【感想・ネタバレ】人間失格のレビュー

あらすじ

「恥の多い生涯を送って来ました」。そんな身もふたもない告白から男の手記は始まる。男は自分を偽り、ひとを欺き、取り返しようのない過ちを犯し、「失格」の判定を自らにくだす。でも、男が不在になると、彼を懐かしんで、ある女性は語るのだ。「とても素直で、よく気がきいて(中略)神様みたいないい子でした」と。だれもが自分のことだと思わせられる、太宰治、捨て身の問題作。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

学生時代に読んだ時は、これ私の事言ってる!?とかめちゃくちゃ共感したけど、大人になって読むと葉ちゃんしっかりしろよ!!と叱咤してしまいそうになった。文章がじめじめヌルヌルしてて心地がいい。埃くさい暗くて狭い部屋に入ったような妙な安心感がある。

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2026年02月12日

Posted by ブクログ

話の内容は知っていたからスラスラ読めた
自分にもこんな所が多々ある
悲惨な話なのに救われた気がする
脳病院には入ってないが自分も人間失格だと感じた
人間とは演じる事なのか 
この話は女でも共感するのか
ホラーのようにも思うが日常の一幕のような
人間の醜悪さが人間の誠実さがよく描かれている

何度も読みたい作品

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2026年02月10日

Posted by ブクログ

学生の頃は文学に興味がなく、きっとこの作品を読んでも暗すぎて読んでいられなかったと思う。大人になった今、なぜか読みたくなり読んでみたら、自分も感じたことのある感覚が表現されていてゾッとした。

「その見はった眼には、驚愕の色も嫌悪の色も無く、ほとんど救いを求めるような、慕うような色が現れているのでした。ああ、このひとも、きっと不幸な人なのだ、不幸な人は、ひとの不幸にも敏感なのだから」
主人公が、人から同情してもらえない、身から出た錆のための不幸に苦しんでいる時に、抜け出すことのできない不幸を抱えた女性と出会うシーンでの表現が印象に残った。

大人になってから、というか深い希死念慮を経験してから、どこか陰のある人に惹かれるようになった。きっとお互いに通じるものを感じ取るのだと思う。そして痛みを抱える人同士で心を通わせたい衝動に駆られるのだ。

生きることに真面目すぎると、どうやら生きてはいけないらしい。この作品を読んで、ますますその考えが強まった。だからこそ、時には考えすぎず、けれど投げやりにもならずに、自分という人間と付き合っていきたいと思う。

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2026年02月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

太宰治がどういう人生を送ってきたかを知らなければ、普通の小説として読めただろうが、彼の生き様を知ると葉蔵の心理や行動が現実味を帯びたものに感じられる。

左翼の活動から逃げたのが自死を決意する理由になってしまえるのか。死へのハードルが低くて驚いた。

人間失格に至る責任は自分にあるが故に他人を責めたり恨んだり出来ない。他人に責任を押し付けられるだけそっちの方が幸せだという考え方は興味深い。自滅への道が明らかに描かれる。

人と関わったことで失敗を続けるのに人と関わり続けてしまう。なぜなら人に助けてもらわないと生きていけないから。これは逆説的に見えるが人間の実存を突いた一つの真実であるように思えた。

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2026年02月02日

Posted by ブクログ

めっちゃ面白かったけど、主人公の流され続けて不幸になる感じが辛かった。太宰治自身がこんな人やったんかな?

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2026年01月20日

Posted by ブクログ

23にして恥ずかしながら初めての太宰治。彼のことを何も知らずに読み切ってしまったものだから、巻末に収録されている奥野健男氏による圧巻の解説に涙さえ流してしまいそうになった。太宰の決死の告白として必ずもう一度読み直したいと思う。

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2026年01月04日

Posted by ブクログ

解説まで読んで 太宰治を知ることができた気がする

どうせ滅びるなら、こういう愚かしい男もいたのだということを書き遺しておきたい。
それを読んで、救われた気持ちになる読者もいるかもしれない
と、遺書のように小説を書き始めたことは知らなかったし、
人間失格が3回にわけて連載されているその途中で太宰治が亡くなったこともここで初めて知った。

