有吉佐和子のレビュー一覧

  • 女二人のニューギニア

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    『週刊朝日』に連載後、1969.1朝日新聞社より刊行

    鈴木保奈美の番組で紹介されていたのだが、面白いの一言!
    私的には、『青い壺』より数段よかった。
    言葉遣いも的確で、情景や心情がユーモアをもって、かつ、過酷さも感じられる滞在記。
    使われている言葉もそれほど古くなく、若い人が読んでもそれほど違和感ないのでは?

    なにより、文化人類学者の畑中幸子さんが強すぎる。wikiによると、現在も95歳でご存命。金沢大学の教授などもされていたようで、講義受けてみたかったなあ。
    有吉佐和子が畑中さんの学問に対する姿勢に畏敬の念を抱いているのもよくわかった。ある事柄や言葉についても、決して決めつけるのではなく

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    2025年11月13日
  • 芝桜(下)

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    下巻を読んでいる間、ずっと過去、現実に接点のあった自己愛性パーソナル障害と思われる元同僚のことが思い出されて仕方なかった。まさに息をするようにウソをつくが、ほとんどの人が気づかずに騙されていた。フレネミーとも言え、表面的には極めて愛想がよい。

    下巻では、正子はなんども絶交を言い渡しているのだが、どういうわけか蔦代は何度でもうまく正子のもとに戻り、親切にしているように見せてとんでもないことをしでかしている。

    この親切に見せかけて実は、、という部分、下手したらされている方は気づかないことも多い。そのあたりを有吉佐和子は本当に上手に描いており、引き込まれるようにして読んだ。

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    2025年11月17日
  • 非色

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    だらりとした空気で進んでいく物語。
    でも目が離せない。登場人物の心の動きをすごくリアルに感じ取ることができる。そして一人ひとりに共感できる。
    「非色」の意味を最後に噛みしめ、寂しいような余韻を感じた。良書。

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    2025年11月11日
  • 芝桜(上)

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    このところ有吉佐和子の小説にハマっている。本書も人物描写が秀逸で、大変面白く読み進めている。

    自由奔放な一方で信心深く、花の世話などまめにする、ちょっと不思議な性格の蔦代、成績優秀で真面目(と思われているようだがそうでもないと私は感じている)、世間知らずなところがある正子。最初はうまくやっていた二人の関係が下巻ではどう変化していくのか、読むのが楽しみ。

    上巻最後の、正子が、三延の浮気相手は一体誰かと思い悩む描写だけは繰り返しが多く少々くどく感じた。

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    2025年11月08日
  • 針女

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    ネタバレ

    清子の目を通して描かれる戦争がとても恐ろしかった。こんな時代があったなんて…。

    新しい生き方を模索し、働きたいと考える清子が大変清々しく、そして力強く感じた。

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    2025年11月05日
  • 針女

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    有吉佐和子の小説は、善人が善人なだけでなく、悪人が悪人なだけでないから、読後スッキリしないのに何度でも味わいたくなる。
    お幸の変貌ぶりを思うに、人は自分の頭で考え、自分の手で生きる術をつかみ、自分の足で立たなければ、自分を見失ってしまうのかな。

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    2025年10月05日
  • 恍惚の人

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    毎日の楽しみだった。
    主人公は立派だったから楽しく読めた。
    本来ならそんな事を言ってはいけないのだが。

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    2025年09月15日
  • 有吉佐和子ベスト・エッセイ

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    有吉佐和子さんのエッセイをまとめたもの。
    有吉佐和子さんははじめましての方で、私の本友達から譲っていただいた本。
    自分からは知り合わなかった作家さんだと思う。

    読みやすく文体に文量であるが、時々ドキッとするワードが出てくる。これは調べなきゃとか、そっちも読みたい!となってしまう。
    中には笑ってしまうもの、共感して入り込み悲しみでいっぱいになるもの、文章の中にFX関数が仕掛けられているようなものもあった。

    訳者としても才能がある方のようでこのあとは訳者としての有吉佐和子さんを知りたいと思う。

    最後の方に出てくる、キリスト教の神父さんと「神について」会話したものは奥深いなぁと思った。オチもそ

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    2025年09月04日
  • 華岡青洲の妻

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    歴史は男性の歴史とはよくいったものだ。でも有吉佐和子さんの小説にかかれば、歴史が登場人物の墓の大きさ程度のもので、墓に入るまでが歴史であり、人の人生だとしみじみとわかる。

