有吉佐和子のレビュー一覧

  • 香華

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    わーやっと読み終わった・・・

    もう絶版なのか本屋で売ってないから古本で購入。

    まだ有吉佐和子の小説は3冊目だけど、登場する女性達、私好きです。

    もう時代とか関係なく、彼女らの何かに固執する強さとか
    ぶれない芯みたいなものを揺ぎ無く押し通す姿勢って
    見てて気持ちいいし、天晴れだと思います。

    朋子が母の遺言通りに、田沢の家にお骨を納めにお願いするために
    赴き、ざっくりと断られた後、

    「三つ重ねの包みを受け取るや否や、朋子は田沢家の門柱めがけて、発止と投げつけると、次の瞬間にはもう車中に戻っていた。「走って頂だい、早く。和歌浦へ戻るのよ」」

    「あんな家は、一度火を点けて

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    2015年11月12日
  • 一の糸

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    「文楽」の世界を舞台にした話。

    茜は徳兵衛に恋をしているというより
    徳兵衛の「芸」に恋をしている。

    けど実際恋なんていう軽い甘いはかないものではなくて、
    一の糸が作り出すように激しく太くて強いもの。

    茜の一途さには圧倒されるが、茜の母の世喜の母としての強さに
    心打たれます。

    連れ子の不幸の責任を茜の家族が茜に責めており、
    それに対して世喜が徳兵衛に言った言葉はなんだかもう
    涙涙・・・

    まさか泣くとは思わなかったわー不覚。。

    有吉佐和子の小説を読むと、現代の女性の強さは
    どこか間違っているように感じる。

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    2015年11月12日
  • 不信のとき(上)

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    ドラマではあまりにもきれいごとのように描かれていて非常につまらなくなってしまいました。やっぱり原作の方が面白いです。

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    2009年10月04日
  • 芝桜(上)

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    女の子が、身近な人や環境の影響と、自分自身の成長の織り成しによって、女になり女性なり生きていく、そこで描かれる美しい主人公たちと、美しいところで終わらず、醜いところまで隠さず見つめる有吉佐和子の筆が好き。「芝桜」は華やかな花柳界の成り立ち、人間VS人間の心の綾を深く観察していてなんとも素晴らしいが、可愛い女の子が二人、綺麗な着物を着て歩いたりしゃべったり踊ったりしている姿が思い浮かび、それだけで可憐で華麗で楽しかった。「そろそろ春だから今年はもっと花を植えようね」という蔦代の言葉がなぜか耳に残る。

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    2009年10月04日
  • 不信のとき(上)

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    上巻のハイライトは「あのとき離婚しなくて本当によかったわ。私のいまの幸せは、あなたが卑怯だったお陰で掴めたのだと思っているのよ、浅井さん」という千鶴子の台詞。こんな復讐の台詞、機会があったら言ってみたいものです!そして下巻は、なんといっても道子&マチ子鉢合わせシーン!怖いです、怖すぎです!マチ子「そりゃ奥さんから見れば、たった一人の大事な方でしょうし、他の男と較べたこともないでしょうね。でも私たちは、一流の方々とのお相手で、それが仕事ですから、どうしても男を見る目は肥えてきますわ」うぎゃあぁぁぁ!ホステス怖いよ、汚いよぉぉぉ!!!

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    2009年10月04日
  • 芝桜(下)

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    一気に読んじゃいました。
    有吉さんは、ワルイ女を書くのが上手ですね。
    信心深く、親孝行で、花を愛する蔦代も、男からも女からも、むしりとるだけむしりとって阿漕に稼ぐ蔦代も矛盾しないで存在する。その見事さが、悪い女は全てが悪いかのような錯覚を持っている私達に違和感を持たせるのだろう。主役は正子だが、正子の一本気な性格が蔦代の異質な存在感を異様に際立たせている。

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    2009年10月04日
  • 芝桜(上)

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    正子のプライドの高には恐れ入ります。(蔦代の世渡りの上手さも。)着物描写が秀逸。着物が着たくなる一冊。

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    2009年10月04日
  • 芝桜(上)

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    親孝行で信心深く、男をたぶらかし続ける悪女・蔦代がすごい。この矛盾を一人の女の中におさめた有吉佐和子のすごさがわかります。

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    2009年10月04日
  • 芝桜(下)

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    「男なんて信じるもんじゃないわ、信心するなら神様仏様よ」なんて言ってしまう信心深い悪女の蔦代がやっぱりいいです。見事に主人公を振り回してしまうなんてさすが有吉佐和子の書く女は惹き込まれます。

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    2009年10月04日
  • 香華

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    有吉佐和子さんの本の中で一番お気に入り。女性の内面の感情描写がすごいです。大正(明治かも)から戦後まで行きた女性主人公の生きざまの話。主人公が賢く仕事も出来る人で好き。遊女の母への愛憎っぷりがすさまじいです。超憎いし腹立つけど結局許して受け入れる親子愛。主人公が同じ名前だから余計感情移入。
    最近の小説って人生の若い一時期だけに焦点当ててるものが多い気がするけど、有吉さんの作品は一生を描いていてとてもいいです。

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    2009年10月04日
  • 香華

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    絢爛な色彩と感触の世界。「女」を花柳界の中心で生きる美しすぎる母親と、針で支える娘。あまりにも「女」をどっぷり生きていて、圧倒されます。

