【感想・ネタバレ】斜陽のレビュー

あらすじ

最後の貴婦人である母、破滅への衝動を持ちながらも“恋と革命のため”生きようとするかず子、麻薬中毒で破滅してゆく直治、戦後に生きる己れ自身を戯画化した流行作家上原。没落貴族の家庭を舞台に、真の革命のためにはもっと美しい滅亡が必要なのだという悲壮な心情を、四人四様の滅びの姿のうちに描く。昭和22年に発表され、“斜陽族”という言葉を生んだ太宰文学の代表作。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

大好きな作品。
読んだのが昔なので当時の感想文を引用。


- 不良でない人間があるだろうか、とあのノートブックに書かれていたけれども、そう言われてみると、私だって不良、叔父さまも不良、お母さまだって、不良みたいに思われて来る。不良とは、優しさの事ではないかしら。

このフレーズが当時の僕にはどうやら刺さったらしい。

大切な人を守るために狂人であろうと自身を奮い立たせている誰よりも心優しい主人公像に自身を重ねていた模様。
再度読み直したい。

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2025年12月26日

Posted by ブクログ

随分と古い本である。
裏表紙を開くと昭和59年4月30日 79刷となっていた。
いつ手に入れたのか?全く覚えていなかった。
紙は変色し所々、角に折り目ついているページをめくりながら読み進めていった。

がず子や弟の直治、そして母、或いは上原、4人4様の滅びが描かれている。
クラッシックジャスを聴きながら、滅びの様を感じ、儚さを思う。

生きにくさを感じた時に再び、この本を手にする事であろう。

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2025年12月24日

Posted by ブクログ

言葉が美しくて、今までわたしが読んできた子供向けの物語とかけ離れた、これが『 小説』なんだと痛感しました。ヨルシカの曲の元になってるからと読み始めましたが、なんという淡く脆い作品なんだと心を打たれました。斜陽の意味が、難しいです。また大人になったら読みたい1冊でした

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2025年10月12日

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ネタバレ

本当に大好きな作品です。
不倫や自殺を扱うこの作品に対しての好き嫌いが分かれるのは当然だと思うけど、私はかず子と直治のどちらにも共感して泣いてしまった。 
29歳という年齢への焦り。
地位もお金も家族をも失う喪失感。
どうしようもなく燃え上がる恋心。
生きづらさを抱える人には、この喉が苦しくなるような痛みがわかるはず。
世間の道徳からは外れても、自身の尊厳を守るかず子と直治の生き方に心を打たれました。

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2025年09月16日

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美しい退廃を挙げるなら、迷いなくこの作品を選ぶ。
「沙羅双樹の花の色 盛者必衰のことわりをあらわす」とはまさにこのこと。必ず傾く陽の光をしなやかな色彩で描く傑作。痛みと切なさが入り混じった上質な余韻が残る。

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2025年09月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

弟の夕顔日誌の、厨二病度はやばい。ぷ。
昭和の飲み会コールが「ギロチン、ギロチン、シュルシュルシュル」

ところどころの文章が退廃的な美しさを放つ。


最後の「MC、マイコメディアン」は、映画ジョーカーを彷彿させて、ぞっと来た。

よし、私も、
戦闘、開始。

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2025年12月30日

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2022年放送のドラマ「雪女と蟹を喰う」で彩女さんが教会で読んでいた本。どのような内容が気になって、難しいかもしれないけど読んでみよう!と思い手に取りました。実際難しかったし全部理解はできていないけれど、人間の在り方を考えさせられました。2026年もういちど読んでみようかな。

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2026年02月13日

Posted by ブクログ

戦後の没落貴族が破滅していく様子を描いた作品。でも、ただ破滅に向かうだけではなく、そこから見える親子愛、労働や金銭面の苦労、落ちぶれていくことの恐怖や葛藤、生きる意味や自身の存在意義など様々な要素が散りばめられていたように感じて、暖かさも苦しさも深さも全部つまった作品だった。

