有吉佐和子のレビュー一覧

  • 不信のとき(上)

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    面白かったー!昔の話だから女の人に感情移入はできないかと思ったんだけど、浮気されても泣きすがるわけではなく、「私は一人でも生きられるがお前はどうなのか」と夫に問いただす女性二人がかっこいい。44年前の話だけど、いまでも十分に通じる話。有吉作品は二作品めだけど、完全にハマりました!次は「非色」を読む予定♪

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    2012年09月02日
  • 芝桜(上)

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    対照的な2人の芸者を描いた物語。

    蔦代の行動の意図が分からず、
    先が気になって気になって、
    ページをめくる手が止まらなかった。

    舞台である花柳界の風習も知れば知るほどおもしろく、
    とても魅力的で物語の題材にぴったりな設定だと思った。

    有吉佐和子の書く文章はしなやかで、言葉遣いもとっても上品。
    読んでいて本当にうっとりしてしまう。

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    2012年09月01日
  • 夕陽ヵ丘三号館

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    ん~、やっぱりいいですね、有吉佐和子の描写は。
    この当時でも日本語の砕けかたは、ちょっと違和感あるけれど、現代のに比べたらマシ。

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    2012年05月09日
  • 不信のとき(下)

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    ネタバレ

    ドロ沼系のお話です。。。

    長年子供ができなかった奥さんの妊娠
    浮気相手の妊娠

    旦那は奥さんと浮気相手との二重生活を両立して、
    奥さんは騙されっぱなしなのかと思いきや、
    最後の最後でどんでん返しが来ます。
    奥さんも浮気相手も一枚上手だったなぁー

    女って怖いと思う作品の一つ。。。

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    2011年10月22日
  • 乱舞

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    『連舞』の続編。

    秋子の強さが際立っている。
    強すぎる女性は痛快に思う。

    ただ最後は予想通りの展開になっていた。
    それでも引き込まれる作品であったのは確か。

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    2011年10月18日
  • 連舞

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    50年近くまえの小説。
    日本舞踊という伝統芸能の世界を描いた作品。

    「血」の世界、「家」の世界は今の我々の表の世界からはどんどん消えてしまっているようにおもう。
    あるにはあるのだろうけど。

    読みごたえありました。

    最後にあのように受け入れた秋子はやはり月の器があったのだろう。


    あと処女を失った女はかくもかわるのですかね。
    男の自分には少しわからないというかちょっとイメージがわきません…

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    2011年10月01日
  • 一の糸

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    こんなに一途な愛を知れて素敵な時間を感じた。


    古い本。母の本棚にあったものを本屋で見つけ、購入。違う作品もだけど、有吉作品は主人公の女性の生き方に作者の信念を感じる。心に決めたものに一途な主人公がすき。高校のころ読んだ作品も読み直してみようかな。

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    2011年02月11日
  • 一の糸

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    面白かった〜
    三人称小説ではあるが、完璧茜視点なので、清太郎(徳兵衛)への気持ちが切なくっていじらしくって。でも家族になってからもずっと尊敬であり恋であり、愛とか欲とかではなかったような。それが「妻」ということばに象徴されるものなのかもしれない。世喜が「弓次郎」とよび茜が「お父さん」と呼び慣わしたことにも。うーんうまくいえない。芸は男のもので、女はそこに入れない哀しさはあるけれども、それに惹かれ支えている立場は自信となり誇りとなり女を支えていく。どちらの生き方も心動かされるものだと思いました。

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    2010年12月20日
  • 乱舞

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    連舞(つれまい)・乱舞(みだれまい)の後編。
    絶版になったと思っていたら、こんな表紙になっているのにびっくり。(でも本屋でみかけない)

    踊りという特殊な世界で生きる女の話。有吉さんの文章は踊り物、芸者ものでも読みやすいし、ぐっと読ませるし、とても好きです。

    踊りの師匠を母にもつ才能のない姉と、家元との間に生まれた天才少女の妹。姉はどうやって生きていくのか。

    保存版です。

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    2011年07月25日
  • 連舞

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    連舞(つれまい)・乱舞(みだれまい)の前編。
    絶版になったと思っていたら、こんな表紙になっているのにびっくり。(でも本屋でみかけない)

    踊りという特殊な世界で生きる女の話。有吉さんの文章は踊り物、芸者ものでも読みやすいし、ぐっと読ませるし、とても好きです。

    踊りの師匠を母にもつ才能のない姉と、家元との間に生まれた天才少女の妹。姉はどうやって生きていくのか。

    保存版です。

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    2011年07月25日
  • 複合汚染

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    環境に興味のある方は、ぜひ読んで欲しいな。もうかれこれ30年以上前に書かれたものだけど、現状はあまり変わってないことが実感出来る一冊。しかし30年も前から、有機野菜を推奨していたなんて…。

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    2010年05月16日
  • 複合汚染

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    朝日新聞の小説欄で、工場廃液、合成洗剤、化学肥料、除草剤をはじめとするもろもろの毒性物質の複合がもたらす汚染の恐怖、自然と生命の危機を訴え、世間を震撼させた話題作。今読んでも、その日から汚染についての意識が変わる、事実の持つ重みとインパクトがある。
    今まで食や農業について無関心であった人でも関心が深まること間違いなし。

