あらすじ
「健康道場」という風変りな結核療養所で、迫り来る死におびえながらも、病気と闘い明るくせいいっぱい生きる少年と、彼を囲む善意の人々との交歓を、書簡形式を用いて描いた表題作。社会への門出に当って揺れ動く中学生の内面を、日記形式で巧みに表現した「正義と微笑」。いずれも、著者の年少の友の、実際の日記を素材とした作品で、太宰文学に珍しい明るく希望にみちた青春小説。
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Posted by ブクログ
ふたつともだいすき。女生徒も斜陽も正義と微笑も、表題のパンドラの匣も、太宰治は人の日記を作品にするのがうますぎる。
正義と微笑のR大の同級生への描写、中学の先生についての考え、本当に好き。これをいいな、かっこいいーと思って影響受けちゃって学校で大浮きした。この状況も作品中の孤立派という言葉で正当化できちゃうんだから、なんという学生狂わせ!!「なんじら断食するとき、偽善者のごとく悲しい面容をすな。」これを大切に、大切に、生きていきたいと思う。何事も知識をひけらかさず、淡々と努力できる人になりたい。これも良くないか、まあ現実で会う誰もこのページ見てないし。でもこれを心に決めて生活すると本当に苦しい。この作品の聖書から影響されているところ、引用されているところは、元になった日記だとマルクスからの引用らしいけど、なんで太宰がマタイの6章16節に変えたのか考えると、ちょっとだけ、ほんの少し太宰の気持ちがわかった気がした。お道化。でもこれを作品にするのも三島が嫌った太宰治的と言うか、まあ作家はそういうものなのかなあ。もっと聖書の勉強をして、いろんな経験をして、また何度も読み直したい。一番影響を受けた作品です。きっとこれからも。
長文失礼しました。
Posted by ブクログ
やっぱり私は太宰治の作品が好きだなぁと感じた作品でした。特にパンドラの匣。
一つの感情を何か難しい凝った言葉で表現するのではなくただただありのままに、読者が読み取りずらくなるくらいの素直さが含まれているのが本当に好きです。
こういう物語を人生の教科書と言うんだろうなと思いました。
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僕は10代なので「正義と微笑」の内容は特にドンピシャで、共感できる部分が多くあり、特に勉強の意味を語る部分は参考になりました。しかし、意外と「パンドラの匣」の方が心に響きました。この作品全体を通した、キャラクターの憎めない素直さや陽気さ、この世界は何とかなるという楽観的な雰囲気などが、僕の心を軽くしてくれました。今の世の中は先行きの見えない不安でいっぱいですが、そんな不安を消し飛ばすような、明るくて、心を強く保って笑ってる人を目指そうと思いました。
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正義と微笑の先生の台詞はいつ読んでも名言。この1ページのためだけに買ったと言っても過言ではない。素晴らしい。
太宰先生は前期後期のアウトサイダー的な作品に焦点が当てられがちだが、中期の作品も素晴らしく面白い。自分はかなり好き。
正義と微笑は理想通りにならない現実との間に揺れ動く青春期を日記形式でかなりリアルに描いた傑作。
パンドラの匣は結核持ちの青年という重たい設定でありながら、途中ニヤニヤしてしまうほどリアルで笑いどころの多い中編。
太宰治久しぶりに読んだけどやはり抜群に面白い。右大臣実朝、惜別も読みたい。
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太宰治とは思えない読みやすさや痛快さ、話の分かりやすがあって面白かった。太宰治にしては珍しく舞台は大阪、健康道場での日常が手紙形式で知ることができる。愉快といえば愉快、くらいと言えば暗い、どう捉えるかは読み手次第といえる部分もありますが、僕は楽しく読むことができました
Posted by ブクログ
『パンドラの匣』については、まあ、それなりですね
確かに、もう少し長く書かれるはずだったというのも頷けます
『正義と微笑』については、再読となりましたが、相変わらず尊い作品です。数ある太宰の作品の中でも、間違いなく一番好きな作品と言えますし、また、そうお考えの方も多いことでしょう
これほど爽やかに、然し、人間としての熱量や懊悩に嘘をつかずに、そして最後に、明るく未来を待ち望みたくなる、そんな美しい作品です
今も昔も変わらずこの作品が大好きです
Posted by ブクログ
こんな本に出会うために生きているのかも知れない
ひばりとマア坊が2人でお茶を飲む描写は、目で見ることのできない美しさをたたえているような気がした
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勉強は人格を形成するに共感した。僕もそう思う。勉強の姿勢によって人格が歪んでしまうのを理解しているから。勉強をしなさいで勉強をすると塞ぎ込み、檻の中で生活しているような感覚に苛まれる。檻の中にいると狂うのです。懲罰房の話を聞いたことがあるだろうか。あいつらは手足を縛られ、1ヶ月間会話と身体の自由をほとんど奪われるらしい。自由を奪われると人は狂うのだ。懲罰房の人間はげっそりして、歯茎から血を出し、目が虚ろになって出てくるらしい。そうだ、勉強は自分がやりたいようにやるのが1番なのだ。したくないものをやれと言われりゃ歪んでく、やりたいものをやれば良くなってく。いい形成のされ方をする。そんなことを考えさせられた。と言うより、明確化された。
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・あらすじ
「正義と微笑」
芹川進という少年の16歳から18歳までの日々を綴った日記形式の作品
「パンドラの匣」
健康道場(結核療養所)にいるひばりという渾名の男の子が友人に宛てた書簡形式の作品
・感想
どちらもYouTubeの朗読で聴いたのが初読?で、とても面白かったので活字で世界観に浸りたいと本を購入。
私の好きな朗読者の方は読み方・声・演技(私が聴いてる方はただの朗読というより若干の演技(誇張された読み手の解釈が入っている)がとても太宰作品の雰囲気に合っていてもうそのイメージが固定されてしまっている所がある。
今回はその雰囲気を保ったまま活字で読むことになったんだけど、なんだかよりこの作品たちの魅力が伝わってきてすごく面白かった!