主人公のかずこの、母に対する愛情はとても素敵なものだったし、貴族から転落し、家もお金もなく、親も旦那も失った状態で自分を奮い立たせてくれる存在が、上原だったように見えた。かずこの上原に対する執着に近い恋心は、静子が太宰に思っていたことなんだろうな。

直治の遺書は、自分が鬱っぽくなった時に考えていたことと全く同じで、とても共感してしまった。戦後の没落貴族の生きづらさが一番反映されていた人物だと思う。

民衆と同じようになりたくて下品な振る舞いをしていたけど、完全に染まりきることも出来ず、かと言って貴族に戻ることもできない。生きる意味も、この世の中での自分の生き方も分からなくなり、苦悩の末の自殺という選択。
麻薬中毒になったり病んで死を選択するところは太宰みを感じたけど、そういえ選択をしてしまう気持ちは分かるなと思った。
「僕は貴族です」でしめられる遺書も、没落貴族の生きづらさが反映されているようで好きだった。

昔も今も生きづらいのは同じだから頑張っていきたい。

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2026年02月11日

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一読目では理解しきれていない感覚。
登場人物一人一人のホスピタリティは素敵だし、なんと言ってもかず子と直治の対局とも言える生き方は読んでいてため息が出るほどだった。かず子の恋と自分が重なる部分があって読んでいて辛かった

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2026年02月09日

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2日で読み切ったけど、文章が完全に咀嚼できていないような感覚。
没落貴族の落ちぶれと言えばいいのか、逸脱のようなものを描いた作品。
直治の手紙が1番印象に残っている。台詞とは思えない重さというか肉感があった。
その手紙にもあるようこの物語には初めから希望の基盤が存在していなかったように思えた。

間が経ったらまた読もうと思う。

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2026年02月05日

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戦後まもない激動の時代、没落貴族であった家族の生き様とそれぞれの破滅。生きるために精一杯周りに合わせてみたが、生きるのが辛くなっただけだった。人間はみな同じ、そんな幻想じみた言葉が虚しく残る。著者の絶望と一筋の祈りが心に響いて離れない

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2026年02月03日

Posted by ブクログ

人間失格が面白かったので、斜陽も。
冬に読むには重たい小説だった。
もう少し暖かい季節に読まないと、気持ちが塞ぐ気がする。
どんよりが好きな人におすすめ。

救いがあるのか?なんとも言えないあたりが太宰だと思う。

死にゆく人の描写が美しいなぁと思う。
手を抜かない。

一方、死ぬ人の遺した言葉は圧巻だった。
筆者が自死しているのだからそうなのかもしれないが、なかなか書けない文章だと思う。
人間失格よりテンポというか、長さもあるためか読みづらい部分があるのだけれど、この文章が後半にあるので最後まで読む価値あり。

生きながらえることを選択する者は不気味だった。
恋に恋して6年の結果、ラストの望みは全く理解できない。
たびたび描写される蛇を思い出した。
いつかもっと歳を取って読み返したらわかるのか…

どうせ救いなんてない、なんて思いつつ救いを求めて彷徨う諦めきれなさが太宰の面白さなのかなと思う。

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2026年01月29日

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華族制度が廃止になり、お母さまと、離縁した長女の「かず子」、戦争から帰ってきた長男「直治」の三人の生活が始まります。

生まれてから貴族である教育と生活を軸に生きていた彼らにとって、自分達で生活することはできません。

そうかと言って、かず子も再婚するつもりもなく、ひたすら現実逃避のような独りよがりの恋をします。「人間は恋と革命のために生まれて来たのだ」は自立した大人が言うセリフなのでは、といぶかしく思いました。

直治の「正しい愛情のひとがこいしくて」が切ないですね。

それに対して、戦闘開始を進めるかず子の曲がった行動力が凄まじく印象的です。あきれるけど、何度読み返しても新鮮なのは何故だろう?

