有吉佐和子のレビュー一覧
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ネタバレこれが60年前の小説ってどういうこと!??ってくらい時代錯誤感というか、あ〜昔の人、小説だもんね感がなくて、マジでどういうこと!??って感じだった。
最後の、私もニグロなんだ!ってハッとするところと、日本人のもとで働くのやめよう&トムの瞳から失われた輝きをサムに取り戻させるって決意するところカッコよすぎて痺れた!!!やっぱり腹括って覚悟を決めた女はかっこいいよな
黒いから差別されるんだ!辛い!ってなってたけど、しまこさんたけこさんの件でイタリア人も差別対象、、、?ってなって、
プエルトリコ人になると私よりも下ってこと、、?ってなって、そこから自分もそう思ってることに気づいて自分の中で葛藤があって、
最後にレイドン夫人の一件で自分が普通にトム達を差別していたことに気づいて、、、っていう話の流れで私の感情も揺さぶられた。
私たちの普段の会話とかでも、最近これに気づいたとかこんなことがあってびっくり!!みたいな会話に対して、純粋に驚いたり相手に共感するんじゃなくて、そりゃそうだよとか知ってたとか返しちゃうことがあることに気づいて、それって自分が相手より色々なことを知ってる経験してるって心の中で思ってるからそういう返答が出ちゃうのかなって反省してたところだったから、こういう感情が差別を生むんだなって思った。みんながそれぞれ自分以外の人を見下して自分を保ってるのは悪いことなのかもしれないけど、私は疲れてるとネガティブになってそう考えないと自分が保てなくなる時もあって、本当に難しいなあと思った -
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有吉佐和子の短編集、昭和33年から37年の作品。
短編といえども、一つ一つの作品はとても中身が詰まっている。
有吉さんは早く亡くなったので活躍されたのは過去の感があるけれど、存命ならば今年95歳、充分に同じ時代を生きている人だった。
文章を読んで昭和の風景を懐かしく思い出す一方で、今と全く変わらない新しさも感じる。
「水と宝石」「王台」「三婆」では、女の老いが描かれる。
どれだけ若く見られるか、が女のテーマなのだろうか。何時代から?
今、中年過ぎて老年に差し掛かっても美しい女性を「美魔女」というけれど、それと同じような表現がすでに書かれている。
この時代、「魔女」のイメージは、とんがり帽子をかぶって、大きなワシ鼻で背中の曲がったおばあさんだったと思う。
それを、還暦を迎えても美しい女に「魔女」という言葉を使っているのは、現代と同じ意味を持たせている。
どんなふうに老いるのか、大きなテーマである。
同年代の、妻・妾・妹が同じ敷地内に暮らすようになる「三婆」
店子の夫人たちは、芸者上がりで妾だった駒代の若々しさに、やっぱり結婚しないで自由に生きているからだろうかと感服するが、その夫たちは不気味がる。年相応に老けてほしい、襟白粉は不潔な感じがする。確かに、仄暗いお座敷では襟足の白さも美しいだろうが、お日様のもとに出れば場違いかもしれない。
「なま酔い」は、8月6日が何たるかをすっかり忘れて広島に出張に行った若いサラリーマンの話。こうやってすっかり戦後を忘れてしまう者と、二世に及ぶ被害をも恐れなくてはならない被爆者と。
【役者廃業】
【水と宝石】
【王台】
【なま酔い】
【三婆】
【亀遊(きゆう)の死】
【うるし】 -
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読後の考察がとても楽しい良著でした!
時代の垣根を超えて楽しませてもらいました。
最大の皮肉)
富小路公子は男たちを騙し、利用し、完璧に人生をコントロールしていた。
しかし最期は、「遺産は一円も残らず、後に残されたのは、自分のせいでまともに生きられなくなった幼稚な弟(文彦)と、母の呪縛から逃れるように冷徹に自立した兄(義輝)」という、あまりにも皮肉な結果だった。
公子の最後について)
あらゆる男を陶酔せてきた公子でも、エリートサラリーマンの渡瀬義雄には「心」を支配できず、絶世の美しさと若さを持つ烏丸には「美」の格の違いで見下されていた。
だからこそ、公子は、年齢的も肉体的にも「自分の美の限界」を迎えたとき、もうこれ以上、男たちを騙して自分のプライドを維持するゲームを続けられなくなった(=心が満たされなくなった)ことで、次男が幼少期に体験した証言のように、フラッと美しものに惹かれ、瞬間的にビルから飛び降りたのかもしれない。
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有吉佐和子さんがニューギニアに辿り着き、そこで過ごした1ヶ月間を痛快に描いたエッセイとなっている。
序盤に出てくる有吉さんが豚の丸焼きのように木に括られて運ばれていく様は、現代日本で生活していると起こるはずもない、シュールかつぶっ飛んだ光景となっており、この場面を機にある種の異世界に迷い込むこととなる。
未踏の地であったニューギニアでの生活をここまで鮮明かつエネルギッシュに描く有吉さんの筆力は目を見張るものがあると感じた。
多少昔に書かれたエッセイではあるものの、現代社会に疲れた人にこそこの本を読んでほしい。異世界転生したような世界を知ることで、自分の暮らしている社会を見つめ直すきっかけになるのではないだろうか。 -
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ネタバレ富小路公子さん…多分、悪女ではないんじゃ?
27人の証言がそれぞれ異なるのは、公子さんが各人物に合わせた顔を作っていたのかな?
人は誰かに対して、「こうであってほしい」という気持ちの上で印象づけてしまうんだろうなぁと思いました。
彼女の事をとやかく言っていた人物も、擁護出来るほどの生き方でもないですし、根っからの悪人はいないと思うんですよね…。
次男の証言が1番真実に近い気がします。
自殺をしたとき、公子さんが見える世界も公子さん自身の容姿も、自他共に認める最も美しい瞬間だったのかなと。
公子さんにとっては全て嘘偽りない…だけど、生い立ちに相当のコンプレックスを感じ、かなりの努力をした結果、理想と虚構が混在しちゃったのかもしれないです。
でもなぁ…羨ましいとは思わないですし全てとは言わないですが、強く生きていくうえで彼女ほどのバイタリティとガッツは見習いたいところですね。 -
Posted by ブクログ
畑中さんに似ている友人がいる。
とにかく規格外で、誘い文句が巧妙。
いつも丸め込まれて、ノコノコついていく私と有吉さんが重なって見えていた。だから他人事とは思えず。
足の爪剥がれてるのに山越えようとか。
断ったら軽蔑されるとか。
勝手に瘡蓋掻きむしるとか。
とにかく理不尽のオンパレード。
そんな畑中さんの扱いを覚えて
なだめたりすかしたりする術を身につけていく有吉さんの処世術に拍手。
本当だったらかなりシビアな状況だったと思われるが、コミカルな文体に落とし込まれていて読みやすく、
見たこともないはずの光景も目に浮かぶような情景描写。
流石ベストセラー作家だなと思う。
久々に単純に読書していて楽しい気持ちになった。