有吉佐和子のレビュー一覧

  • 華岡青洲の妻

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    嫁姑バトルの話だった。和歌山の青洲の里に行った時に案内の方が、「本読みました〜?あれは、ねぇ〜」って苦笑してたからかえって気になる本だったので読んでみた。有吉佐和子面白い。

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    2025年12月16日
  • 母子変容 下

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    時は戦後間もない昭和中期。新劇の女王、森江耀子の前に突然、若い頃に生き別れた娘が現れた。顔も佇まいも母親と瓜二つ。田舎で祖母に育てられたとは思えないほどの垢抜けた美しさだ。母親に憧れて自分も女優になるという。その感動のご対面をカメラに収めようと、楽屋にマスコミが詰めかけた。なんてことない話を母親の視点から、娘の視点から何度も何度も繰り返し説明して長編にしている。ご対面部分だけで上巻の半分まで引っ張っているのだから、ちょっと退屈になってくるんですよねー。
    母親の恋人を娘が好きになるところから話は面白くなるが、それでも大きな進展はない。しかし、母親と娘の微妙な心の動き。好きなんだけど相容れない複

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    2025年11月20日
  • 紀ノ川

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    紀ノ川、奈良県では吉野と呼ばれる川が、和歌山に入ると紀ノ川と呼ばれ、有田川の北を走って和歌山湾に流れ込む。
    紀ノ川沿いの九度山で、旧家に生まれ祖母に躾けられた花が、名家に相応しくお金と時間をかけて、しきたりにのっとった結婚の儀式を行うところから話が始まる。それはもう本当の話なのかと疑いたくなるほどの異様な式だ。川の流れに逆らってはいけないということで下流へ嫁に行く、というところまでは受け入れられるが、五艘の船に信頼縁者が乗り込み、その下流の六十谷(むそた)まで、途中何件かの旧家で休息を取りながら一日かけてゆっくりと下っていく、とか、披露宴は男しか入れないとか、結婚式まで二人はほとんど顔も合わ

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    2025年10月24日
  • 新装版 和宮様御留

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    有吉作品、今までハズレなしだったんだけど、さすがに本作はわたしには少し難しかった!開国直前の日本のことを知らなすぎ、京言葉がなかなか入ってこなかった。みんなが何を言っているのかさっぱりわからないままで公家に飲み込まれるフキの気持ちは、よくわかった。
    和宮様の生活、本当にこんなものだったら、確かに気が滅入るな。声も出せず、下の世話までされ、質素なごはんを少し食べるだけの生活…。
    歴史好きの人だったらもっと楽しめたはず。

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    2025年10月13日
  • 夕陽ヵ丘三号館

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    有吉佐和子さんブームに乗って「悪女について」以来久しぶりに有吉作品を読んでみました。

    エリート商社マンを夫に持つ音子。夫が大阪から東京に転勤となり、念願の新築社宅に入居。新しい暮らしに心躍るのものの社宅内での噂話、子どもの成績の優劣や進学などに振り回されていくお話です。

    家電が進化し「女が閑になった」と言われた時代。時間ができた専業主婦のエネルギーは子どもの教育問題へと向かっていきます。結果、音子は息子の一挙手一投足に一喜一憂するようになり、同じ社宅に住む主婦の言動にも被害妄想とも取れる反応を示し、時にヒステリックに泣いたりご近所を罵ったり。その様子には恐怖すら覚えました。
    個人的には音子

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    2025年10月08日
  • 有田川

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    紀伊半島の南西を走り、和歌山湾(淡路島の南島)に流れ込む有田川。その両岸には今もところどころでみかん畑が山肌を埋めている。
    時は明治の初め、有田川の上流からタンスの引き出しに乗せられ流れてきた女の子が御霊(ごりょう)の山持ちの家に拾われ大切に育てられた。が、自分が拾われた子だと知り、有田川の氾濫で川に流されたことをきっかけに家を離れ滝川原の蜜柑農家で面倒見てもらうことになった。それが千代10歳のこと。そこからは蜜柑一筋の人生を辿るが、赤ん坊だった妹の悠紀のことだけは忘れない。愛しい、会いたい、思いを募らせているうちにひょんなことから御霊の家で生存を知られ、父母が会いにきた。そこからまた交流が

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    2025年10月08日
  • 乱舞

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    『連舞』の続編
    家元が交通事故で急逝。そこから話はいっきに跡目争いのお家騒動に移行してゆく。 あちこちで天一坊的なものが湧いて出て ひと昔前のサスペンスのようだ。
    秋子と千春の直接対決的なものを期待していたので正直少し残念だった。

    秋子は終盤 「私は変わったのではない、育ったのだ。」と自分に言いきかせているが、一番の要因は“梶川 月”の名跡を継いだことだと思う。 “月”の名跡が秋子を育てたのだ。
    それに比べて寿々と千春のなんと変わらないことか…。

    最後 このまま秋子のひとり勝ちで終わるのかと思いきや何もかも思い通りというわけにはいかなかった。

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    2025年08月30日
  • 挿絵の女 単行本未収録作品集

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    不可もなし、という感じ。
    可もな短編集だが、どの作品もそれなりには興味を持って読めたが、特別印象に残っていない。
    星は3つ。まさに平均レベル。