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2026年01月25日

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かず子の「人間は恋と革命のために生まれてきたの。」という言葉が印象的。
愛より、恋をとる女の心情。もっと理解したい。

直治の遺書に切ない思いがした。人間はみんな同じ生き物だ、って一括りにはできないのがよく分かる。立場、身分、状況、ステータス、すべてが人間に付き纏って、葛藤に繋がる。直治は周りにどうにか擬態したかったけど、自己欺瞞をすることに過度な抵抗があって、どうしてもこの道を選ばざるを得なかったんだなって思った。生きるって本当に難しいなあ。

太宰作品。暗い。鬱じみてる。けど、何か惹かれる。なんだろう。

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2026年01月12日

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ネタバレ

かず子が恋と革命に振り切ったところからの文章が情熱的でおもしろかった
弟の遺書が貴族である気持ちを持ちながら周りに合わせて生きていけないという葛藤からアヘンに手を出していたことがわかり悲しかった

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2026年01月10日

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読んだ治作品の中で1番好き!

私はハッピー乙女脳所持者なので、

「恋と革命」

なんてワードは大好物です

私だってそんな風に生きたい

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2025年10月28日

Posted by ブクログ

10代の時に「人間失格」を読んでから苦手意識のあった太宰。やっと読む気になり20年近くぶりに。

ある貴族の没落を描いた作品。
前時代の象徴たる浮世離れした上品さを持つ母の死、それにより姉弟はどのように生きることを選択するのか。
貴族であることを捨てきれず、時代に絶望する直治、恋と革命のために生きることを誓うかず子。

それぞれの「斜陽」へ向かう登場人物と太宰を重ね、彼の生きづらさがやっと少し分かったような気がした。

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2025年10月08日

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Audibleにて聴書。
主人公にもその弟にも共感出来なかった。
貴族じゃないからだろうか。
主人公の叔父には共感できた。
凡人だからだろうか。

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2025年09月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ずっと以前に『人間失格』を読んだきりだった。

上品な文章。
没落する貴族の一家、「最後の貴婦人」である母、麻薬に頼らざるを得ない弱々しい弟、直治。そして、姉のかず子だけが妙に生命力がある、というか庶民に近い、というか。一人生き残るのにも納得。

自殺する直治は貴族にも居心地の悪さを感じ、庶民になりたい思うが庶民からはやっぱり貴族扱いされ、庶民にもなりきれず、生きる場所がなくなってしまう。

母や姉の着物や宝石を売って遊ぶお金を調達し、お酒にかえてしまう直治。
どうしようもない奴だと思っていたけど、自分のことがとてもよくわかっている人だったことが、遺書からわかる。

姉のかず子は「恋と革命」に生きる道を求めようとする。好きな人の子を生み、育てることが彼女の「道徳革命」の完成として。

それぞれ、3人3様の生き方が心に残り、直治は図らずも誰かを思い出させる。

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2025年11月02日

Posted by ブクログ

蛇にピアスのような蜃気楼のように楽しむ感じの難しい話だった。育ちの良い透き通るような儚さから段々と太宰治の書きたい生々しい気持ちが滲み出てくる。
この本に出てくる様々文章は、わざわざ、重い腰を上げてメモを取りたくなるほど、繊細で魅力的で核心をついた芸術の様なものばかりでした。

