有吉佐和子のレビュー一覧

  • 処女連祷

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    60年前の女子大の仲良しグループの卒業後〜30歳手前の恋愛、結婚について

    根本は現代の私たちと全然変わらないなと思いました。頷ける部分も多々有。
    普遍的なテーマなんですね。

    祐子以外のメンバーの話は順繰りに進んでいきますが、祐子の話や心情は出てこないので、不思議ちゃんな雰囲気がぷんぷん増して行きます。
    最後の結末は、追い詰めて追い詰めて、追い詰めない。。
    きっとみんなでまた女子会して帰ったのでしょう。。

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    2014年03月11日
  • 不信のとき(上)

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    「男の浮気に対する女の非常な復讐を描いた問題作」

    女ってこえぇ~、と思わず言ってしまう
    状況も年齢も異なる2人の浮気男と、それにかかわる4人の女性が描かれている

    「女は怖い」と思いつつ
    子ども生んだ強さと、腹を据えたときの怖いほどの潔さは、どの女性もみな持っているものではないだろうか

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    2013年08月02日
  • 香華

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    奔放な母と、それに振り回されるしっかり者の娘の愛憎を描く。
    そりゃあ誰が見ても母は最低の母親なのだろうが、振り回される方も悪いんじゃないか、もっと毅然とすればいいのに、と思ってしまうのは私が若いせいなのか、それとも時代のせいなのか。
    確かに母は褒められた性格ではないのだけど、それでもどこか憎めない。

    人は誰しも、自分の思うままに生きたいと思うものだけど、それすなわち誰かを傷つけても構わないということになるのかもしれない。
    誰かを傷つけないように生きれば、自然自分がどこかで傷つかずにはいられない。
    母にも娘にも感情移入はせず、ただ親子の情愛の不思議さを思った。

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    2013年07月20日
  • 複合汚染

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    ネタバレ

    まだ米屋になりたての頃に、有機米を勧めて下さった方が、ぜひこの本も読みなさいと薦めてくれた本です。
    市川房江は祖母が交流がありましたし、若き日の菅直人が出てきたりするので、冒頭は小説気分で読んでいました。
    農産物の流通や生産者さんの取り組み等、非常に示唆に富んだ内容で、考えさせられる本でした。

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    2013年07月11日
  • 夕陽ヵ丘三号館

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    一流会社の社宅における人間関係のお話し。お中元の処理の仕方に時代を感じて面白い。

    時代背景は少し古いと感じるだろうけれど、人間の心理、人間関係の問題は今に通じる。
    人の噂、隣人との比較の中で、正しい価値判断ができなくなっていく主婦。
    現代におけるママ友や会社の女性同士の人間関係の悩みと同じだ。現代では、そこにブログやSNSなどネットからの情報も加わり混乱する。

    知らないことは知らないままでいいはずなのに。

    有吉佐和子が社会に問いかける作品では、ほのぼの感動する、切なく感動する、そういった方法をとらない。
    現実の人間の愚かさと醜さを表現しながら、いつの間にか「家族には何が大切なのか」そうい

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    2013年06月25日
  • 夕陽ヵ丘三号館

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    カラーテレビやらお受験やら、話が少し前のことなんだけど、古臭い感じがしないのが、有吉佐和子のすごいところ。世の中は日々変わるけど、人間の本質は変わらないんだろうなと感じる。狭いコミュニティの中で、自分がいかに上にいくか、心理戦が面白い。ちょっと辟易してくる部分もあるけど。

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    2013年04月12日
  • 芝桜(上)

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    冒頭から二人の少女の対比が鮮やか。ぐいぐいと引き込まれます。
    時代が違っても、まるで息遣いや、頬の産毛とかを感じさせるかのような精密な人物描写。一気に下巻へ

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    2013年01月01日
  • 一の糸

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    ネタバレ

    古めの本で表紙が異なる、人から借りた本。
    茜の人生はの波乱万丈で、悪く言えば近代版昼ドラのようなアウトライン。ただ、関東大震災、戦争など大正から昭和にかけて変動の時代であり、近代化へ進む日本の中で風習も変わり、充分起こりうるかと思った。その茜の波乱万丈の人生、心情が如実に描かれている。
    最初は入り込めなかったが、時代背景を捉えるとその茜の成長が伝わってきた。内容の濃い本である。
    「文楽」について、もっと知ってれば、さらに面白かったんだろうけど。

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    2013年01月01日
  • 母子変容 下

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    母である事、娘である事に不完全な二人の女の物語。
    山田五十鈴親子がモデルなんですか?
    輝代子のエキセントリックぶりが怖い。。。

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    2012年11月06日
  • 乱舞

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    連舞(つれまい)の続編。
    思い出す部分もあるので、連舞を読んでからの方が内容的にはわかりやすい。
    続編というより秋子の完結編という感じもする。
    有吉佐和子の描く女性は強い。
    芯の強さを持っているので、安心して読み進んでいける。
    大河・・・・という感じのする小説。

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    2012年09月27日
  • 一の糸

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    存在したかもしれない・・・と思わせてくれるほどの迫真。
    きっとこんな女性はいたかもしれないし、文楽の三味線に命をかけた芸人はいたかもしれない。
    一気に読み終えたし、余韻もたくさんいただいた。
    さすがに有吉佐和子。無駄がないし、引き込まれるし、読後の後悔などありえない。
    文学は本当におもしろい。