正義と微笑は太宰で一番好きな作品(次点は黄村先生言行録シリーズ)で初読?は朗読だったんだけどやはり活字で読むとまた違った魅力がある。
芹川少年のあの年代特有の青臭さと潔癖さと万能感が微笑ましくて可愛い
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「正義と微笑」は何度も読み返している。
漠然とした理想を掲げていた主人公が、生活人として地道に努力をするようになる。物事を継続できないときに読むと、自分も努力しなければならないと気が引き締まる。
「微笑もて正義を為せ!」「人を喜ばせるのが、何よりも好きであった!」という主人公の理念にもよく共感できた。「パンドラの匣」と合わせて、どちらも爽快な読後感だった。
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スマホを見ていたら、「正義と微笑」の勉強についての一節が出てきて、気になったので買った。
この文庫本に収録される2作品は、どちらも若者が主人公の青春小説。若い頃ならではの葛藤や希望などが表現されている⋯という言葉だけでは表せないほど絶妙なところまで書き上げていると思った。
例えば勉強についての先生のセリフを読んで、最初は感銘を受けても、実行に移すとなると難しいし、実際できない。まさに今、中学生の自分。笑
感じのいいだけの陳腐な文章じゃなくて、作者個人の、特有の思いが伝わる文章が魅力的である。
そして、この小説からは、太宰治だからこそ書ける日々の尊さ、そして生きる希望を感じられる。
(解説までちゃんと読む人間のぼんやり解釈)
太宰治、角川文庫の人間失格と、教科書の走れメロスしか読んでなかったけど、やっぱり良い。
理屈では言えないけれど、文学のセンスを持ってるってこういうことなのかなと思わせる。
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「パンドラの匣」は二十歳の主人公が親友へ宛てた手紙形式になっていて読みやすかった。手紙を読んでいくので不思議と主人公を近くに感じる。
こじれた恋愛と笑いもあって、ちょいちょい挟んでくる「新しい男」というワードが、昭和の厨二病感むき出しで面白かった。
主人公が結核患者なので、病み系かな……と思いきや。
匣を開けてみると、様々な絶望があるけれど希望もちゃんとあるという終わり方が非常に好みで印象に残る。
「人間失格」とは対照的な読後感が味わえた。
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思春期のみずみずしくて苦い感じがまっすぐに表現されていてすごい
大人が読んでこのガキャと思ってしまうところとかわいいなと思ってしまうところのバランスがリアル
爽やかで読みやすい
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「もう君たちとは逢あえねえかも知れないけど、お互いに、これから、うんと勉強しよう。勉強というものは、いいものだ。代数や幾何の勉強が、学校を卒業してしまえば、もう何の役にも立たないものだと思っている人もあるようだが、大間違いだ。植物でも、動物でも、物理でも化学でも、時間のゆるす限り勉強して置かなければならん。日常の生活に直接役に立たないような勉強こそ、将来、君たちの人格を完成させるのだ。何も自分の知識を誇る必要はない。勉強して、それから、けろりと忘れてもいいんだ。覚えるということが大事なのではなくて、大事なのは、カルチベートされるということなんだ。カルチュアというのは、公式や単語をたくさん暗記あんきしている事でなくて、心を広く持つという事なんだ。つまり、愛するという事を知る事だ。学生時代に不勉強だった人は、社会に出てからも、かならずむごいエゴイストだ。学問なんて、覚えると同時に忘れてしまってもいいものなんだ。けれども、全部忘れてしまっても、その勉強の訓練の底に一つかみの砂金が残っているものだ。これだ。これが貴いのだ。勉強しなければいかん。」
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正義と微笑
自分にできることから、前向きに始めていこうと思えた。
パンドラの匣
何かを思って本当の気持ちを隠したり、言いたいことが言えなかったり。それはよくあることだと思う。
ひばりの言う通り、飾らずに在ることで、自分らしさというものが見えてくるような気がする。
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どちらも明るく読みやすい作品だった。
この小説を読んで知ったのだが、太宰は聖書を読んでた。
