【感想・ネタバレ】私の嫌いな10の人びとのレビュー

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Posted by ブクログ

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 自分の日々の世間に対する苛立ちを言葉にしてくれた本。

 常識、習慣に従う人(=マジョリティー)が良しされる一方で、それに従えない人(=マイノリティー)を非社会的とする風潮を作者は嫌う。
 自身では何も考えず、盲目的にマジョリティを良しとする人を筆者は嫌う。
 
 常に笑顔でいる人は、時に自分の負の感情を隠しているので嫌い。負の感情も自由に表現するべきである。
 自分はバカだと言う人は、そのレッテルを自身に貼ることで、考えないことを正当化している。
 俳優や国会議員はやたらと「 皆様のお陰です」というが、その人に役に立っていない人にも感謝の気持を示すのは、明らかな嘘である。

 世間的に良しとされる行動(明るくいろ、怒りの感情は人に見せるな、人の迷惑になるな、相手の欠点は指摘するな、)が自然にできる人がいる一方で、その行為が苦手な人がいる。マイノリティに常識を強制してはならない。

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2023年03月24日

Posted by ブクログ

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まとめると、大衆的に受け入れられてる慣習に無思考に従う人種が嫌いということです。
そういう考え方もあるのかくらいの感覚で読むと面白いです。

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2021年08月10日

Posted by ブクログ

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 このあたりで、誤解を避けるために、「物事をはっきり言う」さいの「はっきり」とは何かについて、考察してみましょう。それは、もちろん第一には心に思ったことをそのまま言うことです。ブスと思ったら「ブス」と言う。ハゲと思ったら「ハゲ」と言う。「おさな子のように」そのまま言葉にする。私は、こんな単純なことを言っているのではない、と続くと思うでしょう? 残念でした。私は、まずこんな単純なことから始めることを提唱しているのです。ただしその場合、自分にいかなる禍が降りかかっても、責任を取らねばならない。ここが「おさな子」と違うところで、そのために相手から刺されてもしかたない、社会から抹殺されてもしかたない、と覚悟して周囲の人々にあらゆる差別語を投げつけるのは勇ましいものです。
 ただし、これは最低レベルの「はっきり」であり、私が提唱しているのは、このレベルからさらに「正確に」というレベルに高めることです。差別語の卑劣で暴力的なことは、それぞれの個人の複雑で豊かな人間性をきわめて単純にラベリングしてしまうところにある。「デブ」とか「オカマ」とか「中卒」という単語を相手にぶつけて、相手をまずそういうマイナスのクラスにぶち込んでしまうのです。それぞれの人には、眼の覚めるような豊かな個性と性格と能力と表情があるのに、それをすべて切り捨てて、「彼はユダヤ人だから」とか「彼女は私生児だから」というくくり方をする、そして、--ここが最も暴力的なことなのですがーーそのほかの彼(女)の個性的な特徴を完全に無視してしまう。

 日本語に「やはり(やっぱり)」という副詞がありますが、「やっぱり商売人だよな、計算高いもの」とか「やっぱり育ちが悪いよな、礼儀がなっていないもの」という確認のみとなり、マイナスの観念はますます太っていくというわけです。
 こうしたラベリングは最も楽であり、たしかに愉快な側面もありますから、われわれは全力でそうした誘惑を回避しなければならない。そのためには、眼前の人間をグループの一員としてではなく、なるべく個人として見ること、彼(女)をよく観察し、よく感じ、よく考えて正確に言葉で描写すること、これに尽きます。

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2021年07月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

よんこんなタイトルつけるな、と思って手にとってみた本。
この人、ちょっとひねくれ者なんだけど、感受性はなかなか鋭い。皮肉っぽく書いているけれど、基本、自虐的なのでさほど嫌味じゃない。

ただ後半にいくにつれておもしろみがなくなってきたので読み飛ばした。

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2014年09月15日

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