有吉佐和子のレビュー一覧

  • 一の糸

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    面白かった〜
    三人称小説ではあるが、完璧茜視点なので、清太郎(徳兵衛)への気持ちが切なくっていじらしくって。でも家族になってからもずっと尊敬であり恋であり、愛とか欲とかではなかったような。それが「妻」ということばに象徴されるものなのかもしれない。世喜が「弓次郎」とよび茜が「お父さん」と呼び慣わしたことにも。うーんうまくいえない。芸は男のもので、女はそこに入れない哀しさはあるけれども、それに惹かれ支えている立場は自信となり誇りとなり女を支えていく。どちらの生き方も心動かされるものだと思いました。

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    2010年12月20日
  • 乱舞

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    連舞(つれまい)・乱舞(みだれまい)の後編。
    絶版になったと思っていたら、こんな表紙になっているのにびっくり。(でも本屋でみかけない)

    踊りという特殊な世界で生きる女の話。有吉さんの文章は踊り物、芸者ものでも読みやすいし、ぐっと読ませるし、とても好きです。

    踊りの師匠を母にもつ才能のない姉と、家元との間に生まれた天才少女の妹。姉はどうやって生きていくのか。

    保存版です。

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    2011年07月25日
  • 連舞

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    連舞(つれまい)・乱舞(みだれまい)の前編。
    絶版になったと思っていたら、こんな表紙になっているのにびっくり。(でも本屋でみかけない)

    踊りという特殊な世界で生きる女の話。有吉さんの文章は踊り物、芸者ものでも読みやすいし、ぐっと読ませるし、とても好きです。

    踊りの師匠を母にもつ才能のない姉と、家元との間に生まれた天才少女の妹。姉はどうやって生きていくのか。

    保存版です。

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    2011年07月25日
  • 複合汚染

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    環境に興味のある方は、ぜひ読んで欲しいな。もうかれこれ30年以上前に書かれたものだけど、現状はあまり変わってないことが実感出来る一冊。しかし30年も前から、有機野菜を推奨していたなんて…。

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    2010年05月16日
  • 複合汚染

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    朝日新聞の小説欄で、工場廃液、合成洗剤、化学肥料、除草剤をはじめとするもろもろの毒性物質の複合がもたらす汚染の恐怖、自然と生命の危機を訴え、世間を震撼させた話題作。今読んでも、その日から汚染についての意識が変わる、事実の持つ重みとインパクトがある。
    今まで食や農業について無関心であった人でも関心が深まること間違いなし。

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    2011年02月14日
  • 芝桜(下)

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    同じ芸者屋で、同じ環境のなかで育ちながら
    全く違う性質をもったふたりの芸者のはなし。

    タイプは違えど、それぞれにとび抜けた美しさをもっているのに
    その美貌と賢さ、実直な人柄で最高の旦那の寵を受け、
    押しも押されもせぬ売れっ妓芸者になってゆく正子に対し
    小狡く、芸者の軽蔑するおこないをくり返して
    美貌のわりに、芸者としては一流になれないでいる蔦代。
    正子はそんな蔦代を理解できないまま
    完全に軽蔑も、振り切ることもできないでいる。

    みにくいはずの女同士の確執をうつくしく描くのは
    有吉さんの小説で本当に毎度うっとりするところなのだけど
    昭和の花柳界という、絢爛さに比例しておぞましさに溢れる場所は

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    2010年04月22日
  • 不信のとき(下)

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    妻にはないマチ子の淑やかさに浅井は惹かれていく。マチ子は子供を産みたがっていたが、浅井はあくまでも遊びのつもりだった。一方、初老の小柳は未成年の愛人に翻弄されていた。そして、不妊のはずの道子が妊娠した時、すべての歯車が狂い始めるのだった―。浮気が発覚して狼狽する男の愚かしさと、愛が憎しみに変貌した時の女の凄絶な執念。不信にみちた男女の相克を描く長篇小説。



    いやー
    女性は強い?怖い?
    逆に男性は弱い?
    心に感じてしまいます!?

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    2010年02月10日
  • 不信のとき(上)

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    大手商社の宣伝部に勤める浅井義雄は結婚して15年。だが、妻・道子との間に子供はなかった。過去二度も浅井に浮気された経験を持つ道子は夫の愛情をつなぎとめようと必死だった。そんな折、取引業者の小柳と銀座で飲み歩くうち、浅井はマチ子というホステスに誘われるまま一夜を共にした。それが自滅へ至る第一歩だとも知らずに―。男の浮気に対する女の非情な復讐を描いた問題作。


    うーん。
    ちょいと自分の行動にはあまりない行動ですが、おそらくそういう行動を取れば様々な結果は当然出てきますよね。
    原因と結果?
    行動と結果?
    いい意味でその結果がついてくるのが一番ですけれどね♪

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    2010年02月09日
  • 一の糸

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    有吉さんの芸者モノ?はそこそこ読んだのですが、文楽モノは初めて。もう少し古典に明るければもっと染みてくるものがあったのだろうと思います。しかし、好きな男にちなんだ柄の着物を身にまとったりするような愛情表現は今ではすっかり廃れてしまったのか。観劇をする方々はそういうこといまだしているのかなといったことも気になります。この作品すら新しい古典なのかもしれないと思ったり。古い関西弁といい、風習といい。宝石、着物、お稽古事、古典芸能、家の格、嫁入り。結婚はやはり厳しいなあとも、芸の道は恐ろしいなあとも思いました。読み応えじゅうぶん★★★★★

