有吉佐和子のレビュー一覧

  • 不信のとき(上)

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    これはドラマにもなった有吉佐和子の名本ですな。

    不倫話ですが、ただの不倫話ではござりませぬ。
    この人の文章は本当にぐいぐい引っ張られていきますわ。
    この本も例外ではありませぬぞ。

    男性にも女性にもおすすめですな!

    最後の大曇天返しは予想の斜め上を行くものでしたわ!

    しかし、ちょっとモヤっと感が残ったので★4つ!

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    2010年06月08日
  • 一の糸

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    とても読みやすかった!芸事を追求する難しさを良くここまで分かりやすく書けるなぁと関心しました。
    徳兵衛みたいな人がいたら惚れちゃうな!

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    2011年11月14日
  • 不信のとき(上)

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    男の浮気に対する女の非情な復讐を描いた問題作。
    昼ドラみたいにドロドロしていて、男と女の恐ろしい怖さを知った。

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    2010年01月30日
  • 連舞

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    以前に読んだ「乱舞(みだれまい)」以前のお話。ちなみに「れんぶ」ではなく「つれまい」と読む。

    やっぱり有吉佐和子の描く女達には粟肌が立つ。いわゆる「女の争い」だとか「女は化物」とかそういう陳腐な概念から想像してもらっては困るのだが、とにかく彼女の描く女は美しく、また怖ろしい。

    橋本治が、「昔の女にはすごい抑圧があって、それに耐えてて、時々ふうってなるから美しいんだよ〜ん」みたいなことを言ってたのを思い出した。懐古趣味に走って現代の女がどうこう言うつもりはないが、抑圧がないところに美しさがないというのは分からんでもない。

    乱舞を読み返したくなったが、家に見当たらない。残念。

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    2009年10月13日
  • 香華

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    祖母、母、子、孫の脈々と受け継がれていく、女としての運命。
    『芝桜』と違って、花柳界よりも宿屋の方が分量的に多かったかな??
    芸者から女将になっていくのは『芝桜』と同じ展開。
    でも、正子&蔦代の親友って関係と違うのは、郁代&朋子が親子って関係であるところ。
    郁代がいつまでたっても若々しく、ずっと女であり続けるのは、恐ろしいくらいでした。。
    「おかあさん、あなたが何度も結婚をし子供を何度も生んだりするから、
    私は結婚も子供もできないんですよ……!」
    とまで、実の娘に言わしめる母親は、強かで計算高くけれど信心深い蔦代をはるかにしのぐ、
    強烈な女でした。。

    この作品を読んで、人の死があまりにもあっ

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    2009年10月04日
  • 芝桜(下)

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    大正・昭和に生きた芸者の奇縁な友情の物語、とまとめると乱暴なのだが。
    主人公正子はときに(というよりは常に?)蔦代をうとましく感じ、逃れようとするが、結局は助けてもらったり、腑に落ちないながらも許したり。
    最初から最後までとらえどころのない「蔦代」には、読み手としても気味悪さを覚えるが嫌いにはなれない。したたかという言葉の枠に収まりきらない蔦代。
    大きく時代が変わりゆく中での、花街の様子、男女の心模様、戦争前夜の動きなどがまるで目の前で見てるかのようないきいきとした文章で、読み応えたっぷり。
    売れっ子芸者の話のタイトルが『芝桜』?と最初は違和感を感じたが、冒頭で芝桜の話があるものの、なんとなく

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    2009年10月07日
  • 一の糸

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    明治から昭和そして戦乱の時代・・波乱に満ちた女の一生は時に華やかで時に残酷。
    少女時代からその晩年まで長きに渡り一人の男を思う主人公はとても苦労をするけれど、愛を貫き通すその信念は、わたしにはないので実にうらやましい。
    文楽が物語の舞台を占めており、聞えないはずの三味線が胸を刺す、そんな描写は筆力のなせる業だろう。

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    2009年10月07日
  • 芝桜(上)

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    「悪女について」がおもしろかったので、同じ作者の花柳界を題材にしたこの作品も読んでみた。これもまたとてもおもしろかった。上下巻のボリュームだけど、一気に読んでしまった。 ジャーナリスティックな視点と、エンターテイメントとしての完成度の高さが有吉作品の魅力かな。
    この同じストーリーを䔍代目線で書いたものも読んでみたい。
    嘘をつくのがうまい人は、きっとソレ(嘘)を、本当だと思っているんだろうな。自分で本当だと信じているから他人に対しても説得力があり、信じさせてしまうんだろう。䔍代の嘘は、本人の中ではすでに「本当」にねつ造されていたんだと思う。しかし、こ

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    2009年10月04日
  • 不信のとき(上)

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    2月14日付日経新聞土曜日夕刊の文学周遊で、本書がとりあげられていたのと、「悪女について」が面白く、引き続き有吉佐和子の本が読みたかったので読んでみた。
    「悪女について」でも書いたが、有吉佐和子は社会派のイメージがあったので、本作も華やかな銀座や、アンダーグランドな匂いのする新宿2丁目などを舞台とした小説というのが意外だった。上下2巻というのが、ややボリューム過多なような、、。以下、下巻にてコメント。

