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待望の名著復刊!戦後黒人兵と結婚し、幼い子を連れNYに渡った笑子。人種差別と偏見にあいながらも、逞しく生き方を模索する。アメリカの人種問題と人権を描き切った渾身の感動傑作!
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Posted by ブクログ
1967年、角川文庫から出版されていた作品で、 2020年、河出文庫から再文庫化された作品。 人種のサラダボウルと比喩されるアメリカ社会。 かつては人種のるつぼと言われていた。 性別・宗教・階級・出身。 人種/民族のほかにも 数々の差別が渦巻く世界。 色に非ず。 どんな見た目をしていても思...続きを読む想は様々。 確かにある「傾向」を、 しかし、万人に当てはめてはいけない。 熱意をもって再出版にあたってくださった 河出書房新社には、最上の感謝を。
タイトル「非色(ひしょく)」=「色に非ず」とは、どういう意味なのかなあ・・・と疑問を抱きながら読み進めて、最後のところで笑子の気づきとともに、ようやく分かりました。アメリカの人種差別は、肌の色ではなく「階級闘争」なのだということでした。 笑子は、戦後、黒人の米兵・トムと結婚し幼子を連れてニューヨ...続きを読むークに渡りました。アメリカには、様々な人種が存在し、笑子のような「戦争花嫁(ワーブライド)」は、結婚相手の人種によって社会的な差別や圧力を受けていました。初対面の人に「夫はニグロだ」と告白した瞬間から蔑みの対象にされてしまいます。 しかしながら、ニグロとして社会から差別の対象とされているトムは、プエルトリコ人に対して自分より劣っていると言い放ち蔑視しています。そして、同じ黒い肌であっても、アフリカ人はアメリカのニグロを蔑視し・・・そんな差別の連鎖が存在しています。 読み進めながら、人間って自分より劣る者の存在を確認することで、自らの立ち位置を守っていこうとする生き物なのだろうか…と、悲しい気持ちになりました。 それでも、最後に笑子が辿り着いた心の境地に、私は思わずエールを送りたい気持ちになりました。 「非色」は、戦後まもない時代のお話だけど、現代にも通じる社会の課題を実感しました。
とあるYouTubeでおすすめされていた本。予想を上回るほど面白くて、ページを捲る手が止まらない。とても悲惨な状況なのに、どことなくカラッとした明るさも感じるのは笑子の逞しさ故か。1964年に書かれたとは思えないほど読みやすいし、現代にもつながるテーマである。作者の他の本も読んでみたくなった。
高校生の課題図書にするべき作品。 笑子の葛藤に共感を覚えながら、差別とは何か、を考えさせられる。あっという間に読み終えた。
終戦後アメリカの黒人兵と結婚した女性主人公。出産後日本で差別に遭い、希望を持ってアメリカに行くも、もっとひどい人種差別が待っていて‥。 差別への反骨精神。 当時のアメリカの人種差別と生活がリアルでとても引き込まれました。 人種差別、同じ人種間の階級差別。 差別は本当に人の心を傷つけ、自尊心を失わせ...続きを読むたり憎しみを生むということを深く思い知らされました。 ラストの主人公が清々しい。
引き込まれる話の展開と考えさせられる深いテーマが盛り込まれていて一気読み。 人種問題や差別はなくなることはない。この世に黒人しかいなくても、生まれや見た目などで差別するだろう。実際、この本の中でも黒人の肌の色が濃いか薄いかの会話が何度も出てくる。 人間は、階級や違いを見つけては差別する生き物だ。...続きを読む「人種差別はしない、するべきではない」という素晴らしい信条を持っていても、「あの人は〇人だから」といった、偏見を少なからず持っている。 黒人のトムが日本に駐在中、「ここには平和がある。そして何より素晴らしいものがあります。それは平等です。平等があるから、だから私は日本が大好きです。」と、笑子や笑子家族に放った言葉。 なんて大袈裟なことを言ってるのかと、この時笑子は思っていたが、トムと結婚してNYに住み始めて、なぜトムがあんなことを言ったのか身に染みて理解できるようになる。 