有吉佐和子のレビュー一覧

  • 悪女について

    Posted by ブクログ

    人の目を通したキミコの姿だけが最初から最後まで語られる本。独特の言葉遣いも魅力的で、面白かった。人生のバイブルだという書評を見て読んでみたけど、私にはそこまで思えなかった。
    本当のキミコの姿は誰にもわからないけれど、私を含め、人は、そうやって外から見えた姿で人を判断しているよなぁと。本当のその人なんて、誰にもわからないし、何なら自分自身が何かだって分からないものなぁと思った。

    0
    2026年09月04日
  • 青い壺

    Posted by ブクログ

    青い壺の渡るところに物語がある
    時代世代が違うとどこか遠く感じてしまうな、勉強不足で
    全く関係ない我々も物から見たら繋がっていたりするのかしら
    物の価値なんて人によって変わるよね
    本当は、人の意見とか、値段とか、関係なく自分が好きかどうかで選びたいのに

    0
    2026年09月02日
  • 女二人のニューギニア

    Posted by ブクログ

    なんでこんなところに行こうと思った、有吉佐和子先生よ。ご本人が一番そう思っていただろうけれども、虫嫌いの私からしたら、もう本当に本当に読んでるだけで気持ち悪く、身体中が痒くなる感じ。臨場感がすごい。無事に日本に帰ってこれて本当に良かったですね、と言いたい。

    0
    2026年09月01日
  • 女二人のニューギニア

    Posted by ブクログ

    仕事に疲れた社会人に、土日の冷房の効いた部屋で半分寝転がりながら読んでほしい一冊。
    ニューギニアの過酷すぎる環境を描いているのに、2人のゆるい会話のせいで思わずクスクス笑ってしまう。そんな過酷さと脱力感のギャップの中でも、作者の意外と冷静な判断や観察眼が光っていてすごく好き。
    休日の最高のお供。

    0
    2026年08月01日
  • 悪女について

    Posted by ブクログ

    一代で財を成し、女性実業家としてテレビでも取り上げられていた富小路公子が、自殺か他殺かわからぬ死に方で発見された。ノンフィクションライターが、関係者にしたインタビューの書き取りという形で、27人の男女の目から見た公子の姿が描かれる。親から愛されず、夜学で経理の知識を身に着け、十代で二人の子供も産み、男を騙すような形で婚姻関係を結んだりもする。口の上手さ、人懐っこさで、するりと金持ちに近づき、そして、働きに働いた。果たして彼女は悪女だったのか。これをおもしろく読むわたしを含め、つくづく、人間て醜聞が好きだなあ、と思った。

    0
    2026年07月25日
  • 女二人のニューギニア

    Posted by ブクログ

    60年代後半のニューギニア滞在記!未開の地を解き明かすため奔走する畑中幸子さんの圧倒的バイタリティと、ベストセラー作家の著者が好奇心のみで乗り込みアワアワする日々。未開と文明が出会い変わりゆく裏側、苦労や驚きがユーモアたっぷりに描かれる。

    0
    2026年07月20日
  • 連舞

    Posted by ブクログ

    家の存続が最優先で個人の思いは後回しという世界が苦しかった。才能あふれる妹の側で誰からも無視されるか下女扱いの主人公が気の毒だった。
    それにもかかわらず、踊りをやめない、つらい時に踊っている。それほどに踊りに魅了されているのだろうな。
    周りは家元の権威だとか、跡取り問題、妾と本妻の問題とか、家を大きくする野望とかでゴタゴタしてるけど、芸の道はそんなこととは関係なく一本スッとして存在していると感じた。

    0
    2026年07月14日
  • 恍惚の人

    Posted by ブクログ

    40年位前の本とのことで、介護の問題は当時からあったのだということを再認識した。
    認知症が痴呆という表現であり、現在、介護サービスを受けるのに必須のデイサービスという言葉が出て来ないのが、一昔前の話という印象を受けた。
    たまたま、読んでいる期間に、認知症で1年半ほど前から寝たきりになっていた夫の叔母(82歳)が亡くなって、葬儀に参列したこともあり、自分も近い将来、高齢者になるということ、子どもに少しでも迷惑がかからないよう、身の回りの整理(終活)をしなければ。。。と実感した。

