あらすじ
「黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せる「先輩」は、夜の先斗町に、下鴨神社の古本市に、大学の学園祭に、彼女の姿を追い求めた。けれど先輩の想いに気づかない彼女は、頻発する“偶然の出逢い”にも「奇遇ですねえ!」と言うばかり。そんな2人を待ち受けるのは、個性溢れる曲者たちと珍事件の数々だった。山本周五郎賞を受賞し、本屋大賞2位にも選ばれた、キュートでポップな恋愛ファンタジーの傑作!
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Posted by ブクログ
読み終えたあと、不思議なことに物語の筋よりも、夜の空気だけが身体のどこかに残っていた。街は現実の京都でありながら、角をひとつ曲がるたびに別の世界へ滑り込んでしまう。その曖昧さが心地よい。
黒髪の乙女は自由に歩き続け、「先輩」はその背中を追いかける。その距離は近いようで遠く、遠いようで近い。人と人との関係というものは、結局そんなふうに少しだけ届かない場所にあるのかもしれない。
この物語を読んでいると、人生は最短距離で進む必要なんてないのだと思えてくる。少し遠回りをし、寄り道を重ね、思いがけない誰かと出会う。その積み重ねが、いつの間にか目的地そのものになっている。
本を閉じても、夜はまだ終わっていないような気がした。そんな余韻を残してくれる一冊だった。
Posted by ブクログ
(感想というかほぼ思い出話)
読書と再会できたきっかけになった大切な作品。初めて読んだのは高校生のとき。3つ年上の兄が「本屋でジャケ買いしたけど面白かった」と置いていったのがこの本との出会い。それまで読んでいた本といえばハリーポッターシリーズくらいだったが、この本を読み始めると偏屈な文体に一気に魅了された。そうか、大学生ってこんなに楽しくて阿呆な存在なんだ、と憧れを強くした。この本を読んでから登美彦氏の作品を読むようになり、大学を卒業してからも、本を読む習慣がつき、いまも読書を趣味にできているんだと思う。
Posted by ブクログ
森見ワールドに惹き込まれた!
今晩夜の街に繰り出してきます!
小難しい言葉遣いで書かれているのに、疲れずに没頭して読める。
挿絵はひとつもないのに、登場人物たちの姿がありありと脳裏に浮かび、映像になっていた。
Posted by ブクログ
なぜか夏が来たら読みたくなる1冊。
(電気ブランが飲んでみたいのかも知れません)
読書って本当に面白いのだなと思わせてくれた1冊。
至極丁寧な言い回しのなかに隠れているユーモアさがたまらない。(例「恥を知れ!!しかるのち死ね
!!」「詭弁踊り」「おともだちパンチ」「ハッピーエンドだ!!誰もが赤面すること請け合いだ!!」等など)
文庫の最後には、羽海野チカさんの解説&絵もあり、非常に良しです。
羽海野チカさんのお言葉をそのままにお借りすると、「この作品が「甘酸っぱく」「愛おしい」のであります」
Posted by ブクログ
森見先生独特の言い回しや世界観。
「俺が彼女に惚れたのは、林檎が跳ねたその時だ。」
「まるでドミノ倒しのように新しい朝が広がるのを我々は見た。」
個性豊かなキャラクターたちと共に、頭の中で想像する世界がカラフルでキラキラしていて、読んでいて楽しいので好きです。
京都が好きな人なら笑える
森見先生の作品は次元が交錯しているから、「これは!」と感じる点が多く、他の作品も読まれると奥深さを得られると思う。文章表現もおもしろおかしく、思わず声を上げて笑ってしまった。アニメ化された他作品とも並行してご覧になると一層面白味が増すことでしょう。
読みはじめは、文章の古風さと主人公の過ぎた天然さに辟易し、話に入り込める気がしなかった。
しかし読み進めるにつれ、生きたことのない時代の空気を感じるとともに、主人公の豪運さや彼女を取り巻く登場人物の生き様に惹かれていった。
欲しかった結末は書かれていなかったけど、それもまたいいかと思えた。
おもちろい。
面白かった
レトロな雰囲気を醸し出す文体と、黒髪の乙女の相性が良く、とても魅力的なお話。
ファンタジーのようでファンタジーでは無い、なんとも不思議かつステキなお話。
この本に巡り会えたのも、きっと本の神様のおかげなのでしょうね。なむなむ!
