【感想・ネタバレ】私の嫌いな10の人びとのレビュー

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Posted by ブクログ 2021年11月11日

哲学者がめちゃくちゃ斬れ味鋭い悪口を列挙している本。
成長中のメガベンチャーに幸運にも新卒で入ることができたが、異様に明るく前向きな人達に囲まれて居心地の悪い思いをしている。
そんな私が日々感じている違和感を、日本社会に対する斜に構えた考察も含めて言語化してくれた。

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Posted by ブクログ 2019年05月19日

たぶん中島義道と同じような感覚を持ちながら、言語化できなかったり、行動に移せないでいたから、自分はこの本が好きなんだと思う。誰かの言葉に仮託して、喋ってもらいたいこともある。卑怯者とか言われそうだし、自分でもずるいと思う。いずれにせよ、本を読んでいて自分の感覚を自分で理解できたのが良かった。自分に対...続きを読むする誠実さ、これは生きる中でより大事したい。

また折に触れて、読み返したい。

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Posted by ブクログ 2016年05月01日

笑顔の絶えない人
常に感謝の気持ちを忘れない人
みんなの喜ぶ顔が見たい人
いつも前向きに生きている人
自分の仕事に「誇り」を持っている人
「けじめ」を大切にする人
喧嘩を止めようとする人
物事をはっきり言わない人
「おれ、バカだから」と言う人
「わが人生に悔いはない」と思っている人

上のような人は...続きを読む
いい人で、幸せな人、
と思いきや、
著者は、嫌いな人という。

その理由が、こまごま例を交えて書かれている内容は、
頗るおもしろかったです。

「懸命な読者の皆様も、ご自分の所属する組織の中で勇気をもって実践してみることをお薦めします(もっとも、まかりまちがって追放されるかもしれませんが)。」

実践とは、物事をはっきり言うことである。
私の場合は、大喧嘩になって、追放の憂き目にあうだろうな、やっぱり(笑)

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Posted by ブクログ 2016年03月18日

私の嫌いな10の人々

1笑顔の絶えない人
2常に感謝の気持ちを忘れない人
3みんなの喜ぶ顔が見たい人
4いつも前向きに生きている人
5自分の仕事に「誇り」を持っている人
6「けじめ」を大切にする人
7喧嘩が起こるとすぐに止めようとする人
8物事をはっきり言わない人
9「おれ、バカだから」と言う人
...続きを読む10「わが人生に悔いはない」と思っている人

これらの人々が嫌いな理由について、本当は好きなんじゃないかと思われるくらいよく調べ上げ、事細かに述べられていて、非常に面白く、また、納得させられる本

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Posted by ブクログ 2018年09月17日

周りからは「立派な人だ」と称賛され、親や学校の先生からは「ああいう風になりなさい」と模範とされてきた人、それが筆者の嫌いな人だ。

常識的な人間というのは、世間の求める体裁を裏切らない人間のことだ。周りの価値観の集合体に従って生きるということだろう。

しかし今や『コンビニ人間』のような、当たり前や...続きを読む常識を問う本が文学賞を獲る時代。SNSが台頭してきてから、価値観を問い直す風潮も大きくなっている。情報過多の社会。周りに流されず、自分の価値基準をしっかり持つことがきっと大事ですね。

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Posted by ブクログ 2015年06月25日

ホントにその通りで笑ってしまう。朝ドラがどうしても受け入れられないのは、ヒロインの「国民的理想人格」が気持ち悪くて嫌いだからだったんだ。

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Posted by ブクログ 2014年11月25日

私は物事の判断をするとき、理論的に考えていると思い込んでいるようで、自分の経験から作られた勝手な常識という、ある種の宗教に囚われて物事についての善悪を決めていたと思う。この本から、自分の持つ常識を疑ってかかることを考えさせられた。

今、一番ヒトに進めたい本だ。他人から押し付けられたものは、拒否した...続きを読むくなるし、この本について自分のように面白いと感じる人もいれば、時間を返せコノヤロー!と思う人もいるかもしれないので、他人に勧める(押し付ける)ことはやめておこうかな

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Posted by ブクログ 2013年08月27日

中島義道の本で初めて手に取ったのがこちら。
とにかく目次で爆笑してしまった。

1.笑顔の絶えない人
2.常に感謝の気持ちを忘れない人
3.みんなの喜ぶ顔が見たい人
4.いつも前向きに生きている人
5.自分の仕事に「誇り」をもっている人
6.「けじめ」を大切にする人
7.喧嘩が起こるとすぐ止めようと...続きを読むする人
8.物事をはっきり言わない人
9.「おれ、バカだから」と言う人
10.「わが人生に悔いはない」と思ってる人

