悪について

悪について

902円 (税込)

4pt

残虐な事件が起こるたび、その〈悪〉をめぐる評論が喧しい。しかし、〈悪〉を指弾する人々自身は、〈悪〉とはまったく無縁なのだろうか。そもそも人間にとって〈悪〉とは何であるのか。人間の欲望をとことん見据え、この問題に取り組んだのがカントだった。本書では、さまざまな文学作品、宗教書などの事例を引きつつ、カントの倫理学を〈悪〉の側面から読み解く。

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悪について のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    中島義道先生が、カントの『実践理性批判』、『宗教論』を中心に《悪》について考察してきたことを分かりやすく説明する哲学書。
    (自己愛を持つ)人はすべからく《悪》(根源悪)を抱いている。全ての素晴らしく見える行為の中にも「自己愛」が潜んでいる。だからこそ自分にある、その《悪》への自覚を持ちつつ悩み、後悔

    0
    2025年06月07日

    Posted by ブクログ

    カント倫理学における「道徳的善」を裏側から抉りだす傑作。「根本悪と最高善」に引きちぎられる人間の姿を綴ったくだりは荘厳な宗教画のような迫力とドラマを感じた。

    0
    2016年04月27日

    Posted by ブクログ

    すべての人間は、道徳的には悪にならざるを得ない。
    善人ほど悪である…!
    どんなに善であろうと欲しても、動機においても行為においても、人は義とされない。
    誠実であろうとすればするほど、人は自分自身に絶望する。
    しかし、人はどこまでも道徳法則の尊敬に従って行為しなければならない格率が定められている限り、

    0
    2015年08月05日

    Posted by ブクログ

    冒頭からあまりにおもしろくて一気読みした1冊。
    うわこれ私もずっと思ってた嬉しい…!と感動しながら読み進めてくといきなり身体をものすごい勢いでえぐられる感覚が。自分が中途半端な人間なのを突きつけられるのだ。天秤でいえばただゆらゆらと揺れてる感じ。だからこの際どっちにもズドンズドンと振り切ってやろうと

    0
    2015年04月24日

    Posted by ブクログ

    タイトルの「悪について」の悪は悪一般についてを語ったものではない。カントの言説を通して中島先生の考える根源悪について語ったものである。こういう原罪に近いような悪って、きっと現代倫理学で扱うような対象ではないんだろうなと思った。
    道徳的な生き方とは何かと考えるとき、それは行為そのものではないことに気付

    0
    2016年07月02日

    Posted by ブクログ

    カント倫理学の立場から「善」とはなにかを検討し、「悪」とはそこからはみだした「その他」的なものとする。タイトルに期待して「悪」と断罪された存在をこそもっと考察して欲しかったのだが、とりあえずは自分で考察するための材料がいくつも示唆されており、それなりに得るものはある。論理的な構成だがわかりやすく高水

    0
    2010年09月25日

    Posted by ブクログ

    中島義道氏の本業、カントについての本です。
    主にカント倫理学について平易に書かれていて、哲学を学ぶ人はもちろん、倫理や道徳に興味のある人ならぜひ読むべき本だと思います。
    厳格主義で知られるカントですが、彼の定言命法は常に頭の隅に置いておく必要があるように思えます。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    タイトルだけを見ると、なんだか犯罪心理分析のような本かと思ったが、本書は「カント哲学」の「根本悪」をわかりやすく解説している本だった。
    カントというとわかりにくいイメージがあり、またこの「根本悪」という言葉も性悪説?なのかとやや批判的に思っていたのだが、筆者の言葉をかりると、カントがいうところの「悪

    0
    2020年01月23日

    Posted by ブクログ

    厳格な倫理思想として知られるカントの倫理学を、「悪について」という観点から解き明かしている。

    カントの問題は、何が適法的な行為であるかを規定することではなく、道徳的に善い行為を、単なる適法的な行為から鋭く区別することだった。著者はこうしたカントの問題意識の中に深く沈潜することで、カントの「形式主義

    0
    2012年12月08日

    Posted by ブクログ

    半年くらい前に読んだときは途中で読むのをやめてしまった本だが、今回は最後まで引き込まれて読んだ。
    また半年くらいしてからもう一度読んでみたい。

    この本に書かれている『道徳的な善さ』の良さは分かるが、そこに意識を向けて生きると人生が重く苦しく気が狂いそうだ。
    『道徳的な善さ』を注視しながら生きる著者

    0
    2010年10月22日

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