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「黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せる「先輩」は、夜の先斗町に、下鴨神社の古本市に、大学の学園祭に、彼女の姿を追い求めた。けれど先輩の想いに気づかない彼女は、頻発する“偶然の出逢い”にも「奇遇ですねえ!」と言うばかり。そんな2人を待ち受けるのは、個性溢れる曲者たちと珍事件の数々だった。山本周五郎賞を受賞し、本屋大賞2位にも選ばれた、キュートでポップな恋愛ファンタジーの傑作!
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Posted by ブクログ
2017年にアニメ映画化されたものを観て、小説って全く一緒だったっけかと思い、再読。 何度読んでも面白い。ファンタジーすぎないファンタジーと中村さんの表紙イラストからくる「レトロポップ」な感じがたまらない!!キャラも一人一人コッテリ濃厚で個性の塊、てか皆んな変人(笑)いたら絶対楽しい人達。 主人公の...続きを読む「恋」って言う気持ちをひたすら回りくどく、難しく論理的に分析したような文章がおかしくて笑ってしまう(笑) アニメ映画だと全部一夜の出来事みたいになってるし、偏屈王話も結構違うから、原作の方がやっぱり好きだわ。
私はオモチロイお話を読みたいのです。尊厳を取り戻す代々の戦いを描いた物語。己を信じ、周囲を照らした物語。繋がりを通じて、傷に向き合う物語。家族の影を求め、怪物を斃した物語。どれもオモチロイ。本作は、初めて絵本を手に取った時のワクワクを思い起こさせる。先輩が乙女のために奮闘する姿をつい応援してしまう...続きを読む。乙女の実直さに心が清められる。ページを捲るたびに異世界が広がる。そんな作品であった。 現実は小説よりも奇なりという言葉がある。それはそうだろう。物語とは誰かの夢想であり、希望であり、願いである。つまり、「現実にあったらいいなー」と思うことが小説と物語の出発点であり、それに向かって人間は進んでいく。人間は物語を超えていく。だから、今の人生がハッピーエンドになっても何もおかしなことはない。先輩と黒髪の乙女が「次」に進んだように。 初めて、森見登美彦作品を読んだ。文学における特異点すぎて吃驚した。今までに読んできた作品がいかに森見登美彦の影響を受けてきたのか…空いた口が塞がらない。偉大なる作品は愛され、誰かの心に残り、新しいものに生まれ変わっていく。その脈々と受け継がれるものの一片を垣間見た。 それはそれとして、変人奇人の描写がめちゃくちゃ上手いなと思う。正確には、変人奇人の面白いところだけ抽出して、不快となる要素だけカットするのが上手なのであろう。物語でも現実でも変人奇人と言われる人間はアクが強い。我が道を行くというのを突き詰め過ぎて、周りに敬意を払えないのであれば、ただの我儘な人だし、常識から外れる行為は眉を顰められる。本作では奇人変人が多いものの、眉を顰めるどころか面白いキャラクターがいっぱいいると思えるのは、それだけキャラクターの設定が上手く、読者にどう見てもらうのかディレクションが上手いということだろう。
京都大学を志望した理由の4割。(毎日が聖地巡礼!) 太陽の塔や四畳半神話大系に比べて読みやすく、森見登美彦を初めて読む方にはうってつけな作品だと思う。 現実と空想を巧妙にごっちゃにした「森見ワールド」に一度入り込めば、日々の生活が一層彩り豊かになること請け合い。少々古風に見える文体も、慣れてしまえば...続きを読む苦もなく読み進められた。 奇妙な(というより心底阿呆な)登場人物たちのちょこまかとした活躍と言い回しの滑稽さが相まって、忘れられない読書体験になった。 好きな一節は「恋に恋する男たちの、分けへだてない不気味さよ!」
素晴らしい話だった。全体としてはとてもほっこり。 3章はハラハラドキドキ。 何より言葉の言い回しが一々面白くて、「(学園祭の模擬店を指して)味と衛生状態に一抹の不安が残る食べ物を通行人の口へねじ込もうとする」とか「(風邪をひいてる人に対して)そんなに熱を出して、どういうつもりだ」とかところどころふ...続きを読むふっとなった。 ほっこりしたい時にまた読み直そう。
お恥ずかしいながら、初森見登美彦。 最初はやりすぎかなって思って読んでたけど、段々と途中から慣れてきた。 芸人のたとえツッコミにすごく近いと思った。 描写力。 あーいい視点だなあ、いい切り口だなあと感心しながら読んでた。 話も普通に面白かった。
