無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
掲載禁止となった、あるルポルタージュについての小説。
そのルポルタージュの執筆者は、若橋呉成というノンフィクションライター。
ルポルタージュの内容は、ドキュメンタリー作家、熊切敏と不倫相手の進藤七緒の心中について。
大量の睡眠薬を飲み、心中を図った2人。
熊切敏は死亡したが、進藤七緒は意識を取り戻す。
なぜ2人は心中を決行したのか。
あれは本当に心中だったのか。
関係者への取材を進めるうちに、徐々に明らかになっていく真実と大きな闇。
といったあらすじ。
世間を賑わせた著名人の心中。
その心中が同意の上だったのか。
それとも事件性があったのか。
最後まで、どちらに転ぶかわからない真相。
そして、訪れる予想だにしない結末に愕然。
ミステリーでもあり、ホラーでもありました。
途中から、文章表現の違和感には気づいていました。
そして、予想していた展開で進んだと思いきや、その上をいく結末。
なかなかのグロテスクさ。
物語の全ての答えを提示された終わり方ではなかったので、考察し甲斐のある作品。
私もネットでいくつかの考察を読ませていただき、自分なりにこの物語を理解することができました。
「心中」
すごい行為だと改めて思いました。
天に背き、命を引き替えにしてまでも、人を狂おしく愛する。
40年近く生きてきて、それなりに恋愛もしてきて、傷つき、落ち込み、時には喜んできましたが、この境地には達しませんでした。
愛のために堕ちる。
人間にしかない思考ですね。
近松門左衛門が江戸時代に描いた「曽根崎心中」。当時大流行りして、心中が多発して、幕府が上映を禁止したそうです。
時代は違えど同じ日本人。
もしかしたら、私たちの心のどこかにもそんな要素が眠っているのかもしれないと、少し怖くなりました。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