ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
4pt
開催中のキャンペーン
待望の名著復刊!戦後黒人兵と結婚し、幼い子を連れNYに渡った笑子。人種差別と偏見にあいながらも、逞しく生き方を模索する。アメリカの人種問題と人権を描き切った渾身の感動傑作!
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
戦後の日本で逞しく生きる笑子。 戦災で家を亡くし、貧乏生活の中自ら働き口を見つける。そこは黒人の進駐軍御用達のキャバレー。もっと稼げるようになるために、英会話を勉強したり、闇市に品物を流したりして稼ぎを増やし、母、妹を養う。 そしてそこで出会ったニグロのトムと結婚。 娘を産むが彼女はトム似のニグロ...続きを読む。日本でのニグロへの風当たりは強い。好奇の目で見られ、娘メアリーは虐められるばかりで友達が出来ない。 トムが指令でニューヨークに帰国し、笑子もメアリーに友達ができる環境を求めてニューヨークへ旅立つ。 ニューヨークでのトムは、日本にいた頃と違い、ニグロへの差別から碌な仕事に就けず、ハアレムの半地下で暮らしていた。 家族を養うため、笑子はまたすぐに自ら働き口を見つけ、逞しく生きていく。 幾度となく困難があり、差別を受けるが、それでも逞しく生きる笑子。アメリカ内の白人と黒人の差別は知っていたが、白人の中にも差別があること、プエルトリコ人が黒人より下に見られること、黒人の中でもアメリカに住む黒人とアフリカに住む黒人とでは、互いに見下しあっていることなど、知らないことも多くて面白かった。あゝ麗子...。 奴隷解放により肌の色での差別がなくなったはずでも、階級による差別が根強くある中で、結局当人達が声をあげて現状を少しずつ良い方に変えながら、強く生きていくしかない。 自分はニグロなのだと腹を括った笑子はカッコよかった。彼女はこの後どのように自分の人生を切り開いていくのか、この先も見てみたい。というくらい、笑子のファンになった。
1967年の作品だということを知って驚き。重く暗くなってもおかしくないのに、適度な軽さもあり読み進められてしまう。
有吉佐和子の『非色』、今の時代にこそ刺さりすぎる。 「人間が生きていることを最低のところで支えているものは何か」 戦後、ニューヨークへ渡った主人公が見たのは、人種、経済、宗教……ありとあらゆるモノサシで「自分より下」を探し、安堵する人々の姿。正直、滑稽。でも、今の私たちも同じじゃないかな。学歴、...続きを読む年収、ルッキズム、結婚してるか、子が居るか。 属性を比べて「あの人よりマシ」と思っているうちは、本当の誇りなんて持てない。それは他人の土俵で自分を否定しているのと同じだから。 自分をラジカルなまでに受け入れる 泥の中でも、どんな属性の中にいても、「これが私だ」と自分を抱きしめる。その覚悟だけが、分断の壁をぶち破る唯一の武器になる。薄っぺらいプライドを捨てた先にしか、本当の自由はない。
めちゃくちゃおもしろかった。 人種、肌の色、階級の構造を見事に炙り出しているのだが、そのプロセスがすごい。主人公と一緒にストーリーの波に乗せられて考えさせられて、いつの間にか非色に辿り着く。 こんなにも1人の女性の人生と感情を等身大に小説として産み落とすすごさもさることながら、それが現代においても全...続きを読むく色褪せないという、、驚嘆。 同時に差別の姿も色褪せていないのだと痛感させられる。
