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「恥の多い生涯を送って来ました」。そんな身もふたもない告白から男の手記は始まる。男は自分を偽り、ひとを欺き、取り返しようのない過ちを犯し、「失格」の判定を自らにくだす。でも、男が不在になると、彼を懐かしんで、ある女性は語るのだ。「とても素直で、よく気がきいて(中略)神様みたいないい子でした」と。だれもが自分のことだと思わせられる、太宰治、捨て身の問題作。
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Posted by ブクログ
斜陽の方が僕にはしみた 人は全員優勝ではないし同じ人間でもない あの立派な人も僕と同じ人間だなんて言うのは卑屈という考えが新鮮だった。優れた人を自分と同じ土俵に引きづり下ろしてるんだけだという理屈らしい しかし帰郷を読んでその考え方は醜いと感じた 都会の喧騒が人を醜くする(人に寄るのかな?いや寄らな...続きを読むいよな)、地元の家族はいつまでも上品な(穏やか、愛を持ってるという意味で)生き方をしていると思う
同じく、葉蔵と同じくまではさすがにですが私もひたむきに明るくしてしかし裏では悩んで、おちゃらけるような体験をしたことがあるんです。 だからこそ、溺れてしまうことも少し似ている気もして葉蔵より遥かに軽いものですが胸を打たれる小説であることは間違いなかったです。
「それは世間が、許さない」 「世間じゃない。あなたが、ゆるさないのでしょう?」 "まるで自分のことが描かれている"ような リアリズムでアイロニックで切実な文学的感動にとらわれ、 弱くも美しくかなしい魂の代弁者として、救済の手を差し出す作品 大切にしている内的事実を守るための ...続きを読む苦闘や挫折、敗北する過程で露わとなる 偽善に満ちた悪と醜さと非人間性が蔓延る俗世間は とても他人事とは思えないでしょう?
「弱虫は、幸福をさえおそれるものです。綿で怪我をするんです。幸福に傷つけられる事もあるんです」という言葉、わかる〜。 幸福な出来事のあとに悪いことが起こるなら、それならいっそ幸福ごと最初から回避してまおうとすることが自分にもよくある。 そうすれば幸福と不幸の落差に落胆する分が減るから。 この誰かと共...続きを読む感しづらい微妙な心の機微を、なんと細かく適切な言葉で表すのかと感動した。 おそらく同種の人間が読めば響くし、そうでない人にはよくわからないとしか評されないであろう、人間の、というか太宰治本人の心の芯に触れるような作品。 人間失格じゃない人間なんていないんじゃないか。 どこか欠けている部分があるからこそ、周りの人は思わず助けたくなってしまうような魅力があったのだろうと思う。 それは女性に限らず、堀木も、ヒラメも。 むかーし一度読んだときはあまりにも自分が若かったこともあって難しく感じたのですが、今回プレミアカバーで販売されているのが目に止まり、軽い気持ちで買ってみたらとてもよかった。 この作品の良さがわかるくらい大人になったんだなーとしみじみ。
まあ普通に有名な作品だし,みんな読んだら良いと思う。けどハマる人とハマらない人は多いと思う、ただハマらない人は楽しく人生を過ごすと思うし、ハマる人にとっては読んでよかったという本になると思う。まあだから読んだら良いと思う。時代を超えて、こういう話しは面白いと感じるんだなと、発売当時の昔の人の気持ちを...続きを読む考えた。
太宰治の自伝的小説 人を恐れるが故に心を悟られないよう上手に生きた色男の話。人の心には誰しも醜さがあり、多少は自覚していると思うが、それを余すところなく主人公視点で浮き彫りに描いている。主人公は極端すぎるが共感できる部分が多かった。 女、酒、薬に溺れても、愛することが上手にできなくても、人間を理解で...続きを読むきなくても、最後にくだらない日常を過ごして笑えている結末はハッピーエンドだと思う。
ここ2年ほどで読書にはまり、やっとこさ人間失格に辿り着きました。正直この作品の半分も理解できていないかもしれないが、再読したい、何度も読み返して理解したいと思える作品でした。自分も主人公に似て道化をして育ってきた人間で、ただ同じ道はたどっていなく、普通にサラリーマンをして普通に幸せに生きられている。...続きを読むこれが強いのか弱いのか。読後は堕ちた気分になりました。ただ、それは真理を知れて自分の人生も恥の多い人生だったから、と感じてしまった、知ってしまったからなのではないか。と書きながら思いました。
素晴らしかった
小説嫌いな自分でしたが、初めて感激を受けました。
<2回目(2026/8/2)> 葉ちゃんは酷く怖がりで、人や社会から拒絶されないようにお道化を続けてしまったのだろう。幼少期は空腹を感じたことがないなどと、人間の感情がないような表明をしていたが、大人になってからお酒や薬に溺れ、奥さんや世話になった女性への気遣いを忘れず、立派な画家になろうとしていた...続きを読むところなんか、実に人間っぽい。 解説に似たようなことが書いてあるが、自分を人間失格と”カッコつけて”言いたいだけの、今でいう中二病を最後まで貫いた主人公のように見える。 <初回の感想> 人間の皮を被った人間でないものに自分が思われる。 意外と周りの人間も人間のふりをしているだけかもしれないね。 性根から悲観的、懐疑的な人にはこんな風に世界が見えるのかと驚いた。 自分は楽観的、信頼的なので、この手記の作者の考えの5%もわかっていない気がするが。 10年くらいしてからまた読みたい。
この小説が、普段は道化によってひた隠しにしてきた作者の内的真実を徹底的に深掘りし告白した自叙伝だからこそ、現代において違和感や生きづらさから自分を取り繕ったり、嘘を言ってしまうような読者の人に対して、その行動の裏にある意識が書き連ねられているようで、今もなお共感を得て、愛読され続けているのだなと感じ...続きを読むた。すなわち私たちは自己分析の究極系を見せられ、その重なりに自己を投影しているのだと思う。作者と思考の深さは違えど、どこか通ったことのある道のような既視感があり、破滅に至るような凄まじい作者の人生をどこか間近で見れているような感覚がある。苦悩に対する目から鱗のような解決策を提示してくれる訳ではないけど、往年悩んでいた作者がいたという事実、そしてそれに共感して長く愛し続けている読者がいるという事実、それらは目で推し量ることはできないけれど、同じ類の人間が確かに存在しているという安心感を与えてくれる。もっと他の作品も読んでみたいなと思った。
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