有吉佐和子のレビュー一覧

  • 悪女について

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    まああ 面白かったです
    戦後間もない頃の物語で
    描かれた時期も一昔前になり
    現代の小説にはない
    独特の雰囲気があって良いですね

    お話しは謎の死をとげた主人公の関係者からの
    証言だけで構成されています
    その関係者達が彼女はとんでもない悪女だとか
    そんな話はあり得ない彼女は清廉潔白愛の人だとか‥
    読んでいるうちに彼女に会ってみたくなるような
    不思議な魅力の女性です

    ミステリー作品なら二重人格や双子がオチも
    あり得るかもですが
    単行本の裏のあらすじにもはっきり悪女って
    書いてあるし悪女認定ですよね
    でもどこかで聖女であってほしいと
    思う気持ちがあり
    次男の推測した死因の説明はきれいで純真無垢な

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    2026年03月08日
  • 華岡青洲の妻

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    ネタバレ

    完全に忘れてしまう前に感想を…。
    バッチバチの嫁姑バトルって感じではないのに、ドロドロしてる感じがすごいです。帯に「嫁姑バトル」みたいなことが書かれてて面白そうだったから買いましたが、それだけではなく、壮大な女二人の人生の物語。

    加恵さんは、さすが武家の娘というべきでしょうか。
    私なら途中で絶対「やっだー、私と同じもの飲んだと思ってたんですか?おかさんの麻酔には危ないもの入ってないのし!ご老体には無理よし!(方言はてきとー)」とか煽っちゃうかなー?笑
    加恵さんを応援してしまうのは、やはり自分も嫁の立場だからでしょうか…笑

    前、和歌山に旅行したときに道の駅に寄ったら、そこが華岡青洲の記念館み

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    2026年03月08日
  • 青い壺

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    ⁡ある陶芸家が偶然上手く焼けた青磁の壺。壺が色んな人の手に渡って、作者と再会するまでの13個のお話が詰まっている。

    いろんな模様があって、とても楽しめた!心理描写が秀逸。

    昭和51年から52年に書かれた小説で少し時代を感じる喋り口調で女性の言葉遣いの美しさも感じる。


    一部あらすじと感想。

    第一話
    心乱れる夫に頓着せずに、どんな時も凛として、家族に愛情を注ぐ妻が好き。

    第二話
    定年退職後、元上司にお礼をしに行く…その後自分の元職場へ、そこでの行動がホラー笑

    第三話
    お互いに結婚する意思がなく、別れようと思っているのに、男からは別れられないという。複雑。

    第四話
    子供たちが遺産

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    2026年04月29日
  • 悪女について

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    多くの人の証言から、亡くなった女性実業家の色々な面が浮き彫りになる話。相手への見せ方次第で全く異なる人物像になってしまうのがわかる物語。恐ろしかった〜
    古めかしい美しい言葉遣いの主人公が魅力的でグイグイ引き込まれて読み込んでしまった。
    読み終わった後に残る、残り香が長く長くじんわりと尾を引く作品でした。
    時代を越える名作

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    2026年03月06日
  • 悪女について

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    ある女の生涯を、様々な人物視点で描写。

    人物への印象や認識が色々違うのでミステリーだし、同時進行で男性関係を含む時間の使い方がすごい不思議。
    何かが伏線になって、成り上がりのきっかけや二重三重の生活、死の真相が明かされていくかと思ったけど、そこまではミステリーっぽくなかった。

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    2026年02月28日
  • 夕陽ヵ丘三号館

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    面白い。最初、音子が周りにいる奥様たちに振り回されてハラハラして読んでました。奥様たちのキャラが濃いのなんのって。凄まじい情報戦にちょっと引きそうになります。中盤以降は音子の1人パニック・空回り劇場。読んでいて音子の行動に腹立たしさを感じつつも、最後は気持ちの良い終わり方でホッとしました。ページ数は多いけど一気に読めました。

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    2026年02月21日
  • 香華

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    郁代、毒親過ぎる……。娘の朋子が旅館業で大成するほどの商才の持ち主でよかったよなぁ…それにしても郁代ぉ、、、とモヤモヤ思いながら 読み進める手が終わらないのはさすが有吉先生。

