あらすじ
著者・長江俊和が手にしたのは、いわくつきの原稿だった。題名は「カミュの刺客」、執筆者はライターの若橋呉成。内容は、有名なドキュメンタリー作家と心中し、生き残った新藤七緒への独占インタビューだった。死の匂いが立ちこめる山荘、心中のすべてを記録したビデオ。不倫の果ての悲劇なのか。なぜ女だけが生還したのか。息を呑む展開、恐るべきどんでん返し。異形の傑作ミステリー。
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Posted by ブクログ
友達に紹介されて読んだ。サスペンスというかミステリー的な結末どうなるんだろうっていうワクワクが最後まで続いて面白かったのと、物語の表現方法が新しいなと思って良かった。読み始めた当初は完読できるか少し不安もあった。なんというか、文章の一文一文が重そうというか、固い気がして。ともあれ最初の導入以降は割とペース良く次のページへと読み進められて1日で読み終えた。個人的に最近の読書で求めることとして、自分の生活とか価値観をアップデートしてくれるみたいなところがポイントとしてあるのと、結構気分が暗くなる感じもあって少し疲れた気もするので、連続してシリーズものを読むかは少し考えたいというか、しばらく期間はあけたいけど、エンタメ小説として読んで結構楽しめたのでまた読みたくなったら別のシリーズ読もうかなって感じ。
Posted by ブクログ
出版禁止シリーズの初作品なのに未読だったので手に取った。するする読めるし時折覚える違和感も流されがちだが、終盤にかけての畳み掛けが心を躍らせるくらい素晴らしい。やはり主人公がおかしくなっていて、七緒の描写も不自然で…とは感じていたが、あとがきにおいて、「生還」にヒントがあるんだな、そういえば変換ミスがあったとか言ってたよな、などと考えると再読必至。私はこれ以上の考察はしないけど、考察にハマってしまうのも無理はない。良作。
Posted by ブクログ
七緒まじ可哀想すぎた。
七緒の遺書を読む限りは若橋のこと本当に愛してたように思える。だけど殺された、、
2月20日七緒が二回目の発作を起こした時、そこら辺から文章に違和感あってんー?これはここで七緒死んだのでは??ってなったけど
ほんとにそうだった、、!これはいい感覚を働かせた気がする
けど実際の真相(多分)を知るともっっっとえぐいし、鍋のとこなんかは全然気づかなかったなぁ
つまり、七緒と熊切の心中は永津佐和子の指示で七緒ははなから死ぬ気はなく生還したのも計画通り。
若橋が依頼を受けてルポを書くきっかけになった人物は、神湯側の高橋の手下で多分その時点で七緒を疑ってた可能性があって探らせた
若橋が高橋に取材しに行った時多分催眠術的なことをされた。高橋が異様な人物であるように書かれてたからその可能性がある。
若橋も実際七緒の負の魅力に取り憑かれ愛してたことは確かだけど、高橋からの無意識下の催眠効果によってカミュの刺客とさせられてたから
七緒を殺した。体を食べたり頭を運んだりしたのは本当に頭がおかしくなったからとも思えるけど、ルポの中に児戯の如きトリックを仕掛けてるあたり多分頭はしっかりしてて
自分が殺人罪にならないよう頭のおかしいふりをしていた。
けど七緒に対する愛も本物だったから結局生還することはできずに自殺した。
最後の文でカミュの刺客としては失格ってあったのは、皮肉かと思いきやマジの意味だったんだ、、ってのが考察読んでああああー!!!!って思わず叫んでしまった
そして文末の名前が若橋呉成ではなくわかはしくれなりで、アナグラムでわれはしかくなり
新藤七緒はどうなしおんな
これもびっくりすぎ。なんなんこれ
なんで最後ひらがな???とは思ったけどスルーしちゃった
叙述トリックマシマシのモキュメンタリーえぐすぎ。おもろかったけど怖かった!
七緒かわいそう、、
Posted by ブクログ
ライターがインタビューを進めていく上での心情の変化については丁寧に描写されてはいるものの、どうしても急転したように感じた。また相手がそれだけの魅力を持つ女性であることへの納得感がそこまで得られなかった点も少し引っかかった。
展開は易く読めるが、細かな仕掛けや終盤で一気に回収される伏線は面白い。
Posted by ブクログ
状況が常に整理されて読みやすい印象。
あの一言で鳥肌が立ったのは私だけでしょうか…
改めて読み返す必要があるようです。
彼はきっとたどり着くことが出来たのですかね。
何を考えここまでに至ったのか、聞いてみたいところです。
Posted by ブクログ
そうか、これが、これがモキュメンタリー…。
一気読みしました。読みやすい文書、登場人物も少なくてスルスル読めた。
以下ネタバレ
あ、殺したな、バラしたなってのは、結構気が付く人が多いと思う。でもそれで終わらない「本当の真実の心中なんてあるのか」を軸にしたプチ開示とプチ謎残しが妙な読後感を生み出してると思う。
ドキュメンタリー監督も女優もルポライターも、結局ただの表現者でしかないのではないかっていう。
それはそうと、全く意図せず読み始めた本にガッツリ太宰治が出てきたのがちょっと楽しかった。笑