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最後の貴婦人である母、破滅への衝動を持ちながらも“恋と革命のため”生きようとするかず子、麻薬中毒で破滅してゆく直治、戦後に生きる己れ自身を戯画化した流行作家上原。没落貴族の家庭を舞台に、真の革命のためにはもっと美しい滅亡が必要なのだという悲壮な心情を、四人四様の滅びの姿のうちに描く。昭和22年に発表され、“斜陽族”という言葉を生んだ太宰文学の代表作。
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Posted by ブクログ
読むのが辛くて、読み飛ばしてしまいたくなるような気持ちになる物語でした。嫌な気持ちになる人もいるかもしれないのですが、自分は人間の悲哀とか欲望とか、負の感情が一見ぐちゃぐちゃなのに、自然の摂理に向かってめっちゃきれいにまとまっているストーリーに感銘を受けて、面白いと思いました。 備忘録的に書くと…...続きを読む 「僕の心のヤバいやつ」というアニメのOPがヨルシカの「斜陽」で、僕ヤバはめっちゃ好きな作品なのに、「斜陽って確か太宰の作品で、この作品から斜陽って言葉に没落とかそういう意味が付与されたんじゃなかったけか〜、なんでいい歌のタイトル斜陽なん?」って思ったのがきっかけで「斜陽」が頭から離れなくなってルーツを覗きに行った感じ。 作品を読んでみたのと楽曲には関係はなさそうやったけれど、暮れを惜しむ気持ちにさせる力が斜陽という単語にはあるような気がしてならないです。 作品については… なんでこんなに辛いことを立て続けに起こらせるストーリー思いつくんかねって気持ちになります。 そして、なんだか出自や血は争えないような、人生観に対する無気力感も帯びていて、そうなんじゃないかと気付くと登場人物の退廃は自然の摂理で、直次が「自然死です」と遺書にしたためたことも。涙ながらに受け入れらなくはないかなと思います。 p.s.書いた後に気になって斜陽をググってみたら、作品と楽曲の関係性について考察しているnoteを発見した。丁寧に考察されているようだったが、まとめると関連性が強い、ということだと思う。 確かに歌詞を読んでみると、楽曲の方って結構グロテスクに取れる表現もあったり。革命のための美しい滅亡、みたいにとれる表現もある?のか。じっくり考察している人には自分の浅はかな感想を見せられない。
何度も読み返してしまう。 壁にぶつかったとき、自分がどうしようもなく嫌いになってしまった時、何もかも捨ててしまっていいやと思った時、救ってくれるのは太宰治の作品なんだよなあ。
随分と古い本である。 裏表紙を開くと昭和59年4月30日 79刷となっていた。 いつ手に入れたのか?全く覚えていなかった。 紙は変色し所々、角に折り目ついているページをめくりながら読み進めていった。 がず子や弟の直治、そして母、或いは上原、4人4様の滅びが描かれている。 クラッシックジャスを聴きな...続きを読むがら、滅びの様を感じ、儚さを思う。 生きにくさを感じた時に再び、この本を手にする事であろう。
太宰が晩年、戦後の思想や社会を憂い、自己批判・内省を通して書いた作品、「斜陽」。初読の感想としては美しかったということである。戦後において貴族が、緩やかに滅亡へと足を運んでいく。しかし、その滅亡へのカウントダウンが始まっていくにあたり、不安や屈託のようなものは感じられず、どこかそれを1歩引いた冷めた...続きを読む目線で見ることができた。 一読目では咀嚼できない重厚なストーリー。 太宰の作品を複数読んだわけではないので、考察に欠けるが、もっと読んでみたいと思った。
青空文庫にて。 過渡期の犠牲者達として様々描かれる人物、しかしその人間達に等しく降り注ぐ「生きること」に対する慈しみの目線。恥ずかしながら太宰を読んだことがなかったのだが、(走れメロスは除く)するすると引き込まれるような文を書く。 かの有名な「しくじった。惚れちゃった」というフレーズ、なんとなく女性...続きを読むの発した台詞なのかと思っていたが,老猿のような小説家の台詞だったとは。