すごく暗ーーい話、と教えられた気がする作品だったけれど、
暗いというより、この人やばいなってちょっと笑えたし、それはつまり、太宰治が読者に感じてほしかったことなのでは?と思って面白く思えた。

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2025年12月22日

Posted by ブクログ

上ではなく下を見るための小説。
面白いとは思わないけどこの作品を好きといえる大人になってしまったよ。

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2025年12月21日

Posted by ブクログ

自分のようだと思った。
世間の人と感覚のズレがあって、色々迷惑をかけたりして最終的に廃人になる。
こういう人は一定数やはりいるんだと知れてよかった。

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2025年12月04日

Posted by ブクログ

人を信じれないからこそ自分を偽る主人公
人間の弱さだったり繊細さだったり上手くいかない人生だったり…人間失格といいながら、とても人間らしいなと思う。

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2026年01月04日

m

購入済み

素晴らしかった

小説嫌いな自分でしたが、初めて感激を受けました。

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2020年05月22日

Posted by ブクログ

今にも雨が降り出しそうな曇天の空模様が続くような物語。
解説を読んで、太宰治という人間が産まれてから死ぬまで、様々な考えや経験を経て、この作品ができたことが分かる。
そして多くの人が、この人に惹かれるのもすごく分かる。

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2026年02月14日

Posted by ブクログ

「世間とは、いったい、何の事でしょう。人間の複数でしょうか。どこに、その世間というものの実体があるのでしょう。」
全肯定も全否定もされうる文学
多作だったのはあまり知らなかった

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2026年01月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

人前(相手によるけど)で道化師として自分を隠して生きていて、お米三粒残すところの話、自分もときどきそういうこと考えては恐怖を感じているし、想像以上に重かった…

(青空文庫)

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2026年01月29日

Posted by ブクログ

「鷗が、女という字みたいな形で飛んでいました。」という一文に対して、もし当時私が取り巻きの女だったら、「やだ、葉ちゃん詩的〜」とメロついてそうだなと思いました。破滅的な生き方をしている人になんとも言えないカッコ良さや儚さを感じてのめり込むの、わかります。

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2026年01月23日

Posted by ブクログ

嫌にリアルな作品だと思いつつ読んでいたが、太宰本人も近しい環境で生きていたことを後から知った。
かなり面食らってしまい、読後感の良い作品では無かったが、暴力的な程の表現力で、めまぐるしい生活の変化が生々しく描かれていてとても良かった。

長い間読書をしておらず、リハビリの第一歩として選んだ作品だったが、これが読めるなら大抵のものは読めるだろう、という自信に繋がる一冊となった。

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2026年01月15日

Posted by ブクログ

太宰治はひねくれ者なのかと思っていたが、それ以上に真っ直ぐすぎた、少しの矛盾を見過ごせなかったのではないかと思った。

「自分には、あざむき合っていながら、清く明るく朗らかに生きている、或いは生き得る自信を持っているみたいな人間が難解なのです。」

誰しも、人と接する時(建前)と1人でいるときの自分(本音)は違うだろう。そのズレに耐えられなかったのではないかと思った。だから、そのズレがない子どものシゲ子のことが好きだったのだと思う。

だから誰しもやっているであろう「道化」は人を騙しているような気になってしまったのだとも思う。そんな自分を許せなかったから「非合法」「罪人」でいることに安心したのだろう。

そして、皆がやっていることをできない自分を否定している。皆がおかしいのではなく、自分がおかしいと思っている自己肯定感の低さ。なぜそうなってしまったのか背景が気になる。

人間は日常的にみんな演じている。

この作品を踏まえて『走れメロス』を考えると面白い。『走れメロス』は太宰の信じたかった価値観。信じたいけど疑ってしまう自分と闘い続けて、祈るような気持ちで書いた小説だと思った。

