ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
2pt
所詮人生は、理不尽で虚しい。いかなる人生を営もうと、その後には「死」が待っている。「どうせ死んでしまう」という絶対的な虚無を前にしながら、なぜ私たちは自ら死んではならないのか?生きることの虚しさを徹底的に見つめ、それをバネにたくましく豊かに生きる道を指南する、刮目の人生論。無気力感に苛まれる時、自分に絶望し苦悩する時の必携本。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
不幸や死を考えて考えても、やっぱりなぜかしら不幸でないし、生きていることそのものに、表面上何があってもさしあたり「幸福」であるように感じてしまう。なぜだ。 「一切皆空」で、世界のものはみんななぜか縁あって無から生じ、無に帰っていく。そして、その無は、もしかすると、娑婆の不完全な存在なんかよりも、完全...続きを読むな存在であることが言えるし、今現れている存在は、仮だとしか思えない。 死の向こう側の世界が存在するのではなくて、死も生も、存在とか無を超えたもの(空)が現れた同位相だとすると。 中島先生の本を読むたび、暗澹ではなく、とてつもなく澄み切ったニヒリズムに、なぜか明るくなっている私がいる。
死を深く考えることが、今を生きるにつながると思います。こういう本を手にし、死について自問し、そして他の誰かと意見を交わすことが大事だと思う。ついつい、タイトルに惹かれて手にしてしまいました。 現時点での僕の死への解 「いつ生まれてくるかを、自分で選択できないように いつ死ぬかも、自分では選択できな...続きを読むいもの。」 延命治療はどうなのか?という議論に発展しそうなのですが、 なかなか言葉化すると誤解を招きかねないので、 こういう話は、冒頭でも述べたように 直接会って意見を酌み交わすことが大事だと思います。
「どうせ死んでしまうのに,なぜいま死んではいけないのか?」という問いへの一つの答えとして私に極めて重要に思われるのは,「いま死んでしまうという行為の裏には『どうせ死んでしまうのに,なぜいま死んではいけないのか?』という問いを立てる試みを自ら放棄するという強烈な自己欺瞞,真理からの卑怯な形の逃避が隠れ...続きを読むているから」というような事なのだろう.
なぜ、私はこの世に自分の意志ではなく生まれさせられ、 苦しみあえいで生きねばならず、 そしてじきに死んでしまわねばならないのか、 しかもほとんど何もわからないままに。 10年ほど前に高速道路で交通事故に遭ったことがある。 自分のクルマは全壊。 しかし、自分はヒザをほんのちょっと打撲しただけで奇跡...続きを読む的に助かった。 もし、あのときクルマから脱出する前に、 トラックやバスのような大きな車両が自分のクルマに突っ込んできたら、 即死だったはずだ。 精神的にズタズタにされ、苦しみながら、なぜか今日も生きている。 もし、あのとき死んでいたら、今日の苦しみは味わずに済んだ? 果たして、どっちが自分にとってラッキーだったのか? よくわからない。 日本で年間の自殺者が3万人を超え、 うつ病・ひきこもり・PTSDが急増し、 多くの人が閉塞感に襲われ、 自殺者予備軍は増える一方である。 日本は常識的なレールから外れなければ住みやすく快適な国。 しかし、そんな一昔前の高度経済成長期の神話はすでに崩壊した。 常識的なレールも地獄。 そのレールからドロップアウトしても地獄。 まさに行くも地獄、退くも地獄。 この八方塞がりな閉塞感が、多くの人を自殺へと駆り立てる元凶となっている気がする。 閉塞感を生むひとつの要因として、 「出る杭は打たれる」とよくいわれるように、 日本独特の「みんな一緒の暴力」は根強いものがある。 世間は、みんなマジョリティが楽しいことを楽しくないと言う者を絶対に許さない。 みんなが楽しい時間、楽しくない素振りをすることさえ絶対に許さない。 この国では、組織は個人の内部まで、 いや信条や感受性の中核まで侵入して、 それを支配しようとする。 これに、誰も(とくに組織の上層部が)疑問を感じないことが不思議でなのであり、 疑問を感じた者が排斥されることが残酷なのであり、 このすべてが気楽に行われていることが恐ろしいのである。 実は、楽しいことだけでなく、苦しいことにも「みんな一緒の暴力」は猛威をふるう。 つまり、上記の表現を言い換えれば、 「みんなマジョリティがつらく苦しい思いをしているときに、楽しようとする者を絶対に許さない。 俺が休めないのに、お前が休むのは許せない!絶対に許さない!」 となる。 ブラック企業や社畜が跋扈し、多くの人を思考停止させているのもこれが原因だ。 「みんなで休まず、みんなで不幸になろうキャンペーン」がまさにそれだ。 これは海外ニートさんのブログに詳しい。 マジョリティが苦痛を感じないことに、 甚だしい苦痛を感じる感受性のマイノリティ・信条のマイノリティの自分。 疑問を感じている少数派の自分は、 その疑問を表明すれば排斥される。 どうせ排斥されるなら、 その前に自分の意志で会社を辞めたいのだ。 その苦痛から逃れるために自殺するなんて、 バカらしい。 納得がいかない。 こう考える道筋のヒントをもらっただけでも、 この本を読んだ甲斐があった。
