あらすじ
「黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せる「先輩」は、夜の先斗町に、下鴨神社の古本市に、大学の学園祭に、彼女の姿を追い求めた。けれど先輩の想いに気づかない彼女は、頻発する“偶然の出逢い”にも「奇遇ですねえ!」と言うばかり。そんな2人を待ち受けるのは、個性溢れる曲者たちと珍事件の数々だった。山本周五郎賞を受賞し、本屋大賞2位にも選ばれた、キュートでポップな恋愛ファンタジーの傑作!
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Posted by ブクログ
森見さんは、高校生のころよく読んでいて
こちらは再読。
改めて読むと、こんなに面白いお話だったのか!
と、前より楽しんで読めたことを嬉しく思った。
とにかく登場人物がみんな個性的で、でも憎めない。
古本の神様、天狗、謎の老人、パンツ総番長、
そして黒髪の乙女。
京都が舞台で、古風な語り口が雰囲気に合っていた。
李白さんの咳が竜巻になるとか、
突拍子もない設定が面白かった。
———
「おともだちパンチをご存知だろうか。
親指をひっそりと内に隠して、堅く握ろうにも
握られない。そのそっとひそませる親指こそが
愛なのです。」
ねこぱんちみたいな優しい拳、
先輩は彼女の拳を豆大福のようだという。
自分の手なんかより紅葉饅頭の方が断然可愛い
と本人は思うけれど、
そんな可愛い手に、
あんな根付けを置くなんて、東堂さん!
———
黒髪の乙女の言葉選びが毎度可愛くてすてき。
「しかるべき疑念をこっぱみじんこに打ち砕くのです」
「口に含むたびに花が咲き、まるでお腹の中が
花畑になっていくようなのです」
「なにしろ鯉は縁起の良いお魚ですし、
これだけ桁外れに大きいのですからその縁起の良さも
桁外れに決まっているのです。そうなのです。」
「私は息を大きく吸って胸を張り、河豚のように
ぽっこり膨らんでひとまわり大きくなってから、
威風堂々歩き出しました。」
「夏の幸福な思い出と林檎飴が
心をふっくら丸くしてくれたので
私はむんと元気を取り戻し、
法学部の校舎へ入ってゆきました。」
「色々な方が風邪に倒れ、私は多忙を極めました。
盥一杯分ほどの玉子酒をこしらえたと言っても
過言ではないのです。ごめんなさい、過言でした。」
———
店から店へ賑わいを運ぶ我々は、
夜の街を行く奇妙奇天烈なサーカス団のようでもあり、
また、小さな祇園祭を
勝手に開催しているようでもあったのです。
↑自分が参加するより、ばったり出会って
眺めているくらいがちょうどいいなあ。
———
文化祭であちこちまわり、どの場所でも目一杯楽しみ
出会う人みんなに敬意を示す彼女。
偏屈王の終幕を演じるために
事務局員たちから逃げるとき
次々とみんなが味方になって助けてくれる感じが
ルフィみたいだと思った。
人を惹きつける魅力がある女性だなあ、憧れる。
———
「なに、パンツ総番長としてのたしなみですよ」
「そんなにパンツを履き替えないで、
人類は生きていけるものでしょうか?」
「てきめんに病気になりました」
総番長は人なつこい笑みを浮かべました。
「しかし、どっこい生きている」 たくましい!笑
Posted by ブクログ
ブク友さんの本棚でよくお見かけして気になっていました。
「あのとき売った本、売れた本」をきっかけについに手に取りました。
独特の世界観、文調に、これは合わないかもと心配したのですが、気づくと夢中になりました。
現実と幻想の間をふわふわし、脳内はジブリのようなアニメで展開しました。
今の気持ちは、京都大学に通いたい!です。
このお話は京都という舞台だからこそ、より幻想的で、かつ現実的にも感じられるのかなと思いました。
不思議なのに、ありそうで、でもやっぱり不思議で、とてもオモチロかったです。
読みはじめは、文章の古風さと主人公の過ぎた天然さに辟易し、話に入り込める気がしなかった。
しかし読み進めるにつれ、生きたことのない時代の空気を感じるとともに、主人公の豪運さや彼女を取り巻く登場人物の生き様に惹かれていった。
欲しかった結末は書かれていなかったけど、それもまたいいかと思えた。
おもちろい。
面白かった
レトロな雰囲気を醸し出す文体と、黒髪の乙女の相性が良く、とても魅力的なお話。
ファンタジーのようでファンタジーでは無い、なんとも不思議かつステキなお話。
この本に巡り会えたのも、きっと本の神様のおかげなのでしょうね。なむなむ!
一つの些細な出来事が連鎖して起こる、一人一人のキャラが生きている。
読後はお腹の底が暖かくなるような感覚になりました。
いつか偽電気ブラン、飲んでみたいものです。
これを呼んだ皆さん、夜は短し。どんどん歩いていって下さいね。
Posted by ブクログ
読むの難しすぎんかー!?めっちゃ時間かかっちゃった!!最後の方になるに連れ慣れてきたのか読みやすくなりサクサクおもちろく読めました。黒髪の乙女と先輩の不思議な空間でのラブなストーリーが大変古風な表現と共に書かれておりました。最後もほんわかあったかいきもちで読み終えたー。雰囲気ジ○リみたいって言ったら伝わります?とっても良かったー。
Posted by ブクログ
黒髪の乙女に切り替わる時の文章が好き。オモチロイやらおともだちパンチだの、言葉遣いが可愛らしい。ただ、作品を通して見ると語彙が難しく漢字も多いため、あまり集中して読みきれなかった。彼女が緋鯉を背負っている姿とパンツ総番長みたいな人のエピソードが印象的だった。
よくわからない
好き嫌いは分かれるのだろうが、以前読んだペンギンハイウェイがなにが言いたいのかよくわからず。あれは作風も異端であるとどこかで読んだので、人気もあるらしいこちらにチャレンジしてみた。
冒頭のお友達パンチあたりはおもしろく読んだが、読み進むに連れ荒唐無稽ぶりついて行けなくなった。
ファンタジーなの?
頭がかたい私向けではなかったです。