騒音文化論

騒音文化論

880円 (税込)

4pt

4.3

駅の構内放送、電車や新幹線内の放送、デパートやスーパーマーケットをはじめとする商業施設、商店街、個人商店、行政のスピーカーから流れる放送、そして車からの警告音などなど。街には機械音、肉声を問わず、スピーカーを通じて様々な音が流れている。そうした音、騒がしい状況を日本人は何の抵抗もなく受け入れている。だが、それに耐えられない人たちもいるのだ。抵抗なく受け入れられる人をマジョリティとするなら、耐えられない人はマイノリティとなる。闘う哲学者として問題提起をしてきた著者が、ここでは「騒音社会」で、静かな空間を求めると同時に、悪露に対する少数派の権利をどう考えるか、という問題について展開をしていく。ことに音は単に数値で測定をして「大きい」というだけではなく、個人差や状況によって「嫌悪」を感じるものなのだ。それは性的なマイノリティや、趣味や趣向の少数派差別にも通じるものだという。

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騒音文化論 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2020年02月04日

    「うるさい日本の私」以来、
    やはり
    中嶋義道さんの発言には
    耳を傾けてしまう

    「文化騒音」
    全く言いえて妙である
    あれも
    これも
    それも
    いったいこの国は
    どうなってしまっているのだ

    そう感じている人は
    間違いなく いる
    悪戦苦闘している人は
    間違いなく いる

    0

    Posted by ブクログ 2017年10月09日

    中島義道の抗議は理詰めで徹底している、てのは、いろいろ資料を用意してしかるところに提出しているってことなんだけど、本書の総ページ343のうち、60が資料集だからね。当人が苛まれていることに、どれだけ熱意を?もって研究しているかがよくわかるのですが、その結果生まれた「日本人のからだ」という表現はユニー...続きを読む

    0

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