あらすじ
旅人は彷徨(さまよ)い続ける。文明が衰退し、崩れ行く世界を風に吹かれるままに。訪れた六つの町で目にした、人々の不可思議な営みは一体何を意味するのか。終わりない旅路の果てに、彼女が辿り着く、ある「禁忌」とは。数多の断片が鮮やかに収斂し、運命に導かれるようにこの世界の真実と、彼女の驚愕の正体が明らかになる。注目の鬼才による、読者の認知の枠組みをも揺さぶる異形のミステリー。
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Posted by ブクログ
少し表紙のイメージに騙された感はある。
主人公である旅人も基本的に無感情無表情のようなキャラクターで、「旅人になって色々な世界を、色々な町を旅するんだ」というワクワクとドキドキの好奇心はあまりない。
物語が淡々と進んで淡々とそれぞれの町の生活が送られているのを眺めているイメージ。
世界観には合ってるのかもしれない。
こういう世界観好きです。
キャラクターや町の名前など固有名詞が出てこない上に短編として独立してるので、いつなのか、どこなのか、「だれなのか」は読者にお任せなのかな、と思う。
私としては全員別人を推したい。