有吉佐和子のレビュー一覧

  • 恍惚の人

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    認知症になってしまった義父の介護や避けては通れない身内の葬式などを描いた小説。

    何もしない夫への不満とか、義父から虐められた過去の思い出とか一筋縄ではいかない感情が描かれていて良かったです。

    高校生の息子がすごくよかったです。斜に構えた若者なのですが、不器用ながらに母へも祖父へも愛情のある態度がよかったです。

    50年以上も前に書かれている作品らしいですが、文章も読みやすいし高齢化が進んでいる現代に読まれるべき名作だと思います。

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    2025年05月26日
  • 恍惚の人

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     この本『恍惚の人』は、1972年に刊行された作品である。実に50年余前の作品。発表当時、「恍惚」という言葉が流行し、この時代はまだ認知症という言葉が広く普及していなかった。日本では、「痴呆」と呼ばれており、2004年に厚生労働省の用語検討会により、「認知症」への言い換えが求められる報告がまとめられた。本書は、有吉佐和子が社会問題に鋭く警鐘を鳴らすために書き、多くの人々の注目を集めた作品である。彼女は、社会に影響を与える書籍の力を示した。『複合汚染』を生み出し、そして続いて本書を生み出した。実に巧みでセンセーショナルな編集能力を持っている。

     本書の時代背景において、平均寿命は男性69歳、女

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    2025年05月18日
  • 華岡青洲の妻

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    凄まじい献身物語、おぞましい嫁姑 男のエゴ
    世界初、全身麻酔による乳がん手術成功者

    通仙散(麻酔剤)成就

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    2025年05月07日
  • 恍惚の人

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    40年も前の本ですが、現代にも通じる介護の話。
    介護をしていく主人公のエネルギッシュさには感心しました。まだ若いからできることかも。寿命が延び、介護をする人の年齢が上がると、介護の負担も一段と大きくなるなぁと思いました。

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    2025年05月05日
  • 悪女について

    匿名

    購入済み

    ものすごく頭の良い女性なんだとは思いますが、彼女の行動は不思議でした。同時進行で色んな事をできて、相手によって自分を使い分けて、すごく魅力的なんだから、もっと幸せになれたのにと、思わずにはいられません。結局は不器用な人なのかな?とも思ったりもしました。彼女の本当の心を知りたかった。

    #ドロドロ #怖い

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    2025年05月03日
  • 夕陽ヵ丘三号館

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    有吉佐和子さんの作品はいつも色褪せないと感じる。昭和の一流商社の社宅。きっと綿密な取材をされての上梓だと思う。夫の浩一郎が音子に、ら抜き言葉を注意しているところ等も面白く読んだ。

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    2025年05月01日
  • 有吉佐和子ベスト・エッセイ

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    お母さんに勧められた有吉佐和子先生。
    記念すべき初読書がこのエッセイ。
    たくさん読まなきゃいけない本があった。
    それらを読んでからまたこの本を読んだら一段と面白いだろう。
    低音も高音も兼ね備えた豊かなシンフォニイでありたいという文は現代に残る名言だろう。
    私もそんな生き方で自分を肯定していきたい。

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    2025年05月20日
  • 華岡青洲の妻

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    約200年前に麻酔剤を作り、それを使って乳癌手術を日本人がしていたなんて意外、と思った。
    でもこの本の主題はそこにはなく、それを支えた妻と母、そしてその家族。今では考えられないほどの封建的な考えがあったことに驚かされる。

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    2025年04月21日
  • 悪女について

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    夢中で読んだ。
    多くの人が語る富小路公子は、まるで印象が違う。豊かなものを利用して、そうでないものにはとにかく親切で。たくさんの愛を振り撒き純粋なようで狡猾。誰しも多面性があるものだから、きっとすべてキミコなのだろう。
    ただ、最後の1人(あえてそう書く)の言葉が、1番本人の内面に近いのではないか、と私は思った。

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    2026年03月05日
  • 恍惚の人

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    若い頃読んだ時も大変だなあ、と思いながら読みましたが、今読み返してみて、とてもリアルだし自分ごととして胸に迫ってきました。昭子さんはとても立派で、なかなかここまでできないよなあーと思ってしまいますが、昭和の主婦は皆こんな感じだったのかも…とも思います。
    同じ本でも読む時期によって感じ方が変わってくるな、と思いました。

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    2025年04月06日
  • 華岡青洲の妻

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    第6回女流文学賞
    第2回新風賞

    江戸時代末期に世界初の全身麻酔による外科手術を成功させた華岡青洲。
    本書はそれを側で支えた嫁姑の静かな熱き戦いの話。
    全身麻酔という医療技術を得るためには努力だけでなく、知られざる犠牲があったことにぞっとした。
    麻酔がない時代では、癌に気付いても手術ができずただ経過を待つだけで、本人も家族もどんなに辛い思いで過ごしたのかと想像するだけで辛い。
    麻酔の偉大さを思い知った。
    嫁と姑の緊張感のあるやりとりや、醜く揺れてしまう心情がひしひしと伝わってきて、とてもおもしろかった。

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    2025年03月28日
  • 悪女について

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    悪女の生き方 なんだかすごい小説を読んでしまった。

    謎の死を遂げた富小路公子についての、27人のインタビュー。
    彼らが語る「富小路公子」像を総合しても、私には本当の悪女なのかどうか判断がつきかねた。
    27人のうちの誰かは彼女を聖人の如く扱い、誰かは嘘つきでどうしようもないと罵る。
    これは読む人にとっても同じで、読む側がどのエピソードに惹かれるかでタイトルがどこまで回収されるかがわかるのかもしれない。
    いずれにしても大変面白かった。