【メモリスト】

- 学問とは虚栄の別名である。人間が人間でなくなろうとする努力である。
- 人から尊敬されようと思わぬ人と仲良くしたい。けれども、そんないい人たちは、僕と遊んでくれやしない。
- ひどくややこしい台数の因数分解か何かの答案を考えるように、思いをこらして、どこかに一箇所、ぱらぱらと綺麗に解きほぐれる糸口があるような気持ちがして来て、
- 私は、このごろ、少しずつ、太って行きます。動物的な女になってゆくというよりは、ひとらしくなったのだと思ってます。
- 女のひとは、ぼんやりしていて、いいんですよ。
- あなたは、恋をしたら、不幸になります。恋を、なさるなら、もっと、大きくなってからにしなさい。三十になってからになさい。
- 世間でよいと言われ、尊敬されているひとたちは、みな嘘つきで、にせものなのを、私は知っているんです。私は、世間を信用していないんです。札つきの不良だけが、私の味方なんです。札つきの不良。私は、その十字架にだけは、かかって死んでもいいと思っています。万人に非難せられても、それでも、私は言いかえしてやれるんです。お前たちは、札のついていないもっと危険な不良じゃないか、と。
- 人間は恋と革命のために生まれてきたのだ

- 「古今東西(ここんとうざい)」とは、**「昔から現在まで」と「東西四方」を合わせて「いつでもどこでも」**を意味する四字熟語

- 幸福感というものは、悲哀の川の底に沈んで、幽かに光っている砂金のようなものではなかろうか。
- 死んで行くひとは美しい。 生きるという事。 生き残るという事。 それは、たいへん醜くて、血の匂いのする、きたならしい事のような気もする。

- 人間は、みな、同じものだ。なんという卑屈な言葉であろう。人をいやしめると同時に、みずからをもいやしめ、何のプライドも無く、あらゆる努力を放棄せしめるような言葉。
- なぜ、同じだと言うのか。優れている、と言えないのか。奴隷根性の復讐。けれども、この言葉は、実に猥せつで、不気味で、ひとは互いにおびえ、あらゆる思想が姦せられ、努力は嘲笑せられ、幸福は否定せられ、美貌はけがされ、光栄は引きずりおろされ、所謂「世紀の不安」は、この不思議な一語からはっしていると僕は思っているんです。

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2025年09月02日

匿名

購入済み

良くも悪くも丁寧に繊細に人間が描かれていると感じました。太宰治の小説は初めて読みましたが、明るい話ではないのに、文章が美しくて何だか不思議な魅力を感じました。

#深い

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2022年11月11日

Posted by ブクログ

暗さの中に一筋の西陽が。夕暮れは確かに影が濃いけれど、明るさも濃い。子供は希望

後書きがよかったな、お陰で太宰文学の解像度があがって暗くなさそうな話もあると知れた。
夕方の太陽は「静かなふかい喜び」がある。

なんか良いなと思った文など
・「トマトも毎日5つくらいは召し上がるのよ」「うん、トマトはいい」
・ご無事で。もし、これが永遠の別れなら、永遠に、ご無事で。バイロン
・私は生きて行かねばならないのだ。子供かもしれないけども、しかし、甘えてばかりもおられなくなった。
・生きていること。生きていること。ああ、それは、何というやりきれない息もたえだえの大事業であろうか。

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2026年02月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

○貴族
最後まで貴族だった母親
貴族に抗おうとするも貴族として死ぬ直治
革命を起こし貴族を投げ捨てたかず子
三者の対比が面白い。

「人間はみな同じ」この言葉に苦しむのは貧しい人たちかと思っていたが貴族もまた苦しめられるのだというのが新しかった。

直治の恋の相手だった上原の奥さんに子どもを抱かせたいというかず子の思いが、直治の最期の思いを受け取った証拠で切なくなった。

○ヘビが象徴するもの
母がヘビを怖がるのは「悪いこと」を怖がっているから、かず子が怖がらないのは「悪いこと」を怖がっていないから。


あとがき
直接呼びかけてくる潜在的二人称の文体
自分ひとりに話しかけられているような心の秘密を打ち明けられているような気持ちになり、太宰に特別の親近感を覚える

太宰作品の背景
成金の大地主、周囲の人間からの搾取によって暮らしが成り立っていること、六男坊でありまともに扱われなかったことにより、滅ぼされるべき人間、罪悪感が生まれた
自殺行為を繰り返すも相手だけ亡くなったり、周囲が太宰を病院に送んだり。文学と実生活を矛盾なく生きることはできないと諦め、文学の中だけ真実の自分で生きようと決意し、見合い結婚、小説を書くことに勤しむ。(この時代の作品がメロス)

