有吉佐和子のレビュー一覧

  • 夕陽ヵ丘三号館

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    主人公となる時江音子は、夫の栄転により大阪から東京本社の社宅に移り住んだ。
    新築のメゾネットタイプの集合住宅の造りに感激した音子は、窓から見える夕日の美しさにも感動し、その建物を『 夕陽カ丘三号館 』と呼ぶようにした。
    住まいは大いに満足したのだが、社宅という閉所的な環境での複雑な人間関係に悩むことになる。
    会社での夫の地位や職域などが絡み、妻たちの見栄や世間知らずの浅はかさなどが交錯し、複雑な人間関係が生じてしまう様子を、鋭いウィットを含みながら有吉佐和子さんは描いている。
    夫の昇進、小・中学校の子供の教育、良妻賢母への願望、お互いの過ぎた干渉など、狭い社宅という環境内で生じる様々な問題が取

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    2026年06月01日
  • 断弦

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    有吉佐和子のデビュー作とされる本作。20代前半に書かれたとあとがきで本人談で記載があるが、1975年のあとがきも全く古さを感じなく、かつ文体もしっかりとされている。
    伝統芸能とされる芸に身を捧ぐ父と娘、弟子や伝統芸能の発展とは。と伝統芸能が存在する限り変わらぬ課題と勃発する問題。お父さんの、こうと決めたらてこでも動かない気概は現代では薄れゆく古風な人物像は今では新しく映るのではなかろうか。

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    2026年05月31日
  • 女二人のニューギニア

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    旅の本と思ったが、驚異の熱帯ジャングルに住むことの過酷さを知れるとは。古い本であるから今は違っているかもしれないけど、むやみやたらに冒険もするべきではないなと思う。それでも、平気な日本人もいるのだと思うとつくづく人間、日本人でも体質、性格は色々なんだと思う。ニューギニアの過酷さと
    畑中さんの強靭さが忘れられない。

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    2026年05月30日
  • 青い壺

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    京都の陶芸家がまぐれで焼いたきれいな青磁の壺が色んな人の手にわたる話。7話が好き。
    短編集につき概略は割愛する。
    文体が読みやすかった。私がまだ若造だからか、老女の話が多かったこともあり、全体的にエンタメ的な楽しみ方は出来なかった。でも7話はすごく好き。

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    2026年05月26日
  • 青い壺

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    一つの青い壺を巡る13編のオムニバス短編小説集。陶芸家の手を離れた青い壺が、様々な人々の元を旅する軌跡が描かれる。壺を受け継ぐのは、定年を迎えた夫婦、卒業50年の同窓生、入院患者といった高齢者が中心で、肉体的な衰え、家族への不満や愚痴、日々の悲哀を抱えて生きる彼らの姿を、壺は静かに見守り続ける。

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    2026年05月25日
  • 針女

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    主人公の清子、兄のような存在で想い人の弘一、裕福な同級生の世津子の3人。
    戦時中から戦後にかけて過ごした
    三者三様の青春とその後の人生が描かれている。

    戦時中は日本社会全体が節約節制、禁欲的なムードの中でお国のために尽くすことを強いられる。
    思春期、青年期の3人も学徒出陣、勤労奉仕に駆り出されて決してのびのびと過ごすようなものではなかった。
    ところが戦争が終わった途端、今までの価値観は180度覆され完全否定され、新しい欧米の価値観がどんどん入ってくることになる。
    何もない焼け野原で日々の食料を探すどん底のひもじさ貧しさの数年が続き、
    そこから若者たちは新しい社会の中で生活していく術を見出ださ

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    2026年05月24日
  • 青い壺

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    作者不明となった青い壺が様々な人の手に渡っていくなかで、その人々の人生が描かれた作品。

    壺の価値が持っている人によって変わり、次はどんな人に渡って壺はどうなるの?とシンプルに思いながら、描かれた人生になんとなく自分を重ねながら読んでいました。

    最後がもうちょっと誰かの人生と壺の価値とリンクした話だったらなぁ、なんか穏やかに終わるみたいなそんな展開を予想してましたが、ちょっとイメージしていた展開とは違って星3つになりました。