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    2025年08月27日
  • 夕陽ヵ丘三号館

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    昭和の社宅事情のお話。
    一流企業といわれる伊沢商事の大阪支店から東京支店に夫が転勤になった音子は、元々 東京生まれのため、喜んでいた。
    大阪でも社宅住まいだったが、建物が古く色々と難儀した。
    また、大阪の雰囲気も音子には合わず馴染めなかった。
    東京の社宅は新しく建ったばかりで快適だった。
    でも、人間関係はどこでも同じ。
    社宅は夫の仕事の関係等で、妻同士も気を遣うし、噂もあっという間に尾ひれがついて拡がっていくのだから、おそろしや…
    しかも、音子は息子に対しても過保護なところがあって、要領もいまいち良くなく、危なかしい。
    なので、社宅のいざこざに巻き込まれてしまうのだ。
    それにしても、今も昔も女

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    2025年08月25日
  • 恍惚の人

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    ネタバレ

    小説というより事実が淡々と描かれているという印象だった。
    いじめられた舅の介護なんて絶対にしたくないと思うが、その心境の変化が興味深い。

    楽になったと思ってもそこからまた新たな問題が湧き出してくる...
    働くこと、介護すること、女性とは...
    色々と考えさせられ、またなにも理解できてなかったと思い知らされた。

    母に読ませてしまったけど、どんな風に感じたかな?
    読ませるべきでなかったか...

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    2025年08月17日
  • 紀ノ川

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    明治大正昭和に生きた女4人の人生が描かれている。
    家への執着。伝統への反発。そして時代は変わっていく。

    いざとなって頼るのは男の実家ではなくて女の実家…
    この言葉印象深い。

    「死んだ家」の土台だったそうです。

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    2025年08月13日
  • 女二人のニューギニア

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    有吉さんで良かった S43年なんてネットも無いし、情報を得るのがとても難しい時代にこの体験をしていたとは…
    有吉さんでなければ現地に行かない(行けない)だろうし、文章も書けないだろう。そう思うと有吉さんで良かった。

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    2026年01月03日
  • 挿絵の女 単行本未収録作品集

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    短編六編の作品集。
    中でも閻魔大王が出てくる崔敏殻が面白かった。
    現代ではなかなか使われなくなった言葉も風情も新鮮に感じられるのは筆者の魅力なのだとおもいます。

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    2025年07月07日
  • 夕陽ヵ丘三号館

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    おそらく1975年前後の東京の有名商社の社宅に住む奥さまの話

    2012年に新装版がでた時に読んで今回は再読
    その時に読んだ時は面白く感じたけど、今回読むと社宅での人間関係の煩わしさが今の時代からみるとある意味ゾッとする。

    俯瞰してみると、夫人たちが自身の虚栄心に振りまわされているのは滑稽であるけど、当時の日本の急激な経済成長に従って、文化的な生活を与えられた主婦たちはこのようなものだったんだと改めて思った。

    そして、有吉佐和子はその女性とその内面を描くことが巧みだと感じた。

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    2025年06月26日
  • 有吉佐和子ベスト・エッセイ

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    装丁の女性、凛として作者のイメージにぴったり。
    解説で書かれていたように、エッセイ集は少なかったとは。

    「女二人のニューギニア」は衝撃的だったけれど、これを読むとなるほどと思わせる片鱗がところどころに。
    やはり、海外で育ったおおらかさが根底にあるのだろうか。

    さてさて、これから少しずつ小説を紐解いていこうと思う。

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    2025年04月22日
  • 紀ノ川

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    和歌山の旧家を舞台に明治から昭和にかけて四世代の女性を通して時代による価値観の移り変わりを描いた作品。
    力作であることは間違いないが、庶民感覚とはあまりにかけ離れた大地主一家の価値観がそのまま時代を表しているとは決して思えず、そのせいで素直に読めなかったところが残念です。

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    2025年04月02日
  • 有吉佐和子ベスト・エッセイ

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    「悪女について」は大好きな小説でしたが、作者の有吉佐和子のことを何も知りませんでした。

    この本を読み、海外生活が長かったことや、どうやって文学の道へ進んだのかも知りました。
    家族や友人の話、食べ物の話…有吉佐和子という作家を垣間見れる素晴らしいエッセイ。

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    2025年03月25日
  • 更紗夫人

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    更紗染めの未亡人のお話でした
    恋愛というか自然な流れか男との話を織り込みつつ
    でも話が短いのでその中でまとまっていた感じでした

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    2024年09月03日
  • 華岡青洲の妻

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    嫁姑関係にイライラ。ストーリーは面白いと思うが、最後まで誰にも共感できずに終わった。医療技術の進歩の裏には必ず犠牲となった先人がいる、という点には確かにはっとさせられた。

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    2024年07月19日
  • 紀ノ川

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    明治大正昭和を生きた紀州の女三代の話。豊乃、花、文緒、華子のタイプの違う女達の生き方に共感する部分反発したくなる部分が混ざり合い時代の移り変わりに心も揺れ動く。男尊女卑の中、強かに逞しく生きる姿に憧れを抱く。この一族に想いを馳せながら紀ノ川を見たくなる。

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    2024年05月23日