ここに書かれている10の人は、一般的に「良し」とされてる人だと思います。なのでこの価値観はわりと多くの人に植え付けられている。
にも関わらず、私はこんな人を嫌いなんて!とは思わずに爆笑してしまった。
それはなんだか、図星というか、いい当てられたというか、、そんな気分でした。

世間の評価に迎合し、自分で考えることをやめてしまった私は、笑顔を作ってみたり、意識して感謝をしたり、前向きのフリして現実と向き合わなかったりしていたと思います。
そんな自分に一番の違和感を抱えて、勝手に生きずらくなっていた。

自分の頭で考えられない不自由さから解放してくれる本であることは間違いないと思います。

この目次の人々に対し、なんらかの違和感を覚えた人はぜひ手に取ってほしい本です。

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Posted by ブクログ 2012年03月10日

さすがの論理構成。

とうあえずの体面や人の見る目ばかり気にしている人間は読むべきです。

でもそういう人がこの本を読んでも「変わり者」の一言で済ませちゃいそうですね。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年03月24日

 自分の日々の世間に対する苛立ちを言葉にしてくれた本。

 常識、習慣に従う人(=マジョリティー)が良しされる一方で、それに従えない人(=マイノリティー)を非社会的とする風潮を作者は嫌う。
 自身では何も考えず、盲目的にマジョリティを良しとする人を筆者は嫌う。
 
 常に笑顔でいる人は、時に自分の負...続きを読むの感情を隠しているので嫌い。負の感情も自由に表現するべきである。
 自分はバカだと言う人は、そのレッテルを自身に貼ることで、考えないことを正当化している。
 俳優や国会議員はやたらと「 皆様のお陰です」というが、その人に役に立っていない人にも感謝の気持を示すのは、明らかな嘘である。

 世間的に良しとされる行動(明るくいろ、怒りの感情は人に見せるな、人の迷惑になるな、相手の欠点は指摘するな、)が自然にできる人がいる一方で、その行為が苦手な人がいる。マイノリティに常識を強制してはならない。

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Posted by ブクログ 2021年09月05日

哲学者的だなぁと。社会の掟に、なぜ?を突きつけていくと、それを考えずただ掟に従って生きていくような人達は好きになれない。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年08月10日

まとめると、大衆的に受け入れられてる慣習に無思考に従う人種が嫌いということです。
そういう考え方もあるのかくらいの感覚で読むと面白いです。

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Posted by ブクログ 2020年08月22日

タイトル通り、中島義道氏が嫌いな特徴の人を書き連ねている。著者の本を読むのは4冊目なので、こういった人たちが嫌いなのだろうなとは予想がついた。いわゆる大多数の人が嫌う人々についてではなく、世間一般に肯定されている人々をバッサリと切り捨てている。
あとがきに記載の通り、本書にあげられている人々の特徴は...続きを読む「物事をよく考えず、世間の感受性に漠然と合わせている」こと。真に自分の経験から得た信念ではなく、世間・周囲がそう言っているから、という理由でそれに迎合する姿勢である。そういった意味では自分としてもそのような考えない人々は好まないが、自分自身考えることができずに周りに合わせる生き方をある程度してきたことから、自分自身を省みることとなった。マジョリティに溺れるのではなく、客観的かつ批判的な視点で物事を見て、自分自身を形作っていかなければならない。

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Posted by ブクログ 2020年06月19日

電通大の哲学者、中島先生の随筆。「笑顔の絶えない人」「みんなの喜ぶ顔が見たい人」。一見、いい人なんじゃないのと思える10種類の人々に共通するのは、自分の頭で考えず、世間の考え方に無批判に従う怠惰な姿勢だったり。多数派の価値観を振りかざし少数派の感受性を踏みにじる鈍感さだという。この感じ、よくわかる。...続きを読む平均的であることには安心するし、そうありたいと思う一方で、個性は尊重したいという矛盾。極端な例もあるが、そこまで言わないと理解できないのかも。中でも秀逸は、「『おれ、バカだから』と言う人」は、実は本当にバカなのです、という件。なんか納得。