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2026年01月09日

Posted by ブクログ

落ちるところまで落ちたなぁ。
人間失格と呼ぶに相応しい条件が揃ってしまった。
重いけど、つい読んでしまう。

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2026年01月07日

Posted by ブクログ

初めて読んだ太宰作品。身も心もボロボロになりながら人間とはについて考え続ける執念深さを感じた。思っていたよりも重い内容ではなかったけど、自分だったら絶対に踏み入りたくない生活。
人を信じられないからこそ自分を偽り続ける人間の弱さを上手に描いている。1回では理解しきれていない部分もありそう、最初は文体に慣れなくて内容が入ってきませんでしたが、後半につれて気にならなくなりました。
あとがきのマダムの言葉があたたかかったです。

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2026年01月04日

Posted by ブクログ

いつか読もうと思っていて、きちんと読んだことはなかった気がする。35歳にして初めてちゃんと向き合った。


口調や書きぶりが魅力的でどんどん読んでしまった。
さすが太宰治。

冒頭のほうで、性的虐待への言及が1文だけあり、そこから先一切出てこないけれど、今の時代この部分はかなり根本的な要素なのではないかと思った。
そのわりに、人間失格について論じるときに出てこない気がする。

性的虐待による心的外傷がゆえに病んでしまった物語とも取れるのではないか。。太宰治自身はどうだったのだろう。

色々とyoutubeなどで評論を見ていたら、やはり海外からはそういう評価もあるらしいが、日本の文壇ではあまり論じられていないそうだ。


京大の浜崎先生が、皆若いころに太宰病にかかるのは、この本が現代人の孤独を描いていて、誰しもが共感する部分があるからだと言っていてなるほどなと思った。


他人の評論は置いておくとして、
女に溺れるタイプの行動原理にはあまり共感できなかったし、本当にそんなにモテたのか?と思ったりもしたが、やはり独特の文体で、語彙が豊富なのがやはり私は好みだった。

全く本心でないことも、相手の意図を汲んでやってしまうことは、私自身も少なからずある。そこに太宰ほど深く闇を感じれずに生きているけど、どちらかといえば私も悩む方だと思う。

太宰が書きたかったのはどういうことなのだろう。
最後、「神様みたいにいい子だった」と言われながら、自殺してしまう。結局闇を選択している。

結局、闇を見過ぎず、適度に悩みながら、これからもぼんやり生きていくんだろうな。

そういえば、世間とは個人なのではないか、というのも面白かった。世間が許さないのではなく、あなたが許さないのでしょう?というところは、これから意識してみたいところ。

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2026年01月01日

Posted by ブクログ

面白かったと思うがあまり覚えてない。
斜陽の方が好きだったため、この評価に落ち着いた。
正直、太宰ブランドみたいなとこはあるかもしれない。
ただ、この暗い世界観と弱い主人公像が何故か惹かれる。

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2025年12月26日

Posted by ブクログ

中学生以来、十数年ぶりの再読。当時はすこしも良さがわからなかったけど、今読んでみるとスゲ〜面白い。これを「おとなになった」と言っていいのかはわからないけれど、でも、「失格」になることへの理解が、子どものころはできなかった気がする。たぶん潔癖だったんだなあ。言い方が悪いけど、このひねくれた文章さえも今はすきだと思えてくる不思議。

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2025年12月19日

Posted by ブクログ

出口のない苦しみが循環しているような作品だった。根底にあるのは人間に対する原初的恐怖。救いを求めながらもそれらを破壊し自己欺瞞に走る葉蔵の姿が飾らない言葉で書かれていて余計に痛々しい。何を伝えたいのかは理屈では掴めなかったけれど、なんとなく心を鷲掴みにされる。罪深い作家。

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2025年12月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

人間が当たり前に持っている感情や動機がなく、「世間」に溶け込もうと、自分にはないものを見つめようとするあまり、人間へ過度な恐怖心を抱いているように思う。自分と同じだと思った。解説にある通り、そう思わせるのが太宰の手腕なのかもしれない。