解説にもそう載ってたし、この本の中にも時々出てくる。
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『正義と微笑』は日記形式、『パンドラの匣』は書簡形式で展開される。
2作品とも太宰の作品とは思えないほどの瑞々しさを感じる青春小説だった。
特に『正義と微笑』の青年の精神的な成長過程は、読んでいるこちらが励まされるような清々しさがあった。
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正義と微笑の勉強の話。
何故かずっと心のどこかに引っかかっている。
久松達央さんとお会いしたとき、耕す、カルチベイトということと、考える、ということが繋がった気がした。
本を読むことで、心のどこかに種が蒔かれ、永い時間の中で、急に芽吹くこともあるんだな、と改めて思った。
しかし40年近く経って、ということがこれからあるかといわれると、歳だし、それはもう期待しづらいのかな。
パンドラの筺。
少し、新しい古い、ということに拘りすぎていて、そこがイマイチ飲み込めなかった。
単に表層的な表現の問題に過ぎないのかもしれないけど。
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人生のテーマとなる言葉を掲げたり、知らないうちに隠してしまってた感情に向き合わなければならなくなることで、「大人になる」移行期が描かれている。
微笑もて正義をなせ!というフレーズは、嫌味がなく素敵だなと思った。
リアリストになったいま、尊敬していた兄を見る目が変わってしまったこと。死に依って人間が完成すると思い至ること。二篇を通して自分が10〜20代で感じたことが書かれてたように思う。
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手紙調で書かれた作品
初めて読んだ太宰治作品だったけど、印象と違って爽やかな青春ものだったことに驚いた
恋心やルームメイト達を面白おかしく書いてあってサクサク読むことが出来た
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「正義と微笑」
自分のやりたいことを悩みながらも見つけていく姿を見て、自分本位でムカつくときもあったけど、良かった。
「パンドラの匣」
恋愛観というか、女性観は昔のもので共感はできないけど、昭和のツンデレ男子が見れた。コロコロ変わる気持ちがいかにもウブでかわいい。
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表題作「パンドラの匣」よりも、もう一編の「正義と微笑」の方が面白い。進学のため必死で勉強してきた16歳の芹川進という少年が、自分の本当にやりたいことは何なのかと自問し、演劇の道に邁進する。全編に散りばめられた聖書からの引用が胸を打つ。
太宰治の小説「女生徒」のような瑞々しさを感じる青春小説で、帯に強調されているような「なぜ人生に勉強は必要なのか?」という問いに率直に答えてくれるような小説とは少し違うが、人生や自分の行く道を考えるヒントを与えてくれる作品と思う。それでいてテーマをやたらと重く考えず、爽快感のある読後感を得られる作品と思う。「学生時代に読みたかった…」というのはその通り。
反対に、表題作は主観描写が続くので少々読みづらい。最後の「蔓の伸びていくところにあるもの」は印象的だが。
しかし、どちらもおよそ100年前の小説とは思えない、現代と変わらない若者の姿を描いていて素晴らしかった。戦前の小説ですよ、と言われなければ分からないであろう普遍性のある両作品である。
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太宰治の文章は読みやすいな。
収録されている「正義と微笑」は日記、「パンドラの匣」は手紙、と主人公視点のごく限られた情報しかない中で話が楽しめる。
試験勉強をしながら「数学は今後の人生で役に立つの?」と思っているのや、「「助手(看護婦)の化粧が濃いから追放しよう」と大騒ぎするのは普段もてないからその仕返し」と分析されているところ。今でも通じるものがあるなと思った。私は、助手さんたちに健康道場の人たちは随分世話になっているんだから、厚化粧だろうが問題にするべきでないと思うけれど、時代的なものもあるのかな。孔雀さんが謝って丸く収まる描写は残念だった。
「或いはね」という主人公の口癖、女性に何もしていないのにモテてる様子は村上春樹の小説を思い出した。
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○正義と微笑
純真な青年の内面を、日記形式で巧みに表現した作品。
