ヴィヨンの妻

ヴィヨンの妻

407円 (税込)

2pt

酒と女に明け暮れる無頼派の作家。26歳のその妻は夫の尻ぬぐいに奔走するが……。古い価値感が失われ新しい価値観が生まれようとしている戦後の混乱の中、必死に生き抜こうともがく男と女の愛のかたちを繊細に描いた表題作。その他太宰晩年の好短編を多数収録。

...続きを読む

ヴィヨンの妻 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年04月19日

    今回もよかった、、確信した、太宰治の文章めっちゃ好き。なんだろう、ただ読むんじゃなくて、文章を深く味わえるっていうか、自分なりの解釈を考えながら読めるのが好き。特に「父」がよかったな。地獄だと思いながらそこにはまり込もうとする姿が共感できる。勉強しなきゃいけないことは分かってるのにスマホばっか見てる...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年03月29日

    この本自体にはヴィヨンの妻にとどまらず、7つの短編も収録されている。
    その中でも私は親友交歓が大好きだった。
    あの男の態度や言動、最後のセリフ全てが魅力的に思える。
    加えあの雰囲気は、私の好きなサウンドノベル「学校であった怖い話」の風間望によく似ている。
    読んでいる中で彼がよくちらつき、ニヤニヤして...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年02月08日

    この強かな妻の生命力はどこからくるのだろうと思った。
    夫に対する絶対的な信頼なのか、はたまた冷ややかな侮蔑なのか。
    あっけらかんと日々を過ごすことで自分を保っているのか?しかしその中にも、今すぐにでも壊れてしまいそうな危うさを感じた。
    どんなことを思って酒を飲んでいたのだろう。

    0

    Posted by ブクログ 2023年04月16日

    文豪と呼ばれる作家の書いた作品で初めて読んだものがこの太宰治のヴィヨンの妻だったと思う。最後に読んだのは数年前だけれど、凄く心に残っている、また読み返したいな。

    0

    Posted by ブクログ 2022年04月26日

    もしかしたら平凡なほど幸福かもしれない…
    何十年ぶりに読んだけど、子供には勧められないことを改めて確認できた。

    0

    Posted by ブクログ 2022年02月06日

    「親友交歓」「トカトントン」「父」「母」「ヴィヨンの妻」「おさん」「家庭の幸福」「桜桃」全8編。
    「親友交歓」のイライラに共感、心を掴まれて読み始める。「トカトントン」のギリギリの狂気。
    「父」の、これでもかという自虐。最高に上手い。自分に向かって「死ね!」に、多分笑ってはいけないのかもだけどいつも...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年02月11日

    この人は本当にプライドが高く格好はつけるもののダサい男をかくのがうまい。対照的に強い妻が引き立っていて面白かったです。

    0

    Posted by ブクログ 2023年12月10日

    「人非人でいいじゃないの、私たちは生きていさえいればいいのよ」この言葉を残しておきながらも、太宰治は結局死んだところに面白さが詰まってると思う

    0

    Posted by ブクログ 2023年11月12日


    1.おすすめする人
    →日本文学に興味がある、太宰治を知りたい

    2.内容
    →太宰治が死を目前にして書いた話の短編集。
     どうにもやりきれない家庭の話や
     友人であろう人との諍いだったり、、、
     時折太宰本人を登場人物として描いているが、
     空想に長けていた太宰治のことだから、
     本当のことかどうか...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年10月24日

    女のひたむきさを利用し、弱さを向け、甘えられる場所は私しかいないと錯覚させる夫の卑怯さ。
    それでも女というものは、尽くす喜びに負けてしまう。
    痛いほどわかる。
    愛してくれないあなたが私を愛するとき、卑屈な私を愛したわけがない。
    そう思ってひたむきに尽くす。そんな自分でいるときが1番女としての性を全う...続きを読む

    0

ヴィヨンの妻 の詳細情報

閲覧環境

注意事項あり
  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア
  • 【閲覧できない環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

新潮文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

太宰治 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す