有吉佐和子のレビュー一覧

  • 針女

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    ネタバレ

    戦中の銃後を守った女性が主人公。
    戦時中から戦後の時代が舞台。
    昭和前半の専門用語が多く、調べながら読み進めた。当時の息遣いが伝わるような文章はするすると読み進められる。
    所謂ハッピーエンドではないが、清子が強く静かに生きていく未来が伺える、どちらかといえば明るい読後で良かった。

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    2026年06月24日
  • 悪女について

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    ある女性について、彼女に関わった27人のインタビューを書いた物語で、様々な視点で彼女にまつわるエピソードが展開されます。

    ポイントとしては、
    ・人によって彼女の見え方が全く違う
    ・彼女自身は出てこない、間接的のみ

    内容もですがその文章に引き込まれていきました。
    有吉佐和子の作品は他にも読んでみようと思います。

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    2026年06月23日
  • げいしゃわるつ・いたりあの

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    昭和の花街ってこんな感じだったのか〜。

    いやいや、フランクが改名してるところからして、胡散臭いでしょうが!

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    2026年06月16日
  • 悪女について

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    公子と関わったことのある人たちが次々と彼女について証言していくのを読んでいくとつくづく人それぞれ解釈には違いがあって人は見たいものを見たいように見ているんだなと思った。本作は、記者が一人一人富小路公子についてのインタビューをしているので、事実を話していると想定されるけどそれでもある人は公子を全面的に信じてまたある人は徹底的に彼女を嫌い、批判している。
    随分前に書かれた作品なのにとても読みやすい。ただちょっと長編なので少し時間がかかってしまった。

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    2026年06月13日
  • 紀ノ川

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    ネタバレ

    大正、昭和の古い家の話。懐かしい気もするのはなんでやろう。今となっては異世界の話のように感じる。これが100年も前の話ではないのが信じられない。淡々と女三代の生活が描かれ、淡々と読める。退屈といえば退屈やけど、情景描写が上手く、読めてしまう。

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    2026年06月02日
  • 夕陽ヵ丘三号館

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    主人公となる時江音子は、夫の栄転により大阪から東京本社の社宅に移り住んだ。
    新築のメゾネットタイプの集合住宅の造りに感激した音子は、窓から見える夕日の美しさにも感動し、その建物を『 夕陽カ丘三号館 』と呼ぶようにした。
    住まいは大いに満足したのだが、社宅という閉所的な環境での複雑な人間関係に悩むことになる。
    会社での夫の地位や職域などが絡み、妻たちの見栄や世間知らずの浅はかさなどが交錯し、複雑な人間関係が生じてしまう様子を、鋭いウィットを含みながら有吉佐和子さんは描いている。
    夫の昇進、小・中学校の子供の教育、良妻賢母への願望、お互いの過ぎた干渉など、狭い社宅という環境内で生じる様々な問題が取

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    2026年06月01日
  • 断弦

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    有吉佐和子のデビュー作とされる本作。20代前半に書かれたとあとがきで本人談で記載があるが、1975年のあとがきも全く古さを感じなく、かつ文体もしっかりとされている。
    伝統芸能とされる芸に身を捧ぐ父と娘、弟子や伝統芸能の発展とは。と伝統芸能が存在する限り変わらぬ課題と勃発する問題。お父さんの、こうと決めたらてこでも動かない気概は現代では薄れゆく古風な人物像は今では新しく映るのではなかろうか。

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    2026年05月31日
  • 女二人のニューギニア

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    旅の本と思ったが、驚異の熱帯ジャングルに住むことの過酷さを知れるとは。古い本であるから今は違っているかもしれないけど、むやみやたらに冒険もするべきではないなと思う。それでも、平気な日本人もいるのだと思うとつくづく人間、日本人でも体質、性格は色々なんだと思う。ニューギニアの過酷さと
    畑中さんの強靭さが忘れられない。

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    2026年05月30日
  • 針女

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    主人公の清子、兄のような存在で想い人の弘一、裕福な同級生の世津子の3人。
    戦時中から戦後にかけて過ごした
    三者三様の青春とその後の人生が描かれている。

    戦時中は日本社会全体が節約節制、禁欲的なムードの中でお国のために尽くすことを強いられる。
    思春期、青年期の3人も学徒出陣、勤労奉仕に駆り出されて決してのびのびと過ごすようなものではなかった。
    ところが戦争が終わった途端、今までの価値観は180度覆され完全否定され、新しい欧米の価値観がどんどん入ってくることになる。
    何もない焼け野原で日々の食料を探すどん底のひもじさ貧しさの数年が続き、
    そこから若者たちは新しい社会の中で生活していく術を見出ださ

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    2026年05月24日
  • 真砂屋お峰 新版

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    本当に他の手段はなかったのだろうか?とか伯母のキャラクターはあまりに戯画的にすぎないか?(彼女なりの人生が見えてこない)などと思うところはあったが、全体としては楽しめた。

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    2026年05月17日
  • 恍惚の人

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     そういえば学校で紹介されてたけど、読んだことがなったから今読んでみた。認知症が老人性痴呆と言われるようになってきた頃の話。
     変わりゆく舅の介護を通じて、戸惑いながら、気持ち身体もろとも揺れ動かされていく嫁昭子。
     読んでいる時はどうにもならなくて苦しい感じがしたけど、最後の湯灌をするシーンでなぜか涙が出てきた。 昭子さんの甲斐甲斐しい介護の裏にはいくつもの試行錯誤と、舅が憎いけど尊重したい気持ちとがあったんだよな…と思い出したから、湯灌を完璧に行う昭子さんには敬服。

