【感想・ネタバレ】人間失格のレビュー

あらすじ

「恥の多い生涯を送って来ました」。そんな身もふたもない告白から男の手記は始まる。男は自分を偽り、ひとを欺き、取り返しようのない過ちを犯し、「失格」の判定を自らにくだす。でも、男が不在になると、彼を懐かしんで、ある女性は語るのだ。「とても素直で、よく気がきいて(中略)神様みたいないい子でした」と。だれもが自分のことだと思わせられる、太宰治、捨て身の問題作。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

人と違うことを考える主人公に対して、共感する部分が多々あった。
自分の中の幸せを1つ持てるようにしたい。

0
2025年11月26日

Posted by ブクログ


初めての太宰さん、初めての『人間失格』。
こんなに読みやすかったんだ!
これについて多く語る必要があるのか?!ってのはあるけど、語れるだけ語らせていただきたい。(自分のために)

主人公には自分というものがなく、空腹もあまり感じず、食べ物を美味しいとも思えず、人間が怖いが故に、人にどう見られるかを気にするが故に、幼い時からずっと道化を演じて、何とか世渡りしてきたというところで、「これ、村田沙耶香さんの作品の主人公たちに通じるものがある!」とびっくりしました。

少しずつ違ってくるのは、『人間失格』の方の主人公は、画家になってやるって願望を抱いてみたり、人を愛したいと切望したり、人に図々しくなっていき迷惑をかけたりし始めてしまうところ。そして村田沙耶香さんの主人公たちは周りにいっさい迷惑をかけず、初めから終わりまで「無」を通そうとしているところで、違うんです。でも自分の殻に閉じこもって、外では人間を演じているというところがそっくりだし、自分の空の姿がバレてしまうのが怖いというところとかが本当によく似ているし、村田沙耶香の作品には『人間失格』の影響が何かしらあるのかなと思った。(勝手な素人の解釈)

これが太宰治か…と胸が締め付けられるのは、色んなところに沢山ある、美しい文章。とにかく風情が深くて心に響く。「趣深い」とはこのことなんですよ!

ちょっと付箋も貼らずにどんどん読んでしまったので、もっと他にも素晴らしい文があったと思うけど、とりあえず以下の文を書き留めておきたい。

ー「水底の岩に落ち附く枯葉」のように、わが身は、恐怖からも不安からも、離れる事が出来るのでした。ー

この隠喩よ!!!「水底の岩に落ち附く枯葉」って!!!綺麗だし、寂しいし、胸がギュとなります。

ー背後の高い窓から夕焼けの空が見え、鴎が、「女」という時見たいな形で飛んでいました。ー

「女」から逃れたいのに、鴎が女になってるって。この描写よ。表されていることをどんどん深読みしたくなる。

155ページで、こんなにも、人の価値観とかを揺るがすような、人生に影響を与えるような作品を書けるなんて。新潮文庫で令和7年5月の時点で217刷になる意味が分かる。
そして解説も含め、読み応えがこんなにもあるのに400円の文庫。

やっぱり本ってなんて素晴らしいんだろうって、本が、小説が、さらにもっと大好きになりますね。この文庫はずっと手放しません!!!また読む!!

最後に、美術への関心もある私にとってはサプライズな一面を書いて終わにします。
この本の初めの方に、19世紀末の巨匠画家たち(ゴッホ、ゴーギャン、セザンヌ、ルノアール)とかの名前と、彼らの動向の素晴らしい描写が出てきて、「え?!太宰治って美術史家なの?!なんでそんな上手く表現できるの?」とびっくり。『人間失格』にこんな美術に関する表現が出てくるとは思わず、早速美術も好きな私は引き込まれました。

ーああ、この一群の画家たちは、人間という化け物に傷めつけられ、おびやかされた揚句の果、ついに幻想を信じ、白昼の自然の中に、ありありと妖怪を見たのだ、しかも彼等は、それを道化などでごまかさず、見えたままの表現に努力したのだ、ー

ー自分のそれまでの絵画に対する心構えが、まるで間違っていた事に気が附きました。美しいと感じたものを、そのまま美しく表現しようと努力する甘さ、おろかしさ。マイスターたちは、何でも無いものを、主観に依って美しく創造し、或いは醜いものに嘔吐をもよおしながらも、それに対する興味を隠さず、表現のよろこびにひたっている、つまり、人の思惑に少しもたよっていないらしいという、ー

この表現ができるだけで、まずもう優勝なんですよ。太宰治さん、他の作品ももちろん読みます!!!大好きです!!

