ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
3pt
ぼくに与えられた使命、それは勝利のためにエースに尽くすこと――。陸上選手から自転車競技に転じた白石誓は、プロのロードレースチームに所属し、各地を転戦していた。そしてヨーロッパ遠征中、悲劇に遭遇する。アシストとしてのプライド、ライバルたちとの駆け引き。かつての恋人との再会、胸に刻印された死。青春小説とサスペンスが奇跡的な融合を遂げた! 大藪春彦賞受賞作。
ブラウザ試し読み
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
自転車のロードレースの話だと聞いて、面白いのか心配していたのは杞憂でした。素人でも分かるリアルさや、友情、そしてミステリも、十分満たされる1冊です。
ロードレースの不可思議を、込み入った説明なく書かれているのにびっくりしました。自転車好きですが、知らない人に魅力を伝えるのは本当に難しいんです。ほぼ話題を変えられる(笑)興味ありそうな人には、本作を勧めようと思います。 自転車好きは、有名な歴史を踏まえて読めるのでなお一層おもしろいミステリーとして読...続きを読むめるはず。
自分を捧げる。 レースの疾走感の中で明かされる真相は、献身という名の傲慢さや、無自覚な加害性を浮き彫りにする。 私は実際のレースを映像でみてもいまいち楽しさがわからない、選手のバックボーンを知らないし、駆け引きが理解できないから。 某マンガでみると面白いけれど幼稚に感じてしまう。才能や必殺技的など...続きを読むんでん返しにリアリティーが薄れてしまう。 それでもこのシリーズを活字でみるとロードレースの臨場感や心の機微に興奮してしまう。 スポーツ×ミステリー 「犠牲」の本当の意味を問い直す、スポーツマンシップの裏に潜む「歪んだ感情」を描く傑作だと思う。
自転車ロードレースを題材にしつつ、専門知識がなくてもすらすら読めた。競技ルールやチーム内の役割が物語の流れの中で自然に入ってくるから、読み手が置いていかれへんのがまず良い。序盤は「こういう世界なんだ」という発見の連続で、個人競技に見えて実は強くチーム戦でもある、という独特の構造がしっかり伝わってくる...続きを読む。 読み進めるほど効いてくるのは、主人公チカの価値観の揺れ。勝利至上の論理だけでは割り切れない感覚と、組織の中で役割を背負う現実がぶつかり合って、単なる根性物語とは違う苦さがある。その苦さがあるからこそ、登場人物同士の会話や態度の変化が細かく刺さるし、チーム内の空気が少し変わるだけでも緊張感が走る。ずっと微妙に不穏な感じなのにドロドロ一辺倒ではなく、信頼と不信が同時に走る感じがリアルでおもしろい。 文体も軽快で、レース場面のスピード感と心理描写の密度の切り替えがうまい。勢いだけで押し切るんやなく、要所で立ち止まって「何のために走るのか」を考えさせる余白があるのが印象的。読み終わったあとに、順位や結果だけやなく、役目を受け入れることの重さや、誰かのために走ることの意味がじわっと残った。
人生で一冊だけ本のタイトル挙げるなら、まずこの本を片手に他の本を見比べて腕を組み悩むことになると思う。 『紳士のスポーツ』ロードレースという競技を舞台とした本作。 主人公の白石誓はロードレースのプロチームに所属している。 ロードレースではエースの勝利をチームの勝利として、エースの勝利のためにアシス...続きを読むトは尽力する。 白石の所属するチームのエースである石尾に暗い噂がつきまとう中、次期エースと噂される伊庭と白石は、ある策略に陥れられようとしていた。 開始1ページ目で描かれた死。 太陽の照り付ける抜けるような青空。 溶けた灰色のアスファルト。 そのわずか前まで熱をもっていた真っ赤な血。 揺らぐ視界に映るひどく強いコントラストが、熱と乾きを視覚的に想起させる。 犠牲を意味する語を関する表題に、誰かの死が示唆される。 主人公の白石がしきりに唇を舐める描写や、わずかにしか減っていなかった飲料など、じりじりとした焦燥感が物語全体を覆う。 読んでいるこちらまで息をとめ、心臓の音を聞きながらのどの渇きに唾を呑む。 ミスリードが秀逸な本作。 ひとつはストーリーであり、石尾が次期エースたる伊庭や白石を策にはめようとしているかのように物語は進行する。 もうひとつはタイトルであり、エースのため使いつぶされて犠牲となるアシストの物語として読者は読み進めることになる。 勝利を巡る物語。 エースの勝利。 チームの勝利。 個人ではない、より大きな単位での勝利。 石尾はただ、背負ったものに応えるためにひたすらに真摯に勝利を追い求めた。 