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Posted by ブクログ 2017年09月29日

中島先生は繊細でとても優しくて魅力的。でも、中島先生の考え方に染まってしまうと、自分のことを親切だと信じている鈍感で頭の悪い人達と付き合えなくなってしまうし、世の中生きにくくなってしまうので、なんとも難しい。

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Posted by ブクログ 2018年01月01日

偏屈?とういか実は皆心の中に多かれ少なかれ持っているけど、今の風潮には合わないので、何と無く声に出さなかったうちに、自分でもそんな気持ちに蓋をしていたことに気づかせてくれる本。
オレンジ色の東京タワーが綺麗って、普通の感覚で逆に新鮮だった。

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Posted by ブクログ 2015年03月22日

いやー偏屈(笑)最高に偏屈な人だ!だからこそ、ブレない文章。読んでいて、清々しささえ覚える。面白い。

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Posted by ブクログ 2014年10月30日

人によっては毒にも薬にもなる「戦う哲学者」中島義道

すべてとは言えないがかなり共感できる。
中島義道が、10のタイプの「善人」をバッサリと斬る。
一部だが共感できる題材とその理由を簡素にまとめてみた。

★「『おれ、バカだから』と言う人」
実は本当にバカなのです。
(これ笑えました。)

★「笑顔...続きを読むの絶えない人」
結局自分の利益になるからこのルールに従っているだけではないか。

★「常に感謝の気持ちを忘れない人」
日本の社会はこの気持ちが欠如している人を吊るし上げるように出来ている。

★「みんなの喜ぶ顔が見たい人」
自分のまわりの環境を自分に好ましいように整えたいからであって、エゴイズムなのです。

★「いつも前向きに生きている人」
この信念を周囲の者たちに「布教」しようとする。

★「『けじめ』を大切にする人」
一見筋が通っているように見えてなんだかんだで社会を利用して自分に従わせようとする。

★「物事をはっきり言わない人」
責任逃れの上に無意味に過剰な演出を仕掛ける。

いや~つまんない授業の道徳話よりずっと頷ける。

なにに戦っているのか知らないが、
この「戦う哲学者」中島義道・・・
面白い。

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Posted by ブクログ 2012年08月20日

“いい人”が嫌いというのは全面的に同意!
いい人が好き、という人は、いい人に甘やかされている自分、決して自分を責めないいい人が好きなわけで、結局自分が好きなだけだよね。
あと、いい人って話していてつまらない。
やっぱり私は皮肉の1つでも言ってくれる人の方が好きかな。

疑問に思う点は、こういう本の存...続きを読む在意義。
こういう本を読んで、ふんふんなるほどと思ったところで、結局それは共感を得たいだけで、哲学の道からは外れているよね。
そんな本に何の意義があるのか?

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Posted by ブクログ 2012年04月26日

この作者の別の著書を読んだ時にも感じたが、今の日本に生きている人間ならば少なからず、この著者の思想と同意のことは自然に感じているはずと思う。逆に「こんな見方をするなんて」と不快に思う人は、それこそ思考停止状態なのでは。
ひねくれている、とうよりは多方面から正直にモノを見る人で、しかもこの著者、いい人...続きを読むだ。

というか、辛辣なヨーロッパ人が書いた「ここがヘンだよ日本人」的な本だと思って読めば大部分がすんなり読めますわ。

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Posted by ブクログ 2022年03月19日

偏屈ですね〜笑 偏屈なおじいさんの頭の中がどうなっているのかを覗き込むことがきたような気持ちです。基本的に偽善的な人や大衆的な人が嫌いなんですね。分かる!と共感する部分も多々ありました。言いたいことをハッキリ言える人ってある意味気持ちがいい。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年07月23日