まずはこの勢いに乗ってドスト氏(作中でそう呼ばれている)の『地下室の手記』を読みます!




0
2025年11月21日

Posted by ブクログ

 読むのは3、4回目。
 やっぱり面白い。内縁の妻が犯されて、主人公が感じたものが恐怖だったというのは太宰治のことをよく表していると思った

0
2025年11月08日

Posted by ブクログ

自殺した後に続きが発表されるその渦中を生きた人になってみたかった。

死ぬかもしれなと予想して、死なないかもしれないと予想して、死んでしまったとき。

続きを読んだ時の興奮。

そういうものを味わってみたかった。


年々、葉蔵要素が強くなっていっている自分と向き合わなくてはならず辛かった。なんてあほなんだと思える人になりたいのに。

0
2025年10月31日

Posted by ブクログ

彼にとって人間として生きるにはこの世は窮屈すぎたのかもしれない。目を瞑り心に蓋をして惰性で生きている人間にとって、内情の全てを露わにして書かれたこの作品は刺さるはず。
読み進んでいくにつれ主人公に重ねてしまい、胸の奥が苦しくなった。それと同時にその苦しみの言語化による快感もあり特別な読後感。私は好きな内容。

0
2025年10月20日

Posted by ブクログ

自意識過剰で臆病、死にたがりな主人公なのに、ユニークな会話や思考がおもしろくて読みやすい。
彼の人生観、死生観が垣間見えて、彼とは違う生き方をしているはずなのに、時々共感したり気づかされたりする。

0
2025年10月15日

Posted by ブクログ

走れメロスを除いて、太宰治の作品は初めて読んだ。太宰治の自叙伝であり、おそらく自戒を込めた反省文でもあり、日記でもある。主人公は、いわゆる「世間」とは真には溶け込めず、ペルソナを被った道化を演じることでなんとか暮らしている。本音を殺し、世間が求める答えを感じ取る生活を続けることで自身を見失ってしまうことは誰にでも往々にしてあることだと思う。なんとなく主人公に共感するところもあった。自分を客観視して、誰でもない標準化された他人、つまり世間と比較して、違うところだけ目について嫌気がさすことは誰だって経験があると思う。誰であっても彼と同じ人生を歩む可能性は孕んでいると思う。

0
2025年10月06日

Posted by ブクログ

この作品の凄みはどこからくるのか?人生の節々の何気ないやり取り、他愛のないイベント事を切り取り、人間を突き付けてくるところだと思う。自らを道化と語る葉蔵は、どこまでも正直で、誤魔化しがない。卑しさ、欺き、侮蔑、傲慢を自分の中に認め、開き直ったり苦悶したりするから、他者に対して外面も内面も誠実でないのに、人間として誠実であると感じてしまう。

世間は己だ。世間が許さないのではなく、己が許さないの言葉がグサリと胸に突き刺さる。世間の反応を恐れて当たり障りないことしか言えなくなったと言っても共感を得られそうな現代だが、世間とはまさに自分が作った虚像であることに気付かされる。思った以上に私達は、虚像の世間に縛られ、縛られていないものを許せない。
生き易しを選び、道化を演じても自分は誤魔化せないものだか、演じているうちに、考えないようにしているうちに、自分というものが鈍磨になり、蝕まれていく。

0
2025年09月28日

Posted by ブクログ

大庭葉蔵が、父の機嫌を取るために東京土産に獅子舞が欲しいように振舞ったのは、私が祖父母から真珠のネックレスを買ってもらった時の感情を思い出した。
ちょっと考えすぎじゃないかとおもっていたけれど、途中葉蔵が小さなことを気にしすぎていたことに気づいていた。私も時折色んなことが不安になって、考えすぎてしまう時があるけど彼の場合はそれが通常だったんだと思う。