表題が良いです。 表紙の絵のチョイスが良いです。 (ベルギーの画家ポール・デルヴォー) 中島さんは、40歳代の方とばかりだと 思ってたんだけど、違うんですね。 紙面から、生きにくそうな方だな、と いうのが伝わってきます ^^;
評するのに適していないと捉える人もいるのだろうが、私にはとてもおもしろい本だった。解説内に、「毒」や「薬」の表現があったが、私には「薬」だった。色々もやもやと思っていること、それが世間に歓迎されないだろうことがすごく楽になった。 この本は、よくあるような「命は尊いからどんな理由があっても無駄にしては...続きを読むいけない」というようなことを説くものでは決してない。節々に、それは筆者がこれまでに金銭的に困ったことにならないから考えられることではないか....と現実を考えると簡単に言ってくれるなと感じる部分も多々ある。が、生きることに楽しさはないと明言している中で、ある種の諦念と開き直りは清々しい。2章の章題が「幸福を求めない」というくらい。それでも、みんな不幸になればいいというものでもない。マジョリティではないがこういう人もいる。そう示されているだけでこんなに気持ちが楽になるとは思わなかった。よかった。
【本の内容】 所詮人生は、理不尽で虚しい。 いかなる人生を営もうと、その後には「死」が待っている。 「どうせ死んでしまう」という絶対的な虚無を前にしながら、なぜ私たちは自ら死んではならないのか? 生きることの虚しさを徹底的に見つめ、それをバネにたくましく豊かに生きる道を指南する、刮目の人生論。...続きを読む 無気力感に苛まれる時、自分に絶望し苦悩する時の必携本。 [ 目次 ] 1 死だけを見つめて生きる(K君へ;なぜ苦しくても生きていかなければならないのか;自殺してはいけない理由 ほか) 2 幸福を求めない(根本悪について;金に対する原罪;テロと哲学 ほか) 3 半隠遁をめざそう(どんな仕事も虚しい;組織に埋没してはならない;ひきこもりの技術 ほか) [ POP ] とにかく怖い!! 読み終えたら(´・ω・`)ショボーンとしちゃう...。 [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
鬱状態が常態の私にとって、中島氏の指摘は深く頷ける。 偏食のひどさなどは、共感はできないが、貴重な意見と受け止めた。 ただ言葉が平易だからか、繰り返しが多いからか、議論が深まっていないように思えた。最後は情と簡単な論理の提示で、終わってしまったような・・・。 「どうせ死んでしまうのに、なぜ...続きを読むいま死んではいけないのか?」という問いの立て方は、好ましいし、私にとってもタイムリーだ。 しかし、その答えの出し方が中島氏の個人的な経験、思索の範囲だけでは、どうしても腑に落ちないのだ。 しかし、しかし、答えは「私が」求め、探し出さなければ、意味がないのも、真実だ。 人をさげすむのではなく、自分を深めよう。
101203 p.10 きみの姉さんに赤ちゃんが生まれた。きみはその泣き叫ぶ顔を見ながら、どうせ死んでしまうのに、なぜ生まれてきたんだろう、と感ずるのだ。 同じことを思う。親戚に赤ちゃんが生まれても「おめでたい」という感情は湧かない。人生というものがまたひとつ、その再生装置とともにこの世に現れてし...続きを読むまったことを残念に思い、赤ちゃんに同情するのみである。 p.15 父親が自分に殺意を抱いていることを知らずに布団に入ってるその子がかわいそうでたまらない。(中略)彼の平静な顔に対して、猛烈な怒りがこみあげてくる。ぼくは酔いに任せて、大声で怒鳴った。「子を産んだだけでも親は罪なのに、そのうえ殺すとは何ごとだ!」 「子を産むことは罪」なのだ。実存でつまづいてしまった人間は、ふつうに就職して結婚して子供を生むという人生を歩むことができないと僕は思っている。よく中島さんは息子を作ったなと思う。
幸福を過剰に求めると、ひとはかならず不幸になる。 欠点と真正面から向き合ってみる 組織をうまく利用し、組織に全人格を投入しない。組織から半分降りて、仕事は単なる生活の手段と割り切る。 人生に行き詰まった人は、自分の感受性と信念が満たされる場が与えられれば、獲得できれば、さしあたり死ななくてもすむので...続きを読むはないか。 きみがいま死んでならない理由は「きみは本当は死にたくない」から。じぶんをごまかしている。 人生の虚しさにあえいでいる人は、それぞれの仕方で「虚しい」と語れる場を確保することを
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
どうせ死んでしまうのに、なぜいま死んではいけないのか?
新刊情報をお知らせします。
中島義道
フォロー機能について
「角川文庫」の最新刊一覧へ
「エッセイ・紀行」無料一覧へ
「エッセイ・紀行」ランキングの一覧へ
明るいニヒリズム
試し読み
明るいニヒリズム(PHP文庫)
明るく死ぬための哲学
悪について
怒る技術
生きにくい・・・ 私は哲学病。
生きるのも死ぬのもイヤなきみへ
異文化夫婦
「中島義道」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲どうせ死んでしまうのに、なぜいま死んではいけないのか? ページトップヘ