【感想・ネタバレ】斜陽のレビュー

あらすじ

最後の貴婦人である母、破滅への衝動を持ちながらも“恋と革命のため”生きようとするかず子、麻薬中毒で破滅してゆく直治、戦後に生きる己れ自身を戯画化した流行作家上原。没落貴族の家庭を舞台に、真の革命のためにはもっと美しい滅亡が必要なのだという悲壮な心情を、四人四様の滅びの姿のうちに描く。昭和22年に発表され、“斜陽族”という言葉を生んだ太宰文学の代表作。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

大好きな作品。
読んだのが昔なので当時の感想文を引用。


- 不良でない人間があるだろうか、とあのノートブックに書かれていたけれども、そう言われてみると、私だって不良、叔父さまも不良、お母さまだって、不良みたいに思われて来る。不良とは、優しさの事ではないかしら。

このフレーズが当時の僕にはどうやら刺さったらしい。

大切な人を守るために狂人であろうと自身を奮い立たせている誰よりも心優しい主人公像に自身を重ねていた模様。
再度読み直したい。

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2025年12月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

本当に大好きな作品です。
不倫や自殺を扱うこの作品に対しての好き嫌いが分かれるのは当然だと思うけど、私はかず子と直治のどちらにも共感して泣いてしまった。 
29歳という年齢への焦り。
地位もお金も家族をも失う喪失感。
どうしようもなく燃え上がる恋心。
生きづらさを抱える人には、この喉が苦しくなるような痛みがわかるはず。
世間の道徳からは外れても、自身の尊厳を守るかず子と直治の生き方に心を打たれました。

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2025年09月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

弟の夕顔日誌の、厨二病度はやばい。ぷ。
昭和の飲み会コールが「ギロチン、ギロチン、シュルシュルシュル」

ところどころの文章が退廃的な美しさを放つ。


最後の「MC、マイコメディアン」は、映画ジョーカーを彷彿させて、ぞっと来た。

よし、私も、
戦闘、開始。

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2025年12月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

かず子が恋と革命に振り切ったところからの文章が情熱的でおもしろかった
弟の遺書が貴族である気持ちを持ちながら周りに合わせて生きていけないという葛藤からアヘンに手を出していたことがわかり悲しかった

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2026年01月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ずっと以前に『人間失格』を読んだきりだった。

上品な文章。
没落する貴族の一家、「最後の貴婦人」である母、麻薬に頼らざるを得ない弱々しい弟、直治。そして、姉のかず子だけが妙に生命力がある、というか庶民に近い、というか。一人生き残るのにも納得。

自殺する直治は貴族にも居心地の悪さを感じ、庶民になりたい思うが庶民からはやっぱり貴族扱いされ、庶民にもなりきれず、生きる場所がなくなってしまう。

母や姉の着物や宝石を売って遊ぶお金を調達し、お酒にかえてしまう直治。
どうしようもない奴だと思っていたけど、自分のことがとてもよくわかっている人だったことが、遺書からわかる。

姉のかず子は「恋と革命」に生きる道を求めようとする。好きな人の子を生み、育てることが彼女の「道徳革命」の完成として。

それぞれ、3人3様の生き方が心に残り、直治は図らずも誰かを思い出させる。

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2025年11月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

○貴族
最後まで貴族だった母親
貴族に抗おうとするも貴族として死ぬ直治
革命を起こし貴族を投げ捨てたかず子
三者の対比が面白い。

「人間はみな同じ」この言葉に苦しむのは貧しい人たちかと思っていたが貴族もまた苦しめられるのだというのが新しかった。

直治の恋の相手だった上原の奥さんに子どもを抱かせたいというかず子の思いが、直治の最期の思いを受け取った証拠で切なくなった。

○ヘビが象徴するもの
母がヘビを怖がるのは「悪いこと」を怖がっているから、かず子が怖がらないのは「悪いこと」を怖がっていないから。


あとがき
直接呼びかけてくる潜在的二人称の文体
自分ひとりに話しかけられているような心の秘密を打ち明けられているような気持ちになり、太宰に特別の親近感を覚える

太宰作品の背景
成金の大地主、周囲の人間からの搾取によって暮らしが成り立っていること、六男坊でありまともに扱われなかったことにより、滅ぼされるべき人間、罪悪感が生まれた
自殺行為を繰り返すも相手だけ亡くなったり、周囲が太宰を病院に送んだり。文学と実生活を矛盾なく生きることはできないと諦め、文学の中だけ真実の自分で生きようと決意し、見合い結婚、小説を書くことに勤しむ。(この時代の作品がメロス)

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2026年01月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

お転婆な娘であったかず子が上原に恋をし、子を孕んでいく。そんな中で段々とかず子が唯一本物の貴族であったおかあさまのような気高さを持っているように感じた。
弟の遺書で最後には貴族として死んでいくところが良かった。
しかし、やはり太宰治の作風はいまいち私と波長が合わない気がする。読解力が足りないのか。

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2025年11月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

解説者の10代の頃と同じく「よく分からない」と思った。善とも悪ともはっきりできない人ばっかりなのが良かった

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2025年10月23日

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