有吉佐和子のレビュー一覧
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こういう女って、確かにいるな…
読んでいるうちに、蔦代のことがオゾましく、どんどん不気味に思えてくる。
この話の主人公は、むしろ正子よりも蔦代なのかもしれない。
蔦代は、「正子には常に劣っている」という劣等感が、おそらく自分でも気付かぬうちに、正子への足手まといを、自分に演じさせている。
しかし、蔦代の腹黒い感情など、作品には全く登場しない。
むしろ、限りなく純粋で、情に厚そうなのである。
しかしこの蔦代という女、自分の欲望に限りなく純粋がゆえ、そのためには手段を選ばない。
それが悪であることにすら、気付かない。
女の純粋こそ最も始末が悪く、残酷なのだ。
…と -
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病弱な体質で育ったのちに回復してスポーツ系の部活に入って気力を保持して
そこからはバイタリティ溢れる人になり
作家になってからもバタバタしてる感じの人だったのだろうか
幼少期を海外で過ごしたことからくる視点の広さ
問題意識と本の虫の性分、日本で過ごした日々で感受性を磨いてる。(茶室にあった一輪の花からもてなしてくれた方の気遣いを読み取るなんて、今の人出来る?)
なんだか「いやワタシそれは間違ってると思います!」とか正論をわーっと喋る感じの人なのかなって、少し引いた部分もあるけど読み終えた今は「有吉さんならこう言うかな」と考えてしまうくらい親近感が湧いてきた。 -
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初めての有吉佐和子さん。
有吉さんが亡くなってからもだいぶ経つし、かなり古い作品(発表は昭和51年、1976年。ちょうど50年前らしい。)なんだけれど、
まあ
人間なんてららーらーららららーらー
的な作品で面白く読めた。
価値あるものかそうでもないかなんてその人次第だし、
日本で一、二と言われる古美術鑑定士のおじいちゃんの権威を振りかざす頑固さも、
40代の製作者の陶工さんの戸惑いも、
大正生まれのマダム達の老化ぶりも
令和の世の中のそれらの年代ともたいして変わらないな。
むしろいろんな価値観が認められた今の方が洗練されてるし。
薔薇の花びらの枕は作るのが大変そうだから、薔薇のアロ -
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めぐる〜 め〜ぐるよ♪
青い壺は めぐる~♪
(中島みゆき「時代」のメロディで)
壺は同じ眷属なので読まねば。
( ー`дー´)キリッ
「悪女について」以来の有吉佐和子先生。
言うまでもなく続いている積読消化シリーズの30冊目。
ひとからひとへ渡り歩く青い壺。
壺を手に入れたひとの人間模様。
第一話 陶芸家 誕生
第二話 定年後の夫婦
第三話 お見合い
第四話 遺産
第五話 孝行
第六話 銀座のバア
第七話 戦中の豪華なディナー
第八話 盗まれちゃった
第九話 五十年振り女学生同窓会
第十話 給食
第十一話 シスターの里帰り
第十二話 バラの花びらマクラ
第十 -
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主人公となる時江音子は、夫の栄転により大阪から東京本社の社宅に移り住んだ。
新築のメゾネットタイプの集合住宅の造りに感激した音子は、窓から見える夕日の美しさにも感動し、その建物を『 夕陽カ丘三号館 』と呼ぶようにした。
住まいは大いに満足したのだが、社宅という閉所的な環境での複雑な人間関係に悩むことになる。
会社での夫の地位や職域などが絡み、妻たちの見栄や世間知らずの浅はかさなどが交錯し、複雑な人間関係が生じてしまう様子を、鋭いウィットを含みながら有吉佐和子さんは描いている。
夫の昇進、小・中学校の子供の教育、良妻賢母への願望、お互いの過ぎた干渉など、狭い社宅という環境内で生じる様々な問題が取 -
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主人公の清子、兄のような存在で想い人の弘一、裕福な同級生の世津子の3人。
戦時中から戦後にかけて過ごした
三者三様の青春とその後の人生が描かれている。
戦時中は日本社会全体が節約節制、禁欲的なムードの中でお国のために尽くすことを強いられる。
思春期、青年期の3人も学徒出陣、勤労奉仕に駆り出されて決してのびのびと過ごすようなものではなかった。
ところが戦争が終わった途端、今までの価値観は180度覆され完全否定され、新しい欧米の価値観がどんどん入ってくることになる。
何もない焼け野原で日々の食料を探すどん底のひもじさ貧しさの数年が続き、
そこから若者たちは新しい社会の中で生活していく術を見出ださ