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    2012年09月24日
  • 一の糸

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    文楽のことが全くわからないのが
    悔しいけれども
    有吉佐和子さんの美しい日本語と文体に
    魅了されます。
    芸人たちの話す大阪弁がいい。

    女心の機微は相変わらず表現が素晴らしく
    時折、自分自身の中の言葉にできないような
    もやもやとした感覚も、
    「そう、こういうことなのよ」と膝を打ちたくなるほどの
    絶妙かつ美しい言葉で表現されていて
    爽快感さえあります。

    登場人物のなかではやはり茜の母、世喜の見事な生き様に
    惚れ惚れ。 昔の女性は芯が強かったんだなぁ、やっぱり。



     

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    2012年09月03日
  • 地唄・三婆 有吉佐和子作品集

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    「エメラルドって高いもんやろが」
    「でもダイヤモンドより安いわ」
    「同じ買うんやったらダイヤにし、女子の財産や、買うたるがな」
    「だけど、エメラルドの色が好きなのよ、私は」
    「何色や」
    「グリーン」
    「何やて」
    「緑よ。ほら、この音」
    巾(第十三絃)を弾いて左手で軽く押えた。片方の耳を乗り出すように聴いて、寿久は云った。
    「緑か。ふん、そやな、お前に似合うやろ」
    ―『地唄』p.15

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    2012年09月01日
  • 芝桜(下)

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    夢中で読んだ上巻の続き。

    こちらもおもしろかったが、結局、蔦代は何だったのだろう。。。
    最後に大きなどんでん返しがあるはず!と思って読んでいたわたしとしては、なんだか味気ない終わり方だった。
    表と裏の顔がある蔦代は、「悪女について」の主人公と少し重なる。
    野望の為にあらゆる手段を使ってこつこつとお金を蓄え、人を動かす姿…恐ろしい。

    実際の日本の歴史を織り交ぜて物語が進んでいくので、そのあたりも一緒に楽しめた。

    正子の恋物語はとても純粋で、
    叶わなかった最後の恋についてはじんとくるものがあった。
    昔の恋は密やかで情熱があって、わたしもこういう恋がしたいなぁとつい思わせられる。

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    2012年09月01日
  • 不信のとき(下)

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    「お金はいらない、結婚なんて望まない、ただ貴方の子供が欲しい」。銀座のバーで働く小粋なホステス・マチ子に惚れられて『浮気』のつもりが、彼女が妊娠…

    化粧も料理もこってりな美人書家の妻・道子は15年の結婚生活でも妊娠したことはなく…


    マチ子にこっそり子供産ませた後、道子の妊娠発覚…

    2人の女を手玉に取ったつもりでいた浅井の運命やいかに…!

    もう~怖すぎます。
    悪いことはいつかバレる…
    夫の不貞に激昂する女(赤鬼)より、何があっても取り乱さない冷静な女(青鬼)の方がより怖い…。。

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    2012年06月27日
  • 香華

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    有吉佐和子の紀州弁が含まれている小説はいいなぁ。女性の一生を描かせたら有吉は素晴らしい。紀ノ川に通じるものもあるが、また違う趣きの作品。

    読み応えがあり、途中なかなか止められない小説だった。自分の母親にも、母親としての自分にも似ていない郁代なので共感はできなくても、とても面白かった。さすが有吉。賢くて我慢強い朋子が不憫で、どうにか結婚するなり、子供を生むなりせめてどちらかは実現して欲しかったのに、作者はそれを与えなかったのが残念でならない。自分としてはもう少し朋子が報われる内容だと良かったな。

    郁代が死んでしまった時はさすがに泣けた。「最後に帳尻を合わせたんですね」とつぶやく朋子。朋子がそ

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    2012年05月30日
  • 複合汚染

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    今から40年くらう前の話だが、今の世の中にもしっかり当てはまる。作者が今、存命だったならこの現状にどんな気持ちになるのか。あと、作中で扱われてる問題が40年近く経った今、どうなってるのかも肝心。とても恐ろしい話。

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    2012年04月21日
  • 不信のとき(下)

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    普通そうな”浮気男”に浮気相手の子どもができ、その後、本妻の子どももでき・・・二人の女との狭間でごまかしつつ、また別の”浮気男”に相談しつつ過ごしているとき入院するはめになり、そこで・・・

    女って恐い、恐すぎるって!マチ子も道子も。マユミも。
    文子と義道と江美、この子どもたちのその後が気になる。。

    解説より・・・「遊心を持つ総ての男の心に響けとばかりに」書かれた、これは世の浮気男(大抵の男は多少ともやましい心を持っている筈である)への警鐘を鳴らしたような作品である。

    うん、彼氏や旦那が読んでくれると、浮気心も少しはなくなるんじゃないかな(笑)読ませたい。

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    2011年12月01日
  • 香華

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    親子3代の話。
    名門に生まれながら、祖母の死後、母の放蕩で身を持ち崩す娘。
    それでも母を見捨てられない、情の深さ。

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    2011年11月02日
  • 香華

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    奔放な母と真面目な娘の40年間、というわけですが、私が娘なら許さないですね、この母。
    そしたら妹の安子が全くその態度で。ってことは私も安子・・・?てか郁代???
    朋子のように強くかっこよく生きたいと憧れますが、その朋子の胸の内にももやっとした闇があったりして。
    久々読む有吉作品の女たちはやっぱり生々しかったです!

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    2011年08月14日