一つの些細な出来事が連鎖して起こる、一人一人のキャラが生きている。
読後はお腹の底が暖かくなるような感覚になりました。
いつか偽電気ブラン、飲んでみたいものです。
これを呼んだ皆さん、夜は短し。どんどん歩いていって下さいね。
文章でしか伝わらない面白さ
本作品は漫画化もされているようですが、文章でしか伝わらない面白さもあります。
古風でモダンな京都を舞台に繰り広げられる、古典的で斬新な恋愛喜劇。
古都京都に巣食う天狗やら古本の神様やら風邪の神様やらを巻き込みつつ、主人公は意中の乙女を射止めるべくがむしゃらに無駄な努力を重ね、遂には地に足が着かずに京都の冬空へ飛び立ちます。
恋愛街道全力逆走の彼に微笑むのは、恋の神か笑いの神か?
猥褻で爽やかな五ツ星の現代浪漫譚です。
Posted by 読むコレ
はぁ、と寂寥感の詰まった溜息をひとつ。
読了後に感じるこの感覚こそ、自分にとっての嘘偽りない良書との出会いの証なのでしょう。
あんなにも大騒ぎして遊んだ友人達が帰宅し、ポツンと残されて見回した自分の部屋が広く感じられた様な。
夏休みの帰省先から帰る車中の様な。
この本が何故面白かったなど後から考えればいい事。
まずはソファに深々と体を沈め、この気怠げな余韻を味わう所から始めようと思います。
とはいえ感想を少し。
とにかく楽しい本。
文章が、構成が、人物が、読み手を楽しませようと一生懸命な一冊。
素晴らしい出会いに感謝です。
Posted by ブクログ
青春ファンタジー小説というのでしょうか。とてもわかりやすく、楽しく読めました。
京都に住んでいる身としては、登場する場所の情景が目に浮かびます。ふらっと木屋町の立ち飲み屋をはしごしながら、この本の世界観に浸ってみるのも楽しそうですね
Posted by ブクログ
ファンタジーの中に甘酸っぱいようで不思議な恋の物語。登場人物がそれぞれ個性的であり人生がある。その場面場面を想像すると面白く味がある。空想の世界であるがどこか現実味を帯びているようですぐに世界観に溺れていた。
Posted by ブクログ
からくり箱ような、打ち上げ花火のような奇妙奇天烈キュートなお話。読みにくい文体に慣れてしまえば右肩上がりに面白い。黒髪の乙女と先輩が闊歩する京都の街並みと愉快な人々が物語を彩っている。文章がカラフルに見えることってあるんだなぁ。
Posted by ブクログ
最初は情景描写が難しくて入り込めない印象もありましたが、読み進めるうちになかなか埋まらないなりに距離がどんどん近づいていく様子にワクワクしながらページをめくるようになっていました。
女の子の描写がとても可愛いらしいのも素敵でした。
Posted by ブクログ
四畳半シリーズから遡って、代表作と言ってもいいのでしょう本作を手に取ってみました。初期作品ながら森見登美彦節はすでに完成されている感があり、ちょっとしたエピソードが後々そう繋がるのねとか、仕掛けが楽しい。そして基本はハッピーエンド。読んでてそして読み終わって楽しみしかないので、中学生からとわしどし読んでていただきたい。
Posted by ブクログ
初めての森見登美彦作品。
濃いキャラクター達と不思議な世界観が癖になる。
ユーモア溢れる文体で、最後にはほっこりさせてくれました。
ビスコってパンだったのか…
Posted by ブクログ
「成瀬は都を駆け抜ける」で出てきたので読んでみた。独特の世界観で描かれている恋愛ファンタジー。読みにくいところもあるが個性豊かな登場人物が良い。なむなむ!