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    2009年10月07日
  • 芝桜(上)

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    上下巻。
    いやいや。予想外におもしろかった。
    「はいからさんが通る」あたりの時代ですね。もっと後までいくけど。
    もうちょっとドロドロさを足すと、とっても昼ドラ向きだと思う。花柳界を生きた二人の女の話。
    蔦代みたいな女いるわ〜!絶対どこかで出会った気がするもの。
    蔦代が本当に正子のことを好きか、本当は嫌いか、読んだ人によって分かれそう。私は本当に好きではある、と思う。

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    2009年10月04日
  • 一の糸

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    時代は明治。筝曲を嗜む箱入り娘は文楽で三味線を弾く男に恋をするが、彼は妻子もちであった。
    よくある設定ではあるが、世間ずれした少女が恋に狂うさまや三味線弾きの男があくまで芸術を追求する姿など描写が生き生きしていて、時間を忘れて読みふけってしまう。
    古典芸能に興味のある人、明治時代特有の雰囲気が好きな人にはオススメ。

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    2009年10月04日
  • 不信のとき(下)

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    文庫 £1 新品で購入               
    ______________               
    (裏表紙より)
    妻にはないマチ子の淑やかさに浅井は惹かれていく。マチ子は子供を産みたがっていたが、浅井はあくまでも遊びのつもりだった。一方、初老の小柳は未成年の愛人に翻弄されていた。そして、不妊のはずの道子が妊娠した時、すべての歯車が狂い始めるのだった―。浮気が発覚して狼狽する男の愚かしさと、愛が憎しみに変貌した時の女の凄絶な執念。不信に満ちた男女の相克と描く長編小説。

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    2009年10月04日
  • 芝桜(上)

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    大正から昭和初期にかけて、激動の時代をかけめぐった芸者の葛藤が感じられられます。

    花柳界の厳しさを知りました。
    華やかな表。
    金と自由に縛られる裏。

    こんな世界を生き抜く女性の身のこなし方がとても勉強になりました。

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    2009年10月04日
  • 不信のとき(下)

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    妻にはないマチ子の淑やかさに浅井は惹かれていく。マチ子は子供を産みたがっていたが、浅井はあくまでも遊びのつもりだった。一方、初老の小柳は未成年の愛人に翻弄されていた。そして、不妊のはずの道子が妊娠した時、すべての歯車が狂い始めるのだった――。浮気が発覚して狼狽する男の愚かしさと、愛が憎しみに変貌した時の女の凄絶な執念。不信にみちた男女の相克を描く長篇小説。

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    2009年10月07日
  • 不信のとき(下)

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    ラストはそう来たか!!!
    悪事は隠せないものですな。
    悪事を働いた人の味方には誰もついてくれません。正しく生きましょう。
    女に産まれてよかった。
    だって、自分に子供が出来た時、
    その子供と自分は血がつながっているってちゃんと分かるんだもん。

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    2009年10月04日
  • 不信のとき(上)

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    夫が愛人(路子)との間に子供をこさえてくるなんてー。でもそれは彼にとっては浮気でしかなく、妻道子と築く家庭には不満があるわけではない。なんて男って勝手なのかしら!!!
    有吉佐和子の文章は隙がない。風景描写とか時代背景の説明とかが、現代作家にはないものをもっていて、だからこそ作者死してなお、作品は読み継がれていくのだろう、と偉そうなことを思いました☆てへ。

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    2009年10月04日
  • 芝桜(上)

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     香華に続いて外見は華やかだが、苦界で懸命にいきる女が主役。一本気な正子の視点でかかれており、蔦代の女としてのずるさはちらちらとしかみえず、それが不気味。

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    2009年10月04日
  • 不信のとき(上)

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    ドラマにはまって読み始めました。時代の違いを感じながら、でも、男と女は変わらないのだと実感。面白いです、下巻がたのしみ。

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    2009年10月04日
  • 不信のとき(下)

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    1日で読んでしまいました!ドラマではまだ出てこない修羅場が、ストーリーの結末が・・もぅ、止まりませんでした!
    女って、すごいですね・・

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    2009年10月04日
  • 芝桜(上)

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    こういう女って、確かにいるな…

    読んでいるうちに、蔦代のことがオゾましく、どんどん不気味に思えてくる。

    この話の主人公は、むしろ正子よりも蔦代なのかもしれない。

    蔦代は、「正子には常に劣っている」という劣等感が、おそらく自分でも気付かぬうちに、正子への足手まといを、自分に演じさせている。

    しかし、蔦代の腹黒い感情など、作品には全く登場しない。

    むしろ、限りなく純粋で、情に厚そうなのである。

    しかしこの蔦代という女、自分の欲望に限りなく純粋がゆえ、そのためには手段を選ばない。
    それが悪であることにすら、気付かない。

    女の純粋こそ最も始末が悪く、残酷なのだ。

    …と

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    2009年10月04日