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「健康道場」という風変りな結核療養所で、迫り来る死におびえながらも、病気と闘い明るくせいいっぱい生きる少年と、彼を囲む善意の人々との交歓を、書簡形式を用いて描いた表題作。社会への門出に当って揺れ動く中学生の内面を、日記形式で巧みに表現した「正義と微笑」。いずれも、著者の年少の友の、実際の日記を素材とした作品で、太宰文学に珍しい明るく希望にみちた青春小説。
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Posted by ブクログ
僕は10代なので「正義と微笑」の内容は特にドンピシャで、共感できる部分が多くあり、特に勉強の意味を語る部分は参考になりました。しかし、意外と「パンドラの匣」の方が心に響きました。この作品全体を通した、キャラクターの憎めない素直さや陽気さ、この世界は何とかなるという楽観的な雰囲気などが、僕の心を軽くし...続きを読むてくれました。今の世の中は先行きの見えない不安でいっぱいですが、そんな不安を消し飛ばすような、明るくて、心を強く保って笑ってる人を目指そうと思いました。
正義と微笑の先生の台詞はいつ読んでも名言。この1ページのためだけに買ったと言っても過言ではない。素晴らしい。 太宰先生は前期後期のアウトサイダー的な作品に焦点が当てられがちだが、中期の作品も素晴らしく面白い。自分はかなり好き。 正義と微笑は理想通りにならない現実との間に揺れ動く青春期を日記形式でかな...続きを読むりリアルに描いた傑作。 パンドラの匣は結核持ちの青年という重たい設定でありながら、途中ニヤニヤしてしまうほどリアルで笑いどころの多い中編。 太宰治久しぶりに読んだけどやはり抜群に面白い。右大臣実朝、惜別も読みたい。
『パンドラの匣』については、まあ、それなりですね 確かに、もう少し長く書かれるはずだったというのも頷けます 『正義と微笑』については、再読となりましたが、相変わらず尊い作品です。数ある太宰の作品の中でも、間違いなく一番好きな作品と言えますし、また、そうお考えの方も多いことでしょう これほど爽やかに...続きを読む、然し、人間としての熱量や懊悩に嘘をつかずに、そして最後に、明るく未来を待ち望みたくなる、そんな美しい作品です 今も昔も変わらずこの作品が大好きです
こんな本に出会うために生きているのかも知れない ひばりとマア坊が2人でお茶を飲む描写は、目で見ることのできない美しさをたたえているような気がした
勉強は人格を形成するに共感した。僕もそう思う。勉強の姿勢によって人格が歪んでしまうのを理解しているから。勉強をしなさいで勉強をすると塞ぎ込み、檻の中で生活しているような感覚に苛まれる。檻の中にいると狂うのです。懲罰房の話を聞いたことがあるだろうか。あいつらは手足を縛られ、1ヶ月間会話と身体の自由をほ...続きを読むとんど奪われるらしい。自由を奪われると人は狂うのだ。懲罰房の人間はげっそりして、歯茎から血を出し、目が虚ろになって出てくるらしい。そうだ、勉強は自分がやりたいようにやるのが1番なのだ。したくないものをやれと言われりゃ歪んでく、やりたいものをやれば良くなってく。いい形成のされ方をする。そんなことを考えさせられた。と言うより、明確化された。
「正義と微笑」は何度も読み返している。 漠然とした理想を掲げていた主人公が、生活人として地道に努力をするようになる。物事を継続できないときに読むと、自分も努力しなければならないと気が引き締まる。 「微笑もて正義を為せ!」「人を喜ばせるのが、何よりも好きであった!」という主人公の理念にもよく共感できた...続きを読む。「パンドラの匣」と合わせて、どちらも爽快な読後感だった。
スマホを見ていたら、「正義と微笑」の勉強についての一節が出てきて、気になったので買った。 この文庫本に収録される2作品は、どちらも若者が主人公の青春小説。若い頃ならではの葛藤や希望などが表現されている⋯という言葉だけでは表せないほど絶妙なところまで書き上げていると思った。 例えば勉強についての先生の...続きを読むセリフを読んで、最初は感銘を受けても、実行に移すとなると難しいし、実際できない。まさに今、中学生の自分。笑 感じのいいだけの陳腐な文章じゃなくて、作者個人の、特有の思いが伝わる文章が魅力的である。 そして、この小説からは、太宰治だからこそ書ける日々の尊さ、そして生きる希望を感じられる。 (解説までちゃんと読む人間のぼんやり解釈) 太宰治、角川文庫の人間失格と、教科書の走れメロスしか読んでなかったけど、やっぱり良い。 理屈では言えないけれど、文学のセンスを持ってるってこういうことなのかなと思わせる。
「パンドラの匣」は二十歳の主人公が親友へ宛てた手紙形式になっていて読みやすかった。手紙を読んでいくので不思議と主人公を近くに感じる。 こじれた恋愛と笑いもあって、ちょいちょい挟んでくる「新しい男」というワードが、昭和の厨二病感むき出しで面白かった。 主人公が結核患者なので、病み系かな……と思いき...続きを読むや。 匣を開けてみると、様々な絶望があるけれど希望もちゃんとあるという終わり方が非常に好みで印象に残る。 「人間失格」とは対照的な読後感が味わえた。
思春期のみずみずしくて苦い感じがまっすぐに表現されていてすごい 大人が読んでこのガキャと思ってしまうところとかわいいなと思ってしまうところのバランスがリアル 爽やかで読みやすい
明治大正昭和、日本人の生活や考え方が劇的に変わった太宰治たちが生きた時代。 そんな太宰治の作品が、今生きている私にも共感できるのは、喜ばしいことなのかもしれません。 素直になりたい自分がいる。 素直になれない自分がここにいる。 でも勇気をもらえました。 明るい感じの太宰治がいい。
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