Posted by ブクログ
これは奇想天外でありながら、どこまでも純粋な京都の夜のパレードです。
森見登美彦先生の描く世界はいつもファンタジーな色彩に満ちていて、読んでいると自分まで伝説の「偽電気ブラン」を飲んだような気分になります。黒髪の乙女の軽快な足取りについていき、古本市や大学祭の喧騒の中を駆け抜けるような感覚。
「先輩」の不器用で必死な「ナカメ作戦」はいつも空回りですが、青春の最も真摯なときめきを感じさせてくれます。この本は終わらない華麗な夢のようで、世界はこんなにも広くて面白いのだから、立ち止まらず、恐れずに恋をして、体験しようと教えてくれます。
夜は短し歩けよ乙女!??
Posted by ブクログ
独特な文体や世界観は読み手を選ぶかもしれない。また、時代的な背景に置いてかれそうにもなった。そして、そういった点を自分の頭で咀嚼するのはまさに読書という感じがして、読後は充実感があった。
主人公(先輩)には個人的にかなり感情移入し、心から応援した。登場人物全員の掛け合いは軽快で楽しい。
京都の地理に明るくなくても問題なく楽しめると思います。
Posted by ブクログ
ユーモアを交えながら膨大な情報量をテンポよく詰め込んでくる、独特の語り口が印象的な作品。その癖のある文章は好みが分かれそうだが、個人的にはかなり好きな文体だった。
物語は、偽電気ブランを追い求める騒動や古本市での掘り出し物探し、学園祭、そして風邪が流行する街での出来事など、さまざまなエピソードで構成されている。一見すると独立した出来事のようでありながら、それぞれが巧みに繋がり、独特の世界観を形作っている。
終盤では、黒髪の乙女が先輩に好意を抱いていることが改めて描かれ、二人がデートの約束をする場面で締めくくられる。賑やかでコミカルな物語でありながら、最後には温かい読後感を味わえる作品だった。
Posted by ブクログ
森見登美彦、ファンタジー作家の中だったら一番好きかも
正直、文章だけじゃ理解するのは難しい作品
読み終わった後アニメも見た方がいい
世界観といい、黒髪の乙女といいなんとも可愛いキラキラした描写が惹かれる
実際にコラボバーで偽電気ブランを飲んでみたがエナジードリンクみたいな味でした
Posted by ブクログ
audible。ドタバタ劇で気軽に聴いて楽しめた。
主人公が黒髪の乙女に恋して、でもなかなか直球勝負ができずに外堀を埋めることに尽力してるのがおかしかった。
独特の語り口が、この小説の語り手2人にしっくり合っていた。
黒髪の乙女のように、好奇心旺盛に新しいものを楽しめたらいいな。
Posted by ブクログ
森見作品はお初にお目にかかったため、森見節なのかこの作品が異形なのか独特な世界観であった。第一章は独自性ゆえあまり馴染めなかったが、読み進めて第二章以降はこの作品の虜になっていった。
序盤から現実的ではない描写が見られて後半には幻想的な世界にもなり、現実的な非現実作品と言えばいいだろうか。文学的ロマンティックなドラマである。世界観は未成年にもおすすめしたくなるが、豊富な語彙に少々振り回される危険があるため取り扱い注意。
厳しい日常に疲れたときには、この一冊なんていかがでしょう。
Posted by 読むコレ
「夜は短し歩けよ乙女」って素晴らしくリズムが良いし、言い尽くせない魅力を備えたタイトルだと思う。
メインの登場人物としては、私と彼女。先輩と私。この2人。大学のクラブで籍を同じくする先輩と後輩、二人の男女の物語である。なお、私にも彼女にも、先輩にも私にも名前はない。名前が出てこない。
