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「黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せる「先輩」は、夜の先斗町に、下鴨神社の古本市に、大学の学園祭に、彼女の姿を追い求めた。けれど先輩の想いに気づかない彼女は、頻発する“偶然の出逢い”にも「奇遇ですねえ!」と言うばかり。そんな2人を待ち受けるのは、個性溢れる曲者たちと珍事件の数々だった。山本周五郎賞を受賞し、本屋大賞2位にも選ばれた、キュートでポップな恋愛ファンタジーの傑作!
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Posted by ブクログ
「黒髪の乙女」に恋焦がれる「先輩」は、彼女を追って京都を西へ東へ。 夜の木屋町を皮切りに、古本市に学園祭と追っては行くものの、乙女は「奇遇ですねえ」の一言。 そんな中で出会う、正体不明な老人に自称天狗の樋口さん、大酒吞みの羽貫さんに、象のお尻の精巧なオブジェを作る女性、果てはその名も強烈なパンツ総番...続きを読む長と、奇妙奇天烈な登場人物たち。 そんな彼らが居合わせるのだから、起きる出来事も珍事件ばかり。 はてさて、先輩の想いが彼女に届く日は来るのだろうか。 「キュートでポップな恋愛ファンタジー」とあるものの、ただの恋愛小説ではない。 先輩は恋焦がれているものの、その好意はストーカーと紙一重。 むしろ登場人物と言い、出来事と言い、ファンタジー色が強いかも。 けれども一度世界に入れば、先輩と同じく乙女に魅力を感じることはうけあい。 いつからか森見ワールドと名付けられた世界観と、その独特の語り口調。 綴られる言葉たちも、登場人物のセリフも、その世界と同じように跳ねる。本当に楽しそうに。 なにはともあれ、ご一読を。 魅力溢れる登場人物にメロメロになってください。
森見ワールド全開の不朽の名作。 自由奔放な黒髪乙女と彼女を追いかける阿呆大学生の愉快な日常の物語。 独特で軽快なリズムと言い回しで綴られる夏の一節は思わず笑ってしまうような奇怪な出来事ばかり。 どこかズレていてドタバタで、それでいて楽観的な素敵すぎる登場人物たちが我々の静かなはずの読書の旅を騒が...続きを読むしいものにしてくれること間違いなしです!! 読めば飲み歩いて馬鹿をしたくなる最高の本です!! 愛すべき阿呆どもに今宵も乾杯!! 「ただ生きているだけでよろしい。」
恋愛関連のものは滅多に読まない僕が引き込まれた愉快で珍妙な摩訶不思議恋愛ファンタジー 魅力的なキャラクターたちに囲まれて、読んでいる最中、ずっと幸せでした!京都へ行こう!
ぜひ最後まで読んでほしい 日常をこんなにファンタジーにしてしまうなんて、森見登美彦の見る世界はどんなふうに見えているのだろう。今目の前にあるココア一杯にも、想像力を膨らませることができるんだろうなあ
独特な文体?語り口?に はじめは戸惑ったものの気付けば その古風で詩的な文章と心地よいリズムにハマってしまっていた。重苦しい展開が一切なくファンタジーでオモチロイ世界観に最後まで気持ちよくスルスルと読むことが出来た。モリミーワールド恐るべし
森見登美彦の軽妙な文が、目まぐるしく変わる夜の物語にマッチしていて面白かった。 こんな夜を過ごしたいと空想にふけてしまう作品。
初の森見さん。有名な作品ですが、未読だったので思いきって手に取りました。 森見さんについては、読んだことないくせに独特で癖が強い文体と言い回しという印象が強く、読む機会をずっと逃していました。 ついていけないんじゃないかと私の中で敷居が高かったので本を開くまでドキドキ…。 読んでて声出して笑いました...続きを読む。何!この面白さ!文体にもすぐ慣れるどころか癖になってしまい、森見さんの紡ぐ世界観の虜に。 ちょっと風変わりで個性的な登場人物達が愛しい。みんな大好きです。 おともだちパンチ、像の尻、パンツ総番長…これらのワードが頭から離れない。 もっと早く森見さんデビューしておけば良かったです。読書の秋にぴったりな一冊でした。
原作小説もアニメも良いがオーディオブックでもキャラクター達が生き生きとしてとても相性が良いと思った ごった煮の闇鍋の様になったアニメ版良いけど原作の展開の方がファンタジー感とリアル感のバランスが良くてこちらも好き
最高の一冊。少し斜め上を行く幻想的な情景と登場人物や団体のコミカルさ。豊かで独特な表現力が圧巻であり、猛烈に感情移入しやすい主人公と、読んでいると恋してしまいそうな麗らかな乙女のやり取りにニヤニヤしながら先を読み進める。すれ違いの連続と主人公の妄想劇に、思わず声を上げて笑ってしまい、家族からそんなに...続きを読む面白いのかと尋ねられた。 私的な珠玉の一冊。
恋愛小説と思っていたら奇妙奇天烈摩訶不思議なファンタジー小説だった。森見さんの中ではと言うより今まで読んだ全ての小説の中で一番面白かった。先輩と黒髪の乙女と語り部が入れ替わるので飽きずに読めた。とってもオモチロいオモチャ箱。特に「偏屈王」は最高でした。夢中で読んだ。おともだちパンチは覚えたい。なむな...続きを読むむ。
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夜は短し歩けよ乙女
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森見登美彦
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