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「生きていく理由はないと思う。いかに懸命に生きても、いずれ死んでしまうのだから」。日本も人類も滅びて一向に構わない。世間の偽善ゴッコには参加したくもない……。いっぽう妻と喧嘩して首を締められたり、路上ミュージシャンに酒を奢ったり、桜の巨木を見て涙を流したりの日々。「常識に囚われず、しかも滑稽である」そんな「風狂」の人でありたいと願う哲学者の反社会的思索の軌跡。
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Posted by ブクログ
つまらないから飲みに出かけ、『人生にくたびれた男たちばかり周りにいると、予定通りずんずんつまらなくなってゆき、酒がよく、回ってくる。』
いいですねぇ…。この文章。くたびれてんですよ。みんな、もう、あと50年もしたら、消えてしまうのだから…考えようによっては、それが救いなのだから…。死ぬのが怖い!と人生を通じて言い続ける著者は、もう、ある意味、仏陀のようだと思う。死ぬという事実を、ひたすら毎日身近に置き、この世界の謎を解き明かしたいと思っているのだから。
私なんぞは、くたびれたまま、あぁ、どうせ死ぬんだから、トイレ掃除、さぼってもいいや、などとバチ当たりなことを考えて生活している……。
Posted by ブクログ
中島節は精神、思考のフォーカスがずれた時の快感である。空気が読めない人間の空気の壊し方は意識的でない故に中途半端で心地悪い。空気を読んで、読んで、読みつくし、その場を支配する空気を寸鉄で完全に破壊する爽快感。
その場の全員が納得し、共感し、意思疎通が完成するまさにその瞬間にひとことぼそっと言葉のTNT爆弾を破裂させる。ショーとしての善意と防火帯としての謙遜、発情留保としての涙、暗黙にkeep outを要求する感情・思考のシュバルツシルト半径に躊躇なく踏み込む神経の張り巡らされた無神経さをどこまで社会的・共同生活的・祭り的ひきこもりが持ち込めるかに現代のイブ度がかかっている。
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