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    2025年12月18日
  • 複合汚染

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    これは小説なのかはたまたノンフィクションなのか。多分ノンフィクションに近い小説という表現が1番近いのだろうけど、色々考えさせられる内容だった。政府が舵取りをいかに誤ったか、いかに海外諸国に比べ日本が汚染物質を見境なく使用、排出し、自然を破壊してきたか。そして、いかに私達の胃に入る食べ物が、汚染されたものか…。
    田んぼに飛び込み溺死する蛙の話には戦慄した。

    普段から有機栽培や自然農法など、オーガニックなものをなるべく摂るよう気をつけて入るが、一層口に入れるものには注意しなければと感じた。政府が全く当てにならないのはこの時代も今も変わっていない。自分で調べ、考え、自分の身を守らなければ。

    そし

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    2025年03月02日
  • 華岡青洲の妻

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    華岡流医術の生みの親としてその名を馳せる華岡青洲の妻、加恵のお話。

    加恵は天明2年、華岡家へ嫁ぐ。(21歳前後)
    京都へ遊学している夫に代わって迎え入れてくれたのが、青洲の母である於継(おつぎ)だった。

    於継は美人で賢く、何をしても髪の毛1本すら乱れない完璧な人だった。
    加恵はそんな於継を羨望の眼差しで見ていた。
    義娘である加恵に対しても、実の娘のように接してくれた。
    しかし、夫(於継の息子)の帰郷と同時に、於継の態度に陰りが出始める。

    青洲の愛を巡って、2人の間で繰り広げられる女の戦い。
    静かな軋轢は日を追うごとにエスカレートする。
    遂には体を張って…

    この時代に「嫁ぐ」というこ

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    2025年02月19日
  • 華岡青洲の妻

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    ネタバレ

    世界最初の全身麻酔による外科手術を成功させた華岡青洲。
    その成功の陰には進んで人体実験に身を捧げた母と妻の姿がありました。

    加恵は憧れの於継に息子の嫁にと望まれたことが嬉しくもあり誇らしかったのです。嫁と姑は本当の母娘のように仲良くやっていました。それが一変したのは京都へ遊学していた雲平(青洲)が帰ってきてから。加恵は於継の言動に含みを感じるようになり、華岡家での疎外感を味わうようになったのです。
    これといって激しい二人の対立があるのではなく、雲平を巡る物静かな戦いが繰り広げられました。

    青洲が麻酔について研究し実験していると知った於継は自分を実験に使ってくれと言い出します。いやいやお母さ

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    2025年03月12日
  • 華岡青洲の妻

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    有吉佐和子さんの小説は外れがないです。
    今回は姑と嫁という普遍のライバル関係を描きながらも、息子が医術の学びから帰京した瞬間に母の嫁に対する態度が変化したり、息子が母よりも嫁に尽くす態度に嫉妬の炎を燃やしたりと、姑目線、嫁目線で感情が変わって行くさまを、リアルに描いているところが秀逸です。
    この時代ならではの家を守る、後継を産むという「家」の繁栄が全てだったからこそ、逃げ場のない空間の中で、女には女のシビアな戦いがあったのでしょう。

    しかし、麻酔のない時代、こんな大変な想いをして、今の医学の礎を築いてこられたのですね。そこを学ぶことができただけで、価値のある本です。

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    2025年01月29日
  • 華岡青洲の妻

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    100分で名著から、初めての有吉佐和子

    おもしろかった!!!
    こんなバトル小説だったとは。
    けれど、言葉がきれいだからか、戦いも醜さはなくて美しい。
    母である、ということ、分かるときがくるのだろうか。

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    2025年01月24日
  • 青い壺

    ネタバレ

    牧田がデパートに売りわたした壺と骨董品鑑定家園田の邸で再会したのが1977年1月、巳年だった。

    第12.話は前年、1976年終わり頃、園田は入院中、同じ病院のやはり特別室に第9話の京都旅行の主人公弓香が入院していた。

    第9話の京都旅行は1974年または1975年、
    9月の弘法市で弓香さんが壺を3000円で買って
    新米栄養士の孫娘に、
    そして孫娘の上司の修道女がスペインに一時帰国するときの餞別として贈られる。

    海を渡った青い壺はどういう経緯でスペインの
    骨董品店に並ぶのか?

    また、第8話で空き巣に盗まれた壺が京都の弘法市に並ぶまでの経緯も興味がある、

    #癒やされる

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    2025年01月16日
  • 華岡青洲の妻

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    すごかった。これぞ女の戦いって感じがします。
    100分de名著で見たので大体の話の流れは知っていたのですが、やはり読むと一段と素晴らしい。

    母と嫁を「自分を生んだ女」と「自分の子供を産む女」と称するえげつなさが最高に良い。
    江戸時代の話なので、今よりもっと”家”というものが重んじられた時代の話ではあるのですが、嫁姑問題というのは普遍的なものなのだなと感じる。人の情念とも呼べるものが描き切られている気がします。

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    2025年01月11日
  • 悪女について

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    傑作。お見事! 面白い。まず、この小説の構成に脱帽。次に、主人公の女の考え、行動と性格にあっぱれお見事。
    目次が無かったので、それが最後にでもあると、読み返したい人のところが見つけやすくなるので、あれば尚良かった。

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    2026年03月14日