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    2011年02月14日
  • 芝桜(下)

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    同じ芸者屋で、同じ環境のなかで育ちながら
    全く違う性質をもったふたりの芸者のはなし。

    タイプは違えど、それぞれにとび抜けた美しさをもっているのに
    その美貌と賢さ、実直な人柄で最高の旦那の寵を受け、
    押しも押されもせぬ売れっ妓芸者になってゆく正子に対し
    小狡く、芸者の軽蔑するおこないをくり返して
    美貌のわりに、芸者としては一流になれないでいる蔦代。
    正子はそんな蔦代を理解できないまま
    完全に軽蔑も、振り切ることもできないでいる。

    みにくいはずの女同士の確執をうつくしく描くのは
    有吉さんの小説で本当に毎度うっとりするところなのだけど
    昭和の花柳界という、絢爛さに比例しておぞましさに溢れる場所は

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    2010年04月22日
  • 不信のとき(下)

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    妻にはないマチ子の淑やかさに浅井は惹かれていく。マチ子は子供を産みたがっていたが、浅井はあくまでも遊びのつもりだった。一方、初老の小柳は未成年の愛人に翻弄されていた。そして、不妊のはずの道子が妊娠した時、すべての歯車が狂い始めるのだった―。浮気が発覚して狼狽する男の愚かしさと、愛が憎しみに変貌した時の女の凄絶な執念。不信にみちた男女の相克を描く長篇小説。



    いやー
    女性は強い?怖い?
    逆に男性は弱い?
    心に感じてしまいます!?

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    2010年02月10日
  • 不信のとき(上)

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    大手商社の宣伝部に勤める浅井義雄は結婚して15年。だが、妻・道子との間に子供はなかった。過去二度も浅井に浮気された経験を持つ道子は夫の愛情をつなぎとめようと必死だった。そんな折、取引業者の小柳と銀座で飲み歩くうち、浅井はマチ子というホステスに誘われるまま一夜を共にした。それが自滅へ至る第一歩だとも知らずに―。男の浮気に対する女の非情な復讐を描いた問題作。


    うーん。
    ちょいと自分の行動にはあまりない行動ですが、おそらくそういう行動を取れば様々な結果は当然出てきますよね。
    原因と結果?
    行動と結果?
    いい意味でその結果がついてくるのが一番ですけれどね♪

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    2010年02月09日
  • 複合汚染

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    父が持ってた本で、何気なく読み始めて衝撃を受けました。
    自分が生きてる環境が、こんな状態だったなんて。
    しかも、この本が書かれた時代から今、決して汚染の状態は改善されたとは言えないことに。
    これまで何も思わず食べたり使ったりしていたものが、無言の脅威に見えるようになりました。
    誰もがこの中で生きてるので、多くの人に読んでもらいたい本。

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    2010年01月07日
  • 一の糸

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    有吉さんの芸者モノ?はそこそこ読んだのですが、文楽モノは初めて。もう少し古典に明るければもっと染みてくるものがあったのだろうと思います。しかし、好きな男にちなんだ柄の着物を身にまとったりするような愛情表現は今ではすっかり廃れてしまったのか。観劇をする方々はそういうこといまだしているのかなといったことも気になります。この作品すら新しい古典なのかもしれないと思ったり。古い関西弁といい、風習といい。宝石、着物、お稽古事、古典芸能、家の格、嫁入り。結婚はやはり厳しいなあとも、芸の道は恐ろしいなあとも思いました。読み応えじゅうぶん★★★★★

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    2011年09月03日
  • 一の糸

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    実は佐和子の小説はこの辺の時代の方が好き。他も好きですが。
    無骨な匠を感じるし。一の糸ってどんな音なのか読めば誰もが聞きたくなってくる魅力がある。

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    2009年10月04日
  • 芝桜(上)

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    上下巻、立ち止まることのない、怒涛の読書。正子の気高さもなかなかだが、蔦代の不気味さは並々ならぬもの。得体の知れない生物を見ているような不安定な気持ち悪さがあった。<上下巻>

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    2009年10月07日
  • 香華

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    わーやっと読み終わった・・・

    もう絶版なのか本屋で売ってないから古本で購入。

    まだ有吉佐和子の小説は3冊目だけど、登場する女性達、私好きです。

    もう時代とか関係なく、彼女らの何かに固執する強さとか
    ぶれない芯みたいなものを揺ぎ無く押し通す姿勢って
    見てて気持ちいいし、天晴れだと思います。

    朋子が母の遺言通りに、田沢の家にお骨を納めにお願いするために
    赴き、ざっくりと断られた後、

    「三つ重ねの包みを受け取るや否や、朋子は田沢家の門柱めがけて、発止と投げつけると、次の瞬間にはもう車中に戻っていた。「走って頂だい、早く。和歌浦へ戻るのよ」」

    「あんな家は、一度火を点けて

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    2015年11月12日