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Posted by ブクログ
中島義道の読者の平均像は知る由もないが、想像するに中島本人とは似ても似つかぬマジョリティの一員を自認する人がほとんどではないか。麻木久仁子の解説を読んで、自分もまた似たような感覚で中島本と対峙していると感じた。
本書の刊行から十数年が経ち、当時よりも個人が尊重され世間の圧力が減退しているところも多い(特に男女の関係にまつわる箇所は今なら活字にするのをためらうのではないかと心配になるような記述も散見される)。
しかしその反面、バラバラとなった個人を束ねるルールや絆、優しさ等の同調圧力はかえって増しているのではないかと気になる場面も増えている。このあたり著者の感想を聞いてみたい気もする。
マイノリティを自認する著者がマイノリティを自認する読者に向けて書かれている凡百のエセマイノリティ本とは、一線を画す。
Posted by ブクログ
笑顔の絶えない人
常に感謝の気持ちを忘れない人
みんなの喜ぶ顔が見たい人
いつも前向きに生きている人
自分の仕事に「誇り」を持っている人
「けじめ」を大切にする人
喧嘩を止めようとする人
物事をはっきり言わない人
「おれ、バカだから」と言う人
「わが人生に悔いはない」と思っている人
上のような人は、
いい人で、幸せな人、
と思いきや、
著者は、嫌いな人という。
その理由が、こまごま例を交えて書かれている内容は、
頗るおもしろかったです。
「懸命な読者の皆様も、ご自分の所属する組織の中で勇気をもって実践してみることをお薦めします(もっとも、まかりまちがって追放されるかもしれませんが)。」
実践とは、物事をはっきり言うことである。
私の場合は、大喧嘩になって、追放の憂き目にあうだろうな、やっぱり(笑)
Posted by ブクログ
中島義道の本で初めて手に取ったのがこちら。
とにかく目次で爆笑してしまった。
1.笑顔の絶えない人
2.常に感謝の気持ちを忘れない人
3.みんなの喜ぶ顔が見たい人
4.いつも前向きに生きている人
5.自分の仕事に「誇り」をもっている人
6.「けじめ」を大切にする人
7.喧嘩が起こるとすぐ止めようとする人
8.物事をはっきり言わない人
9.「おれ、バカだから」と言う人
10.「わが人生に悔いはない」と思ってる人
ここに書かれている10の人は、一般的に「良し」とされてる人だと思います。なのでこの価値観はわりと多くの人に植え付けられている。
にも関わらず、私はこんな人を嫌いなんて!とは思わずに爆笑してしまった。
それはなんだか、図星というか、いい当てられたというか、、そんな気分でした。
世間の評価に迎合し、自分で考えることをやめてしまった私は、笑顔を作ってみたり、意識して感謝をしたり、前向きのフリして現実と向き合わなかったりしていたと思います。
そんな自分に一番の違和感を抱えて、勝手に生きずらくなっていた。
自分の頭で考えられない不自由さから解放してくれる本であることは間違いないと思います。
この目次の人々に対し、なんらかの違和感を覚えた人はぜひ手に取ってほしい本です。
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