恋愛小説って全く興味がないジャンルです。 一応読んだことはありますが何を思えばよいのか、何が楽しくて人様の恋愛模様を覗くのか・・・。 この物語は恋愛小説にカテゴライズされるようです。 「ようです」ってどういう意味?と思われる方もいらっしゃるかと思いますが 始終、奇妙奇天烈摩訶不思議な世界が広がって...続きを読むいるため迷い込んでしまいます。 森見先生の作品はもはやカテゴリーが「森見登美彦」として確立しています。 まずはここから飛び込んでみてください。 確実に人を選ぶ小説です。ハマると二度と帰ってこれないです笑
世界観が好きで、映画も見に行ったし 電気ブランなんて憧れすぎて たまたま入ったバーで出会えた時なんか それだけで嬉しすぎた。 味はキツめで好きになれないけど それでもまた飲みたくなるような それくらい私に色々と影響を与えた 面白く楽しい物語だった。
この甘酸っぱすぎる物語がたまりません! 名作すぎて中々手が出ませんでしたが、今回読んでみて本当に良かったです。 ベースとしては、主人公である先輩 と 黒髪の乙女 の恋物語ですが、その間に起きる事件が奇想天外、摩訶不思議。それがとってもオモチロイ、! ※オモチロイは黒髪の乙女の口癖。 とっ...続きを読むてもクセになる。 また、黒髪の乙女はとっても鈍感で不思議ちゃん。事ある毎に〝なむなむ〟と御念仏を唱える様子も愛おしい。だが無類のお酒好きで、酒豪というのもすごく良い。 私はまんまと森見登美彦ワールドにハマってしまいました… 読んだことのない方には心からオススメします。
「アジカンのジャケットと同じ絵柄の小説」と長らく認識しながら読めていなかった作品。本屋大賞2007年の2位を獲得。 ストーリーを一言で表すなら「陰キャの片思い」といったところか。主人公である「先輩」が、後輩である「黒髪の乙女」に思いを寄せ、京大周辺を舞台に東奔西走する。銀魂やスケットダンスを思わせ...続きを読むるドタバタコメディ風に物語は進んでいく。 ■キャラクターの魅力 2人の主人公のうち、「黒髪の乙女」は実に陰キャ男子から強烈にモテそうなキャラクターをしている。 第1章で初めての夜の街に足を踏み入れる彼女は、財産を失って途方に暮れている怪しい男も、タダ酒を目的に夜の街を徘徊する怪しい男女もおおらかに受け入れ、好奇心を武器にずんずんと深入りしていく。しかし自分に対する深入りにはしっかり一線を引き、身を守る強さもある。その愛と前向きさと危なっかしさと強さのブレンドが、俺たち陰キャの理性を殴りつける。 この彼女の魅力が、それに心を囚われた「先輩」の目線に読者を没入させるのだろう。実に「陰キャの片思い」と呼ぶのにふさわしい。思春期の陰キャ男子全員に読ませたい。 ■文章の魅力 文体が非常に特徴的で、特にネットミームになりそうなパワーワードの乱打は本作品の最大の魅力と言っていいだろう。 「恥を知れ。しかるのち死ね。」 「古本市の神よ。我に知識ではなくまず潤いを与えよ。しかる後、知識を与えよ。」 「私は彼女の後ろ姿に関する世界的権威といわれる男だ。」 「彼女はお前らなど眼中にない!(…)チクショウ、俺も彼女の眼中にない!」 また、文化祭で主人公が友人に恋路の進捗を聞かれるシーンはにやけずにはいられない。 「着実に外堀は埋めてきている」 「外堀埋めすぎだろ?林檎の樹を植えて、小屋でも立てて住むつもりか?(…)君は、埋め立てた外堀で暢気に暮らしてるのが好きなのさ。本丸に突入して、撃退されるのが怖いからね。」 「本質をつくのはよせ」 リズミカルに、コミカルに、小気味良いかけあいが脳内で再生される。まるでよくできたギャグ漫画を読んでいるような体験だった。 最後に、作中で引用された詩が世界観にマッチしていて非常に印象深かったので掲載。 人をまつ身はつらいもの またれてあるはなほつらし されどまたれもまちもせず ひとりある身はなんとせう 竹久夢二「夢のふるさと」
甘酸っぱい恋愛。 小説的なファンタジーな要素、初心者には難しい言い回し等完全に理解できたかというと怪しいが、人事を尽くして天命を待つことの大切さとエモさを知ることができた。 一目惚れした先輩が黒髪の女の子を追う姿がなんとなく自分と重なってしみじみとなった。
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夜は短し歩けよ乙女
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森見登美彦
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