中島義道の作品一覧
「中島義道」の「悪について」「人生に生きる価値はない」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
「中島義道」の「悪について」「人生に生きる価値はない」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
若干の自虐感はありつつ、哲学とは何かを根本として教えてくれた。学者だけのものではなく、日常にあるもの。そこに気付けるか?ということ。ちょうどアルケミストを読み返してたので、前兆について考えると、哲学的だなと感じた。詰まるところ、人生とは、生きることとは、死ぬこととは等、普段に考えることが重要で、恐らく一般的には考えないんだろうと思う。現代はさらに、モモの話が現実になってきており、効率化されていることに加え、スマホなどで人間らしさと時間を奪われている。ふと宇宙や地球、目の前の虫に目を向けると哲学的な何かが湧き起こる。その反応はとても大切なことと最近強く思う。
そんなことを読み終わったあと、強く感
Posted by ブクログ
人間の心のうちに潜む差別感情について、哲学的に考察した一冊。差別問題を考えるにあたって、必読である。
外形的制度による差別が廃されて尚、差別問題が一向に解消しない要因を人間の心に求め、「不快」「嫌悪」「軽蔑」「恐怖」などの感情を丹念に分析する試みが興味深かった。他者への否定的感情及び自己への肯定的感情が絡み合い、差別感情が作り上げられていくということが理解できた。
著者は、人間が差別感情を抱くこと自体は自然であり、寧ろそうした感情の統制に走るべきではないと示している。それを前提とした上で、如何に差別感情に自己が向き合うかを問うているスタンスに共感した。
著者が差別感情への対処において、カ
Posted by ブクログ
昨今、「差別」を巡る言説はその数を増やし、社会は差別を根絶する方向へ(徐々に、時には逆行しつつも)向かっているように感じる。政治的、社会的な運動はその顕著な例だろう。こうした傾向に対して、例え保守的なイデオロギーを内面化しておらずとも、違和感を感じるものは少なくないのではないか。すなわち、そうした運動によって差別は本当に解消されるものなのか、寧ろそうした耳障りの良い言説の中で排除されている者がいるのではないか、という問題がここで浮かび上がる。
差別とは、制度的な改革によって完全に解消されることはなく、ともすれば我々の認識、ひいてはあらゆる行為にまで根付いたものではないか。
筆者は、このような忌
Posted by ブクログ
中島義道先生が、カントの『実践理性批判』、『宗教論』を中心に《悪》について考察してきたことを分かりやすく説明する哲学書。
(自己愛を持つ)人はすべからく《悪》(根源悪)を抱いている。全ての素晴らしく見える行為の中にも「自己愛」が潜んでいる。だからこそ自分にある、その《悪》への自覚を持ちつつ悩み、後悔することが大切なのだ。
「何故?」と苦しみながら問い続けることが『善く生きること』なのだと。
周囲に同調して正しいと信じる精神的自動機械にならないように。
カントの厳格過ぎる道徳法則にウンザリする人も多いと思う。私自身もその1人。
カント研究で有名な中島先生の著作は何冊か読んだことがあるが、この本