4つの連作短編となっていてが、ちょっと古風な文体で綴られる。それはファンタジーであるし、コメディでもあるし、なかなかに不思議なストーリーなのだけれども、舞台が京都なので、それもまた善き哉。なむなむ。
主役組の他にもたくさんのキャラクターが出てくる。ちなみに主役組以外には名前がちゃんとある。名前がないとさすがに混乱するからだろう。そんな脇役の彼らが実に魅力にあふれている。彼らだけでもスピンアウトでいくらでも本が書けそうなくらい。
この本を読んでいて、なんとなく連想したのが高橋留美子の「めぞん一刻」である。どことなくキャラクターの適当っぷりというか、配置、構成に似たものを感じたので、「めぞん一刻」が好きな人は愉しく読めると思う。たぶん。
古風な文体と書いたけれども、本当に古めかしい、懐かしいような文体で書かれているので、そこが受け付けない人もいるかもしれない。読点がほとんど打たれないので、文章のリズムに乗っていくのが難しいのだけれども、慣れてしまえば味わいのある文章だし、結局最後まで読めば爽やかな読後感を得られるので、まぁ読んでみなさいよってことで。
読まないと、おともだちパンチだ!
Posted by ブクログ
「自分にとっての幸せは何か、それを問うことが前向きな悩み方だ。そしてそれをつねに問い続けるのさえ忘れなければ、人生は有意義なものになる。」ピュアな世界。いやらしさがない。この世界観を楽しめなくなっているのは、汚れてしまっているからかもしれない。
Posted by ブクログ
古い文体が読みづらく、読むのにかなり時間がかかってしまった。もっと読書量が増えたときに(5年後くらいに、、)再読したい。知らないことわざや言い回しに出会えたのはよかった。この本の世界観は楽しめた。
Posted by ブクログ
森見登美彦作品初読!
有名な作品で前から知ってはいたが、大好きな成瀬シリーズで登場したことで読むことを決意。
昭和っぽい文体?独特な感じで決して読みやすい調ではないが、その雰囲気と物語が相まってこの世界観を生み出しているなと感じる。くぼしが舞台でこの女の子役をやっていたのを知っていたが、確かに色白で、少し鈍感な気品高い感じはぴったりだなと思う。
成瀬は都を駆け抜けるで出てきた達磨研究会や、お鍋の話など、あーこれだ!ってわかるシーンがあって楽しかった。
自分も京都の地理にはわりかし精通している方だと思うので、読んでいて情景が浮かびやすかった。
夜は短し、歩けよ乙女!
物語の舞台は京都
「黒髪の乙女」に密かに思いを寄せる先輩
二人を待ち受ける珍事件と個性溢れる曲者たち。
果たしてその恋の行方は…
ファンタジーとレトロな浮世離れした世界観と
個性的な文体と表現の使い分けで面白い作品でした。
映画の方も面白かったのですが
本の方がより癖が強く、展開も好みでした。
誰もが通る青春に想いを馳せる
森見登美彦さんの独特の文体を楽しめる作品。
自分の大学生活を思い返して、あの頃の焦がれるようなもどかしい記憶の断片がちくり、と。
ファンタジー要素も満載ながら、甘酸っぱい青春に想いを馳せずにはいられない。
この物語の登場人物全員に会いたくなった。
よくわからない
好き嫌いは分かれるのだろうが、以前読んだペンギンハイウェイがなにが言いたいのかよくわからず。あれは作風も異端であるとどこかで読んだので、人気もあるらしいこちらにチャレンジしてみた。
冒頭のお友達パンチあたりはおもしろく読んだが、読み進むに連れ荒唐無稽ぶりついて行けなくなった。
ファンタジーなの?
頭がかたい私向けではなかったです。