インフルエンス

インフルエンス

719円 (税込)

3pt

大阪郊外の巨大団地で育った小学生の友梨。
同じ団地に住む里子が、家族内で性虐待を受けていたことを知り、衝撃を受ける。
助けられなかったという自責の念を胸に抱えたまま中学生になった友梨は、
都会的で美しい親友・真帆を守ろうとして、暴漢の男を刺してしまう。
ところが何故か、翌日警察に連れて行かれたのは、あの里子だった。

殺人事件、スクールカースト、子育て、孤独と希望、繋がり。
お互いの関係を必死に隠して大人になった3人の女たちが過ごした20年、
その入り組んだ秘密の関係の果てに彼女たちを待つものは何だったのか。
大人になった三人の人生が交差した時、衝撃の真実が見えてくる。

女たちが幼いころから直面する社会の罪、言葉で説明できないあやうい関係性、深い信頼。
ラストに用意された、ミステリファンも唸る「驚き」。
『サクリファイス』で大藪春彦賞を受賞した近藤史恵が描く傑作長編。

解説・内澤旬子

橋本環奈・葵わかな・吉川愛でWOWOW連続ドラマ化決定。

※この電子書籍は2017年11月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

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インフルエンス のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年01月09日

    小説家に届いた手紙から話が始まる。
    30年ぐらい前からの3人の女の子の生きてきた人生について1人の主観からの語りで話が進められていく。その内容はかなり衝撃的。
    色んな意味で複雑だけど気持ちも共感できる。
    まさかの最後だったけれど、面白かったけれど.....ラストシーンはわからないままだった。

    0

    Posted by ブクログ 2023年11月24日

    すごく面白かった。
    最初は淡々と物語が進んで特に大きな展開も無さそうだったのに気づいた時には取り返しのつかない世界に足を踏み込んでいたギャップで最後までサクサクと読めた。

    3人の女性の不思議な関係性と絆で、見えている世界だけでなく本人たちしか知らない世界があるんだろうな。と考えさせられるサスペンス...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年11月02日

    あっという間に読み終えた作品。

    日が経つに連れて重なる密かな罪。
    読みながらも苦しくなるけれど先が気になる展開。

    友達ってなんなんだろう、、と深く考えさせられた。

    0
    購入済み

    2021年05月06日

    題名や装丁の雰囲気からホラーかなと思いましたが、ミステリになるのかな。
    殺人ミステリですが、関係者の行動が少々荒唐無稽で、ともすると違和感ありまくりのストーリーになる所が、すっと自然に入ってきて先が気になりどんどん読み進んでしまいます。
    近藤史恵さんの作品は、突拍子のない要素が含まれていても違和...続きを読む

    #切ない

    0

    Posted by ブクログ 2024年04月03日

    面白かったです!
    読んでも読んでも拭えない不安感と息苦しさの中、あっという間に最後まで読んでしまいました。(褒めてる)

    語られる罪の連鎖の結末が一体どうなるのか気になる一方、目の前で語る友梨は果たして何者なのか。
    物語が進むにつれ、私は今どの辺まで騙されてるのだろう?ととても不安でした。読み終えた...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年01月25日

    きっかけと環境の大切さと怖さが印象的
    このふたつ次第でどうにでもなれてしまう
    共有できる友達に縋って固執してしまうのは
    仕方ないなぁ、と

    0

    Posted by ブクログ 2023年11月18日

    まずはここに登場する小説家を、年齢や職業で近藤史恵さん自身なのでは??と匂わせている背景に、安心感を抱いた

    登場人物達と年代がほぼ重なるので、背景が重なり、自分自身のほろ苦い当時の教室の記憶が徐々に蘇っていった
    今となっては死語の様な「ツッパリ」という言葉が飛び交っていた、全国の公立中学が荒れてい...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年10月31日

    どこかに行きたくなった。
    新幹線でも夜行バスででも。

    学生女子特有の悩みがリアルで、胸が苦しくなった。

    0

    Posted by ブクログ 2022年10月21日

    東野圭吾みを感じた。
    近藤史恵が大好きなので、文章が肌に馴染む感覚はいつものことながら、エンタメ感を抑えた東野圭吾ぽいなぁとふと思った。
    考えてみればサクリファイスの読後感も近しかったかもしれない。

    相変わらず綺麗な文章。
    語り手の作者の気持ちは近藤史恵の思いと同じなのだろうか。

    0

    Posted by ブクログ 2022年07月13日

    最近読み始めた作家さん。
    こういう話も書くんだ〜!

    著者とはほぼ同年代
    作品で語られる時代も私の中学時代とほぼ同じ。

    作品は大阪だから、私の学校より荒れていたはず笑
    腐ったミカンの加藤君の頃…若い人達にはわからない時代だと思う( ̄▽ ̄)
    窓ガラス壊して回った尾崎豊の「卒業」みたいな笑

    巨大な団...続きを読む

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