有吉佐和子のレビュー一覧

  • 香華

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    ネタバレ

    自分の美しさを傲慢にひけらかし、自分の美貌にしか興味の
    ない母親郁子のもとに産まれた朋子の幼少から老年までの物語。

    母親らしいことは何一つしてもらえず、母親は自分が困ると
    娘を頼りにし、困ってない時は娘を顧みない。

    朋子は祖母に育てられ、母親の再婚家庭に引き取られたかと
    思えば、すぐに芸者に売られ、更に同じ妓楼に遊女として
    母親まで売られてくるという壮絶な日々を送る。

    しっかりもので自分の将来をみすえ芸者から一流料亭の女将へと
    出世していく朋子とだらしなく傲慢で自分の事しか考えてない
    郁子のやり取りに苛立ちを覚え、大変疲弊する読書だった。

    更には郁子の2回目の再婚相手との子供安子まで、

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    2012年05月19日
  • 複合汚染

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    ネタバレ

    昭和54年に発行された本 工場廃液や合成洗剤で川が汚濁し、化学肥料と除草剤で土が死に、食物を通して有害物質が人体に蓄積され、生まれてくる子供たちまで蝕まれる
    農林省はGDPを上げるために、日本人の健康を悪魔に売り渡した 生物学者は、人間について、生物について、「この未知なるもの」という惧れを常に持っているが、科学者は人間の理解した範囲の中でその知識を複雑化することばかりに血道を上げてきた 昔の人は自然を敬っていたから、米でも野菜でも、自然からもらったのだと考えていました。田畑から作物を取るというのは不遜です

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    2012年04月22日
  • 夕陽ヵ丘三号館

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    社宅に住む奥さんたちの日常
    旦那の出世、子供の進学等を巡って奥さんたちが対立
    あっちの人達が喧嘩してたと思ったら、今度はこっちの人達…
    延々と続くんですが、なんだか引き込まれてしまいます。どちらかというと、私は女ですが、旦那さんのスタンスに近いかなぁと思います。奥さんの中なら森夫人が一番働く女性の感覚に近いかもしれませんね。
    程度の低いいざこざですが、そのせいか他の作品よりも身近に感じます。

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    2012年02月21日
  • 連舞

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    大好きな有吉佐和子さんの。日本舞踊家元の妻の話。有吉佐和子さんの作品にしてはパンチに欠ける。でも好きな世界の話なのですぐ読める。

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    2011年08月19日
  • 不信のとき(下)

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    上下巻ともに、一気に読み終わってしまいました。
    う〜ん。
    男性はおマヌケ?
    女性は、やっぱりこわーーーーい!(笑)

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    2009年10月04日
  • 不信のとき(下)

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    これほどまでに「読むんじゃなかった」と後悔した本はないくらい怖ろしかった。妻と子を持つ前に読むべきだった。巌流島以降、物語はクライマックスに向かうのだけど、「盛り上がってきたな」と愉しめたのはほんの少しだけで、最後の方はまともな状態で読み進めることができず、身震いが起こり、便所が近くなり、胃が痛くなってきて下痢するかと思いました。くわばらくわばら。

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    2009年10月04日
  • 不信のとき(上)

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    この作者の作品は、この他に「悪女について」を読んだことがある。
    内容は当然のことながら同じではないが、どちらも女性の怖さが描かれている。
    「悪女について」の方はまだ、可愛らしい一面も感じさせられたように記憶しているが、本作品は、男性が読むと女性不信にもなりかねないほど(大袈裟か)、背筋が寒くなるような薄ら寒さがある。ま、男性が女性を裏切らない限り、こんな怖さは経験せずに済むのでしょうが。

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    2009年10月04日
  • 不信のとき(下)

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    妻にはないマチ子の淑やかさに浅井は惹かれていく。マチ子は子供を産みたがっていたが、浅井はあくまでも遊びのつもりだった。一方、初老の小柳は未成年の愛人に翻弄されていた。そして、不妊のはづの道子が妊娠した時、すべての歯車が狂い始めるのだった…。浮気が発覚して狼狽する男の愚かしさと、愛が憎しみに変貌した時の女の壮絶な執念。不信にみちた男女の相克を描く長篇小説。

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    2009年10月04日
  • 不信のとき(上)

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    大手商社の宣伝部に勤める浅井義雄は結婚して15年。だが、妻・道子との間に子供はなかった。過去二度も、浅井に浮気された経験を持つ道子は、夫の愛情をつなぎとめようと必死だった。そんな折、取引業者の小柳と銀座で飲み歩くうち、浅井はマチ子というホステスに誘われるまま一夜を共にした。それが自滅へ至る第一歩だとも知らずに…。男の浮気に対する女の非情な復讐を描いた問題作。

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    2009年10月04日
  • 一の糸

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    面白かったけど、なんか主人公がかわいそうで不幸な感じがした。
    苦労しすぎじゃん〜箱入り娘のはずなのに!
    だからあんま好きじゃなかった。

    でもお話としては、すごく面白いです☆三味線についてとか、興味なかったけど、微妙に詳しくなれて嬉しかった。

    有吉佐和子は偉大だねっ♪

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    2009年10月04日
  • 一の糸

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    文楽ものとしては興味深いのだが、茜に感情移入できかなった。徳兵衛の視点で書いたらどうだったのだろうか?

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    2009年10月07日
  • 不信のとき(上)

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    愛人にしても妻にしても、結局は男を見る目が不確かだったのね。って感想を持ったのですが、最後は、すっきりしました。

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    2009年10月04日
  • 不信のとき(上)

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    ドラマを先に見たので
    時代の差に違和感あり。
    キャストの印象が強く
    原作を先に読んでおけば
    もっと楽しめたのにと後悔。
    結末は、原作のほうが絶対いい。

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    2009年10月04日
  • 不信のとき(下)

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    ドラマを先に見たので
    時代の差に違和感あり。
    キャストの印象が強く
    原作を先に読んでおけば
    もっと楽しめたのにと後悔。
    結末は、原作のほうが絶対いい。

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    2009年10月04日
  • 不信のとき(上)

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    TVドラマになったので、最近話題になってるが、時代背景がひと昔前なので、現代の感覚とのズレなどを考慮しながら、読み進めなければならない。今!との違いは、それはそれでおもしろいかも・・・

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    2009年10月04日
  • 不信のとき(下)

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    子供が泣いていたとき
    『遊心を持つ総ての男の心に響けとばかりに江美は泣いているのかもしれなかった。

    これを見た瞬間「すごい(ノ゜?゜)ノ」って思った。
    作者は女の人やけん最後は男の人に鉄槌が!?

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    2009年10月04日
  • 仮縫

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    戦後のオートクチュールの世界を舞台に、這い上がろうとする女性が主人公。
    有吉佐和子!な重厚な作風とはちがう感じ。軽めだけど筆力はやっぱり圧巻ものー

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    2009年10月04日