太陽の塔(新潮文庫)

太陽の塔(新潮文庫)

539円 (税込)

2pt

私の大学生活には華がない。特に女性とは絶望的に縁がない。三回生の時、水尾さんという恋人ができた。毎日が愉快だった。しかし水尾さんはあろうことか、この私を振ったのであった! クリスマスの嵐が吹き荒れる京の都、巨大な妄想力の他に何も持たぬ男が無闇に疾走する。失恋を経験したすべての男たちとこれから失恋する予定の人に捧ぐ、日本ファンタジーノベル大賞受賞作。

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太陽の塔(新潮文庫) のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2024年05月03日

    (再読)
    「高校の時に読んで、京都にある大学へ進もうと決めたんだ。」と、先生から勧めてもらった。
    大学一年の初夏だった。
    京都でもなんでもない、某県の大学生になってしまった後に。よくぞ。
    たしかに、京都へ進学したくなるほど面白かったので、まあよしとした。

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    Posted by ブクログ 2023年12月25日

    「クリスマスなんてクソ喰らえ」な同士達に捧ぐ、超絶スペクタクル失恋拗らせ奇譚。愛すべきひねくれ野郎共にラーメン奢ってあげたい。

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    Posted by ブクログ 2024年01月16日

    本当に最高。
    こんなに素敵な大学生活ってあるのか。
    京都に住みたくなってしまう。

    ゴキブリキューブ、京大生狩り、叡山電車、下鴨幽水荘、
    猫ラーメン…
    どれもこれも憧れてしまう。
    どんなところからそんな造語が飛び出てくるのか。

    叡山電車の描写が本当に綺麗で、乗りたいなあと思った。私も、夢の中へ行く...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年10月09日

    森見登美彦さんの作品は大衆文学として分類されることが多いが、個人的には立派な純文学だと思う。
    これが純文学じゃなければ、「ライ麦畑でつかまえて」も、「デビッド・カッパーフィールド」も純文学じゃないことになる。アンチ恋愛と見せかけての恋愛小説、と見せかけた青春小説、よく考えたら、「ライ麦畑でつかまえて...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年08月11日

    やっぱり森見さんの紡ぐ文字が好きだなぁ、、と思う一作でした。
    失恋をした一人の青年の曲がったこころの、再生までを描くセラピー小説でしたねぇ、、。
    文士的な語り口は、冴えない独白小説を色づいて奥ゆかしく、もどかしさをも含む作品に仕上がってました。

    0
    購入済み

    愛すべき阿保ども

    2021年06月23日

    森見さんの著書、好きです。
    森見さんの書く『阿保』は『アホ』ではなく『あほう』と読みたい。

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    Posted by ブクログ 2023年12月08日

    愛すべきひねくれ男だな

    2023.12.7
    大阪、京都を歩き回りながら読み直したので、かなり思い入れのある作品になりました。
    旅を思い出しながらまた読みたい。

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    Posted by ブクログ 2023年08月20日

    やられたッという感じですね。
    文章はしっかりしていて、テンポも良くて、読みやすいです。
    何となく夏目漱石センセを彷彿とさせるような、独特の文体も好みです。

    文中に「ライ麦畑〜」や「共産党宣言」をパロった部分もあって、その遊び具合も絶妙ですね。
    肝心の内容についてですが、アホ満載男汁祭りって感じ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年04月29日

    京大生ならでは?の、自尊心が高いのに自信がなく、捻くれた者の極みのような文体が一風変わった作風を生み出している。京大生としてはローカルな情景がふんだんに出てきてたまらない

    0

    Posted by ブクログ 2024年04月23日

    「飾磨は教科書の詰まっているらしい鞄をぽんぽんと叩いて、『俺はそのあたりのマクドで勉強してから帰る』と言った。『次に会うのはいつだろう?』と私は尋ねた。
    『忘年会をやるんだろ。植松さんから聞いた」飾磨は言った。
    『じゃ、その時に会うか』
    『おう』
    『じゃあ』
    『じゃあな。俺はこっちへ行く』」

    0

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