あらすじ
「恥の多い生涯を送って来ました」。そんな身もふたもない告白から男の手記は始まる。男は自分を偽り、ひとを欺き、取り返しようのない過ちを犯し、「失格」の判定を自らにくだす。でも、男が不在になると、彼を懐かしんで、ある女性は語るのだ。「とても素直で、よく気がきいて(中略)神様みたいないい子でした」と。だれもが自分のことだと思わせられる、太宰治、捨て身の問題作。
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Posted by ブクログ
恥の多い生涯を送ってきましたと冒頭に書かれていた。読み終わったあと、結局葉蔵(太宰治)は、何が恥だったんだろうと思った。
毎日酒に溺れていたこと?生活がだらけていたこと?女に夢中になっていたこと?浮気されたこと?ピエロのように演じ続けたこと?
葉蔵は人生を通して、ありのままの自分を曝け出すことができていなくて生涯ずっと演じ続けていた。
それは現代でいう生きづらさに通ずるものがあると感じた。どこかしら共感している自分がいました。
太宰治に比べたらまだまだ人生捨てたもんじゃないと思ってしまった。
人間の弱さや本質を垣間見ることができる作品。