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西洋哲学を通じて時間に関する思索は二つの異なった道をたどってきた。一つはアリストテレスに典型であるように、時間を外的物体の運動との連関で思索する道であり、もう一つはアウグスチヌスに典型であるように、時間を記憶や予期や知覚などの「こころ」のあり方との連関で思索する道である。カントの時間論にはこの二つの道が豊かに流れ込んでいる。客観的時間が「心」のあり方を決める時間であること、それをカントはめざした。
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Posted by ブクログ
カントの時間論を中島さんが解説したもの。『純粋理性批判』も読み、先日『存在と時間』も完読したので、何とかなるのかと思ったが、何ともならなかったというのが正直な感想。アンチノミー1(起源・過去)とアンチノミー3(自由意志・未来)が時間論と深くかかわるというのは、そういう読み方はできてはいなかったなというのが精一杯の感想か。もう少し自分の言葉にして批判的に理解できるようにしたいが、まだ足りない。ただ、以前と比べるととりつくしまくらいはあるか。
初版はあとがきによると1987年に書かれた論文で、中島さんがまだ40歳のころ。大森荘蔵や廣松渉ともやりとりがあったと書かれていて、そういうオリジンがあったんですね、といったところ。
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