トムにとっては、日本は日本人だけで構成されていて、みな平等な夢のような国に思えたことだろう。 そんなトムでさえ、ニューヨークに戻れば、黒人より下であるプエルトリコ人を下に見て差別する。 ニューヨークに住む日本人同士では、パンパン上がりか、そうじゃないか、留学生か、旦那はどの人種かで差別し合う。 トムのいう「平等」は残念ながらどこにも存在することはない、人間である以上。 そういうどうしょうもない出来損ないの人間であることを認めつつ、与えられた場所で、できるだけ平和な世の中作っていこうと努力するしかないのか? この本は1964年に書かれたものだが、古さは全く感じない。ということは、この人種差別などの差別問題は全く解決していないから。 格差が拡大して、中産階級が貧困層へ堕ちていってる今、むしろこのテーマのもつ問題が表面化してるといえよう。 日本も人種のるつぼになりつつあるからこそ、読むべき本だと思いました。
終戦直後、黒人のアメリカ兵と結婚し、ニューヨーク、マンハッタンのハアレムで逞しく暮らす日本人女性、笑子の物語。 初版は1964年。少し古いので身構えたが、めちゃくちゃ面白い!美しく流れるように綴られる文章に引き込まれて一気読み。ところどころ、さくらももこのエッセイを読んでいるような、クスリと笑える...続きを読む皮肉もきいている。 人は自分より下を見つけて優位に立ちたがるものなのだと、その無意識の傲慢さを見事に描いた作品だと思う。 笑子の夫のトムがそれをわかりやすく具現化している。 日本に兵士としている時は堂々としていて気前のいい男だったのに、ハアレムでは「愚鈍」で「無気力」な甲斐性なし亭主であった。そしてプエルトリコ人をバカにする時だけは生き生きとしている・・・ 正義感や反骨精神の塊のような笑子の方はもう少しわかりにくい。 「そうやないか。プエルトリコをかばうのはええ気持やろ?黒より下の亭主持ってる女やと思えば、単純な私なら嗤いものにするけど、あんたはもう一つ手ェこんでいるだけや。(後略)(p.223)」 友人に、正義感からの傲慢さを指摘され、血の気が引く笑子。 笑子はやがて「差別とは何なのか」を考えるようになる。果たして色の問題だけなのだろうか。 ワシントンの桜と自分を重ね、自分が何者なのかを悟る笑子が眩しかった。
だらりとした空気で進んでいく物語。 でも目が離せない。登場人物の心の動きをすごくリアルに感じ取ることができる。そして一人ひとりに共感できる。 「非色」の意味を最後に噛みしめ、寂しいような余韻を感じた。良書。
1964年の作を2020年に復刊したもの。かなりの衝撃的な作品だった。 戦後の日本で黒人米兵と結婚した主人公笑子が子連れでアメリカに渡り、ニューヨークでの生活を描いている。日本での差別以上に、移民のるつぼのアメリカには差別が当然の如く蔓延している。 日本人も恐らくイエローとかジャップと差別されただろ...続きを読むうにこの中には描かれてない。が、この中で笑子の娘の、明るい未来を象徴する作文が胸を打つ。笑子自身のポジティブさや負けん気も、内容に比べて救いの空気を出している。最後の場面が凄く印象的で、笑子だからこそのセリフだと思った。 この本を勧めてくれたスキボンさんありがとう。
すごい作品だった。この作品の衝撃といったらなかった。黒人兵士と結婚してアメリカに行った女性の波乱に満ちた人生の中で問い続けた肌の色による差別について、どこに帰着するのかハラハラしながら読んだ。肌の色の人種差別だけでなく、この世は差別だらけだと実感させられる。異国で、差別の中で日本人女性が子を産み育て...続きを読むながら働き、必死に生きながらの様々な葛藤を読むほどに、有吉ワールドに引き込まれていった。最後は彼女なりに自分は何者かという答えに辿り着く。最後の『私は二グロだ』という言葉に、確かに人間は「肌の色ではなく」、どこでどう生きるのかを選び取っていく主人公の人生に清々しさ、頼もしさを感じた。
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