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2025年12月07日

Posted by ブクログ

中学生の時に初めて読んで、漢字が難しく調べながら読み進めるうちに賢くなったと思います。太宰の一生、色気のある人だったんだろうな。

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2025年12月06日

Posted by ブクログ

本書は、好きになった人と心中して生き残り、本を書くようになるけど、アルコール、麻薬にはまって、最後は精神病棟に送られる話です。太宰治は走れメロスしか読んだことがありませんでしたが、自叙伝と言われるだけあって描写が生々しく同じ作家と思えない鬼気迫るものがありました。

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2025年12月21日

Posted by 読むコレ

再読。晩年に心身ボロボロの状態で自身の思いの丈をぶつけた手記的な作品、という印象でしたが、全く異なりました。
言うなれば(生意気ですが)冷静そのもの。

主人公の持つキャラクター性は、世間一般に知られる著者の性格とはきちんと一線を画している様ですし、物語は伏線を張るなどしてリーダビリティにも気を遣っていた様子。ましてやコミカルな描写まで抜け目なく挟まれており、まさか人間失格でちょっと笑わされてしまうとは!

氏がどんな心境で本作を執筆されたかなど知る由もありませんが、作家の気迫と矜持は見せつけられました。
すげえ。

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2014年04月16日

Posted by ブクログ

どこまで事実でどこまで虚構か分からないけれど、太宰のだらしなさとメンヘラ具合が全面に出ていたし、実体験も多くちりばめられているような印象を受ける作品。

社会の生きづらさとかアイデンティティの喪失とかテーマ的には共感するものが多かったけど、ものすごい傑作かと言われると、私はこの作品にそこまで特別な感情は抱けなかったかな~。

主人公の葉蔵は幼い頃から周りの人に本来の自分を悟られないように自分を取り繕って生きていたけど、太宰もこんなふうに、うわべで関係を築くだけで本当に信頼できる人が少なく、常に人間に怯えながら生きていたのかなと思った。
あとは、タイトルや手記では自分の事を「人間失格」と定義付けているけれど、末尾の章には第三者目線の語りが入り、そこでは「とても素直でよく気がきいて(中略)神様みたいにいい子でした」という一文が書かれていて、太宰は本当はそういう人間になりたかったのかなあ、とか、なりたかった理想の人間になれなくて自暴自棄になって自殺したのかなとか、葉蔵と太宰を重ね合わせて読んでしまった。

自分が努力を怠ったことで不幸になっているのに、そこから自分はもう何をしても駄目だ、ともっと破滅へ向かっている所が何とも無様だけれど、そこが人間らしくもあり、太宰作品ならではの空気感。また読み返したい。

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2026年02月11日

Posted by ブクログ

正直一回読んだだけではよくわからなかった。文豪と言われている所以は由緒で感じられたが、ストーリーとして面白いと感じなかった。
ただ解説サイトを見ると自分の視点が甘かったようにも感じたのでいつかもう一度読み返そうと思う。

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2026年02月01日

Posted by ブクログ

おどけることで周りの人から可愛がられていた少年がどんどん堕落していく男の話しだった。自殺未遂したり、アル中になったり、薬物やったりとめちゃくちゃになっていく。何でこうなるかよくわからない。小難しいこと考えないで楽しく生きればいいのに。

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2025年12月15日

Posted by ブクログ

あまり本を読んでいるところを見たことのない母の鞄の中にあったので、自分も読んでみようと思った。

太宰治の自叙伝的な作品らしく、みんなを楽しませるためのものではなく、自分のために書いたもので、自分の内的事実を吐き出そうとしていると。

人の闇の部分や現実から逃げたくなってしまいそうな弱い部分は誰にもあると思うが、ここまで多いと、普通の人間と思われなくなってしまう。

読み始めた頃は、難しい表現や否定的な感情が多いし、文章が長くて、休憩する所がわからなくて馴染めなかったが、最後まで頑張って読み終えた。やっと解放されたような感覚。

妻や子供たちにも読んでもらい感想を聞きたい。
そして、忘れた頃に、もう一度読んでみようかと思ってきた。



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2025年12月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

世間とは個人のことだろう?
周りから見て優しくて気遣いができて愉快な人は、その分何かに怯えているのかもしれない

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2025年12月29日

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