有吉佐和子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
こういう女って、確かにいるな…
読んでいるうちに、蔦代のことがオゾましく、どんどん不気味に思えてくる。
この話の主人公は、むしろ正子よりも蔦代なのかもしれない。
蔦代は、「正子には常に劣っている」という劣等感が、おそらく自分でも気付かぬうちに、正子への足手まといを、自分に演じさせている。
しかし、蔦代の腹黒い感情など、作品には全く登場しない。
むしろ、限りなく純粋で、情に厚そうなのである。
しかしこの蔦代という女、自分の欲望に限りなく純粋がゆえ、そのためには手段を選ばない。
それが悪であることにすら、気付かない。
女の純粋こそ最も始末が悪く、残酷なのだ。
…と -
Posted by ブクログ
主人公の清子、兄のような存在で想い人の弘一、裕福な同級生の世津子の3人。
戦時中から戦後にかけて過ごした
三者三様の青春とその後の人生が描かれている。
戦時中は日本社会全体が節約節制、禁欲的なムードの中でお国のために尽くすことを強いられる。
思春期、青年期の3人も学徒出陣、勤労奉仕に駆り出されて決してのびのびと過ごすようなものではなかった。
ところが戦争が終わった途端、今までの価値観は180度覆され完全否定され、新しい欧米の価値観がどんどん入ってくることになる。
何もない焼け野原で日々の食料を探すどん底のひもじさ貧しさの数年が続き、
そこから若者たちは新しい社会の中で生活していく術を見出ださ -
Posted by ブクログ
1970年毎日新聞にて連載→71年ドラマ化らしい。
有吉佐和子に詳しい友人のすすめで読む。
女って怖いな、という感想を抱かせるために作られたのかなと思うほど、おえー、と疲れる一冊だった。
有吉氏はなんでこんなに団地族の教育ママに厳しいの?と思ったけど、まあ70年代高度成長期ではこんな世界が話題になっていたのだなと思った。
夫はハードワークで不在がち、一家では子供の数も少なくなり、家電の普及で妻は手持ち無沙汰になり、近所ではくだらないお喋り、子供や夫の成績でレースしては牽制し合い、小人閑居して不善を為す…?という話。
当時の日本の都会のあり方がわかってきて面白い。
それにしても、すべては家庭の