有吉佐和子のレビュー一覧

  • 青い壺

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    面白いの一言、少し前昭和50年くらいの話、青い壺を巡るエピソードがとてもリアルで当日の世相や人間関係が、特に家族とか親しい友達の話が、秀逸、著者の博識ぶりには驚く。

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    2026年05月28日
  • 女二人のニューギニア

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    読みながら、正直言って「ずいぶんわがままな人だ」と思いましたが、さすがはベストセラー作家でグイグイ読ませます。最後の発熱はやはり発熱で、すぐに正確に診断してもらえなくて気の毒でした。

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    2026年05月27日
  • 恍惚の人

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    『非色』に同じくして、社会的な問題を取り扱いながらちっとも色褪せない内容であるのは、日本の皮肉かもしれない。
    「老い」の実態をテーマにしながらも、重苦しさが強すぎないのは、やはり主人公の昭子の強さや軽やかさ、ひいては有吉佐和子という人の社会を捉えるしなやかさにあるのではと感じ入る。
    そうは言っても、自分にも「老い」が訪れることを恐怖せずにはいられない。女性がおばさんになることの呪いは、『逃げ恥』以後解かれつつある(と期待している)が、さらなる老いとなると、社会的にも安全安心に老いる仕組みが整わなければ、なかなかこの呪いは解けないのではと危惧してしまう。

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    2026年05月25日
  • 針女

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    「針仕事」という地味で繊細な技術を武器に生きる清子。
    戦時中から戦後の混乱期が舞台で「非色」を思い出させる。戦争はこんなにもいろんな人間を変えてしまうんだと思った。

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    2026年05月25日
  • 青い壺

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     以前勤めていた会社でお付き合いのあった方がSNSで紹介していました。
     小説なのでネタバレにならないよう詳細な内容には触れませんが、一言でいえば、秀逸なエンターテインメント作品です。微妙に関係づけられた13のストーリーのすべてで発揮された、“語り口”の描き分けによる心理描写の巧みさには自然なリアリティが感じられて、とても面白く読み進めることができました。

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    2026年05月22日
  • 女二人のニューギニア

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    戦後まだ25年ほどしか経っていない頃。外地生まれの作家と文化人類学研究者の文明から隔絶された未開の地ニューギニアでの女二人滞在記。戦争を体験していることと、色んな世界を見ていることが女性二人を腹の据わった人間にしたのではなかろうか。1/3ぐらい読んでしばらく積読でしたが再度読み始めるとグイグイ引き込まれてあっという間に読めました。しかし道に迷ったヘリを捕まえるとはどれだけ強運なんだろう!

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    2026年05月21日
  • 恍惚の人

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    読んでいて、自分の夫が死んだらどこに連絡すればよいのだろうと考えて、やはり優先すべき連絡先はアナログで残して置いてもらおうなどと事務的なことを思った。


    それにしてもボケた老人の恐ろしいこと。生々しくて少し心をドロっとさせられた。


    内容はドロドロしているのに、文体はさっぱりしていて、とても読みやすい。


    藤野千夜さんの『じい散歩』を読んでる時も思ったけど、昭和の時代って、隣近所との関係が今とは到底違っていて、家の事で困った時に近所の奥さんに相談したり、頼んだりするのは珍しいことじゃなかったんだなって改めて思う。


    主人公昭子が、義父が一命を取り留めたところで、「生かせるだけ生かさして

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    2026年05月19日
  • 青い壺

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    ネタバレ

    本屋で平積みされており、手にとってみたらなんと昭和51〜52年の作品だと。
    なぜそんな古い本が?と興味を惹かれ読んでみた。
    会話や描写からは昭和の雰囲気が感じられる一方で、人間の本質は何年経っても変わらないんだなと感じられるような一冊だった。

    タイトルにある「青い壺」をある陶芸家が作り出し、それが人から人へといろんな形で渡っていき、最後にはまた作家の元へと戻ってくるという連作短編。
    一つひとつの話は緩やかに繋がっているが、基本的には主人公もそれぞれ異なり話が変わるごとにいろんな視点でその時代を伺うことができる。
    読んでいて今と違う時代だからこその面白さもあり、文章も読みやすくストーリーに引き

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    2026年05月06日
  • 悪女について

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    ネタバレ

    ・彼女の目的は何だったのか
     子どもを作るところからして作為的だったのかその本当の親が誰にせよ、あなたの子だと何人にも言いながら多くを求めない、それも謎
    ・衝動的な自殺と理解した
     貧しかった幼少期の反動から豊かな生活を望んでいてそれも手に入れ、この生活を維持したいのではと思えるのだがなぜ自殺なのか
    空が綺麗だから??
    少し腑に落ちないがあえてハッキリさせない点も意図的?

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    2026年05月04日
  • 青い壺

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    戦争が終わったあとの日本での日々を青い壺、が巡りに巡って色んなところに居候しながらも前へ進んでいく話。

    うちの弓香さんの発言はほぼうちの祖母からも聞いたことがある話なので、きっとどの家庭のおばあちゃんもそんなふうに話すんだとほっこりした。
    時代が変わっても、同じことが繰り返されるんだなと思った。
    定年したあとの旦那が家で邪魔なのはどの時代でも共通なのも理解できた。

    最後の壺の鑑定だけ気になった。
    きっと色んな人の手に渡っていい趣になっているんだろうな。

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    2026年05月02日
  • 女二人のニューギニア

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    半世紀以上も前のお話なのに、言い回しから何から面白い。
    畑中さん、サイコー(笑)

    現在のパプアニューギニアはどうなっているのか、興味ある!