    0
    2026年07月10日
  • 有吉佐和子ベスト・エッセイ

    Posted by ブクログ

    病弱な体質で育ったのちに回復してスポーツ系の部活に入って気力を保持して
    そこからはバイタリティ溢れる人になり
    作家になってからもバタバタしてる感じの人だったのだろうか

    幼少期を海外で過ごしたことからくる視点の広さ
    問題意識と本の虫の性分、日本で過ごした日々で感受性を磨いてる。(茶室にあった一輪の花からもてなしてくれた方の気遣いを読み取るなんて、今の人出来る?)

    なんだか「いやワタシそれは間違ってると思います!」とか正論をわーっと喋る感じの人なのかなって、少し引いた部分もあるけど読み終えた今は「有吉さんならこう言うかな」と考えてしまうくらい親近感が湧いてきた。

    0
    2026年06月27日
  • 針女

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    戦中の銃後を守った女性が主人公。
    戦時中から戦後の時代が舞台。
    昭和前半の専門用語が多く、調べながら読み進めた。当時の息遣いが伝わるような文章はするすると読み進められる。
    所謂ハッピーエンドではないが、清子が強く静かに生きていく未来が伺える、どちらかといえば明るい読後で良かった。

    0
    2026年06月24日
  • 悪女について

    Posted by ブクログ

    ある女性について、彼女に関わった27人のインタビューを書いた物語で、様々な視点で彼女にまつわるエピソードが展開されます。

    ポイントとしては、
    ・人によって彼女の見え方が全く違う
    ・彼女自身は出てこない、間接的のみ

    内容もですがその文章に引き込まれていきました。
    有吉佐和子の作品は他にも読んでみようと思います。

    0
    2026年06月23日
  • げいしゃわるつ・いたりあの

    Posted by ブクログ

    昭和の花街ってこんな感じだったのか〜。

    いやいや、フランクが改名してるところからして、胡散臭いでしょうが!

    0
    2026年06月16日
  • 悪女について

    Posted by ブクログ

    公子と関わったことのある人たちが次々と彼女について証言していくのを読んでいくとつくづく人それぞれ解釈には違いがあって人は見たいものを見たいように見ているんだなと思った。本作は、記者が一人一人富小路公子についてのインタビューをしているので、事実を話していると想定されるけどそれでもある人は公子を全面的に信じてまたある人は徹底的に彼女を嫌い、批判している。
    随分前に書かれた作品なのにとても読みやすい。ただちょっと長編なので少し時間がかかってしまった。

    0
    2026年06月13日
  • 紀ノ川

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    大正、昭和の古い家の話。懐かしい気もするのはなんでやろう。今となっては異世界の話のように感じる。これが100年も前の話ではないのが信じられない。淡々と女三代の生活が描かれ、淡々と読める。退屈といえば退屈やけど、情景描写が上手く、読めてしまう。

    0
    2026年06月02日
  • 夕陽ヵ丘三号館

    Posted by ブクログ

    主人公となる時江音子は、夫の栄転により大阪から東京本社の社宅に移り住んだ。
    新築のメゾネットタイプの集合住宅の造りに感激した音子は、窓から見える夕日の美しさにも感動し、その建物を『 夕陽カ丘三号館 』と呼ぶようにした。
    住まいは大いに満足したのだが、社宅という閉所的な環境での複雑な人間関係に悩むことになる。
    会社での夫の地位や職域などが絡み、妻たちの見栄や世間知らずの浅はかさなどが交錯し、複雑な人間関係が生じてしまう様子を、鋭いウィットを含みながら有吉佐和子さんは描いている。
    夫の昇進、小・中学校の子供の教育、良妻賢母への願望、お互いの過ぎた干渉など、狭い社宅という環境内で生じる様々な問題が取り上げられている。
    そんな環境の中で、音子は常に被害者意識に囚われ、なんとか自分の正当性を認めてもらおうとする行動がますます混乱を引き起こしてしまうのだ。
    夫も息子も音子に辟易している家庭内が、面白おかしく綴られている。

