有吉佐和子のレビュー一覧

  • 挿絵の女 単行本未収録作品集

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    短編は物足りないしプツンと終わり楽しむというよりあらすじみたい。
    短編なのにまとめてあるのでこれを読んで有吉佐和子の本を読んでみたいという気持ちになる一冊だとは思う。

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    2023年11月04日
  • 芝桜(下)

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    正子に蔦のように絡んでくる蔦代。蔦代という名前がしっくりくる。蔦代の真意がなかなか掴めなかった。蔦代は正子の味方なのか敵なのか...

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    2023年09月02日
  • 断弦

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    ★3.5のおまけで。
    23歳の本かぁとは思うけれど、昔のお方は平均年齢からして今から見れば早熟だし。まぁ才人はどこまでも才人なので世の流れとは別でしょうが。
    しかしこの作家、老いという万人の宿命への感度が異常に高い。そこから色んな作品を生み出してる気がする。加えて娯楽性があるから、今でも読みやすい。でも、それゆえか、あまり今、読まれていないのかもなぁ。

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    2023年05月28日
  • ほむら

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    ★3.5のおまけで。
    表題作が当方の好みかな、登場人物のどの立場にとっても奥深さがあって幾重にも想像が可能で面白い。これが20代の作品か、娯楽も兼ね備えた才人ですな、改めて。

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    2023年04月11日
  • 複合汚染

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    ネタバレ

    上梓は1975年。世間では環境汚染、公害問題が深刻になっていた。
    あれから約50年、環境汚染という問題は、さすがに今の日本ではない(表面化してないだけかもしれないが)。しかし、異常気象、環境破壊がそれに代わっているような気がしてならない。

    「文明開化した人類は、壊れない物、腐らない物、燃えない物を追い求めた結果…」と、語る。本書では、PCBに繋がるのだが、現在では農薬に限らず、プラスチックや化石燃料かもしれない。ひょっとしたらSDGsも将来的には未知数? 開発・利用された当初は、持て囃され、夢の××だったのが、実は…、というものは少なくない。
    しかし、私たちにどんな選択肢が残されているのだろ

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    2023年02月10日
  • 紀ノ川

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    ネタバレ

    花の一生、理想の女の生き様かと思えばもっと濃いもの。教養はあれどしとやかであれ、というだけに止まらず家に対する執念など。

    花の死際、家の縛りから放たれ、抑圧していたものが全て解放している様は読んでいて辛い。呆けだけではなくヤケのような、
    白蛇が出たのだからじきに花も死ぬのだろうが、その場面まで書かれてなくてよかった、きっと耐えられない

    美っつい川。

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    2022年08月16日
  • 紀ノ川

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    女三代期。戦後財閥解体を経て没落した一家を描く。紀の川上流の紀本家から嫁いだ花。花を旧世代だと批判する娘文緒。幼少期を外国で過ごした病弱な孫華子。それぞれの女の力強さを感じる。

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    2022年05月10日
  • 紀ノ川

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    紀伊半島一周の旅、終着の和歌山市にて。

    和歌山の言葉は初めて知ったなあ。
    豊乃〜花〜(文緒)〜華子と、紀ノ川が流れるように移ろっていくお話で、すらすらと読みました。
    それぞれに大変な苦労が起きてるにも関わらず、心を重くせずにいられたは、4者4様に持つ強い芯としなやかさの為かな?

    次に訪れた時は、紀ノ川をじっくりと味わおう。

    関係ないけど、
    居酒屋のお兄さん(同い年!)と、スーツさんやら鉄道の旅やらの話で盛り上がったのは良き思い出。

    旅先でその土地を舞台にしたお話や、その土地出身の作家作品に触れるという恒例行事は、続けていこう。

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    2021年12月20日
  • 断弦

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    昔の父親をさらに頑固にした感じの父親に結婚を反対されても添い遂げ三年も縁を切られ、半ば意地になって娘の手紙も送り返す。それを軟化したのが若い、しかも礼儀もなってなくすぐに反発する女の子。
    その子と父親が知り合う事によりどんどん意地も取れていく。
    父親、娘の心情が引き込まれ、あっという間に読み終わる。

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    2021年10月07日
  • 紀ノ川

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    朗読の時間
    人の一生は川のようなものなのだとつくづく思う。
    悠然と流れる川もいろいろある。
    登場人物、必ずしも同意できないが
    大河のような物語だった。

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    2021年08月20日
  • 不信のとき(上)

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     今年は有吉佐和子(1931-1984)さんの生誕90年であります。若くしての病死でしたが、「笑っていいとも」での奇行から僅か二か月後の訃報に、当時は死因が色色取沙汰されたものです。

