いたりしたことを省みることなのかな。

    0
    2026年07月10日

    Posted by ブクログ

    色に非ず
    偏見や差別は世の中にあるのではなく己の中にある
    今の世上では皆平等同等を意識するべしと枷をはめられていて
    核心には触らない
    実は内面に感じたこと思うことがマグマのようにふつふつ熟している
    有吉佐和子の言葉が気持ちよく辛辣のようでありながら
    相手を傷つけることなくまっすぐで受け止められる
    戦後の日本 アメリカでの生活 二グロの体臭
    目の前に見えてくる 
    読み始めると本を閉じることが出来なかった

    0
    2026年07月05日

    Posted by ブクログ

    こころ揺さぶられた。
    主人公の笑子にとても好感もてた。差別主義者ではないけど、自分の中にある優越意識、劣等感を認識して、問いかけている。その姿が自分自身と重なった。
    私も人はみな平等と頭では思っているが、実際笑子の様に、差別し自分の方が優位であることに安心を感じている自分がいる。
    人間である以上、この感情を全て取り去ることは難しいのかなと実感した。
    この本を進めてくれた母は、人間の業だと。かなしいけど腑に落ちる。
    つい感情的になって、そういう思考に囚われてしまう時はずっとあると思うけど、笑子のように、その時はなぜそう感じるのか、思うのか、を無視せずに問いかけていきたい。例え答えが出なくても。

    他の有吉佐和子さんの作品も読んでみよう。

    0
    2026年06月06日

    Posted by ブクログ

    色に非ずとはこういうことか。
    とラストで理解した。
    人間は誰かより優位であると感じられないと生きていけない生き物なのか。
    差別はいけないことと頭では分かっていても生きていてどこかで人と比べることのほうが多いと思う。
    それよりも、自分はどういう存在であるのか、自分の価値を自分で見出して抱えて歩くことが重要なことなのだとこの本を読んで理解した。

    60年以上前の本だとは思えないほど理解しやすい。
    他の作品も読みます。

    0
    2026年05月23日

    Posted by ブクログ

    60年以上前の本なのに全く古さを感じないのは未だに「差別」の問題が現存しているからだけど、「差別はいけないこと」とわかっていてもどこかでしてしまうのが人間。だから、認識しつつ、どう自分は向き合うかが大事。

    0
    2026年05月15日

    Posted by ブクログ

    人間ってこんなにも差別と序列をつけたがる生き物なんだろうか。国籍、人種、使う人と使われる人、誇り、負い目…などなど、いろいろなことが人と人の関係に序列をつける。

    自己認識とは?未来に向けて、主人公の目が急に開かれたような結末は爽快感があり、でもその先にまた、今現在のアメリカがあり、ヨーロッパも日本もあると思うと、人間は少しも進歩していない。

    戦後間もない時期の日米の間が舞台と思えないほど、現代的で進歩的なストーリーだった。

    気丈で、変わらない笑子に対して、帰国後トムの目の輝きがみるみる失われてしまったことの意味を考えると、希望を持てる社会に暮らすことの意味の大きさに気付かされる。一部のセレブだけでなく、誰もがそれなりの希望を持てる社会を。どの国でも私たちは創っていかなければならないのでは。

    初有吉佐和子作品。他の作品も全部読みたくなった。

    0
    2026年04月26日

    Posted by ブクログ

    1964年に出版されたとは思えない。アメリカの差別の状況を詳細に描いており、また妊娠中絶の禁止や住宅事情など作者はその環境で生活していたのかと思うほどだ。実際に作者は1年弱留学していたそうだが。

    差別は構造。色にあらず。

    戦後笑子は駐留軍相手のウェイトレスとして働き黒人のトーマスジャクソン伍長と結婚、メアリイを授かる。国に帰った夫とは離婚したものと思い日本で生活するが、黒い肌をもつ娘を日本では育てられないと感じ渡米する。

    有吉さんの描く作品らしい、一本筋が通っていて聡明、気骨ある女性があらゆる差別構造のなかでも懸命に生きる。

    0
    2026年04月20日

非色 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    河出書房新社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    河出文庫
  • タイトル
    :
    非色
  • タイトルID
    :
    912626
  • ページ数
    :
    424ページ
  • 電子版発売日
    :
    2021年02月19日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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