Posted by 読むコレ
2014年04月20日
小説にはターゲットがあり、読み手もそれを見越して入手するのだと思います。
過去の名作という触れ込みだけで純文学に手を出す場合、それが何処に在るのかを読み切れず苦労する場合もありますが、本作は表題と1ページ目でピンときました。
ここで狙われているのは女生徒等と縁遠く理解し難いと感じている存在、つま...続きを読むり我々(中年男性)なのでは。
事実、本書の主人公はホトホト不可思議で興味が尽きません。
その目まぐるしく変化する女生徒の思考に翻弄され、夢中で頁を捲らされる哀れな男の姿を、作者も草葉の陰でニヤついている事でしょう。
畜生め。