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高千穂の夜神楽の真っ只中で男性の首なし死体が発見された。一方宇佐神宮では御霊水の井戸に禍々しいものが……。その九州で「卑弥呼の調査に行く」と言ったまま行方不明の従弟・漣を追う萬願寺響子。実在する凶首塚古墳、百体神社の謎。奇妙な天岩戸伝説と隠蔽された事件とは。そして天皇家が鎮魂の儀式を続けてきた真の理由とは。この国の黎明に何があったのか。瞠目の古代史ミステリー。
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Posted by ブクログ
面白かった。 歴史の素人ですが、このような解釈の仕方があるのかと感心しました。 フィクションとわかっていても、ちょっと信じてしまうかも。 専門家の方からみたらこの歴史解釈をどう感じるのか一度聞いてみたいです。
神様の名前とか常にフリガナふっててほしいくらいだけど。 でも、何でその漢字なんだろうとか色々思う事はある。 卑弥呼にしても、邪馬台国にしても、そういう考え方は出来るなぁと。 近々高千穂に行きたいなぁー
邪馬台国論争に神話からアプローチし、新しい卑弥呼像に迫っていく知的興奮を掻き立てさせる作品です。 他の作品同様、専門的な用語や内容が出てくるので、多少読みにくいとは思いますが、純粋に読み進めていけばその面白さは分かるはず!と思いたい作品でした!
登場する神様数が大渋滞で、理系の響子さんくらい大困惑(文系のくせに)。 読み始めて知りましたが、たぶんシリーズものの3巻目くらいなんですね。でもこれ一冊だけでも面白かったです。他のも読んでみようかな。
天の岩戸伝説を軸にして卑弥呼や天皇家について独自の解釈を展開しており、非常に興味深く読むことができました。 殺人事件はオマケみたいなもので歴史解釈がメインでしたが、どうやら高田氏の他の作品も似たようなテイストっぽいので、これから読んでみたいと思います。 あと、宇佐と高千穂にも行かなければ。
非常に興味深く読めた。全く関係のなさそうな天照大神と卑弥呼がどのように関係するのか。謎が多い邪馬台国と卑弥呼について個人的に最も納得のいく説明である。この知識を持って大分県や宮崎県のゆかりの地をめぐると、とても楽しい旅になるだろう。
この作者の作品の魅力の一つである衒学的な部分が、この作品でも存分に味わえる。 正直慣れない言葉の連発でなかなか理解できない部分もあるけれど、あまり気にせず読み進めればよいと思っている。
卑弥呼と邪馬台国、日本神話と現代の殺人事件、書いた人も大変だったろうな、凄く面白かった。 でも面白かった部分は日本神話この部分で、殺人事件はおまけみたいだったな。 神様が大量に出てきて、確認するために何度も戻りながら読んだ。 再読すると更に面白さが分かりそう。
神話の解釈は新しい視点でなかなか興味深い まあ逆張りっぽいと言えなくもないけど これは再読しつつDynalistに整理したい 天照が神々に謀殺されてしまうのはなぜ? その理由が説明されてなかった まあいろいろと説明はつくんだろうけれど 一方ストーリーのほうはミステリー小説としてはちょっと弱すぎると...続きを読むいうか 漣が行方不明 響子が九州に飛ぶ 神社を巡りながら神話の紹介 いきなり崇が登場して後は全部説明してしまう 漣の拉致監禁もあっさり解決しちゃうしちょっとなあ 解釈は★4 ストーリーは★2 あわせて★3というところ
畿内から九州に攻め込んだ饒速日命(天照ー日本の命名者)は隼人たちを平らげた神武天皇に謀殺され天岩戸に葬られ、その代わりに卑弥呼が天照大神祭り上げられた。しかし卑弥呼も日蝕時のスケープゴートとして殺害される。台与(市杵嶋姫命)も神武の東征の際に殺害され、宇佐に葬られる。伊勢神宮も宇佐神宮も殺害された者...続きを読むたちの鎮魂の社なのだという。うーむ、すごい説だ。読んでいると納得させられてしまう。これに絡んで殺人事件がいくつも起こるのだが、無理やり作ったあり得ない事件で、茫然としてしまうが、まあそこは…。とにかく著者の説を押し通すための小説なのだ。面白いですが。
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卑弥呼の葬祭―天照暗殺―(新潮文庫)
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高田崇史
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