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    2011年09月03日
  • 一の糸

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    実は佐和子の小説はこの辺の時代の方が好き。他も好きですが。
    無骨な匠を感じるし。一の糸ってどんな音なのか読めば誰もが聞きたくなってくる魅力がある。

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    2009年10月04日
  • 芝桜(上)

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    上下巻、立ち止まることのない、怒涛の読書。正子の気高さもなかなかだが、蔦代の不気味さは並々ならぬもの。得体の知れない生物を見ているような不安定な気持ち悪さがあった。<上下巻>

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    2009年10月07日
  • 香華

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    わーやっと読み終わった・・・

    もう絶版なのか本屋で売ってないから古本で購入。

    まだ有吉佐和子の小説は3冊目だけど、登場する女性達、私好きです。

    もう時代とか関係なく、彼女らの何かに固執する強さとか
    ぶれない芯みたいなものを揺ぎ無く押し通す姿勢って
    見てて気持ちいいし、天晴れだと思います。

    朋子が母の遺言通りに、田沢の家にお骨を納めにお願いするために
    赴き、ざっくりと断られた後、

    「三つ重ねの包みを受け取るや否や、朋子は田沢家の門柱めがけて、発止と投げつけると、次の瞬間にはもう車中に戻っていた。「走って頂だい、早く。和歌浦へ戻るのよ」」

    「あんな家は、一度火を点けて

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    2015年11月12日
  • 一の糸

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    「文楽」の世界を舞台にした話。

    茜は徳兵衛に恋をしているというより
    徳兵衛の「芸」に恋をしている。

    けど実際恋なんていう軽い甘いはかないものではなくて、
    一の糸が作り出すように激しく太くて強いもの。

    茜の一途さには圧倒されるが、茜の母の世喜の母としての強さに
    心打たれます。

    連れ子の不幸の責任を茜の家族が茜に責めており、
    それに対して世喜が徳兵衛に言った言葉はなんだかもう
    涙涙・・・

    まさか泣くとは思わなかったわー不覚。。

    有吉佐和子の小説を読むと、現代の女性の強さは
    どこか間違っているように感じる。

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    2015年11月12日
  • 不信のとき(上)

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    ドラマではあまりにもきれいごとのように描かれていて非常につまらなくなってしまいました。やっぱり原作の方が面白いです。

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    2009年10月04日
  • 芝桜(上)

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    女の子が、身近な人や環境の影響と、自分自身の成長の織り成しによって、女になり女性なり生きていく、そこで描かれる美しい主人公たちと、美しいところで終わらず、醜いところまで隠さず見つめる有吉佐和子の筆が好き。「芝桜」は華やかな花柳界の成り立ち、人間VS人間の心の綾を深く観察していてなんとも素晴らしいが、可愛い女の子が二人、綺麗な着物を着て歩いたりしゃべったり踊ったりしている姿が思い浮かび、それだけで可憐で華麗で楽しかった。「そろそろ春だから今年はもっと花を植えようね」という蔦代の言葉がなぜか耳に残る。

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    2009年10月04日
  • 不信のとき(上)

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    上巻のハイライトは「あのとき離婚しなくて本当によかったわ。私のいまの幸せは、あなたが卑怯だったお陰で掴めたのだと思っているのよ、浅井さん」という千鶴子の台詞。こんな復讐の台詞、機会があったら言ってみたいものです!そして下巻は、なんといっても道子&マチ子鉢合わせシーン!怖いです、怖すぎです!マチ子「そりゃ奥さんから見れば、たった一人の大事な方でしょうし、他の男と較べたこともないでしょうね。でも私たちは、一流の方々とのお相手で、それが仕事ですから、どうしても男を見る目は肥えてきますわ」うぎゃあぁぁぁ!ホステス怖いよ、汚いよぉぉぉ!!!

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    2009年10月04日
  • 芝桜(下)

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    一気に読んじゃいました。
    有吉さんは、ワルイ女を書くのが上手ですね。
    信心深く、親孝行で、花を愛する蔦代も、男からも女からも、むしりとるだけむしりとって阿漕に稼ぐ蔦代も矛盾しないで存在する。その見事さが、悪い女は全てが悪いかのような錯覚を持っている私達に違和感を持たせるのだろう。主役は正子だが、正子の一本気な性格が蔦代の異質な存在感を異様に際立たせている。

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    2009年10月04日
  • 芝桜(上)

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    正子のプライドの高には恐れ入ります。(蔦代の世渡りの上手さも。)着物描写が秀逸。着物が着たくなる一冊。

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    2009年10月04日
  • 芝桜(上)

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    親孝行で信心深く、男をたぶらかし続ける悪女・蔦代がすごい。この矛盾を一人の女の中におさめた有吉佐和子のすごさがわかります。

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    2009年10月04日
  • 芝桜(下)

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    「男なんて信じるもんじゃないわ、信心するなら神様仏様よ」なんて言ってしまう信心深い悪女の蔦代がやっぱりいいです。見事に主人公を振り回してしまうなんてさすが有吉佐和子の書く女は惹き込まれます。

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    2009年10月04日