有吉佐和子のレビュー一覧

  • 青い壺

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    青磁の数奇な運命を昭和という時代に描いた作品でした。庶民的でありながら気品漂う世界観に魅入られました。たまには昔の本も手に取ります。

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    2026年05月06日
  • 青い壺

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    ニューギニアの紀行、悪女について、と面白かったので有吉さんの人気が高い本ということで手に取った。先に読んだ2冊ほどではなかったが、昭和の頃の人の営みを思い出し、懐かしく読んだ。あの頃は家族を中心とした人間関係が濃かった。令和の今は随分と変わってしまった。

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    2026年05月02日
  • 青い壺

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    面白かった。
    昭和の空気がまざまざと香ってきて、『古色』のついた映像で脳裏に映った。
    私も触ってみたい。

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    2026年05月02日
  • 青い壺

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    なにかのパロディかと思えるような安心できる昭和な世界。書評にあるように「いつの時代も共通する人間模様」なのかもしれないが2026年ではみられない言葉づかい、対人関係。

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    2026年04月30日
  • 恍惚の人

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     そういえば学校で紹介されてたけど、読んだことがなったから今読んでみた。認知症が老人性痴呆と言われるようになってきた頃の話。
     変わりゆく舅の介護を通じて、戸惑いながら、気持ち身体もろとも揺れ動かされていく嫁昭子。
     読んでいる時はどうにもならなくて苦しい感じがしたけど、最後の湯灌をするシーンでなぜか涙が出てきた。 昭子さんの甲斐甲斐しい介護の裏にはいくつもの試行錯誤と、舅が憎いけど尊重したい気持ちとがあったんだよな…と思い出したから、湯灌を完璧に行う昭子さんには敬服。

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    2026年04月12日
  • 新装版 和宮様御留

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    和宮について知りたくて読んでみたら、思っていたのとは違った。それにしても強い女の人ばかりで、滑稽なくらいみんなぐだぐだ言う。こんな世界で生きていくのは大変そうだ〜。

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    2026年04月01日
  • 夕陽ヵ丘三号館

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    1970年毎日新聞にて連載→71年ドラマ化らしい。
    有吉佐和子に詳しい友人のすすめで読む。

    女って怖いな、という感想を抱かせるために作られたのかなと思うほど、おえー、と疲れる一冊だった。
    有吉氏はなんでこんなに団地族の教育ママに厳しいの?と思ったけど、まあ70年代高度成長期ではこんな世界が話題になっていたのだなと思った。
    夫はハードワークで不在がち、一家では子供の数も少なくなり、家電の普及で妻は手持ち無沙汰になり、近所ではくだらないお喋り、子供や夫の成績でレースしては牽制し合い、小人閑居して不善を為す…?という話。
    当時の日本の都会のあり方がわかってきて面白い。
    それにしても、すべては家庭の

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    2026年03月19日
  • 恍惚の人

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    ネタバレ

    今となってはすっかり馴染んだ徘徊という単語もこの頃は馴染みがなかったということに驚いた。
    老齢化が問題になってからもうかなり時が経つと思っていたが、この問題の歴史は案外浅いみたい。
    まだまだ整備が進まない中で介護する側の自分と、介護される側の自分を想像するとどちらもしんどそうでちょっと憂鬱(T_T)

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    2026年03月12日
  • 有田川

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    有田川の水災で人生に二度流されたが無事に生きながらえる千夜の人生を綴った小説。
    途中少し退屈になったけど、千夜は蜜柑作りに一生懸命で張り合いがあって、自分の仕事を持つって良いなと思った。

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    2026年03月08日
  • げいしゃわるつ・いたりあの

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    1950年代、アメリカ公演の依頼が東京の花街(たぶん赤坂)に舞い込み、謎のイタリア系米国人フランチョリーニに振り回され、根回しや資金繰りに奔走するお姐さん衆を描く。

    フランチョリーニの秘書として、能村勢子(せいこ)が通訳などしているのだが、1954〜1956年に「アヅマ・カブキ」という日本舞踊の海外公演の通信係として、有吉佐和子が同行しており、その時に見聞したことをもとにこの小説を書いたものらしい。
    それ故、当時の花柳界の風俗が、丸の内のOLである勢子やその男友達の目を通して書かれたりしており、興味深い。
    花街では常識であるところが、素人の目から見ると違和感があるなど。

    令和の今は、ほとん

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    2026年03月06日
  • 地唄・三婆 有吉佐和子作品集

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    ネタバレ

    夢を表現するのが脳を活性化するなら、音楽やダンス、絵画の素晴らしさを言葉で伝える行為は皆そうなる。「地唄」は有吉佐和子の名作。ヒロインの父は人間国宝と称される三味線の名人。しかし彼女が外国人と結婚することを怒り親子の縁も切ろうとする。父の舞台の為いつものように調律をした三味線を父に渡すと、父はぐちゃぐちゃに設定を乱し舞台に上がった。その乱れた調子の三味線を鳴らしながら父は堂々と三昧境に居て、聴衆の誰にもそれを気取らせなかった。

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    2026年03月01日
  • 悪女について

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    証言が少しづつ異なるのは面白かったけれど、物語の進行や動きみたいなものが無かったので少し退屈に感じてしまった。果たして悪女だったのか、それとも…もし自分だったらどんな証言をすることになったんだろう?と考えるのが楽しかった。

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    2026年02月24日
  • げいしゃわるつ・いたりあの

