あらすじ
著者・長江俊和が手にしたのは、いわくつきの原稿だった。題名は「カミュの刺客」、執筆者はライターの若橋呉成。内容は、有名なドキュメンタリー作家と心中し、生き残った新藤七緒への独占インタビューだった。死の匂いが立ちこめる山荘、心中のすべてを記録したビデオ。不倫の果ての悲劇なのか。なぜ女だけが生還したのか。息を呑む展開、恐るべきどんでん返し。異形の傑作ミステリー。
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ミステリー好きの自分としては大変面白かった。
伏線が多く、途中解説して下さってるのだが、回収されていない伏線が多い。
自分の中での考察を持ちつつ、他の方の考察を見ると、なるほどと思うこともある。
結局の真実はわからないものの、分かりたくて何度も読んでしまう名作。
ただ、ちょっとグロい。
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面白かった。
まず設定が好き。
評価は星4.5だけど四捨五入で星5にしました。
本来出版されないはずだったものを読むという設定で作り話の物語よりかは複雑なニュースを読んだ感じ。
250ページくらいでインタビューメインで書かれるのでサクサク読める。後半は奇妙な展開になって没入感マシマシで読めた。最後は全てを明かされないまま終わるので考察の余地を楽しめる。
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二度読み必須本!グロいけどそこまで長くなく、字が大きいところがあったり、日付がサクサク進んでいくのでとても読みやすくて、久々に寝る時間も惜しんで読書しました。
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これは、怖い!
ホラーの怖さじゃなくて、人間の精神みたいな、心が支配されていくような怖さがありました。
どうなっちゃうの?っと思いながら、どんどんページが進んでいくお話でした。
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ある心中事件の真相を追ってのインタビュー形式での物語。終盤で一気に空気が一変して、その不穏な雰囲気に圧倒される。真相を知った瞬間には思わず鳥肌が立った。
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思ったより面白かった。
考察サイトとかみると、なるほどね~。って感じ。本編の中でも結構親切にルポの不自然な記載を解説してくれていて分かりやすい。
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好きなタイプの作品じゃないし何か気持ち悪い話だなぁと思っていたが、読みおわったら外が明るくなっていた
ってことはしっかりハマってしまったんだろう…
シリーズ読破しようとも思っている
あー、何だろうこの複雑な気持ち
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恐ろしかった、、
マジでぞぞっとしてしまった。
読んでる時はモキュメンタリーみたいな感じ?
的に読んでいて、
霊的ではなく人系の話。心中が題材に。
休憩する暇なく謎が知りたく読み進めてくと、
えーーー!??
目が離せないお話でした、、
これ、本当にあった話なんだよね??
え??
それにしても怖かった、、
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終わったあとに自分で読み返して考察したりするのが好きならお勧め。
個人的には物語は道中に謎解きがたくさんあっても最終的には解は明瞭であって欲しい派なので、ふわっと終わったな、と感じた点がちょっと合わなかった。
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著者・長江俊和が編集プロダクションに勤める知人から手に入れたいわくつきの原稿。それは、ライター・"若橋呉成"が、数年前に起きたとある心中事件の真相について調査したルポルタージュだった。原稿のなかで、若橋は心中事件の生き残りである"新藤七緒"に取材を重ねていく。
面白かった。
若橋が心中事件について自分なりの考察を重ねて、調査を進めていくシーン。思わぬ真実が出てくるシーン。
そして、最後のどんでん返し。
さくさくと読み進められた。
「出版禁止」シリーズは続きがあるようなので、続きも読みたくなった。