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    2026年02月12日
  • 悪女について

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    どんなこわい悪女の話だ、、、と恐る恐る読んだ。
    彼女は本当に悪女なのか、なぜ死んでしまったのか、彼女の周りの27人の証言とともに進んでいく物語。
    27人、、、こんなにも証言者が多い物語ははじめてかもしれない。彼女を憎んでいる人と、心底信頼している人の彼女への印象が違いすぎて多重人格に感じる。
    彼女自身の語りはないから、読み終わった後も、彼女は一体どういう人だったのかと余韻が残る本。

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    2026年02月11日
  • 恍惚の人

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    姑の突然の死をきっかけに舅である茂造のボケが発覚、夫と高校生の息子、法律事務所での仕事との間で揉まれながら、昭子は介護に明け暮れることになる。
    有吉佐和子作品にはいつものことだが、よく調査され組み上げられているのか、破綻や不自然さがなく、終始圧倒的な筆力でもってストーリーが描き出されている。この作品が書かれた頃に比べ、アルツハイマーを発症した老人(とそれを介護する家族)を取り巻く環境は大きく変化しているが、老いに伴い身体や脳の機能が低下し自分のことを自分でできなくなるという恐怖は時代を下っても変わらず存在するであろうと思われ、解説にも書かれた通り時代を超えた名作である。

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    2026年02月07日
  • 紀ノ川

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    ネタバレ

    和歌山弁を聞いたことがないから会話の響きをイメージしにくかった。
    花、文緒、華子の三代にわたる女の話。古い家に反発して飛び出して行ったつもりの文緒が結局は豊かな実家のおかげで不自由なく暮らして、孫の代は生活が苦しくなっていくのは皮肉だ。
    祖母と孫の交流の場面が出て来て自分の思い出を思い返して心がぽっと暖かくなる。
    フィクションだし小説なんて読んでも読まなくてもいいものだけど、つい全部読んでしまう。面白かった。
    女の人生の話になるとついつい引き込まれる。
    地主は働かず暮らしていたというがどんな毎日を送っていたのだろうと思いを馳せる。

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    2026年02月08日
  • 女二人のニューギニア

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    かた(方)やニューギニア未開社会に、こなた(此方)小説に、それぞれ取り憑かれたふたりの和歌山のおばちゃんが繰り広げる奇想天外物語。

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    2026年01月27日
  • 夕陽ヵ丘三号館

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    一流商社の社宅を舞台に繰り広げられる、奥様方の嫉妬、マウント、見栄、妄想‥といった悲喜こもごも物語。
    1970年に書かれたとは思えない、軽快で色褪せない面白さ!
    戦中に子供時代を送り、戦後に親となった商社マンと奥様が主人公で、親子関係、夫婦関係、家族関係の価値観が大きく変わりゆく中戸惑ったり受け入れていく様子もリアル。
    なんだかまた価値観が変わりゆく現代にも通じるおかしさがありました。

    それにしても、客観的にみたらばかばかしいのだけど、本人の必死さはなんだかよくわかるし、多かれ少なかれ誰にでも起こり得そう。
    途中、社宅の恐ろしさとあまりの妄想と思い込みぶりにイライラしてきたけれど、ラストが良

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    2026年01月25日
  • ほむら

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    女犯を犯した僧、それを匿う嫗、炊事を担う娘の3人を描いた「ほむら」、かつて求婚された嫗が帝に会いに来る「赤猪子物語」、とある夜に行われる歌舞伎を軸に2組の男女を描く「千姫桜」、絵に非凡な才を表した男の荒んだ家庭生活を描く「紫絵」、年増の女と顔に大きな痣のある男の馴れ初めと顛末を描く「『薬湯便覧』由来」、とある妓楼で切支丹となろうとした遊女と女郎を描く「第八戒」、王昭君の似顔絵を描くことになったものの思うように行かず苦悩する絵師の「落陽」、庭師として名を残したいと思う弟と諌める兄、それを取り巻く人々を描いた「石の庭」を収録。「『薬湯便覧』由来」だけは少し異質なように感じられるが、いずれも人の業と