恥ずかしながら、初太宰。 文体も読みやすく、どんどん読める。 でも、理解したかと言われれば、我ながら懐疑的。 太宰の、死や死に方に対する執着は、 この一冊を読んだくらいではわからないと思うけど、 もっと読みたいと思うきっかけにはなった。 にしてもこの時代の人たちの知性はすごいな。 文中に出てくる『...続きを読む読んでいる本』で知を感じる。
没落貴族という現代で忘れ去られた歴史を味わえる。そもそも貴族ってなんや。冒頭、今まで住んでいた家を棄てて別荘に行くときの葛藤がよく描かれている。資産を切り崩す優雅な生活から凋落するのはさぞ辛かろう。 後半、カズ子の決断。決断はえらいのだけれど、少しずれているのも貴族ぽさを感じる。 没落貴族という...続きを読む存在は、先祖代々の莫大な資産があるから働かなくてもいいという慢心からくるのだろう。これを産み出さないために、相続税や株式会社が産まれたのだろう。
戦後の没落貴族話 儚くも強い、過渡期の犠牲者 生涯温床育ちの優雅で世間知らずの母、それでも母としての健気さにまじで胸打たれて泣いた かずこちょっとやりすぎと思いつつ、アウトサイダーの自分がそんな涼しいこと思うのは無責任すぎるんじゃないか、とも 貴族。持ってた側、というか持って生まれちゃった側の人...続きを読む間が、生きてるうちにどうやら再び幸せにはなれなさそうと悟った時に、どんな気持ちになるんだろうみたいな文章かなりくらった どんな気持ちになって、どういう行動に移せば正解なんだろう。 こういうどうしょうもない時代に書かれる人間の反抗心的な読み物がありがたい リスペクトを知り、謙虚になれる 近代作品の真髄ってそこにあるんじゃねえかと思った。リアルで経験してる人間の思想を知れる。今は一見衣食住余裕ご時世、10年後、20年後、50年後振り返ったら果たしてそうなのか めっちゃ読みやすいし、人間失格よりこっちの方が太宰入門として推したいです というか太宰関係なく、日本文学はそれこそ近年の芥川賞もコンビニ人間くらいしか読んでないが、日本文学の入門として推したいな
2022年放送のドラマ「雪女と蟹を喰う」で彩女さんが教会で読んでいた本。どのような内容が気になって、難しいかもしれないけど読んでみよう!と思い手に取りました。実際難しかったし全部理解はできていないけれど、人間の在り方を考えさせられました。2026年もういちど読んでみようかな。
戦後の没落貴族が破滅していく様子を描いた作品。でも、ただ破滅に向かうだけではなく、そこから見える親子愛、労働や金銭面の苦労、落ちぶれていくことの恐怖や葛藤、生きる意味や自身の存在意義など様々な要素が散りばめられていたように感じて、暖かさも苦しさも深さも全部つまった作品だった。 主人公のかずこの、母...続きを読むに対する愛情はとても素敵なものだったし、貴族から転落し、家もお金もなく、親も旦那も失った状態で自分を奮い立たせてくれる存在が、上原だったように見えた。かずこの上原に対する執着に近い恋心は、静子が太宰に思っていたことなんだろうな。 直治の遺書は、自分が鬱っぽくなった時に考えていたことと全く同じで、とても共感してしまった。戦後の没落貴族の生きづらさが一番反映されていた人物だと思う。 民衆と同じようになりたくて下品な振る舞いをしていたけど、完全に染まりきることも出来ず、かと言って貴族に戻ることもできない。生きる意味も、この世の中での自分の生き方も分からなくなり、苦悩の末の自殺という選択。 麻薬中毒になったり病んで死を選択するところは太宰みを感じたけど、そういえ選択をしてしまう気持ちは分かるなと思った。 「僕は貴族です」でしめられる遺書も、没落貴族の生きづらさが反映されているようで好きだった。 昔も今も生きづらいのは同じだから頑張っていきたい。
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