0
2025年09月28日

Posted by ブクログ

言わずと知れた太宰治の怪作である。
もちろん小説としての創作であるにせよ、太宰自身の生涯とあまりに重なる部分が多く、半ば自叙伝とも言える作品だろう。

読む者によって心に残る箇所は異なるだろうが、この小説を手に取って何も感じない人間は、おそらくいないのではないか。
私にとって特に印象深いのは、葉蔵の「世間とは個人ではないか」という持論である。

これは現代のSNS社会にそのまま当てはまる言葉のようにも感じられる。
今や一人の「私はこう思う」が、あっという間に「世間はこうだ」へと変換されてしまう。
いわゆる「主語のでかさ」が氾濫する世界に生きていると、葉蔵の視点は予言のようであり、同時に皮肉でもある。
世間とは確かに個人の集合体だが、個人の言葉がそのまま世間を代表してしまう危うさを、私たちは日々目の当たりにしているのだ。

この作品は人の心を容赦なく抉る。
だからこそ読む価値があるのだが、精神が不安定な時に触れるのはあまり勧められない。
心が落ち着いている時にこそ向き合うべき一冊だと思う。

0
2025年09月17日

Posted by ブクログ

今のようなダメな大人になってしまったのは「こんな少年期を送っていたから」と、大人になってから理由をあとづけして、秀才だった過去の自分に酔いたがっている。

0
2025年09月16日

Posted by ブクログ

なんだろう…。ものすごいものを読んでしまったというのが、率直な印象です。簡単に感想を書けないほど奥深く、著者がこの作品に人生を全振りしている、一種の覚悟のようなものを感じ取りました。

読んだあと、すぐに想起されたのは又吉直樹さんの『火花』でした。又吉さんが芥川賞を受賞された時に、当時話題になっていたので読んだと記憶しているので、もうかれこれ10年近く前に読んだものですが、どこかに『人間失格』との類似性を感じとり、頭に浮かんだのだと思います。調べると、又吉さんは『人間失格』を100回は読んでいるとか。「どおりで…。」となんだか勝手に納得してしまいました。

一回読んだだけでは、この作品の表層部分もわかっていないような気がするので、おそらく、私はこの本を何度か読み返すと思います。
また、又吉さんの作品も久々に読みたくなりました。

0
2025年09月11日

Posted by ブクログ

凄まじいの一言。読後は呆然自失となる。

太宰にとって、世界とは無意味にすぎなかった。
印象的な文言に「世間とは、個人ではないか」というのがある。
思慮深い真理として感じられ、皆が抽象的に想像していることを、見事に言葉として表現しているのではないだろうか。

圧倒的なニヒリズム。
彼はもしかすると、重度の対人恐怖、社交不安障害であったのかもしれない。
現在、心療内科、精神内科などは簡単に予約が取れないほど通う人間が多いという。
そんな生きづらい世の中の内に、太宰が今も読まれている理由があるのだろう。

自己破壊を繰り返すことでしか、生きる価値を見出せないような、文学を語る資格がないのだというような悲痛な叫びが聞こえてくるようだった。

ひたすら世間に恐怖し、逃げ続けつつも懸命に生きた太宰と、考えることを拒否し、本能のみで生きながら、群れることでしか自己を実感することができず、世界の半分がスマートフォンの中にあるような人間が蔓延る現在の世の中において、人間失格なのはどちらだろうか。

