インフルエンス

インフルエンス

719円 (税込)

3pt

大阪郊外の巨大団地で育った小学生の友梨。
同じ団地に住む里子が、家族内で性虐待を受けていたことを知り、衝撃を受ける。
助けられなかったという自責の念を胸に抱えたまま中学生になった友梨は、
都会的で美しい親友・真帆を守ろうとして、暴漢の男を刺してしまう。
ところが何故か、翌日警察に連れて行かれたのは、あの里子だった。

殺人事件、スクールカースト、子育て、孤独と希望、繋がり。
お互いの関係を必死に隠して大人になった3人の女たちが過ごした20年、
その入り組んだ秘密の関係の果てに彼女たちを待つものは何だったのか。
大人になった三人の人生が交差した時、衝撃の真実が見えてくる。

女たちが幼いころから直面する社会の罪、言葉で説明できないあやうい関係性、深い信頼。
ラストに用意された、ミステリファンも唸る「驚き」。
『サクリファイス』で大藪春彦賞を受賞した近藤史恵が描く傑作長編。

解説・内澤旬子

橋本環奈・葵わかな・吉川愛でWOWOW連続ドラマ化決定。

※この電子書籍は2017年11月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

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インフルエンス のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ミステリといっていいのか分からないが、一気読みできた作品。

    三人の女性が、学生時代からの歪んでいて逃れられない縁のようなまるで呪いのようなもので縛られていた。

    物語は主人公の女性が小説家の女性に、自分達3人の関係について語る、という形式で進んでいく。

    Wowowでドラマ化もされ、Netflix

    0
    2025年07月20日

    Posted by ブクログ

    40代の女性小説家に、同い年の女性から手紙が届く。内容は、その女性(友梨)と友人2人の30年にわたる関係を小説にしてほしいというもの。
    友梨の4歳から40代までの人生の話。
    同じ団地に住む幼馴染の里子と、中学で転校してきた憧れの存在の真帆。3人の関係が複雑に絡みあい、罪が密かに重なり合う。そして大人

    0
    2024年11月01日

    購入済み

    題名や装丁の雰囲気からホラーかなと思いましたが、ミステリになるのかな。
    殺人ミステリですが、関係者の行動が少々荒唐無稽で、ともすると違和感ありまくりのストーリーになる所が、すっと自然に入ってきて先が気になりどんどん読み進んでしまいます。
    近藤史恵さんの作品は、突拍子のない要素が含まれていても違和

    #切ない

    0
    2021年05月06日

    Posted by ブクログ

    近藤史恵さんのちょいとイヤミスな作品、相変わらずいいですねぇ。
    ライトな作品もよいですが
    このなんとも言えない粘着質な女ごころ?。
    しかも、昭和から平成初期のヤンキーが
    もてはやされた時代を過ごした主人公たち。
    ワタシには刺さりました!

    表紙も内容を表現していて雰囲気◎。
    作品の印象は解説から引用

    0
    2025年11月17日

    Posted by ブクログ

    おもしろかったです!!最後、えどゆこと?どうなってるの?となったのでまた再読したいです。ちょっとモキュメンタリーっぽくなってて、と言うか実際の事件を題材にしてるの?本当に、真帆のモデルになった人が作者の近藤史恵さんに連絡してきて語った、とかなのかモキュメンタリーなのかほんとにわからなくて混乱。

    0
    2025年10月22日

    Posted by ブクログ

    主人公は友梨⋯なのかな?幼なじみの里子、同級生の真帆の3人を、不穏な事件が繋ぎ続ける
    語り手の小説家は、誰だったのだろう⋯

    0
    2025年10月09日

    Posted by ブクログ

     久しぶりに近藤さんの小説を読んだ。そして、どうなっていくのだろうとストーリーの先が気になってしまい、最後まで一気に読んでしまった。

     主人公の友梨たちとまさに同じ世代なので、彼女たちの幼少からの時代背景が手に取るようにわかり、当時のことを懐かしくも思い、自分もその中に生きて存在しているうちの1人

    0
    2025年10月09日

    Posted by ブクログ

    団地や荒れた中学校の情景がありありと目に浮かび、私の地元でも起きていたかもしれないと思えてきた。
    性虐待、強姦、DV…彼女たちを苦しめるものからお互いを守るために闘ったシスターフッド小説なのでは。

    0
    2025年06月26日

    Posted by ブクログ

    重い作品で読み終わったあとに装丁を眺めて
    ゾッとした。
    罪を罪で重ねていくことが読んでいて苦しくなったし、どこかでなにかのきっかけで負の連鎖が止まって欲しいと思いながら読み進めた…。

    でもさすが近藤史恵先生。最高でした。

    0
    2025年01月06日

    Posted by ブクログ

    面白かったです!
    読んでも読んでも拭えない不安感と息苦しさの中、あっという間に最後まで読んでしまいました。(褒めてる)

    語られる罪の連鎖の結末が一体どうなるのか気になる一方、目の前で語る友梨は果たして何者なのか。
    物語が進むにつれ、私は今どの辺まで騙されてるのだろう?ととても不安でした。読み終えた

    0
    2024年04月03日

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