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    2009年10月04日
  • 青い壺

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    「美しさとは、確かな基準がないものであって
    その価値は人それぞれに委ねられる」
    これは間違いなく理に叶っているとは思うが、ぞわっとさせられた、、、

    普段読まないジャンルの小説だったので、個人的には祖母や母と感想を語り合えるのが嬉しいところ。

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    2026年02月01日
  • 青い壺

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    うつくしいものは、望もうと望むまいと、ひとの真実を露わにする

    青い壺が描きだすのは、うつくしいものがみずから背負った宿命、意図しない残酷、または世の理のすがた

    青磁の色・・・なるほど

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    2026年01月28日
  • 女二人のニューギニア

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    かた(方)やニューギニア未開社会に、こなた(此方)小説に、それぞれ取り憑かれたふたりの和歌山のおばちゃんが繰り広げる奇想天外物語。

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    2026年01月27日
  • 青い壺

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    面白かった。
    ある陶芸家が作った青磁が転々と人々の手を渡ってゆき、その様々な人間模様が描かれていく。
    何か大きな事件が起こるわけではないが、普通の人々の普通の生活の中のちょっとした寂しさだったり幸福だったりが感じられて面白かった。
    50年前の作品がなぜ今話題になっているのかは不明だが、人間関係が希薄な現代だからこそこういった人間ドラマが沁みるのかもしれない。

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    2026年01月25日
  • 夕陽ヵ丘三号館

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    一流商社の社宅を舞台に繰り広げられる、奥様方の嫉妬、マウント、見栄、妄想‥といった悲喜こもごも物語。
    1970年に書かれたとは思えない、軽快で色褪せない面白さ!
    戦中に子供時代を送り、戦後に親となった商社マンと奥様が主人公で、親子関係、夫婦関係、家族関係の価値観が大きく変わりゆく中戸惑ったり受け入れていく様子もリアル。
    なんだかまた価値観が変わりゆく現代にも通じるおかしさがありました。

    それにしても、客観的にみたらばかばかしいのだけど、本人の必死さはなんだかよくわかるし、多かれ少なかれ誰にでも起こり得そう。
    途中、社宅の恐ろしさとあまりの妄想と思い込みぶりにイライラしてきたけれど、ラストが良

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    2026年01月25日
  • ほむら

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    女犯を犯した僧、それを匿う嫗、炊事を担う娘の3人を描いた「ほむら」、かつて求婚された嫗が帝に会いに来る「赤猪子物語」、とある夜に行われる歌舞伎を軸に2組の男女を描く「千姫桜」、絵に非凡な才を表した男の荒んだ家庭生活を描く「紫絵」、年増の女と顔に大きな痣のある男の馴れ初めと顛末を描く「『薬湯便覧』由来」、とある妓楼で切支丹となろうとした遊女と女郎を描く「第八戒」、王昭君の似顔絵を描くことになったものの思うように行かず苦悩する絵師の「落陽」、庭師として名を残したいと思う弟と諌める兄、それを取り巻く人々を描いた「石の庭」を収録。「『薬湯便覧』由来」だけは少し異質なように感じられるが、いずれも人の業と

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    2026年01月24日
  • 青い壺

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    50年近く前の本がなぜ今頃?と思ってました。
    有吉佐和子さんが没後40年になること
    原田ひ香さんが、こんな小説を書くことが夢ですと帯コメントをしたことが火をつけたようですね。
    50年近く前でも現代と同じ様な風景を感じられ
    自分と重なる事で共感をよぶのでしょう
    13章ありましたが忘れてるよ章があり再度読んで確かめたい なぜ自分の作品に名前を彫るのを止めておこうと思ったのか… 
    壺を持つ人によって価値観や思いが変わっていく
    物の価値って名前やブランド値段ではないってことですかね…

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    2026年01月23日
  • 青い壺

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    昭和52年、約50年前という私が生まれるより前の本が今、流行ってるというので読んでみた。(流行りのきっかけは何なんだろう?)

    古いベストセラーを読んだり古い映画を見て思うことは、ほとんどが面白くない。やっぱりその時代の雰囲気だとかを知ってないと面白くないものなのかなと思ってた。

    今回も期待せず読み始めたが、するする読めて悪い意味での古さは感じず、話も面白かった。
    青い壺が色んな人の手に渡る話。

    良い意味の古さはあって、知らない言葉や言い回しがたくさん出てきて面白かった。

    あと、私が子どもの頃はこういう雰囲気だったなというのを本当に久しぶりに感じた。
    世間体とか、贈答品についてとか、年輩

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    2026年01月22日
  • 非色

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    終戦直後に黒人兵と結婚した、いわゆる「戦争花嫁」の笑子が、生まれた子供を連れニューヨークに渡り、貧民街で暮らし、「差別とは何か?」を問い続け生き方を模索する姿を描く物語。

    今から60年以上も前に書かれたとは思えないほど、今でも通用する差別への問題意識に圧倒される。
    人種差別の根源は何か。それは肌の色ではないのではないか。貧困、階層、生き方、さまざまな要素、そして何より差別しなくては生きていけない人間の性にあるのではとの考えに納得。

    黒人、プエルトリコ人、イタリア系白人、ユダヤ人、そして日本人。同じ黒人でもアメリカの黒人とアフリカの黒人の違いなどさまざまな人種が登場し、それぞれが誰かを蔑み、

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    2026年01月20日