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そうだ森見登美彦の京都、行こう。
過去を振り返って、あの時ああしていればあるいは…。と考えることは誰しもよくあることだと思います。
この小説ではそんなもしものルートで一体何が起きていたか、いや何も起きていなかったか…。そんな様子を覗き見ることができます。
たらればの道を歩むのもまた自分なのだとすると、実は何をしていても大して現状は変わらないのかもしれない…。
森見作品の京都っていいですよね。先生の作品を読んでいると京都に行きたくなります。
地図にしるしをつけて、作品に登場した聖地の巡礼を行ったこともあります。
そうしてから読み返すと、さらに良い読書体験をすることができますよ。おすすめです。
本作に登場する樋口氏は、別の森見作品『夜は短し歩けよ乙女』にも登場します。
私は、『四畳半神話大系』と『夜は短し歩けよ乙女』のどちらから読むかによって、読者が想像する彼のビジュアルは変化する説を提唱したい…!
紙版の『夜は短し歩けよ乙女』のあとがきにマンガ家・羽海野チカ先生のイラストが寄せられていたので、羽海野先生は『夜は短し歩けよ乙女』から読んだのではないだろうか…と思いました。
どちらも未読で、樋口氏のイメージがどう変化するのか気になる方は、『夜は短し歩けよ乙女』から読んでみるとよいかもしれません。
Posted by ブクログ 2023年12月28日
大学の新入生時に選んだサークルによって、その後の学生生活が薔薇色になるか、はたまた無意に過ごすことになるのか。全体が四話で構成されており、それぞれ別のサークルを選ぶ(人生の選択肢を選ぶ)ことによってストーリーが進んでいきます。
第一話から第二話に移ったとき、涼宮ハルヒのエンドレスエイトのような、時...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月30日
森見作品で一二を争うくらい好き。
“私”の選択によって生まれた並行世界。
出会う人や起こるエピソードが、全く同じだったりちょっとだけ違ったり。本当にお見事な小説ですよね!
最終話、四畳半世界から抜け出した後に訪れた鴨川デルタの美しさたるや。似たような文面なのに、他の並行世界で読むより一層キラキラ煌め...続きを読む
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