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    2026年05月24日
  • 真砂屋お峰 新版

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    本当に他の手段はなかったのだろうか?とか伯母のキャラクターはあまりに戯画的にすぎないか?(彼女なりの人生が見えてこない)などと思うところはあったが、全体としては楽しめた。

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    2026年05月17日
  • 青い壺

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    1つの壺をが次々と色んな人の手に渡る
    一人一人の物語がそれぞれ異なっていて面白い。ここに登場する壺を見てみたい

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    2026年05月14日
  • 青い壺

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    青磁の数奇な運命を昭和という時代に描いた作品でした。庶民的でありながら気品漂う世界観に魅入られました。たまには昔の本も手に取ります。

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    2026年05月06日
  • 青い壺

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    ニューギニアの紀行、悪女について、と面白かったので有吉さんの人気が高い本ということで手に取った。先に読んだ2冊ほどではなかったが、昭和の頃の人の営みを思い出し、懐かしく読んだ。あの頃は家族を中心とした人間関係が濃かった。令和の今は随分と変わってしまった。

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    2026年05月02日
  • 青い壺

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    面白かった。
    昭和の空気がまざまざと香ってきて、『古色』のついた映像で脳裏に映った。
    私も触ってみたい。

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    2026年05月02日
  • 青い壺

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    なにかのパロディかと思えるような安心できる昭和な世界。書評にあるように「いつの時代も共通する人間模様」なのかもしれないが2026年ではみられない言葉づかい、対人関係。

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    2026年04月30日
  • 青い壺

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    一つの壺をと教えて色んな人の人生を見ることができて面白かった!
    戦争を経験した人達の、昔と今の話が随所にみられる、好きな時代設定だった。
    でも、なんでまたすごい人気になったのかは分からなかった!時間が経ってからまた読んだら変わるかな、、

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    2026年04月25日
  • 青い壺

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    青い壺を通していろんな人の日常を映していた。むかしの作品ではあるが、今にも通じる文であるっていうところは納得だけど、特に面白いとは想わなかった。

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    2026年04月23日
  • 青い壺

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    いいモノは光る、先入観が入らなければ。
    自分自身への戒めとしなければ。

    それにしても登場人物の把握が難しかった。

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    2026年04月19日
  • 青い壺

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    文体も話の普遍性も全く古さを感じない、いつの時代に読んでも面白さが変わらないだろうなと思える小説。
    個人的にはおばあさま方御一行の京都旅行の話が情景が目に浮かぶようで面白かった。思わずクスッと笑ってしまった。

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    2026年04月19日
  • 青い壺

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    話題になっていたので読んでみました!
    題名から勝手に重い内容かなと思っていました。
    しかし青い壺を巡っての話で、不思議な繋がりだけど、世の中、こんな風に色んなことがつかながってるんだろうなぁ〜って読んでいてつくづく思いました。

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    2026年04月18日
  • 青い壺

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    街の陶芸家が作った青磁の壺。デパートに売ったところから十数年の間に持ち主が変遷していく。戦後十数年の時代の中、持ち主それぞれの人生が描かれています。

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    2026年04月17日
  • 恍惚の人

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     そういえば学校で紹介されてたけど、読んだことがなったから今読んでみた。認知症が老人性痴呆と言われるようになってきた頃の話。
     変わりゆく舅の介護を通じて、戸惑いながら、気持ち身体もろとも揺れ動かされていく嫁昭子。
     読んでいる時はどうにもならなくて苦しい感じがしたけど、最後の湯灌をするシーンでなぜか涙が出てきた。 昭子さんの甲斐甲斐しい介護の裏にはいくつもの試行錯誤と、舅が憎いけど尊重したい気持ちとがあったんだよな…と思い出したから、湯灌を完璧に行う昭子さんには敬服。

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    2026年04月12日