     ここで登場する『不信のとき』は、1967(昭和42)年に日本経済新聞にて連載されたもの。主人公の浅井義雄くんは、大手商社の宣伝部に勤めるサラリーマン。結婚して15年が経つが、妻の道子との間には子供はゐません。過去に二度、浮気をして大騒ぎになつた事はありますが、近年は落ち着いてをり、女と遊ぶにも慎重に慎重を重ねてゐるため、発覚はしてゐません。

     ところが、ある時知り合つた銀座のホステス・マチ子に惚れてしまひ、

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    2021年07月22日
  • 紀ノ川

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    紀州の素封家を舞台に明治、大正、昭和の時代を紀ノ川のようにたくましく生きた女の物語。
    九度山の名家・紀本家の娘・花は、早く亡くなった母親替わりである祖母・豊乃の愛情と教育を受けて、才色兼備の女性に成長する。
    彼女は、紀ノ川の流れに沿って、六十谷の名家・真谷家に嫁ぐ。婿となる真谷敬策は新進気鋭の村長であり、その後、県議会議員、衆院議員と政治の道を順調に進んでいく。花は敬策を支えながら真谷家にとけ込み家霊的な存在となっていく。娘・文緒は男のような侠気があり、新しい女性の姿を求め独立自尊の気持ちが強く、花とよく対立する。また、大学を卒業して出版社に就職した戦後世代の孫娘・華子は感受性豊かで賢く花と情

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    2021年07月18日
  • 紀ノ川

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    読み応えのある作品。紀州弁が更にこの物語に彩りを与える。それぞれの世代における女性の価値観が見事に描写されている。今の時代に生きていてよかったと思うのと同時に、御っさんと呼ばれた花の生き方にも憧れを抱く。

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    2021年07月11日
  • 連舞

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    最初は母や姉妹など、他者と比較して一喜一憂していた主人公が、やがて自分自身を深く理解することで、独自の世界を獲得するまでの物語。
    改めて読むと、結局自分を救うのは自分自身、あるいは自分の努力の時間ということなのかな、と思う。

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    2021年04月24日
  • 紀ノ川

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    静かな和歌山の雰囲気と大きく変化する時代のうねりを対照的に感じさせる作品であった。そのうねりを紀ノ川になぞらえ、女性のもつしなかやかな強さを想像させられた。時代の変化とともに、女性としての役割や価値観の変化を個々の人物によって表現している。今の時代をうつすとしたら、どのような人物として描かれるのかを見てみたいと思う。

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    2021年04月22日
  • 香華

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    初作家読み。
    血縁に縛られた主人公が母親と妹の勝手さに振り回されそれでも切ることができずあらゆる手助けをする。
    小さな頃から勝ち気な性格だからか倒れることなく旅館を築き、終戦後は誰の力も借りずに食堂から大きくしていく才覚を発揮する。

    妹の子を養子にするが地元の旅館経営者が腹を痛めた子が1番だと養子にもらった息子の戸籍を返したと話して終わりとなるが、母親が亡くなりやっと苦労がなくなると思いきや妹の子が大人になっても安心できない終わり方でなんともやるせない話。

    でも芯のしっかりした生き方に励まされまた頑張ろうと勇気ももらえる話でもある。

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    2021年01月27日
  • 香華

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    まだ女のドロドロ系
    最初からほぼ後半まではイライラしっぱなし。
    郁代も嫌な女だけど、朋子に終始イライラ。
    そんなに憎いなら、見放せばいいものを、やはり血縁というものは切っても切れないもんかね。
    ただただ面倒臭いね、親子のやりとり。
    でもついつい読み進めちゃう。
    有吉佐和子マジック。

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    2020年12月04日
  • 有田川

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    有田の正月は顔が黄色い

    星月夜に川あかりの中歩く

    舌の賢い京都、見てくれ大事の東京市場

    ストーリーの面白さに加えて、方言が心地よかったし、ちょっとした表現に心をつかまれた。

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    2020年11月14日
  • 連舞

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    コンプレックスの塊のような主人公の立身出世物語に目が離せませんでした。劣等感と苦労と孤独の連続でしたが。面白かった。

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    2020年10月11日
  • 連舞

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    芸事の世界に生まれて自分がその才能が無いと知るというのはどんだけ苦しいことやろうと思った。
    それでも秋子は優しくて折れずに生きてて普通に応援しながら読んだ。
    秋子の、母親の愛情を受けたい気持ちを大人になってもずっとコンプレックスとして持ち続けてるのしんどかった。その一点のために生きてるんちゃうかっていう執着ぶり。

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    2020年09月02日