主人公(芹川進)の感情の動きをとても丁寧に綴っており、学生(こども)から社会人(おとな)になっていく過程での苦悩や葛藤が描かれる。
拗らせた陰キャのような思考(自分は特別だと思っている)に、とても感情移入できた。
春秋座で厳しい稽古に必死に食らいつき、どんどん活躍の場を広げていく中で、あれだけ尖っていた青年が、「己れ只一人智からんと欲するは大愚のみ」と悟る。社会の厳しさ、地に足をつけることの重要性を理解するラストの余韻が素晴らしい。
序盤に出てくる黒田先生の勉強論は、幅広く教育現場で引用されるべき。(p.17)
自分自身も死に物狂いで大学受験の勉強をして、その時に学んだことは何一つ覚えてないけど、一つのことに打ち込んだ経験は確実に財産だと言える。
○パンドラの匣
敗戦国となり先が見えず暗い日本の世相と、結核療養所の人々を重ね合わせて、希望を持ち続けることの意義を訴える作品。
手紙形式で、「健康道場」なる異質な結核療養所の人間模様が描かれる。戦後まもない作品にも関わらずユーモラスな描写の連続で、戦争の影をほとんど感じさせない作品だった。
メインで語られるのは、主人公が恋をする「竹さん」と「マア坊」という二人の女性との交流。くどくど友人への手紙に二人について書きまくるものの、最後は大失恋に終わってしまう。
結核に苛まれ、恋愛に失敗したとしても、
『すべてを失い、すべてを捨てた者の平安こそ、その「かるみ」だ。』(p.316)と謳い上げる。
最後は戦後間もない日本国民全員に対しての、太宰治からの優しいエールで締めくくられる。
「僕の周囲は、もう、僕と同じくらいに明るくなっている。全くこれまで、僕たちの現われるところ、つねに、ひとりでに明るく華やかになって行ったじゃないか。
あとはもう何も言わず、早くもなく、おそくもなく、極めてあたりまえの歩調でまっすぐに歩いて行こう。この道は、どこへつづいているのか。それは、伸びて行く植物の蔓に聞いたほうがよい。蔓は答えるだろう。」(p.331)
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太宰治作品に対する先入観を裏切る、明るく前向きな2編が収められていた。
特に『正義と微笑』には、心に残る言葉がたくさんあった。
「微笑をもて正義を為せ!」
青春小説でありながら、青春時代を過ぎた私のような読者も置いてけぼりにはされない。
むしろ、歳を重ねるほどに「顔は柔らかく、芯は真面目に」と心がけるべき場面は増えていくように思う。
とはいえ、決めたはずのスローガンを守り続けるのは難しい。
主人公の進自身も八つ当たりや迷走を繰り返す。
そんな中登場する『ファウスト』の朗読シーン。
「此の虹が、人間の努力の影だ。(略)
人生は、彩られた影の上にある!」
実体のない虹と、苦労を包む微笑。
この二つのイメージが重なり合い、理想を追い求める人間の努力そのものが、美しいものとして肯定されているように感じた。
この一節が、高い理想と現実のすれ違いに悩む進にぴったりとはまり、「迷っても、笑って、なお進め」という、作品全体を貫くあたたかなメッセージとして伝わってきた。
Posted by ブクログ
以前に読んだ、古賀史健さんの本のなかで『正義と微笑』が紹介されており、とても気になったので読みました。
思ったよりとても読みやすかったです。太宰治の文章って、こんなにスムーズに頭に入ってきやすかったっけ?と思うほど。書簡体小説だからでしょうか?
主人公の芹川進くん。無事に志望する劇団に入れて良かったです。試験後のやりきった感じは読んでいるこちらにも清々しさがひしひしと伝わってきました。
初任給で、お兄さんに万年筆をプレゼントしたのかな?
最初のほうに出てきた黒田先生のセリフは名言でした。
カルチべート。この言葉をしっかり胸に刻みました。
なんで勉強なんかしなくちゃいけないんだ?と悩んでいる、小中高校生に是非読んでいただきたい。
Posted by ブクログ
私が男だったなら、身悶えするほどに赤裸々な中二的、と思ったのかも。
若干引いて、生温い目線で読んでしまいましたが。
かといって、登場する女性陣の目線に共感するわけでもないんですけどね。
こんな希望に満ちた本を書いていても、自殺を繰り返して最終的に成功しちゃったっていうのがなんともなー。
太宰作品は今までメロスを教科書で読んだくらいだったんだけど、今頃ちょっと手を出してみようかと思ったのですよ。
同じく教科書に出てた夏目漱石は概ね揃えて読破するぐらいにはまったので、こちらはほんと遅蒔きながらです。
まぁぼちぼち読んでみましょう。
ちなみに女の私が読んで身悶えしたのは「ひなのころ (中公文庫)/粕谷知世」。
うひーってなったねあれは。まさにこっぱずかしい反抗期を赤裸々に!的な(笑。