0
2025年10月10日

m

購入済み

素晴らしかった

小説嫌いな自分でしたが、初めて感激を受けました。

0
2020年05月22日

Posted by ブクログ

意外と読みやすく、ユーモアがある文章に驚いた。

構成が面白い。

はしがきで登場する男に対し、語り手は嫌悪を剝き出しにしている。
その理由が、手記として描かれた男の人生を読み進めるうちに腑に落ちていく。

太宰治はどれほど自分を信じ、好きだったんだろう。
自己嫌悪は自己愛の裏返しだ。

太宰が友人だったら、何やってんの、ってこづきたい。
だけど、もう知らん、と言いながら、なんだかんだまた一緒に居酒屋でくだをまいたりしそうな気がする。

太宰はダメで、しょうもない。
しょうもなくて、情けなくて、まるで自分みたい。

どこか憎めなくて、みんな太宰を好きになるんだろう。

0
2025年11月12日

Posted by ブクログ

生い立ちのせいで人の顔色を窺いすぎて、そのくせ人の言葉を真に受けすぎて、自意識過剰で自分を繕いすぎて、本来の自分など分からなくなってる。頭が良すぎるのかもしれない。暗くてそんなに好みではないはずが何度か読み返しているのは、共感してしまうところもあるし内心ではこの作品に魅力を感じているのだろう。

0
2025年11月04日

Posted by ブクログ

中学生以来の再読。人の反応を気にしてノビノビできないというのは、少し分かる気がする。でも、妻が酷い目にあったというのに、自分の方が傷ついたようになってからは、理解不能になった。人生を人のせいにせず、自分の機嫌は自分で取らないと、こうなっちゃうよね、って話?(流石に違うと思うので、皆さんのレビューを読んで、読み深めてみます)

0
2025年11月02日

Posted by ブクログ

人は十人十色じゃないけど、いろんな人がいる(性格だけでなく、容姿や雰囲気など)その中で関わる人によって人間形成に助長が加わるものだと感じた。また、周りの人の影響だけでなく自分自身の意思や思いになんかしらの筋がないと人はダメになりそうだと感じられる、今の自分を見つめ直す本になった。
自分は葉ちゃんに近しい存在になりかけていると気づけたかな

0
2025年09月29日

Posted by ブクログ

生きるの苦手な人の手記。少なからす、いや大いに共感する場面がある自分が怖い。人に恐怖する、故におどけるという所は、自分の小さい頃を言い当てられた気になった。

酒と女に溺れ、取り返しが付かなくなっていく男の生涯、それが必然というような描写、そうなるしかなかったような気がしてならない。

0
2025年09月17日

Posted by ブクログ

こういう人間染みた本人の孤独を感じる本は好きだな〜。
他人にうまく馴染めず、笑顔の裏にある孤独や恐怖がリアルみある。

0
2025年10月15日

Posted by 読むコレ

再読。晩年に心身ボロボロの状態で自身の思いの丈をぶつけた手記的な作品、という印象でしたが、全く異なりました。
言うなれば(生意気ですが)冷静そのもの。

主人公の持つキャラクター性は、世間一般に知られる著者の性格とはきちんと一線を画している様ですし、物語は伏線を張るなどしてリーダビリティにも気を遣っていた様子。ましてやコミカルな描写まで抜け目なく挟まれており、まさか人間失格でちょっと笑わされてしまうとは!

氏がどんな心境で本作を執筆されたかなど知る由もありませんが、作家の気迫と矜持は見せつけられました。
すげえ。

0
2014年04月16日

Posted by ブクログ

初めての太宰作品。
幼少期から自分を偽り、隔離して生きてきた主人公。人の顔色ばかりを伺いながら生きており、そんな性格ゆえに歪んだ人格が形成されてゆく。
他人を過剰に意識しながら生きる主人公と、純粋無垢なヨシ子の対比は極端であると感じた。
家族に見捨てられ、女、酒に溺れて廃人と化した主人公はまさに「人間失格」

0
2025年11月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

恥の多い生涯を送ってきました。 男は自分を偽り、人を欺き、取り返しようのない過ちを犯し、「失格」の判定を自らにくだす。

0
2025年11月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

人間、特に日本人が薄ら感じ、考えていることをここまで突き詰めているのは凄まじいと思った。道化を演じる、他人の素性への無関心、父親への懐かしみと恐怖など激しく共感できる部分があったが、大ベストセラー小説というのもあって、読んでいる時の自分の感情を少し冷めた目線で見てしまうところもあった。正直、科学がより身近になった現代で、この小説が悩みのための「お薬」になることはなかった。シンプルに体を鍛えようと思ってしまう。太宰治がこの小説を書く時どのような感情が強かったのだろう。虚栄心、羞恥心は容易に想像できるが、芸術や小説そのものを壊してやろうという気概はあったのだろうか。彼の人生観と密接にリンクしている作品であるため、多層的な魅力があるのだろうと感じた。