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面白かった。怖かった。
すっごく読みやすかった
けど色々考えちゃって怖くもなった
読み終わったときにこれは本当にフィクションだよな?って怖くなって調べちゃった笑
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とあるルポライターが追いかけた心中事件と、その遺された中心人物である女性、そしてその中に秘められた真実のお話。前半は記者と女性のインタビューなどが載せられているが、だんだん展開が怪しい方向に向かっていき、とんでもない結末になってしまう。ルポライター本人がカミュの刺客であること、やはり心中ではなく殺人事件であること、そこらへんは理解できたけど、あれこれ入り組みすぎてて難しかった。あとラストのグロ表現が苦手な人いるかも。わかはしくれなり、という名前にも理由があるのかな。
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最近流行りの邦モキュメンタリーホラーの先駆け的な作品。
ホラーというよりミステリーかな。
なんというか、グロいとか残虐とかいう評価の前に、めちゃくちゃ重かった、、、
背徳を伴う愛に溺れ、永遠の契りのために死ぬ心中がテーマ。
ミステリーとしてのからくりは見事だし、ちゃんと騙されたけど、それより終盤の重さがエグくてしばらく暗い気持ちになります。笑
シリーズ作品気になってたけど、読むの悩むなあ、、
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七緒まじ可哀想すぎた。
七緒の遺書を読む限りは若橋のこと本当に愛してたように思える。だけど殺された、、
2月20日七緒が二回目の発作を起こした時、そこら辺から文章に違和感感じてんー?これはここで七緒死んだのでは??ってなったけど
ほんとにそうだった、、!これはいい感覚を働かせた気がする
けど実際の真相(多分)を知るともっっっとえぐいし、鍋のとこなんかは全然気づかなかったなぁ
つまり、七緒と熊切の心中は永津佐和子の指示で七緒ははなから死ぬ気はなく生還したのも計画通り。
若橋が依頼を受けてルポを書くきっかけになった人物は、神湯側の高橋の手下で多分その時点で七緒を疑ってた可能性があって探らせた
若橋が高橋に取材しに行った時多分催眠術的なことをされた。高橋が異様な人物であるように書かれてたからその可能性がある。
若橋も実際七緒の負の魅力に取り憑かれ愛してたことは確かだけど、高橋からの無意識下の催眠効果によってカミュの刺客とさせられてたから
七緒を殺した。体を食べたり頭を運んだりしたのは本当に頭がおかしくなったからとも思えるけど、ルポの中に児戯の如きトリックを仕掛けてるあたり多分頭はしっかりしてて
自分が殺人罪にならないよう頭のおかしいふりをしていた。
けど七緒に対する愛も本物だったから結局生還することはできずに自殺した。
最後の文でカミュの刺客としては失格ってあったのは、皮肉かと思いきやマジの意味だったんだ、、ってのが考察読んでああああー!!!!って思わず叫んでしまった
そして文末の名前が若橋呉成ではなくわかはしくれなりで、アナグラムでわれはしかくなり
新藤七緒はどうなしおんな
これもびっくりすぎ。なんなんこれ
なんで最後ひらがな???とは思ったけどスルーしちゃった
叙述トリックマシマシのモキュメンタリーえぐすぎ。おもろかったけど怖かった!
七緒かわいそう、、
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心中を題材にしていて、昔の恋愛小説の雰囲気もあるストーリーだと思った。愛してるが故の心中については全く理解できない心情であり、不気味さはあるがホラーやミステリーとして物足りなさがある。共感できる登場人物が全くいないのでどうしても没入できない。
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著者の長江が、若橋呉成の「心中」について書かれたルポルタージュを紹介するような今までにない不思議な構成のミステリー。
それでいてとても読み易く、読み直さなくても済むように最後まで丁寧に書かれていた。
ただ、最後にもう一味物足りない感じがしてしまった。
でも、普通に読んだだけでは分からない何かがあったとしたら。
もしも、まだ気づけていない何かがあったとしたら。
そんな何かがあるんじゃないかと匂わせるものがありました。
平仮名で書かれた「わかはしくれなり」に特に意味はないのでしょうか?
「我、端くれ也」…?
