【感想・ネタバレ】人間失格のレビュー

あらすじ

「恥の多い生涯を送って来ました」。そんな身もふたもない告白から男の手記は始まる。男は自分を偽り、ひとを欺き、取り返しようのない過ちを犯し、「失格」の判定を自らにくだす。でも、男が不在になると、彼を懐かしんで、ある女性は語るのだ。「とても素直で、よく気がきいて(中略)神様みたいないい子でした」と。だれもが自分のことだと思わせられる、太宰治、捨て身の問題作。

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Posted by ブクログ

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人との関係を「自分と世間」という形で距離を取り、深く関わろうとしなかったがために、自分をよく知る人の自分への「いい子だった」という評価を知ることなく、自分自身に「人間失格」という評価を下してしまったのかな。

人との関わりを考えさせられた1冊。

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2026年02月24日

Posted by ブクログ

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太宰治がどういう人生を送ってきたかを知らなければ、普通の小説として読めただろうが、彼の生き様を知ると葉蔵の心理や行動が現実味を帯びたものに感じられる。

左翼の活動から逃げたのが自死を決意する理由になってしまえるのか。死へのハードルが低くて驚いた。

人間失格に至る責任は自分にあるが故に他人を責めたり恨んだり出来ない。他人に責任を押し付けられるだけそっちの方が幸せだという考え方は興味深い。自滅への道が明らかに描かれる。

人と関わったことで失敗を続けるのに人と関わり続けてしまう。なぜなら人に助けてもらわないと生きていけないから。これは逆説的に見えるが人間の実存を突いた一つの真実であるように思えた。

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2026年02月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

一人の男の生涯を描いた作品。
人間に対して抱く恐怖が詳細に描かれていた。終盤、主人公が自身に人間失格の判定を下す大きなきっかけとなった事件が、これまでの登場人物ではなく名もない男というのがリアルでつらい。そこから酒や薬にどんどん溺れて抜け出せなくなっていくのがやるせない。
昔の作品だけど今でも使う表現や横文字が多用されていて意外と読みやすかった。

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2026年03月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

はしがきから、あぁこれは最高な予感がすると感じた。
私はよく「優しい。」「性格がいい。」みたいなことを言われる。そう言われると私は嬉しい。自分が性格がいいと褒められたから嬉しいのでは無い。「あぁ、この人たちにはまだ、自分の本性がバレていない。」と安心できて嬉しいんだ。葉ちゃんと自分が重なるところがあり、
最後の「神様みたいないい子でしたよ」で自分に言ってもらえた気がして救われた。
「世間というのは、君じゃないか」この言葉にもハッとさせられた。

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2026年02月19日

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