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    2026年04月12日
  • 新装版 和宮様御留

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    和宮について知りたくて読んでみたら、思っていたのとは違った。それにしても強い女の人ばかりで、滑稽なくらいみんなぐだぐだ言う。こんな世界で生きていくのは大変そうだ〜。

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    2026年04月01日
  • 夕陽ヵ丘三号館

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    1970年毎日新聞にて連載→71年ドラマ化らしい。
    有吉佐和子に詳しい友人のすすめで読む。

    女って怖いな、という感想を抱かせるために作られたのかなと思うほど、おえー、と疲れる一冊だった。
    有吉氏はなんでこんなに団地族の教育ママに厳しいの?と思ったけど、まあ70年代高度成長期ではこんな世界が話題になっていたのだなと思った。
    夫はハードワークで不在がち、一家では子供の数も少なくなり、家電の普及で妻は手持ち無沙汰になり、近所ではくだらないお喋り、子供や夫の成績でレースしては牽制し合い、小人閑居して不善を為す…?という話。
    当時の日本の都会のあり方がわかってきて面白い。
    それにしても、すべては家庭の

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    2026年03月19日
  • 恍惚の人

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    ネタバレ

    今となってはすっかり馴染んだ徘徊という単語もこの頃は馴染みがなかったということに驚いた。
    老齢化が問題になってからもうかなり時が経つと思っていたが、この問題の歴史は案外浅いみたい。
    まだまだ整備が進まない中で介護する側の自分と、介護される側の自分を想像するとどちらもしんどそうでちょっと憂鬱(T_T)

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    2026年03月12日
  • 有田川

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    有田川の水災で人生に二度流されたが無事に生きながらえる千夜の人生を綴った小説。
    途中少し退屈になったけど、千夜は蜜柑作りに一生懸命で張り合いがあって、自分の仕事を持つって良いなと思った。

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    2026年03月08日
  • げいしゃわるつ・いたりあの

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    1950年代、アメリカ公演の依頼が東京の花街(たぶん赤坂)に舞い込み、謎のイタリア系米国人フランチョリーニに振り回され、根回しや資金繰りに奔走するお姐さん衆を描く。

    フランチョリーニの秘書として、能村勢子(せいこ)が通訳などしているのだが、1954〜1956年に「アヅマ・カブキ」という日本舞踊の海外公演の通信係として、有吉佐和子が同行しており、その時に見聞したことをもとにこの小説を書いたものらしい。
    それ故、当時の花柳界の風俗が、丸の内のOLである勢子やその男友達の目を通して書かれたりしており、興味深い。
    花街では常識であるところが、素人の目から見ると違和感があるなど。

    令和の今は、ほとん

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    2026年03月06日
  • 地唄・三婆 有吉佐和子作品集

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    ネタバレ

    夢を表現するのが脳を活性化するなら、音楽やダンス、絵画の素晴らしさを言葉で伝える行為は皆そうなる。「地唄」は有吉佐和子の名作。ヒロインの父は人間国宝と称される三味線の名人。しかし彼女が外国人と結婚することを怒り親子の縁も切ろうとする。父の舞台の為いつものように調律をした三味線を父に渡すと、父はぐちゃぐちゃに設定を乱し舞台に上がった。その乱れた調子の三味線を鳴らしながら父は堂々と三昧境に居て、聴衆の誰にもそれを気取らせなかった。

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    2026年03月01日
  • げいしゃわるつ・いたりあの

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    初めて有吉佐和子さんの作品を読んだ。
    アメリカのブロードウェイを夢見て奔走する花街の人々のお話。
    複雑な人間模様の中で、権力がある人ほど振り回されていてなんとも面白い。若さって素晴らしい。
    テンポの良いドタバタコメディといったところか。

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    2026年02月12日
  • 真砂屋お峰 新版

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    中盤からの展開がぶっ飛んでいて、有吉さんっぽくなかったかも・・・。
    途中までは、お峰夫婦の慎ましさや仲の良さが大好きでほんわか読んでいたけど、叔母さんがよく来るようになってからは雲行きが怪しくなり、あれよあれよの展開になった。
    そんなに得心もいかないし、ええ話やとも思わなかったけど、まぁ確かに読み物としては面白かった。

    終盤の怒涛の大奥、将軍家、老中の事情ペラペーラの部分も、畳み掛けるような筆致に何かこちらも焦らされた。

    これ、東京宝塚劇場で舞台化されて、有吉佐和子さんご本人が脚本も書いた、ってことを知って、なんかまたご縁があるなって勝手に思って嬉しくなった。でも宝塚なのに男性も出ていたよ

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    2026年02月01日
  • 複合汚染

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    小説かと思ったが、ほぼノンフィクションではないかと…

    ただただ自分が生まれる前にこれだけ危険な化学物質が垂れ流されていたのかと思うと…
    我々の親世代はこんな危険な物を口にしていたのか…
    それは我々にも…
    自分の身は自分で守らなければならないと。

    50年前にこれを書いていたことにも驚かされる。
    いまのようにネットで簡単に調べられない時代に。
    その取材力にも驚かされる。
    本田宗一郎氏に直接話を聞きに行くなんて…

    でも50年前から政治は変わっていないんだな…
    自民党と企業の関係は。
    政治資金規正法、変わっていない…

    結局、選挙はどうなったんだろう…

    小説だったら、もっとおもしろかったのでは

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    2026年01月20日