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Posted by ブクログ
ネタバレせずに感想を書くのが難しい作品。
一度世界が滅びたあと、新たに再建された世界で、女性の旅人がいろいろな町を訪れるというSF短編集です(たぶんそう)。
最初は「キノの旅」に似てると思ったけど、読み進めたら違いました。
6篇のうち最初の3篇までは淡々としたストーリー。
それが4篇目のエンディングで「あっ」となり、5篇目で「ああ、そういうこと」となり、最後の6篇目で「なるほど、こういう終わり方いいな」となって、星4つとなりました。
登場人物の描写がほとんど無いので、自分なりに想像して読みました。
電子書籍だったので、表紙や挿し絵のイラストには読み終わってから気がつきました。
イラストの女性とストーリーの中の旅人は、私的にはイメージが違います。
先に見なくてよかったです。
物語よりもエッセイ風味
荒廃後の世界を旅する者から見た各街の異常さと、そこから見える人間のおかしさを描くと書くと大分ポピュラーなジャンルだ。
しかし、今作にはテーマととなる現象や概念と人類文明との重なりについて語る場面が多く、その考察が物語の動きを大分止めているように感じた。そこからサスペンスやパニックのような展開を広げるのではなく、淡々とギミックとして語っていく。
旅人も一貫性がなく、各短編や世界観としての繋がりもあまりない。これに関してはSFギミックとして機能しているようだが、それがエンタメ的な面白さに繋がっているとは感じなかった。
エンタメとして合わなかったが、考察の内容(家畜と始まり、太陽信仰など)は興味深く読めた。できれば展開の門戸を広げて欲しい。
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