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    2026年01月24日
  • 非色

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    終戦直後に黒人兵と結婚した、いわゆる「戦争花嫁」の笑子が、生まれた子供を連れニューヨークに渡り、貧民街で暮らし、「差別とは何か?」を問い続け生き方を模索する姿を描く物語。

    今から60年以上も前に書かれたとは思えないほど、今でも通用する差別への問題意識に圧倒される。
    人種差別の根源は何か。それは肌の色ではないのではないか。貧困、階層、生き方、さまざまな要素、そして何より差別しなくては生きていけない人間の性にあるのではとの考えに納得。

    黒人、プエルトリコ人、イタリア系白人、ユダヤ人、そして日本人。同じ黒人でもアメリカの黒人とアフリカの黒人の違いなどさまざまな人種が登場し、それぞれが誰かを蔑み、

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    2026年01月20日
  • 華岡青洲の妻

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    唸るしかない。この薄さで女の六十余年の生涯を描き切るのである。武家から望まれて医者の家に嫁ぎ、慕っていた絶世の美貌の姑とやがては静かなれど凄惨ない関係に。世界初の全身麻酔手術を成功させた華岡が麻酔薬を完成させるまで、姑と人体実験の座を争うのである。
    それには「勝った」はずだが、最後の数行で、男の目から見ればそんな女たちの営みもが、当時の世では、ものの数にも入らぬのだと示され、なんだか改めて愕然とするのである。いや、今の世でもそうだよな。
    ところで文章のきりりと角の立った美しさよ! 時代もののこととて、漢字も多く古風なのだが、昔の紀州の方言が実に味わい深い。「〜のし」って語尾、ほかにあるー?

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    2026年01月18日
  • 恍惚の人

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    50年以上前に書かれたとは思えないほど、違和感なく読めた。今の悩みもそんなに変わらないと思うと、生きるって、なんなんだろうか…。敏の真っ直ぐすぎる言葉が痛い。
    考えるテーマではあるけど、これだけドッシリとした作品が読めて嬉しいと思う。

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    2026年01月17日
  • 夕陽ヵ丘三号館

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    社宅の「渡る世間は鬼〜」
    の、展開⁉︎と、面白がって、読み進めましたが。

    三号館に越してきた主人公家族。
    同じ面積に建つ一号館、二号館は世帯数が倍。
    だって三号館はメゾネットタイプ‼︎
    でも、四号館建ち始めたら、赤とんぼ→カラーテレビのアンテナが‼︎
    そして、五号館に駐在員の家族たち⁉︎

    振り幅が広く。極端⁉︎かも。
    渡鬼ではなく…って。

    笑えなくって、怕さを感じた次第。

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    2026年01月13日
  • 悪女について

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    人に対しての評価って結局、主観でしかなく、自分の見える角度によってそれぞれ異なるって事が 面白く書いてある。40年以上前の作品なのに私にとって価値ある作品だった。

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    2026年01月11日
  • 非色

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    青い壺が面白く、こちらの作品も読んでみた。同様に随分と昔に発行されていたにもかかわらず、今読んでも古臭い感じもなく新たな気づきもある。人種差別の歴史的な背景を知る事は現在も残る人々の深いところの感情を意識して世の中を見る事ができる。

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    2026年01月09日
  • 女二人のニューギニア

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    おもしろい!
    素晴らしく読みやすい文章で、その場にいるような臨場感があるし、まだ未知の世界が残されていた最後の時代かもしれない。
    文明化されていない人たちと接しながら、手探りで研究をする畑中先生とうっかり尋ねてしまった友人で作家である、有吉佐和子のエッセイ。
    熱帯の山越えも壮絶だし、たどり着いた先に何もない(缶詰のコンビーフばかり食べている)とか、川の水で洗濯したり、水を飲んだり、私は帰って来れないな、と思うようなエピソードばかり。
    女二人言いたいことを言いつつもカラッとした関係性の表現が良い。

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    2026年01月07日