 このあたりで、誤解を避けるために、「物事をはっきり言う」さいの「はっきり」とは何かについて、考察してみましょう。それは、もちろん第一には心に思ったことをそのまま言うことです。ブスと思ったら「ブス」と言う。ハゲと思ったら「ハゲ」と言う。「おさな子のように」そのまま言葉にする。私は、こんな単純なことを...続きを読む言っているのではない、と続くと思うでしょう? 残念でした。私は、まずこんな単純なことから始めることを提唱しているのです。ただしその場合、自分にいかなる禍が降りかかっても、責任を取らねばならない。ここが「おさな子」と違うところで、そのために相手から刺されてもしかたない、社会から抹殺されてもしかたない、と覚悟して周囲の人々にあらゆる差別語を投げつけるのは勇ましいものです。
 ただし、これは最低レベルの「はっきり」であり、私が提唱しているのは、このレベルからさらに「正確に」というレベルに高めることです。差別語の卑劣で暴力的なことは、それぞれの個人の複雑で豊かな人間性をきわめて単純にラベリングしてしまうところにある。「デブ」とか「オカマ」とか「中卒」という単語を相手にぶつけて、相手をまずそういうマイナスのクラスにぶち込んでしまうのです。それぞれの人には、眼の覚めるような豊かな個性と性格と能力と表情があるのに、それをすべて切り捨てて、「彼はユダヤ人だから」とか「彼女は私生児だから」というくくり方をする、そして、--ここが最も暴力的なことなのですがーーそのほかの彼(女)の個性的な特徴を完全に無視してしまう。

 日本語に「やはり(やっぱり)」という副詞がありますが、「やっぱり商売人だよな、計算高いもの」とか「やっぱり育ちが悪いよな、礼儀がなっていないもの」という確認のみとなり、マイナスの観念はますます太っていくというわけです。
 こうしたラベリングは最も楽であり、たしかに愉快な側面もありますから、われわれは全力でそうした誘惑を回避しなければならない。そのためには、眼前の人間をグループの一員としてではなく、なるべく個人として見ること、彼(女)をよく観察し、よく感じ、よく考えて正確に言葉で描写すること、これに尽きます。

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Posted by ブクログ 2021年04月29日

「私の嫌いな10の言葉」に続き2冊目。著者は「物事を正確に厳密に言語を駆使して表現するという理性的な態度」によって、なぜ嫌いなのかを分析する。
前書の方がインパクトがあり、切れがかかっていたと思うのは慣れてしまったからだろうか。

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Posted by ブクログ 2021年12月30日

グサグサと刺さる話もあれば、心がスッキリする話もあった。麻木久仁子さんの解説も、テレビでみかける姿とは違いいろいろ葛藤しているんだなあと興味深く読めました。

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Posted by ブクログ 2019年03月31日

あとがきにはいいことが書いてあった。
個人の嫌いな人の紹介だから、それ以上でもそれ以下でもない。著者に嫌われないように生きようとする必要もないが、考えることは、やはり大事だ。

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Posted by ブクログ 2017年06月05日

んー、まあ奇を衒った題名ではあるけど内容は普通。納得いかないところもなくはないけど、基本は合理的で論理的、理が通らないことが嫌い、というのの極端な形。自分もそういうところがあってさらに歳と共にそれが強まってきている気がするので、反面教師にしないといけないと思う、所詮自分は寂しがりやで孤独にはおそらく...続きを読む耐えられないし。

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Posted by ブクログ 2014年12月07日

中島さんが本書で主張することのほとんどは私も普段考えているようなところですが(怒りを持ち出すところに哲学者の「超然」としたイメージとかけ離れたものがあり、そこが人気の源なのでしょう)、わずかに矛盾を感じる点もあります。例えば、他人であるパイロットに「誇り」という言葉を使ってまで褒めちぎるのはどうして...続きを読むかよく分からないですが、本人の中では矛盾しない一貫したものなのでしょう。それは個々のメンタリティの差異でもあるのでしょうが。それにしても事例のギャグ漫画のような古臭さが何ともいえん。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2014年09月15日

よんこんなタイトルつけるな、と思って手にとってみた本。
この人、ちょっとひねくれ者なんだけど、感受性はなかなか鋭い。皮肉っぽく書いているけれど、基本、自虐的なのでさほど嫌味じゃない。

ただ後半にいくにつれておもしろみがなくなってきたので読み飛ばした。

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Posted by ブクログ 2013年02月06日

“マイノリティ”である著者の口調が気持ちいいほど潔い。
共感できるところもあったが、著者のいきすぎた(ように感じた)語りに驚いた。でも全て読み終えると、もっとこの著者、中島先生の著作を読みたいと思った。

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Posted by ブクログ 2012年04月21日

無自覚で独善的な「いい人」を痛快にこきおろす.
場を支配する空気を十分理解しているが、その上でそんな空気は一向に意に介さず自分の意見をしっかり述べる.
時々ぽろぽろ涙がこぼれたりと人間臭い部分が落差があって印象に残る.
思考停止や無責任の空気に流されてはいけないのだ.

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