有吉佐和子のレビュー一覧

  • 不信のとき(下)

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    妻にはないマチ子の淑やかさに浅井は惹かれていく。マチ子は子供を産みたがっていたが、浅井はあくまでも遊びのつもりだった。一方、初老の小柳は未成年の愛人に翻弄されていた。そして、不妊のはずの道子が妊娠した時、すべての歯車が狂い始めるのだった――。浮気が発覚して狼狽する男の愚かしさと、愛が憎しみに変貌した時の女の凄絶な執念。不信にみちた男女の相克を描く長篇小説。

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    2009年10月07日
  • 不信のとき(下)

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    ラストはそう来たか!!!
    悪事は隠せないものですな。
    悪事を働いた人の味方には誰もついてくれません。正しく生きましょう。
    女に産まれてよかった。
    だって、自分に子供が出来た時、
    その子供と自分は血がつながっているってちゃんと分かるんだもん。

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    2009年10月04日
  • 不信のとき(上)

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    夫が愛人(路子)との間に子供をこさえてくるなんてー。でもそれは彼にとっては浮気でしかなく、妻道子と築く家庭には不満があるわけではない。なんて男って勝手なのかしら!!!
    有吉佐和子の文章は隙がない。風景描写とか時代背景の説明とかが、現代作家にはないものをもっていて、だからこそ作者死してなお、作品は読み継がれていくのだろう、と偉そうなことを思いました☆てへ。

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    2009年10月04日
  • 芝桜(上)

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     香華に続いて外見は華やかだが、苦界で懸命にいきる女が主役。一本気な正子の視点でかかれており、蔦代の女としてのずるさはちらちらとしかみえず、それが不気味。

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    2009年10月04日
  • 芝桜(上)

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    こういう女って、確かにいるな…

    読んでいるうちに、蔦代のことがオゾましく、どんどん不気味に思えてくる。

    この話の主人公は、むしろ正子よりも蔦代なのかもしれない。

    蔦代は、「正子には常に劣っている」という劣等感が、おそらく自分でも気付かぬうちに、正子への足手まといを、自分に演じさせている。

    しかし、蔦代の腹黒い感情など、作品には全く登場しない。

    むしろ、限りなく純粋で、情に厚そうなのである。

    しかしこの蔦代という女、自分の欲望に限りなく純粋がゆえ、そのためには手段を選ばない。
    それが悪であることにすら、気付かない。

    女の純粋こそ最も始末が悪く、残酷なのだ。

    …と、思った。

    正子は最後、とうとう蔦代と絶交する。
    正子にとって蔦代は、くされ縁の、古い恋人の様なモノだったのではないか。絶交して開放されたあとの正子は、実に清々しいものである。

    女同士の関係の描き方が、とても秀逸な作品。

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    2009年10月04日
  • 青い壺

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    青い壺が人から人へ渡り、その人達の生活や心情を短編で繋いだ物語。前後の話の人達が繋がっていて、別々の話をしているようだけど、全てが繋がっている。目が見えなくなった母と生活する女性の話が印象的でした。母親のために小鳥を買い直したり、私もやりそう。今も戦後も、親戚や夫婦、親子、旧友たちとの関係に悩みもがくのは同じなのかな。それが人間なのかなと思いました。

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    2026年09月30日
  • 青い壺

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    うーん、私には少し難しかったように思います。一生懸命、読み解こうとしたのですが、感情が揺さぶられなかったです⋯。無理に何かを感じさせようとしたり、そういう作品ではないのかもしれません。

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    2026年09月27日
  • 青い壺

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    短編集としては面白かったけど、あまりにもテレビや本屋さんで取り上げられすぎていて、自分の期待値が高くなりすぎてたかも。

    「少年と犬」もこれに近い短編集だけど、あちらのほうが印象強い。

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    2026年09月23日
  • 青い壺

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    青い壺が作った作陶家の手から離れ、様々な人達の人生の中に置かれ、渡り、最後はまた作陶家の目に触れる一連の人生ドラマを綴った物語です。一話一話がでは何か心に響く物語りとも言えず、作者の代表作ですが、それ程の高い評価を得る作品とは思いませんでした。

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    2026年09月20日
  • 青い壺

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    無名の陶芸家が生み出した美しい青磁の壺が
    いろいろな人の手にわたっていく。そこで起こる短編ストーリー。

    一昔前の女性の所作や、心持ちが上品で丁寧と感じる。ゆったりした時間の流れがこころに刺さった。

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    2026年09月10日
  • 役者廃業・三婆(新潮文庫)

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    昭和三十年代に書かれた七編の短編集。女性が逞しいお話が多い。
    「三婆」が何度も舞台化されているのは聞き知っているけど、みたことはない。舞台ならどういう表現になるのか、なったのかと考えた。

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    2026年09月09日
  • 女二人のニューギニア

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    歩いて3日かかる集落に滞在することになった有吉さん、お友達の人類学者のもとでの滞在期。
    よく行ったなー。