だから…何?でも、何かがあるんじゃないかと勘ぐってしまう。
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有名なドキュメンタリー作家が愛人と心中をするが女性だけが生き残ってしまう。
本当に二人は愛し合った末の心中だったのか、別の思惑があったのでは?とルポタージュ形式で物語が進むが話の先に全く興味が持てず。
真実だろうが真実でなかろうがどちらでもいいかな・・みたいな気持ちで最後まで読んだ。
あまり驚きもなく怖くもなく、思っていたのと違ったなぁという感想。
自分には合わなかったようだ。
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個人的に感じたことなんだけど、落ち着いてて静かな印象の文章で、緊迫感のある箇所はあれど冷静になぜ?を考えながら読めた。内容もオチまでは非常に面白かった。何故彼が狂ってしまったのかが自分の中にはっきりと落とし込めない。おぞましさも怖さも良かったんだけど。これは自分で考察サイトなり解説なりを読んで補完させていただきます。
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出版禁止となったとある心中事件に関する記事の謎とは…
記事の最後は「どういう事?」って形で終わったけど、その後の解説である程度理解はできた。
最後はそういう事か…!と、まさかの展開だった。
あまりにも色々と気になりすぎて、ネタバレ解説等見てしまいました。
ちゃんと理解できると面白い。
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モキュメンタリーミステリってやっぱ良い。謎を追ってる時のリアル感がサスペンスしてます。この作者さんはそれが抜群に上手いと思います。
「刺客の刺客」やら例の叙述トリックやらは予想できてしまったのですが、楽しく読めました。(ルポの著者と被害者の人名アナグラムはしょうもないなとは思いましたが笑)
同じシリーズの「るろるの村」の方が僕は好きでした。
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続きが気になってどんどん読めた。かなり読みやすかった。途中何度かこれって実話なのか?と思った。最後の最後まで真相が散りばめられた物語だった。
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心霊スピ系のどんでん返しでオチないでくれ〜と願いながら読んだので好みの結末でした。
刺客じゃない自分の中の人格(潜在意識?洗脳?多重人格?)が縦読みとかアナグラムを仕込んだとは思うけどはっきりとした答えがないのはやっぱり歯痒い。放送禁止時代からそうだったけど歯痒い。
今回のオチ:
心中でなくなった監督は最初から死ぬつもりがなく、愛人と心中をするという映像作品を撮っているつもりで演技していた。愛人(七緒)はそれ利用して監督を殺した。動機は暴力被害者の監督婦人を助けるため。七緒は刺客だった。
主人公のライターは監督の親である政治家(神湯)が送り込んだ刺客。心中の真相を暴いて犯人を殺すという使命があったが七緒を愛してしまう。
ライターと七緒は心中を決行するが、実は七緒は2週間前に殺されており、ライターに食べられている。(七緒がまるで生きて共に行動しているように書かれているが実はずっと生首だったという叙述トリック)
ライターは獄中で自殺。残されたルポはなんとか出版されたが真相は各自考察エンド。
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ミステリーというより、ホラー要素が強かった感じ。
読みやすいし、内容にも引き込まれてあっという間に読んだけど、読み終わってみたらう〜〜ん…なんかちょっとモヤモヤ。
ルポルタージュは1/3くらい嘘というか妄想だし、この最後のどんでん返しには、前半のルポルタージュの内容はあんまり関係ないような気が…。
かなりページ裂いてる割にこの部分て必要だった?と思ってしまった。
どんでん返しも期待し過ぎてたみたいで、もうちょっと驚きたかったかなぁ〜
Posted by ブクログ
作者が手がけた『放送禁止』を観た事があり、そこはかとない恐怖を感じたのを覚えている。
この作品はモキュメンタリーシリーズとのことであるが、結末は二転三転するところはちょっと詰め込み過ぎた感はあるが若干の意外性と共にドキドキ感はあった。
こういったミステリーの作りも悪くないと感じ、他の作品も読んでみようとは思う。
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「出版禁止」というキャッチーなタイトルに似合わず、内容がしっかりしていて、ドンデン返しもあり面白かった。
読んでいる最中はガッツリ引き込まれたが、読後は不思議と何も印象に残らなかった本書。またいつか再読したいし、シリーズの他作品も読んでみたい。
Posted by ブクログ
【2025年2冊目】
著者が手にした原稿。それは、ルポライターである若林呉成がとある心中未遂事件に肉薄すべく、心中の生き残りである新藤七緒に接触を試み、独占インタビューを重ねたものだった。だが、心中の真実に迫る内容はいつしか様相を変えていき――。
ホラーか?ミステリーか?それともホンマにノンフィクションなんか?とあやふやな心持ちのままに読んでいましたが、読み終わった今でも「え、いや、フィクションです…よね…?」と確認したくなるような文体と内容でした。
途中までは結構予測できる内容やな〜やっぱりな〜とか思ってたので、真実のその先が判明した時に混乱するはめに。そりゃぁ、ただでは転びませんわなぁ。
映画とかにしても合いそう。どう見せるかですけど。同じように「出版禁止」の他の作品が出ていなかったら、「やっぱりノンフィクションかも」と騙されていたかもしれませノンフィクションですよね…?