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    2025年09月03日
  • 夕陽ヵ丘三号館

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    私の母より少し上の話かな。子供も私より10くらい上かな?スマホとか出てこないだけで今と通じる話。有吉佐和子ってすごいなぁ。たつき諒並にすごいな。

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    2025年08月02日
  • 女二人のニューギニア

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    1968年3月。有吉さんは十年来の親交がある同郷の文化人類学者 畑中幸子さんの
    「ニューギニアは、ほんまにええとこやで、あんたも来てみない?歓迎するわよ」
    という誘いに極めて軽い気持ちでのり彼女のフィールドワークの地 ニューギニアに行くことにした。

    その後 何度となくこの選択を後悔することになるとも知らずに…

    面白かった。いや面白いと言ってはいけないのかもしれない。きっと想像を絶する過酷さだったのだろう。
    それでも有吉さんの文章はやっぱり面白いし畑中さんの関西弁も笑える。

    今から57年も前の未開の地に現地の護衛つきとはいえ30代後半の女二人…。
    有吉さんもスゴイけれど本当にスゴイのは普段

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    2025年08月02日
  • 針女

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    描写が丁寧なので戦争を経験してなくても状況が目に浮かぶようだった。
    戦争は人を変えてしまうんだなぁ

    世津子さん好き

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    2025年07月12日
  • 香華

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    『青い壺』が話題になっているらしいけど、ちょっと有吉佐和子の中では落ちるんでは?と思っていた当方、本作を挙げる記事を見て多分初読。
    これは面白い、この手の大河的小説、最近ない気がする。しかも様々な事象の歴史的流れも垣間見えてエンタメ的に読むことも可能。
    でも本作、「生き方の自由」の希求がテーマな気がする。郁代の凄みは朋子を圧倒し続けていたんだと思われ。
    いやいや、読んだなぁ、と読後に久々に思った小説でした。

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    2025年06月20日
  • 夕陽ヵ丘三号館

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    団地妻の夫の上下関係に属する立ち位置や子どもの性へのとまどい、教育の事、高度経済成長が家事に反映する様、個性ある団地妻達の関わりや心理描写がとてもわかりやすく美しい日本語で執筆されていて眠りの前やイライラした時の私の心の鎮静剤になっております。有吉佐和子さんて本当に素敵。お会いしてみたかったなあ。

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    2025年06月05日
  • 新装版 和宮様御留

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    TVドラマ化されたものはずっと昔にちらっと見た記憶がある。フキの役を大竹しのぶが演じていた。

    NHKの「100分de名著」に影響されて「青い壺」「恍惚の人」に続いて読む有吉佐和子作品。

    最初は公家言葉に不慣れなためと章ごとに視点が変わるので読み進めるのに時間がかっかたが、途中からは面白さに一気に読み進んだ。

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    2025年05月29日
  • 華岡青洲の妻

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    凄まじい献身物語、おぞましい嫁姑 男のエゴ
    世界初、全身麻酔による乳がん手術成功者

    通仙散(麻酔剤)成就

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    2025年05月07日
  • 悪女について

    匿名

    購入済み

    ものすごく頭の良い女性なんだとは思いますが、彼女の行動は不思議でした。同時進行で色んな事をできて、相手によって自分を使い分けて、すごく魅力的なんだから、もっと幸せになれたのにと、思わずにはいられません。結局は不器用な人なのかな?とも思ったりもしました。彼女の本当の心を知りたかった。

    #ドロドロ #怖い

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    2025年05月03日
  • 夕陽ヵ丘三号館

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    有吉佐和子さんの作品はいつも色褪せないと感じる。昭和の一流商社の社宅。きっと綿密な取材をされての上梓だと思う。夫の浩一郎が音子に、ら抜き言葉を注意しているところ等も面白く読んだ。

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    2025年05月01日
  • 有吉佐和子ベスト・エッセイ

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    お母さんに勧められた有吉佐和子先生。
    記念すべき初読書がこのエッセイ。
    たくさん読まなきゃいけない本があった。
    それらを読んでからまたこの本を読んだら一段と面白いだろう。
    低音も高音も兼ね備えた豊かなシンフォニイでありたいという文は現代に残る名言だろう。
    私もそんな生き方で自分を肯定していきたい。

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    2025年05月20日
  • 華岡青洲の妻

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    約200年前に麻酔剤を作り、それを使って乳癌手術を日本人がしていたなんて意外、と思った。
    でもこの本の主題はそこにはなく、それを支えた妻と母、そしてその家族。今では考えられないほどの封建的な考えがあったことに驚かされる。

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    2025年04月21日