その辿り着いた場所は、石尾のポジションよりももっと大きな場所まで白石を押し上げることだった。 勝つために背負ってきた全てを白石誓に託すために石尾豪はあの決断を下した。 背負うものがあるとうまく動けなかった白石が、彼の背負ってきたものを受け継いで走り出す。 誰かのためであるからこそ自由だった白石が、期待され託された勝利を恐れなくなった。 これは、白石のための犠牲の物語となった。 誰かの視点から「こういう人だ」とどれだけ語られたとしても、人の本質は異なるものである。 暗い噂をまといながらもただ勝つための責任を果たし続けた石尾。 スカして自分勝手なようでいて傲慢になりきれずひたむきな伊庭。 主人公の白石はフラットなようでいで、屈折した思いや引きずり続ける過去がある。 女の趣味が悪い、本当に女の趣味が悪くて………。 「私のために勝ってよ」と彼女が言うから勝利を求めることができた。 彼女以外の誰かにただ期待されるだけの勝利を恐れ、自由でありたかった。 きっと白石をそういう人物だと思っていた人はチームにはいなかった。 全てを仕組んだ袴田が、勝利を求めずルール通り清廉である人なんているわけがないと思っていたように。 そういった、見えやしない他人の一面がこの物語を生んでいったように思う。 夢想して、それが叶うなら、きっと最善の道はもっと他にもあった。 白石が評価されたのは、新人ながら好成績を残した点ではなく、リーダージャージを手にしてなおエースのために尽くしたツール・ド・ジャポンの伊豆ステージだった。 仕組まれたワインを飲んだのは伊庭だけだった。 それならば、石尾はただ棄権したって白石はスペインチームに所属が決まったはずだった。 それでもそうはならなかった。 だからこそ、喉元に飲み込めない小石があるような感覚を抱えたまま読み終える。 主人公は周囲に羨まれるような道に進んだにも関わらず。 過去に一度読み、再度読み返したがやはり面白い一冊だった。 続編を読めども読めども、白石の進む道を決めた男がくちを開くことは二度とないことが寂しくて途中で止めてしまったが、また続きを読みたいと思った。 背負ってきた責任のために自分の全部を擲った、寡黙で小さな背中がもうないことがどうしても寂しい、何度読んだってこの結果が避けられない。
4.7 最高!! ロードバイクのエースとアシストどちらの心情も上手に描かれておりとても感動した。 エースである石尾の普段は感情が読めない人柄を描きつつ最後は皆のための行動は泣けてくる。 また、スポーツ感動小説かと思っていたら推理もありダブルで楽しめた。 続編もすぐに書いました、楽しみです...続きを読む。
全く興味の無かった自転車ロードレースに俄然興味をもったぐらい一気読みした。 とにかく展開が早く引き込まれる。 最後には心が痛くなった。
白石はプロ2年目の山岳アシスト。そんな中スペインのチームから誘いを受ける。そんなロードバイクレーサーのサクセスストーリーかと?チームのエース石尾の3年前のチームメイトの袴田への事故の疑惑?その石尾はレース中に事故死するが、更なる疑惑が疑惑を呼ぶ。 サイクルレース好きの人は必読
勝つことを期待されるのが嫌で陸上を辞めた白石誓は、エースの為に自らを犠牲とする「アシスト」と言う役割に惹かれたことからサイクルロードレースを始め、プロとして活動していた。ツール・ド・ジャポンで力を見せた白石はヨーロッパ遠征に選ばれたが、そこで事件が起きる。 ルールが複雑な自転車競技だが読み進める中で...続きを読むうまく理解でき、その中でスポーツとしての熱さ、役割のあるチーム内でのそれぞれの想いなどが感じられ、さらにミステリー成分も加わって世界に引き込まれる。素晴らしい作品だった。
ロードバイクについて一ミリも知らなかったけど、臨場感があって面白かった。ミステリ要素も良いスパイスになっていて、飽きる事がなく、最後にタイトルの意味も分かり戦慄した。個人的には感動よりも恐怖が勝った作品。とにかくすごかった。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
サクリファイス
新刊情報をお知らせします。
近藤史恵
フォロー機能について
「新潮文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
それでも旅に出るカフェ
サヴァイヴ
ときどき旅に出るカフェ
青葉の頃は終わった
あなたに贈る×(キス)
試し読み
アネモネ探偵団1 香港式ミルクティーの謎
アンソロジー 隠す
アンソロジー 捨てる
「近藤史恵」のこれもおすすめ一覧へ
みんなの公開リストをもっと見る
一覧 >>
▲サクリファイス ページトップヘ