    0
    2026年06月01日
  • 断弦

    Posted by ブクログ

    有吉佐和子のデビュー作とされる本作。20代前半に書かれたとあとがきで本人談で記載があるが、1975年のあとがきも全く古さを感じなく、かつ文体もしっかりとされている。
    伝統芸能とされる芸に身を捧ぐ父と娘、弟子や伝統芸能の発展とは。と伝統芸能が存在する限り変わらぬ課題と勃発する問題。お父さんの、こうと決めたらてこでも動かない気概は現代では薄れゆく古風な人物像は今では新しく映るのではなかろうか。

    0
    2026年05月31日
  • 女二人のニューギニア

    Posted by ブクログ

    旅の本と思ったが、驚異の熱帯ジャングルに住むことの過酷さを知れるとは。古い本であるから今は違っているかもしれないけど、むやみやたらに冒険もするべきではないなと思う。それでも、平気な日本人もいるのだと思うとつくづく人間、日本人でも体質、性格は色々なんだと思う。ニューギニアの過酷さと
    畑中さんの強靭さが忘れられない。

    0
    2026年05月30日
  • 針女

    Posted by ブクログ

    主人公の清子、兄のような存在で想い人の弘一、裕福な同級生の世津子の3人。
    戦時中から戦後にかけて過ごした
    三者三様の青春とその後の人生が描かれている。

    戦時中は日本社会全体が節約節制、禁欲的なムードの中でお国のために尽くすことを強いられる。
    思春期、青年期の3人も学徒出陣、勤労奉仕に駆り出されて決してのびのびと過ごすようなものではなかった。
    ところが戦争が終わった途端、今までの価値観は180度覆され完全否定され、新しい欧米の価値観がどんどん入ってくることになる。
    何もない焼け野原で日々の食料を探すどん底のひもじさ貧しさの数年が続き、
    そこから若者たちは新しい社会の中で生活していく術を見出ださなくてはならない。。

    この時代を生きた人たちは、
    たった10年とかそこらで、目まぐるしい社会の変貌に飲み込まれていたと知る。
    劇的な環境の変化が、彼らの青春に及ぼした影響は大きく、とてもやるせない。

    戦地で生死の瀬戸際の毎日を過ごした影響から、
    弘一は戦後の生活に生きがいを見いだせず堕落していき、
    一方で、
    英米的で非国民と陰口されていた世津子は早々に英語を覚え日系アメリカ人と結婚して渡米を決意する。
    この2人の対比がせつない。

    主人公の清子はというと、
    仕立屋の和服の縫い子として育てられ、戦時中は軍服の縫製工場でミシンを覚え、戦後には米軍基地で働く女性のためのドレスを縫い始める。
    学徒出陣の壮行会に出掛けて心を震わせるような、素直な清子が、
    混沌とした時代趨勢の中で、
    弘一や世津子といった同世代の影響を受けつつ、自らの針1本でたくましく生きていく。
    かよわきひとりのおとめの視点から、ひとつの時代の終わりと始まりを感じる、そんな良質な読書体験だった。

    0
    2026年05月24日
  • 真砂屋お峰 新版

    Posted by ブクログ

    本当に他の手段はなかったのだろうか?とか伯母のキャラクターはあまりに戯画的にすぎないか?(彼女なりの人生が見えてこない)などと思うところはあったが、全体としては楽しめた。

    0
    2026年05月17日
  • 恍惚の人

    Posted by ブクログ

     そういえば学校で紹介されてたけど、読んだことがなったから今読んでみた。認知症が老人性痴呆と言われるようになってきた頃の話。
     変わりゆく舅の介護を通じて、戸惑いながら、気持ち身体もろとも揺れ動かされていく嫁昭子。
     読んでいる時はどうにもならなくて苦しい感じがしたけど、最後の湯灌をするシーンでなぜか涙が出てきた。 昭子さんの甲斐甲斐しい介護の裏にはいくつもの試行錯誤と、舅が憎いけど尊重したい気持ちとがあったんだよな…と思い出したから、湯灌を完璧に行う昭子さんには敬服。

    0
    2026年04月12日