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    初めて有吉佐和子さんの作品を読んだ。
    アメリカのブロードウェイを夢見て奔走する花街の人々のお話。
    複雑な人間模様の中で、権力がある人ほど振り回されていてなんとも面白い。若さって素晴らしい。
    テンポの良いドタバタコメディといったところか。

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    2026年02月12日
  • 青い壺

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    「美しさとは、確かな基準がないものであって
    その価値は人それぞれに委ねられる」
    これは間違いなく理に叶っていることとは思うが、なんだかぞわっとさせられた、、、

    普段読まないジャンルの小説だったので、個人的には祖母や母と感想を語り合えるのが嬉しいところ。

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    2026年06月17日
  • 真砂屋お峰 新版

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    中盤からの展開がぶっ飛んでいて、有吉さんっぽくなかったかも・・・。
    途中までは、お峰夫婦の慎ましさや仲の良さが大好きでほんわか読んでいたけど、叔母さんがよく来るようになってからは雲行きが怪しくなり、あれよあれよの展開になった。
    そんなに得心もいかないし、ええ話やとも思わなかったけど、まぁ確かに読み物としては面白かった。

    終盤の怒涛の大奥、将軍家、老中の事情ペラペーラの部分も、畳み掛けるような筆致に何かこちらも焦らされた。

    これ、東京宝塚劇場で舞台化されて、有吉佐和子さんご本人が脚本も書いた、ってことを知って、なんかまたご縁があるなって勝手に思って嬉しくなった。でも宝塚なのに男性も出ていたよ

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    2026年02月01日
  • 複合汚染

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    小説かと思ったが、ほぼノンフィクションではないかと…

    ただただ自分が生まれる前にこれだけ危険な化学物質が垂れ流されていたのかと思うと…
    我々の親世代はこんな危険な物を口にしていたのか…
    それは我々にも…
    自分の身は自分で守らなければならないと。

    50年前にこれを書いていたことにも驚かされる。
    いまのようにネットで簡単に調べられない時代に。
    その取材力にも驚かされる。
    本田宗一郎氏に直接話を聞きに行くなんて…

    でも50年前から政治は変わっていないんだな…
    自民党と企業の関係は。
    政治資金規正法、変わっていない…

    結局、選挙はどうなったんだろう…

    小説だったら、もっとおもしろかったのでは

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    2026年01月20日
  • 真砂屋お峰 新版

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    最近、「青い壺」の再評価で見直されている有吉佐和子の中期の長編。解説の松井今朝子が指摘するようにお峰の変節は「近代小説としては読み解けない」つまり、破綻しているのだが、そこを除けばスカっと鮮かな読後感をもたらすいい小説。有吉佐和子はときおりこのような構成が破綻した小説をものしていて、批判の対象にされることもあるが、しかしそれゆえに「そんなことはどうでもいいのだ、女はこういうものなのだ」という迫力を以って真に迫ってくる…と言ったら褒め過ぎか。

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    2026年01月17日
  • 非色

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    1964年、筆者がニューヨークに留学した頃のアメリカを描いた作品。
    令和の今読んでも、まったく古臭くなく時にユーモアを感じさせる描写もあり飽きずに読み進めることが出来た。
    差別は肌の色ではない、階級によるもの。時代が変わっても尚、人間の本質は変わらない。

    p325
    金持ちは貧乏人を軽んじ、頭のいいものは悪い人間を馬鹿にし、逼塞して暮らす人は昔の系図を展げて世間の成り上がりを罵倒する。要領の悪い男は才子を薄っぺらだと言い、美人は不器量ものを憐み、インテリは学歴のないものを軽蔑する。人間は誰でも自分よりなんらかの形で以下のものを設定し、それによって自分をより優れていると思いたいのではないか。そ

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    2026年01月02日
  • 開幕ベルは華やかに

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    有吉佐和子の長篇ミステリ作品『開幕ベルは華やかに』を読みました。
    有吉佐和子の作品は約8年前に読んだ『悪女について』以来なので久しぶりですね。

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    二億円用意しろ。
    さもなくば大詰めで女優を殺す。
    大ベストセラー作家の遺作、伝説の絶頂エンタテインメント!

    突然の降板を宣言した有名劇作家に代わり、帝国劇場の急場を救うことになった演出家・渡紳一郎。
    元妻で脚本家の小野寺ハルと共に土壇場で作り上げた舞台は、大女優らの名演で大入りが続く。
    だが一本の怪電話で事態は一変。
    「二億円用意しろ。さもなくば大詰めで女優を殺す」。
    舞台の裏で絡み合う愛憎劇、そして

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    2026年01月01日
  • 恍惚の人

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    ネタバレ

    共働きの夫婦が認知症という言葉もまだない時代に自宅介護をして看取るまでを描いた作品。
    登場人物の考え方にはさすがに時代を感じたが、老人ホーム等の施設に簡単には入れないというところは変わっていない。今の時代に家でお世話するのが本人にとって一番幸せだなんて福祉関係者が家族に言おうもんなら訴えられそう。
    旦那さんはほとんど何もしないのに一人で頑張るお嫁さんは本当にすごい。普通なら夫婦関係もっと悪化しそう。
    割と早めにおじいちゃんがなくなったから自宅介護でなんとかなったけどこれがもっと長引いて更に状況が悪化したらと考えると本当に地獄だと思う。自分が認知症になって何も解らなくなったらと思うと、尊厳死とか

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    2025年12月18日