【感想・ネタバレ】人ノ町(新潮文庫nex)のレビュー

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Posted by ブクログ

終盤にいくにつれて面白くなっていきました。最初の方の町は少し話が難しいなと感じました。終わりの見えない旅の中でも旅を続けようとする理由が切ない…

情報量がとにかく少ないので想像しながら読む必要があると思います。言い換えるなら、ある程度自由度のある小説です。
ミステリー、SF要素があるので最後まで飽きることなく読むことができました。

石ノ町と王ノ町の話が私のお気に入りかな?

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2022年12月26日

Posted by ブクログ

ミステリーと銘打たれてはいますが、終末世界を旅するという点ではSF的な要素も強いです。表紙がつくみずなので、つくみずの描く終末世界のイメージにも少し引っ張られますね。
作中の時系列が分からないけど、旅人は一人じゃない?

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2021年02月07日

Posted by ブクログ

面白かったです。
文明が滅んだ後の世界を巡る旅人。彼女の正体と旅の理由、そして町の過酷さ。
ストランドビーストらしきものや、スマホらしきものが出てくるので未来の話だと思われるけど、滅びる前の世界の様子やその技術、滅んだ理由なども全て記録に残っていないので、何が起こったのか…人間に由来するものなら同じ轍を踏まないように歴史を遺すのに、それすらされていない、というのは何だろう。。
この世界の大罪が「建国」というのも。。
でも希望のある、少なくとも旅人の彼女にとっては希望のある終わりで良かったです。

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2020年04月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

少し表紙のイメージに騙された感はある。
主人公である旅人も基本的に無感情無表情のようなキャラクターで、「旅人になって色々な世界を、色々な町を旅するんだ」というワクワクとドキドキの好奇心はあまりない。
物語が淡々と進んで淡々とそれぞれの町の生活が送られているのを眺めているイメージ。
世界観には合ってるのかもしれない。
こういう世界観好きです。

キャラクターや町の名前など固有名詞が出てこない上に短編として独立してるので、いつなのか、どこなのか、「だれなのか」は読者にお任せなのかな、と思う。
私としては全員別人を推したい。

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2019年09月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

詠坂雄二、初読みです。
文章が自分好みでした。すごく面白いかと言われると、ちょっと違うかな。かなり考えさせてくれる不思議な小説でした。椎名誠のSF小説を彷彿させてくれた。

旅人がいろいろな町を旅するお話、犬の町が一番好き。

この旅人は一人じゃないのかな?、一人なら何回○んでる?

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2023年07月28日

Posted by ブクログ

文明が衰退した世界。終始淡々としている。旅人が各地を旅するが、旅の目的も何者なのかもはっきりしない。その土地で殺人が起きても深入りしない。いや、してるのか?町を守る人たちが何だか哀しい。

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2019年12月28日

Posted by ブクログ

前半では思ってたより衰退してないなというのがひとつ。
そして途中で主人公が、というのであれ?となったが続いてみればなるほど、察することもでき、今までのそれぞれの町の話の言動も納得である。SFの崩壊後の世界を旅して、その世界での不思議な町を巡り事件に巻き込まれたり首を突っ込んだりする感じ。なかなか好きなやつでした。

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2019年09月27日

Posted by ブクログ

短編集。つくみずさんのイラストも相まって、一人少女終末旅行と言った感じ。何かしらの理由により廃退した世界。記録が一切ないのに、人の形成する技術の欠片と町は残っているのが少し気になるけれど…破滅は共同体のアポトーシスのようなものだろうか。 各話にはそれぞれ変わった町が出てきて、旅人はそこで人々の営みを見る。旅人の性格もあり淡々と進むが、会話の中にははっと気づかされることもあり楽しい。 石ノ町では旅人が旧時代からの不老者であると判明、それで日ノ町で遺物の融合炉を知ってたのね…

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2022年01月16日

購入済み

物語よりもエッセイ風味

荒廃後の世界を旅する者から見た各街の異常さと、そこから見える人間のおかしさを描くと書くと大分ポピュラーなジャンルだ。

しかし、今作にはテーマととなる現象や概念と人類文明との重なりについて語る場面が多く、その考察が物語の動きを大分止めているように感じた。そこからサスペンスやパニックのような展開を広げるのではなく、淡々とギミックとして語っていく。
旅人も一貫性がなく、各短編や世界観としての繋がりもあまりない。これに関してはSFギミックとして機能しているようだが、それがエンタメ的な面白さに繋がっているとは感じなかった。

エンタメとして合わなかったが、考察の内容(家畜と始まり、太陽信仰など)は興味深く読めた。できれば展開の門戸を広げて欲しい。

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2020年06月17日

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