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    2026年09月08日
  • 悪女について

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    人の目を通したキミコの姿だけが最初から最後まで語られる本。独特の言葉遣いも魅力的で、面白かった。人生のバイブルだという書評を見て読んでみたけど、私にはそこまで思えなかった。
    本当のキミコの姿は誰にもわからないけれど、私を含め、人は、そうやって外から見えた姿で人を判断しているよなぁと。本当のその人なんて、誰にもわからないし、何なら自分自身が何かだって分からないものなぁと思った。

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    2026年09月04日
  • 青い壺

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    青い壺の渡るところに物語がある
    時代世代が違うとどこか遠く感じてしまうな、勉強不足で
    全く関係ない我々も物から見たら繋がっていたりするのかしら
    物の価値なんて人によって変わるよね
    本当は、人の意見とか、値段とか、関係なく自分が好きかどうかで選びたいのに

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    2026年09月02日
  • 女二人のニューギニア

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    なんでこんなところに行こうと思った、有吉佐和子先生よ。ご本人が一番そう思っていただろうけれども、虫嫌いの私からしたら、もう本当に本当に読んでるだけで気持ち悪く、身体中が痒くなる感じ。臨場感がすごい。無事に日本に帰ってこれて本当に良かったですね、と言いたい。

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    2026年09月01日
  • 青い壺

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    文章が美しくてサラサラと読める。仕事の昼休憩時間で細切れでも読み進められる短編集。内容はどれも誰にでも起こりうる身近な人生の物語。母方の実家が窯元の私にとっては祖父が思うようにならなかった焼き物は割っていたのを知っているので、読み始めからスムーズに没入。しかし、壺そのものに関しては、他の読者よりも私は厳しく見てしまっているかもしれない。焼いた本人は自分の持ちうる能力からしたら奇跡のような出来映えの青磁の壺のようだが、いけた花の見栄えが決まらなかったりと、どうも壺自体に主張がありすぎるように思えてならなくて不穏。念が入りすぎているのか。そんな壺が、様々な人の人生の転換点を見ていくように手から手へ。老化、介護、相続、嫉妬、貧富・教養の格差など、人はそれぞれ、その人の人生で一つぐらい小説が書けるというが、まさにそのような短編がずらり。私のお気に入りは7話と8話。教養は文化と戦時中でもフルコースのテーブルセッティングでドレスアップして芋のみのディナーコースを楽しんだ夫婦とその後に続く息子夫婦の本当のホロホロ鳥のディナーの話。芋のみののコースは私の父を思い起こさせる、そういう発想の人だったなと。そして、私も父の危篤の知らせを受けた夜中に駆けつけるのにパジャマから着替えたのは1番好きなワンピースで、車中でバッチリメイクして向かったことを思い出した。およそ、知らせを受けて駆けつける出たちではないものの、もし、それが別れなら、父に見せたかったのはその姿だったから。結局、その晩は持ちこたえて、1ヶ月くらいはその後生きてくれた。そんなこんなを思い出しつつ。

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    2026年08月29日
  • 女二人のニューギニア

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    仕事に疲れた社会人に、土日の冷房の効いた部屋で半分寝転がりながら読んでほしい一冊。
    ニューギニアの過酷すぎる環境を描いているのに、2人のゆるい会話のせいで思わずクスクス笑ってしまう。そんな過酷さと脱力感のギャップの中でも、作者の意外と冷静な判断や観察眼が光っていてすごく好き。
    休日の最高のお供。

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    2026年08月01日
  • 悪女について

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    一代で財を成し、女性実業家としてテレビでも取り上げられていた富小路公子が、自殺か他殺かわからぬ死に方で発見された。ノンフィクションライターが、関係者にしたインタビューの書き取りという形で、27人の男女の目から見た公子の姿が描かれる。親から愛されず、夜学で経理の知識を身に着け、十代で二人の子供も産み、男を騙すような形で婚姻関係を結んだりもする。口の上手さ、人懐っこさで、するりと金持ちに近づき、そして、働きに働いた。果たして彼女は悪女だったのか。これをおもしろく読むわたしを含め、つくづく、人間て醜聞が好きだなあ、と思った。

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    2026年07月25日
  • 女二人のニューギニア

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    60年代後半のニューギニア滞在記!未開の地を解き明かすため奔走する畑中幸子さんの圧倒的バイタリティと、ベストセラー作家の著者が好奇心のみで乗り込みアワアワする日々。未開と文明が出会い変わりゆく裏側、苦労や驚きがユーモアたっぷりに描かれる。

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    2026年07月20日
  • 連舞

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    家の存続が最優先で個人の思いは後回しという世界が苦しかった。才能あふれる妹の側で誰からも無視されるか下女扱いの主人公が気の毒だった。
    それにもかかわらず、踊りをやめない、つらい時に踊っている。それほどに踊りに魅了されているのだろうな。
    周りは家元の権威だとか、跡取り問題、妾と本妻の問題とか、家を大きくする野望とかでゴタゴタしてるけど、芸の道はそんなこととは関係なく一本スッとして存在していると感じた。

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    2026年07月14日