〈ふつう〉から遠くはなれて ――「生きにくさ」に悩むすべての人へ 中島義道語録

〈ふつう〉から遠くはなれて ――「生きにくさ」に悩むすべての人へ 中島義道語録

1,287円 (税込)

6pt

4.0

不器用に生きる人への「生き方」指南の書『カイン 自分の「弱さ」に悩むきみへ』、仕事としっくりいかず、生きがいを見いだせない人に向けた『働くことがイヤな人のための本』、日常的にふりかかる「嫌い」の現実と対処法を説いた『ひとを〈嫌う〉ということ』など、仕事、孤独、人間関係、対話、日本社会論…と、多岐にわたるテーマに思索をめぐらし、これまで65冊の本を書いてきた著者の主要著書20冊より人生に役立つ名文章をまとめた著者初の名文集。「死」に対する恐怖をはじめ、自身の独特の生きにくさを真摯に見つめ探究し尽くした著者の言葉は、すべての人にとって、「よく生きる」ための示唆に富んでいます。往年のファンにはもちろん、著者の本をはじめて手にとる人にも楽しめる、「ためになる毒」に満ちた珠玉の一冊です。「普通」という自縄自縛から自由になる「普通は」結婚する、「普通は」子どもを産む、「普通は」学校へ行く、「普通は」仕事をする、大人なら、会社員なら、日本人なら「普通は」こうする、こう考える……。 そんな「普通」という価値観の縛りが「生きにくさ」を生む。著者は「普通」を否定するわけでは決してない。(むしろ心から普通になりたかったがどうしてもなれなかったとあとがきにあるとおり。)「普通」から(完全に)離れることを薦めているわけでもない。著者は、「普通」の中で、普通になれないままに、つまり生きにくさの中で生き、苦悶、思索した自らの言葉(人生)を同じく生きにくさに悩む人たちに考えるヒント、「素材」として提供している。近代私小説の主人公の独白を思わせる(担当編集私感)その言葉の数々から、我々は多様性と可能性に思索を巡らし、「普通」の中で、できるだけ、自由に、自分らしく生きるヒントが得られることと思う。

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〈ふつう〉から遠くはなれて ――「生きにくさ」に悩むすべての人へ 中島義道語録 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2020年08月23日

    希望を持つようにになるわけがないが
    なんだか安心した。
    絶望していいんだ
    なにもかも捨てて、でもまた悩んで、そして苦しみの繰り返しの中で喘ぎ続ける…
    えんえん納得できない納得しない
    「それでいいんだ」と言わなく
    理不尽を凝視し
    繊細な精神を保て…

    でも言葉もまた絶望的に無力で無意味なものだ
    読んで...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年07月15日

    人生とは理不尽の極みであり、幸福たり得ない。ということが書かれている。哲学が好きで愚鈍である私は特に見えてもいない。だからこそ、心に残ることが色々分かる本だった。

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    Posted by ブクログ 2016年12月04日

    語録と知らずに購入。
    カインという本を読もうかしらと思った。

    この人の本は人間をこじれさせる可能性が多分にあるので距離を置いて読むのが良い。

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    Posted by ブクログ 2023年05月10日

    フツウを、善としているひとには、違和感を覚える本。
    ただ、普通を極めるには普通の真逆も、みきわめるには、良書。

    0

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