有吉佐和子ってストーリーテラーなんだなぁと改めて思った。 1964年に刊行された本であるが、古くささを感じることなく一気読み。 差別という難しいテーマを扱っているのだが、終始、重苦しくなることなく、読み終えた。 戦後、GHQの黒人兵と結婚して幼い子メアリイを連れて、ニューヨークに渡った笑子(えみこ...続きを読む)だが、待っていたのは貧民街ハアレムの半地下アパートでの生活だった。 そんな最底辺のような生活を送る黒人だが、プエルトリコ人を激しく差別する。 白人の間にも、イタリア人差別、ユダヤ人差別などがあり、戦争花嫁(ウォーブライド)として日本から渡ってきた日本人女性はアメリカに来て初めてそれに気づくのだった。 そして、アフリカの黒人はアメリカの黒人を差別し、アメリカの黒人は、アフリカの黒人を野蛮人と蔑んでいるなど、色ではない差別が何層にも重なっている(「非色」と言う言葉の由来)。 細かいことを言えば、幼少のメアリイがあまりにもヤングケアラーぶりがすぎること。 また、チュニジア人が黒人として描かれているが、チュニジア人ってアラブ人じゃないかな(黒人もいるのだろうけど)
人種差別という重いテーマを扱いながらも、軽やかな文体で、内容も湿っぽくなりすぎないので読みやすかった。主人公の笑子の思考を通して、なぜ人は人種差別をするのか、環境によって人は作られるのか、生まれた時から差別されるべき人間だったのか、そんなことを一緒に考えていくことができた。
1967年、角川文庫から出版されていた作品で、 2020年、河出文庫から再文庫化された作品。 人種のサラダボウルと比喩されるアメリカ社会。 かつては人種のるつぼと言われていた。 性別・宗教・階級・出身。 人種/民族のほかにも 数々の差別が渦巻く世界。 色に非ず。 どんな見た目をしていても思...続きを読む想は様々。 確かにある「傾向」を、 しかし、万人に当てはめてはいけない。 熱意をもって再出版にあたってくださった 河出書房新社には、最上の感謝を。
タイトル「非色(ひしょく)」=「色に非ず」とは、どういう意味なのかなあ・・・と疑問を抱きながら読み進めて、最後のところで笑子の気づきとともに、ようやく分かりました。アメリカの人種差別は、肌の色ではなく「階級闘争」なのだということでした。 笑子は、戦後、黒人の米兵・トムと結婚し幼子を連れてニューヨ...続きを読むークに渡りました。アメリカには、様々な人種が存在し、笑子のような「戦争花嫁(ワーブライド)」は、結婚相手の人種によって社会的な差別や圧力を受けていました。初対面の人に「夫はニグロだ」と告白した瞬間から蔑みの対象にされてしまいます。 しかしながら、ニグロとして社会から差別の対象とされているトムは、プエルトリコ人に対して自分より劣っていると言い放ち蔑視しています。そして、同じ黒い肌であっても、アフリカ人はアメリカのニグロを蔑視し・・・そんな差別の連鎖が存在しています。 読み進めながら、人間って自分より劣る者の存在を確認することで、自らの立ち位置を守っていこうとする生き物なのだろうか…と、悲しい気持ちになりました。 それでも、最後に笑子が辿り着いた心の境地に、私は思わずエールを送りたい気持ちになりました。 「非色」は、戦後まもない時代のお話だけど、現代にも通じる社会の課題を実感しました。
とあるYouTubeでおすすめされていた本。予想を上回るほど面白くて、ページを捲る手が止まらない。とても悲惨な状況なのに、どことなくカラッとした明るさも感じるのは笑子の逞しさ故か。1964年に書かれたとは思えないほど読みやすいし、現代にもつながるテーマである。作者の他の本も読んでみたくなった。
高校生の課題図書にするべき作品。 笑子の葛藤に共感を覚えながら、差別とは何か、を考えさせられる。あっという間に読み終えた。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
非色
新刊情報をお知らせします。
有吉佐和子
フォロー機能について
「河出文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
紀ノ川
青い壺
悪女について
有田川
有吉佐和子の中国レポート
有吉佐和子ベスト・エッセイ
一の糸
美っつい庵主さん
「有吉佐和子」のこれもおすすめ一覧へ
みんなの公開リストをもっと見る
一覧 >>
▲非色 ページトップヘ