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Posted by ブクログ 2023年12月24日
時々考えることなのだけど「人が人を差別する意識はどこから生まれるのだろう」ということを、この本を読み終えてまた考えた。
歴史や時代に刷り込まれる場合もあるだろうし、生まれ育った環境(親や友人など)を通して意識に根付く場合もあると思う。
自分自身「差別なんてしたことありません」はんて到底言えないのだけ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年12月07日
っかーーーー!身をつまされる思い…
まさに、こんな傑作をわたしは知らなかったのかーーー!しかも重版未定になった歴史があるなんて信じられん!の嵐でした…
この1967年に書かれた作品(なのに全くの色褪せがないのもすごい)が2020年に復刊されるのが、素晴らしいタイミングというか、すごい意味ありと言...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年12月07日
面白くて一気読み。
日々の生活に活力すら与えられて、読書の意義をひしひし感じることができた。
でもそれはこの中に書かれた生活を「これよりは自分はマシだ。頑張ろう」と思えたからであって、この小説の主題をまさに体現しながらの読書体験でもあった。
人間は業が深い。それは許容しつつ、なるべく自らのその部...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年11月26日
有吉佐和子さんの本は初めて読んだけど、テンポ感が良くて、リアルで面白かった。
50年以上前の話で時代も感じるけど、人が人を差別してしまう意識は今でも変わっていない事は分かる。
差別されているもの同士でもお互いを差別し、罵り合う。
人種同士の差別もだけど、この時代は今よりももっと女性の地位も低い。女性...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年09月09日
敗戦直後の日本、米兵トムと結婚し娘メアリー を産んだ笑子は、黒い我が子に向けられる冷ややかな視線に苦しみ、幸せな暮らしを夢見て夫の元へ渡米する。ところが、待っていたのは、もっと激しい人種差別と貧しいハーレムでの半地下生活だった。
逆境の中、気丈で逞しく生きる笑子の姿が潔い。時々、逆上し、突飛ない行...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年09月06日
人種差別の話と一言で言ってしまうにはもったいない本だと思う。 発表から半世紀を過ぎているが有吉佐和子さんの文章には本当に心をつかまれる。
本文中にこんな一節がある。「人間は誰でも自分よりなんらかの形で以下のものを設定し、それによって自分をより優れていると思いたいのではないか。それでなければ落着かな...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年03月05日
戦後間もない頃の話ながら、今に通じるものが多々あり、差別について改めて考えさせられました。
『人間は誰でも自分よりなんらかの形で以下のものを設定し、それによって自分を優れていると思いたいのではないか。それでなければ落ち着かない、それでなければ生きて行けないのではないか。』
主人公の笑子が問いかける言...続きを読む
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