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2026年01月24日

Posted by ブクログ

 読んでいてすごく面白いわけではない。かといって、つまらないことは全くない。ただ、純文学的作品にありがちな、自分の言葉にして感想を語るのが難しい系の代物だった。自分の感性はまだまだ未熟。
 かずこの母の雰囲気がなんとなく好きだった。また、当時の貴族には、貴族なりの苦しさがあったことを知った。

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2026年01月14日

Posted by ブクログ

戦後、没落貴族となった母と姉弟の生きざまを描いた作品。

時代の変化による生きづらさや葛藤、それは立場こそ違えど現代も同じ。
人間の弱い部分や脆さが生々しく、滅びゆく姿もまた美しかった。

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2025年12月30日

Posted by ブクログ

聖書や歴史上の芸術家やらの引用がたくさん出てきて難しかった。
教養を身に付けてからもう一度読んでみたい。

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2025年12月16日

Posted by ブクログ

戦後の没落貴族・かず子の絶望が詩的で淡々とした語り口に潜んでいながらも、真新しい人生を切り拓いていく彼女の強さがとても印象的だった。弟・直治の自壊的な生き方は著者自身の実体験も投影されているようでフィクションを超えた告白録然とした迫力がある。救いがなく重い。

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2025年12月09日

Posted by ブクログ

私には少し難しかったかもしれない。文豪の作品を触れる度に思う。そして再読させられる。それほど罪深くて奥深い。人間失格と同様、斜陽も太宰本人を写し出している人物で構成されている。故に、生々しい。滞在的二人称によりあたかも自分もその場にいるような、登場人物として作品を見ているような錯覚に陥る。太宰治の考え方は、やはりすごく悲しく虚しいと思う。ただ、その悲哀の中に人間の核心に迫る大部分がある。明るさだけを持つ人間なんていない、明るさを判断するには暗さが必要だ。暗さの中にこそ明るさはある。それは逆も然り。太宰は明るさの中の暗さを主張している気がするが、私は逆に暗さの中にも明るさがあると気付かされた。それが恋でも愛でも、革命でも麻薬でも遺伝子でも。そこに本能で気付かされる場合も多くある。自分にないものを魅力と感じるように。

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2025年11月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

お転婆な娘であったかず子が上原に恋をし、子を孕んでいく。そんな中で段々とかず子が唯一本物の貴族であったおかあさまのような気高さを持っているように感じた。
弟の遺書で最後には貴族として死んでいくところが良かった。
しかし、やはり太宰治の作風はいまいち私と波長が合わない気がする。読解力が足りないのか。

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2025年11月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

解説者の10代の頃と同じく「よく分からない」と思った。善とも悪ともはっきりできない人ばっかりなのが良かった

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2025年10月23日

Posted by ブクログ

弟は貴族出身ということに実はプライドがあって、それを捨て切ることも、それに相応しくなることもできず、苦しかったんだと思う。私も捨てられないプライドに苦しむときがあるから共感した。
ネット上の解説を読むと、姉と弟の対比構造を理解できて面白かった。

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2025年09月01日

Posted by 読むコレ

恐らく初読。
女性として(当時の時代背景から鑑みる)通り一遍の幸福を得ることが出来なかった30歳直前の主人公が、最後の貴族と評される母親の時代の移り変わりや病に翻弄される姿を目の当たりにし、型通りの女性像から脱却の為の「最後の戦い」を決意し挑むまでの心の流れが描かれています。
氏の後期の作品と知っているだけに、登場人物がすぐに死にたくなるのと、新しい女性の価値観がダメダメ作家を赦すという展開についつい穿った見方をしてしまって反省しきり。
素直に読めば古いしきたりからの脱却は年代不変のテーマで大変面白かったです。

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2014年04月14日

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