0
2025年11月18日

Posted by ブクログ

人と付き合う上で誰しもが少なからず道化を演じることがあると思うが突き詰めるとこうなるのかと感じることが出来た。

整った顔のおかげもあり次から次へと女と交わるが、忽然と姿を消したり共に心中を試みてはを繰り返す様は中々に酷いと感じた。
女性は魅力的な人物が多く登場したが、自分は純粋無垢なヨシ子の人物像が好きだった。

後半にかけては金が尽きては家内のものを質屋に入れ手に入れた金で酒を飲み、挙句の果てには薬にまで手を出した様子はまさに"人間失格"の様に感じた。

繊細に記された自身の堕落していく様子は先日読んだろまん燈籠と同じ作者のものとは思えずまた違う太宰の人間性を知ることが出来た。

0
2025年11月15日

Posted by ブクログ

太宰治が自身について書き綴った、とあとがきにあったんだけど、だとしたら1番最後の「神様みたいな人でした」はどう捉えたらいいんだろう

0
2025年11月07日

Posted by ブクログ

初めて触れる太宰治作品
昔特有の読みにくさはあるものの、
序盤は、少し分かる部分も有り、
太宰に勝手にリンクしたような気になり、
書いてる姿すら想像して、
妙な楽しみ方が出来た。

中盤あたりから、
これ、主人公のクズが太宰の表現と
時折見せる鬼気迫る文章力で
名作にされてるだけでは?と
袋小路に入ってしまい、楽しめなくなった。

最後に主人公の年齢を見て、
「ええッ?」
解説を読んで、
太宰が主人公のモデルと知って
「マジか。。」
更に遺作と知って、
「・・・」

0
2025年11月07日

Posted by ブクログ

中学生の頃読んで、これこれ俺じゃんとなりひどく影響されたが、25歳の今読むと、こいつ生きるの下手だなーと少し苛つきに似た感情が湧いた。

0
2025年10月25日

Posted by ブクログ

読むのに時間がかかった。
昔の言葉遣いに慣れていないということもあるが、ものの言い回しがめちゃめちゃ遠回しで言ってくることにあると思う。長い時は半ページも言い回しに使っていたこともあった。後半は、それにも慣れてきてスイスイ読めたと思う。

内容については、はしがきとあとがきの使い方が上手だと感じた。物語の本編などにあまり関係しないものの上手く全てを包んでいる感じがした。本編は、葉蔵の最初は人間を真似ていたが、最後には人間でなくなってしまった。からのタイトル回収が気持ちよかった。ほとんどの葉蔵の気持は共感できなかったが、何事も個人なのだという部分には共感できた。

内容は難しくて、頭に入ってきづらかったが読んでおいて損はない本だと思う。

私は、分からない単語を途中から数えたのですが、36単語ほどもありました。昔の本ってムズカシッ!

0
2025年10月15日

Posted by ブクログ

結構現代と同じような言い回しとか、
略語とかあって驚きだった
いまのSNS社会でも通ずる言葉が節々にあった
太宰治の自叙伝的な感じなのかな
淡々としていて物語としては、抑揚がなかった印象だけど、読みやすかった

0
2025年10月03日

Posted by ブクログ

有名作品なので読んでおくべきだと思い手に取った。小説としては面白くないが、感じるものはあった。太宰治が書いたからこそ評価された作品だと思う。

0
2025年09月26日

Posted by ブクログ

3年ぶりとかに再読
申し訳ないけどやっぱり何言ってるか分からなかった。

由紀夫の仮面の告白と同じ類いの本だと思うんだけど、あっちはめっちゃ良かったんだよな。

根本的に人を馬鹿にしているエゴイストナルシスト紐男だとしか思えない
根暗すぎてまるで生気を感じない、なんか反骨心もない。

まあなんか世間=個人、罪の反義語は良かった。
そして女への偏見というか認識がヤバすぎて笑えた

まあまたいつか読むか

0
2025年09月29日

「小説」ランキング