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    2026年05月02日
  • 悪女について

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    戦後の日本にて40代で謎の死を遂げた、女実業家・富小路公子。大金持ちとしてメディア出演していたこともあり、死後、週刊誌があることないこと騒ぎ立てる。その彼女と関わった27人を小説家が取材し、それぞれが彼女の人となりや、死について順番に語る。

    美しいものが大好きで、夢をみながら、理想と現実のギャップを埋めるために一所懸命に勉強して働き、大金持ちになった人物。彼女のことを悪く言う人もいれば、良く言う人もいる。

    「悪女」かどうかなんて他者評価で決まるから、悪女だと思う人もいれば、思わない人もいて当然かと思う。

    男絡みの部分は、何がなんだか・・でもみんなそんなもんなのかもしれない。

    最後まで死

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    2026年05月03日
  • 悪女について

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    ヒロインの富小路公子について、何が本当なのか、善人なのか、悪人なのかは最後まで分からない。でもそれは結局、10人中9人の人が「あの人は良い人だ」といっても1人の人が「あの人は碌な奴じゃない」という印象を抱いても何もおかしくないことと一緒じゃないか。登場人物それぞれが公子に対して持った印象はどれも否定できるものではなく、よって公子が100%善人か悪人かなんて言い切れることではない。そして同時に、それぞれが公子に対して勝手な思い込みを持って疑わない。そのことの危うさと、そう強く信じさせるだけの公子という人物のとんでもなさを嫌でも感じさせられるのである。

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    2026年04月28日
  • 恍惚の人

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    1982年に出版されている作品なのに物価高によるなやみや少子高齢化・それに伴う介護のなやみなど今とかわりないことに驚きました。

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    2026年04月27日
  • 恍惚の人

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    こんなに世話されて おじいさんは幸せだ。
    この本が30年以上も昔に書かれたとは思えない。
    昔も今も悩みは変わらないんだ…
    変わらないって どう言うことよ!
    もっとしっかりしてよ!行政!国!お役所!
    頼みますよ。 安心して呆けれないよぅ。泣

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    2026年04月24日
  • 非色

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    1960年代に書かれた作品とはいえ、結局時代がすすんでも、違う環境の人と付き合う悩み、エゴ、子供ができてからの優越感、劣等感は変わらず濁濁と心に流れているのを再認識する。
    ハーフで生まれた子供の美貌に得意になるかと思えば、突然宗教的なことでイジメの対象になったり、どこの国にいってもなにか違うと他から思われ‥
    読み進めて何か解決策があるかと必死に文を追ったが
    やはり壁があるようにしか思えず、やっぱり黙って現実をそのまま受け止めるしかないかと思った。

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    2026年04月16日
  • 夕陽ヵ丘三号館

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    ネタバレ

    1970年代の一流企業の団地のお話。当時の価値観と50年以上経った今のそれの変わりようにも驚くが、それ以上に団地の妻たちのなんやかやがあまりに衝撃。読んでいて何度ものけぞった。

    音子がとにかく浅はかで且つ傲慢で視野が狭くて単純で無知で…。三浦綾子の氷点の夏枝風…。

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    2026年04月10日
  • 悪女について

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    悪女について色んな人からの視点で語られている
    人には多面性がある
    いい人だと言う人もいれば悪い人と言う人もいる
    何故亡くなったのか事実はわからないが、読み手としては色んな人の視点から富小路公子という人物像を作り上げていく面白さがあった

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    2026年04月08日
  • 夕陽ヵ丘三号館

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    有吉佐和子さんの本は「悪女について」「青い壺」に続いて3冊目。
    ページをめくると、いきなりの奥さま言葉。ちょっと戸惑いながら読み進める。

    男は外で仕事をし家の事は妻に任せ仕事最優先、女性はよい妻でよい母親であるべき…なバリバリ昭和な価値観 社宅の中で奥さま同士の心理戦。

    良い妻たるもの、に縛られ
    社宅の中での 奥様たちの目や口に翻弄され
    目立たぬように 陰口を言われないように 細心の注意をはらいながら
    でも 時にあらま〜な、展開に巻き込まれたり

    日常のひとコマの中での心理戦 人間描写が巧み。
    最初は戸惑ったが、奥さま言葉だったからこそ読み進められたのかも。と思う。

    子育ても一段落して価

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    2026年03月25日
  • 非色

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    ぐんぐん惹き込まれて最後まで走りきった。
    同じ有吉作品の「青い壺」はハマらなかったけれど、本作は夢中になって読んだ。

    主人公・笑子は戦後の日本が復興していく勢いに乗って、何がなんでも生きていく!というやる気に満ち溢れている。
    思えば笑子は終始、勢いとパワフルさがとにかくすごい。後々、笑子も圧倒されるようなもっとパワフルな日本人女性たちが登場するが、笑子もなかなかガッツがある。
    彼女のそのガッツが本作を貫く芯の部分にある。だからこそ、希望の見えない状況になっても1ミリの希望を抱いて読み進められた気がする。

    中盤、竹子が登場したところから読み進めるのが楽しくなった。それまで笑子に降りかかる災難

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    2026年03月22日